服地の本場大阪谷町で生まれ、東京神田の生地屋街で育ち...はや年

　早いものでもう３月ですね,,,
３月といえば年度末、そして別れの季節
異動や転勤、その他様々な理由でお仲間やこれまで居た地とお別れされる方も多いかと思います。
私に限って言えば今のところその予定はございませんが、４月から東京に転勤になられるお客様の多いこと!!
“行かないで”などと言える訳も無く、“東京でもヨシムラを宜しく”と言いつつ、スーツは帰省の際に大阪でお願いします！と目で強く訴えている大阪店ShopMaster＿南浦です。

さて今回は春夏物もほぼ出揃い、そろそろフルオーダー好きの方はその虫が疼き出す頃かと思い、そのご用命にお応えするべく、春の大阪店フルオーダー受注会開催のご案内をさせて頂きたいと思います。

オーダースーツという言葉は一昔前からすれば、かなり敷居も下がった感があり、身近に感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
それはこれまで熟練職人しか出来なかった型紙作成や縫製技術をPCが取って代わるようになったイージーオーダーの普及が大きいからに他なりません。
また縫製工程もマシン（ミシン）を多用することにより生産性も向上し、短い時間で多くのスーツの縫製が可能になりました。
ただ昨今のイージーオーダーは生産性を重視するあまり、オーダーの一つの魅力である自由度が若干犠牲にされている側面はあるかと私自身は感じております。
またイージーオーダーは多くのお客様に対応出来るように型紙のサイズ範囲は広く設定されておりますが、左右非対称の補正や型紙の変更範囲を超える縫製は不可であったりと何かと制約が多いのも現実であります。
このようにイージーオーダーでは賄うことの出来ないサイズの縫製であったり、デザイン面での制約を解決することの出来る仕立てがフルオーダーであります。

時間と手間を掛けることにより、イージーオーダーでは実現させることの出来ないデザインや着心地のスーツを仕立てることが可能ですが、いくら職人が少なくなったとは言え、日本中にはまだ多くのフルオーダーを扱っているテーラーが存在します。
技術力やプライスの差は店舗によって異なりますが、概ねフルオーダーのメリットについてはほぼ同じレベルではないかと思います。
ただ当店はそれから一歩踏み込み、フルオーダー専用の型紙をイージーオーダーに流用することが他店舗と一番の違いであります。
毎回フルオーダーでスーツを仕立てられれば良いかもしれませんが、一張羅が必要な時もあれば、デイリーユースのスーツが必要な時もあるはず。
しかし、一度フルオーダーの着心地を知ってしまえば、そこから抜け出せないのも事実であります。
それを解決するのがこの型紙流用であります。
初期投資としては正直に申し上げてそれなりの金額となりますが、その後のメリットを考えれば、十分に価値は感じて頂けるかと思います。

それでは今回の大阪店フルオーダー受注会の詳細をご案内させて頂きたいと思います。

開催日は？	2016年 　4月8日（金）9日（土）
補足事項	仮縫い作業はデザイン面､体型的な特徴等ご説明を交えながら行いますので約１時間ほどお時間が掛かります。 このため勝手を申しますが完全予約制でお願いします。 詳しくは下記の予約表をご確認の上、ご希望の時間帯をご連絡下さい。 お仕立を承る工場はこちらになりますので、フルオーダーの詳しい内容と合わせて是非ご覧下さい。