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新着情報

2016年6月24日更新

フルオーダー閑散期始まります。

フルオーダー閑散期始まります。

 ジメジメとした梅雨の雰囲気感じる季節ですが、なかなかまとまった雨が降らず、水不足もこれから更に心配ですね。

まとわりつくような湿気に気温以上に暑さを感じてしまいますが、この時期はボーナス時期のため、何か買おうかな?なんてちょいと贅沢したくなる季節。

そんな皆さまへご紹介するのは、年に二度のタイミングで行っている「フルオーダー閑散期料金の企画」を今回も行うことに致しました。

例年、フルオーダー工場の閑散期シーズンを狙って行っている当企画ですが、現状フルオーダー工場が生産キャパを越えている状況。。。

工場責任者と打ち合わせを行い、今回もこの企画をやるべきかどうか、悩んでおりました。

一方で、実際にこの企画を楽しみにされている方もいらっしゃり、色々と悩んだのですが今期もこのフルオーダー閑散期料金企画を行うことに致しました。

着るスーツではなく、纏うスーツをこの機会に是非お試し下さい。

通常の納期よりもお時間を頂戴しているため、どちらかと申し上げますと秋冬物スーツ生地をオススメいたします。


※1: フルオーダーはクラシコ2仕様
   (フロントハンドステッチ・手穴かがり・バス芯・お台場・本切羽・キュプラ裏地・折り目加工・バルカポケット等)
   のオプション(19,000円分)が標準で全て含まれます。



お台場

本切羽
それでは、まずは今企画の詳細をご紹介させていただきます。
閑散期料金(1) 37,000円期間 7/29、7/30(2日間)
閑散期料金(2) 47,000円期間 8/5以降 9/10まで

※閑散期(1)は1日7名様×2日=14名様だけのご対応となりますので抽選となります。
 また、閑散期(2)は早い者勝ちで時間を決めていきます。
 (対象の期間はご注文日ではなく、仮縫い日(金・土)ですからご注意ください。) 

フルオーダー閑散期のご案内

当店にとっては昔も今も主力はイージーオーダーには変わりありませんが、本物志向のお客様には一部仮縫いを入れたハンドメイドのフルオーダー仕立ても行っております。
どちらもお客様の身体に合わせたお仕立をすると言うことでは同じですが、細部に渡ってはイージーオーダーとフルオーダーではこのような違いがあります。

 
イージー
オーダー
フル
オーダー
型紙1
イージーオーダーはある一定のパターン(型紙)に体型的な情報を加減することで個別の型紙を作ります。(ただし形となった型紙は作りません。)
型紙2
イージーオーダーでは基本は左右対象のスーツになりますが、フルオーダーでは左右別個の型紙を作ります。(肩のバランスなどが綺麗に仕上がります。)
 仮縫い 
×
仮縫いを入れることで左右別々の体型に合ったスーツを作ります。
クセ取り
生地を立体的にすることをクセ取りと言いますが、イージーオーダーは時間的制約があり十分な癖取りが出来ません。一方フルオーダーはタップリ時間を掛けて行います。(詳細はこちらで動画を交え紹介しています。)
縫製
イージーオーダーは機械縫いがメイン、一方フルオーダーは手縫いが大前提です。(一部ミシンは使用します。)

 

型紙によるイージーオーダーとの違い

型紙

イージーオーダーでは、コンピュータ上のマスターパターンに体型補正を5mm-15mmと加えて、CAD・CAMを通じ機械的に裁断しているのですが、ハンドメイドの場合はとても大変な作業です。
その人に合った寸法で一度型紙を製図し、仮縫いを行うことにより更にその人に合わせて「補正」を加えていきます。
そうすることにより、イージーオーダーでは指示できないような部分や、細かいところまで補正をできるため「その人だけの型紙」が作り上げられます。
画像は、前身頃(衿~胸ポケット辺り)を写した物ですが、左上のが肩線の左右異なる場合、左側の矢印が身体が反り身になっている分を出した補正(茶紙で追加している分)になります。
このように、もともとの型紙をおこした状態から、更に仮縫いの際に出た補正を追加する事により、より身体に添った型紙が作成されます。

縫製によるイージーオーダーとの違い

 

こちらも上記型紙と同様かなり重要な縫製の部分で、沢山優れている所があるのですが、何といってもアイロンワークによる「クセトリ」、ここがもっとも着心地に影響してきます。
人間の身体は、曲線を描いた変形の円錐型です。

生地は、タテ糸・ヨコ糸で織られている為、平面になります。
その曲線と平面のジレンマを埋めるのがこの「クセトリ」で、口で簡単に言いますとアイロンワークによって平面の生地を曲線にする、ということです。
この画像は背中の部分ですが、をご覧頂くとくぼみが確認できると思います。
これは、摘んだのではなくの曲線の部分をアイロンを使っての部分にその曲線分を移動することにより、ゆとりを持たせています。
の部分を中心に生地を半分に折ってみました。
部分の曲線(ゆとり)がご確認頂けると思います。
これは、肩胛骨部分のゆとりとして非常に重要ですが、これはほんの一部。
肩周りや、胴回り、スラックスのお尻周り等、この作業が随所に施される為、曲線の人体に沿って平面の生地を曲線にし、スーツを着るというよりも、纏わせる(まとわせる)ことで着心地に差が出てくるのです。

この点、イージーオーダーではこのようなクセトリは行っておらず、最終プレスによって少しクセトリを行い形成しているため、着心地に差が出てきます。
時計で表現すると、クォーツの正確さというよりも、機械式時計のような手の込んだ、味のある仕上がりになるとともに、着心地の良いスーツに仕上がるのです。

実はお得!?含まれるオプションの数々

価格だけで見るとイージーオーダーとフルオーダーの差は、大きいのかもしれません。
ただ、実際にはイージーオーダーでご注文いただく場合、有料オプションである滑りの良い快適な「キュプラ裏地:2,000円」、オーダーのこだわり!「本切羽2,000円」、アップル社のように裏側も抜け目無くお洒落に!!「台場仕立て:5,000円」やその他にも、手縫いのボタンホール、バルカポケット、本バス芯、フロントハンドステッチ等々...
実は19,000円分の有料オプションが含まれた金額で57,000円なのです。
そのフルオーダーの料金が...37,000円(閑散期1)47,000円(閑散期2)にてお仕立て頂ける唯一のチャンス。

■ 間違いやすい点について ■

以上簡単に閑散期料金についてご案内いたしましたが、いくつか分かりにくい点、誤解を招きやすい点がありますので補足いたします。

1.基準日について

>>> 閑散期料金の適用はピン打ち仮縫の実施日が基準です!!
フルオーダーは
ご注文→(縫う)仮縫い約10日間→(ピンで留める)仮縫い→ 本縫い→仕上がり ...となりますが、この中のピンで留める仮縫いの実施日が基本となりますので、ご注文にあたりましては仮縫日に対し10日~1ヶ月程度前倒しでご相談下さい。

2.閑散期期間について

>>> 詳細日程は毎年微妙に変わります。
今シーズンの正式日程日程は次の通りといたしました。
  閑散期料金(1) 37,000円期間:7/29、7/30(2日間)
  閑散期料金(2) 47,000円期間:8/5以降 9/10まで


フィッター歴30年!! 中島氏
(戻って参りました!)

3.仮縫いを行える日と場所について

>>> 仮縫いには大変な技術力と経験が必要です。
また仕立てる縫製工場のクセ等も良く知っていないと良い仕事ができません。
このため、フルオーダーのご注文につきましては工場に近く、フィッターが常駐している東京店のみのご対応となっております。
大阪店管轄のお客様にはご不便をお掛けいたしますが、大阪店フルオーダー受注会につきまして大阪店SHOPMASTERへご相談下さい。
また提携店ではこの様な事情から仮縫いは行えませんのでどうか御容赦下さい。


4.実際のお値段は? 

>>> ご案内しておりますフルオーダーのお値段はオプション料金のお値段です。
このため、実際のお値段は通常のイージーオーダーの価格+37,000円(閑散期1の場合)となりますのでお含み置き下さい。
また、このような全くの赤字企画ですので生地のお持ち込み等にはご対応できません。ご理解下さい。
~具体例~   国産最高峰、葛利毛織 ---58,000円---の商品で仕立てた場合
   閑散期(1)では... 57,000円+37,000円 = 94,000円+税
   閑散期(2)では... 57,000円+47,000円 = 104,000円+税  となります。
となります。
※実際に百貨店に先日葛利毛織りさんの生地がおいておりましたが、イージーオーダーで2○万円でした。


5.対象商品は 

>>> 季節の変わり目に行う閑散期対応のフルオーダーですが、お仕立てする商品はそれぞれの季節の物でなければならないのでしょうか?
いいえ、そんなことはありません。
閑散期対応はあくまで閑散期という業務を平準化することが目的ですので、事前にご相談いただければ先のシーズンの物(今回でしたら春夏物)でも大丈夫です。
(ただし、セールやサービス企画との併用は不可です。)
なお、秋冬商品につきましてはインポートの新柄は8月以降入荷予定ですので、秋冬物をご希望の方は閑散期期間の後半でご注文されると良いかと思います。

お申し込みは?

フルオーダーのご注文や仮縫い日時のご相談は直接東京店へお気軽にメール又はご来店下さい。
また、閑散期料金(1)(+37,000円)につきましては、毎回希望される方が多く、こちらだけは抽選にてご当選者をお決めいたします。
2日間で合計14名様のみの狭き門ですが、ご希望の方は下記より、下記よりお申し込み下さい。
ご応募を7月11日まで募り、7月12日にご当選者を品切れ品薄情報にて発表いたします。
※仮縫い実施日が7/29、7/30のため、ご当選後のご注文は7/22までにご注文頂くことをお願い申し上げます。
  閑散期料金(2)(47,000円)につきましては、先着順にご注文を承ります。

□ 閑散期料金 お申し込み □
 お申し込み期間  2016年 6月24日~7月11日
 当選者発表  2016年 7月12日
 当選者発表場所  品切れ品薄情報にて
お申し込み期間終了いたしました。
沢山のご応募誠にありがとうございました。

いかがでしょうか?
以上簡単に閑散期料金についてご案内しましたが、試してみたくなりましたか?
フルオーダーは高嶺の花、とお考えの方も多いと思います。
でも『いつかは...』と思われている方はこの期間中の仮縫いの風景など、見るのはタダですから、ご来店時にチラッと覗いてみるのも面白いかも知れませんよ。
色々な楽しみが増えてきましたが、どうぞ皆様のご都合に合わせてうまく利用して下さい。



最後になりましたが、上手なオーダー方法についてご紹介いたします。

上手なオーダーの仕方は?

ハンドメイドのお仕立てで技術的にも能力的にもかなりのレベルのフルオーダーですが、使い方一つでは普通のスーツと変わりない物になってしまうリスクもあります。
そこで上手なオーダーの仕方をちょっとだけご紹介。オーダーを検討される際は次のことを思い出してくださいね。

1.ご注文前には具体的なイメージを持ってご相談されると良いでしょう。

どんなオーダーでもそうですが、使うのはやはりお客様。
お客様自身がどんな物が欲しいかをハッキリ伝えられなければ作り手もそれにお答えできません。
慣れない方は雑誌の切り抜きやWeb画像などを持ってご注文されるのが一番です。
また、初めて採寸される方は今着用されているスーツの中で一番フィット感が良い物(お気に入りのスーツ)をご着用になって採寸するのがベストです。

2.仮縫いには、Yシャツと靴を忘れずに...

慣れない仮縫いは、ちょっと緊張するもの。...とはいっても、ここでひるんでは良い物はできません。
特に袖丈やズボンの股下は中に着るシャツや履く靴によって丈を変えることがありますので是非お持ち下さい。
フルオーダーのスーツは特別な存在。
だからこそそれに合わせた諸々の物もお持ちいただくとグッと現実味を帯びてきます。

3.店員とはフランクに、一緒になって良い物を作る気持ちで...

これはむしろお店側の問題かも知れませんが、ご注文という点ではお金のやり取りになってしまうかも知れませんが、気持ちとしては一緒になって良い物を作ろう!という気持ちで臨んだ方が絶対に良い物ができます。
だから、お客様も緊張せず、心を開いて... 一緒に良い物を作りましょう。
この辺はSHOPMASTERやフィッターが優しく(??)リードいたします。

以上ご案内させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
欲しい欲しいと思っていたけど、あまり機会が無かった...という方や、
デザインやサイズ感をどうしようか...と迷われている方は、是非この機会にご相談ください。

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