服地の本場大阪谷町で生まれ、東京神田の生地屋街で育ち...はや

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MADE TO ORDER オーダースーツのヨシムラ

オーダースーツのヨシムラ >> 新着情報 >> 「トランクショー(ヴィンテージクロス)企画」開催いたします。

新着情報

2017年3月30日更新

「トランクショー(ヴィンテージクロス)企画」開催いたします。

 

 春の気配を感じられる季節となってきましたが、まだまだ気温が落ち着きませんね。
体調管理等気を付けてお過ごし下さい。

さて、衣替えのシーズンになり、今年は何か追加しようかな?と考えるのも楽しい時期ですが、今回は一風変わった企画を久しぶりに開催することにいたしました。

テーマは、ファッション雑誌やファッション業界から注目されている「クラシック回帰」です。

皆さんも一度は耳にしたこともあるのではないでしょうか?

そんな注目されている流れと共に、幸いにも良い生地達が多数当社へ舞い込んでまいりましたので、ご紹介させていただきます。

その名も、「トランクショー(ヴィンテージクロス)企画」です!!

トランクショー トランクショー

私共の生地倉庫、そして関係取引先より生地が発掘されましたので、隅から隅まで生地を探し出しトランク(トラック?)にたくさん詰め込んでパンパンにしてご用意させて頂きました。

今では珍しい織り柄や色、知る人ぞ知るミルブランド等、一目見て、触っていただけるだけでも価値ある商品ですから、是非お近くにお立ち寄りの際はお越しください。

MADE IN ENGLANDものもかなりの量ございます!

開催期間 東京店:3月31日(金)〜4月9日(日)
大阪店:4月14日(金)〜4月23日(日)
価格 58,000円(税抜き)
補足事項
  • ビンテージクロスのため、着分のみの在庫となります。
    そのため、ご体形によってはご注文をお受け出来ない場合もございます。
  • ブランドタグは、原則ついておりません。生地についていた場合はお付けさせていただきます。
  • フルオーダーご希望のお客様は、上記スーツ上下価格+57,000円(税抜き)です。
  • 極力、生地を直接見て、お仕立てできるものを店頭に出してはおりますが、縫製段階で生地に傷等が見つかり、お仕立てできない等起きた場合は別途ご連絡させていただきます。
  • 生地の在庫に限りがございますので、品切れの際はご了承下さい。

ご用意させて頂きましたビンテージクロスは、昔ながらの低速織機特有の、タテ糸とヨコ糸の目の詰まり具合が密で丁寧に織り上げられた風合いのある質感が特徴的です。

現在流通しているコストや生産性を求めて織り上げられた薄くて機能的な生地とは異なり、「味わい」深い雰囲気を醸し出していますので、若い方はあまり目にすることもないのではないでしょうか。
今回ご紹介する生地は、英国ブランドのダンヒルや、スキャバル、ドーメルも数点、またSuper 150’sのmila schon(ミラショーン)、バレンシアガ、テーラー&リトルウッド、ペッパー・リーなどのインポートブランドの他に、国産ブランドからは、ミユキ毛織などもご用意しております。
全て一点物になりますので、お仕立てをご検討頂いているお客様は是非お早めにご利用下さい。
また、生地サンプル帳でのご用意がないため、店頭のみでの販売となりますのでお含み置き下さい。

そんな数あるビンテージクロスの品々を見ていると、、、雰囲気のある生地が沢山あり、一つ一つ「こんな品揃えなんです!」と紹介したくなる気持ちも湧きますが、何分にも尺があるため、ポイントポイントでご紹介させていただきます。

生地
【今はなき、、、英国のミルブランド】「TAYLOR & LITTLEWOOD(テイラー&リトルウッド)」

TAYLOR & LITTLEWOOD(テイラー&リトルウッド)

ブランドタグには可愛らしい羊が刺繍されております。
(注:タグは全てにはついておりません。)
こちらのテーラー&リトルウッドは、1827年イギリスのハダースフィールドにて創業され、紡績からフィニッシュまでの全工程を一貫して行う歴史あるミルブランドでしたが、1983年に幕を閉じた(日本への輸出が激減したことも影響しているそうです。)、今はなき英国ブランドです。
また、テーラー&リトルウッドの工場を構えていたハダースフィールドは、イギリスにある毛織物産業の盛んな街(日本でいう尾州でしょうか?)で、今でも有名な「TEYLOR & LODGE」や、「William Halstead」などの著名なミルブランド達が工場を構えており、テーラー&リトルウッドもその中の一つとして、「ドブクロス織機」を使用して生地を織り上げておりました。
この「ドブクロス織機」は、1960年代頃まで使われていた織機で、現代の高速織機とは異なり、低速で時間と手間をかけて生地を織り上げていくため、素材は柔らかく弾力性に富んだ仕上がりになります。
スピードよりも、クオリティと拘りを追い求めて織り上げられた生地は、現代ではなかなか見ることの出来ない素材ではないかと思います。

その他、ご用意させて頂きましたビンテージクロスにつきましても、現代では見ることのない珍しい生地がございますので、
ご用意したビンテージクロスの一部をご紹介致します。

【味わいのあるテキスタイルデザイン】
ミラショーン ミラショーン
規則正しくエックス(X)がいっぱいです。
(ミラショーン)
規則正しくダイヤが散りばめられております。
(ミラショーン)

遠目からは無地のように見えますが、近付いて見ると柄が見えるという、さりげないお洒落をお楽しみ頂ける素材です。

【昔の生地にはユニークな色がいっぱい】

ランバン、スキャバル

生地の色味と柄がとても絶妙な雰囲気を醸し出しております。
近年流通している生地感とは一味も二味も異なるのは、ビンテージクロスならではです。
(こちらの生地は、ランバン、スキャバル)

【なかなか見ることができないレアな生地PART-1】

モヘア60%の混紡素材が醸し出す、生地表面の表情は、クラシックな雰囲気を加速させます。
このような混紡率の生地は現代では、なかなか手に入らないのではないでしょうか。

【なかなか見ることができないレアな生地PART-2】

こちらは3PLYのモヘア混紡素材です。
3PLYは3本の糸を1本の糸に撚って生地を織り上げておりますので、
3PLYならではのゴワゴワとした生地感で、さらにモヘアのハリ感があり、サラッとした肌触りです。
ずっしりとした生地感は現代では珍しいです。

【トレンド感ある色味】

ドーメル、ランバン、ミラショーン、バレンシアガ

明るい色味のベージュや、ブラウン系もありますので、この機会に是非このような色味のスーツをお試し下さい。
(こちらの生地は、ドーメル、ランバン、ミラショーン、バレンシアガ)

以上が今回企画させていただくヴィンテージフェアの生地を一部ご紹介させていただきました。

そして、このビンテージクロス達は、好きな人は大好きな素材としてコアな客層の心をぐっとつかみ離しません。

そんなディティールなどにも拘る方、そしてビンテージクロスをストーリー性を加味してお仕立てされたい方は、是非下記もご覧ください。

【ザ・クラシック】

各メディアで取り上げられている「クラシック回帰」とは、どこのいつの時代を指しているのか・・・
私の解釈では、1920年代から1930年代の英国を意識したもので、現代のスタイルとミックスさせて楽しむものが「クラシック回帰」ではないかと思います。

スーツの起源として、モーニングコートの裾を切り離して着られるようになったラウンジスーツや、サックスーツと呼ばれ部屋着として着用されていたようですが、1920年代から1930年代に入るとビジネスの場などでの着用へと変わっていったそうです。
当時の資料などを見ると、現代では見られない程のゆとりを入れた上着、そしてタック入りパンツが着用されていたことがわかります。

ドーメル、ランバン、ミラショーン、バレンシアガ

また、当時の時代を設定した映画などをみても、その頃のスーツスタイルや、生地感なども雰囲気があり、現代においてはとても新鮮で面白いです。
ちなみに、このような時代設定で映画を作製する際に使用される衣装は、当時の洋服を直して使用したり、生地から織り上げて作ることもあるそうです。
イギリスに存在するとある機織工場では、当時の生地感を再現するために、その時使われていた織機を用いて織り上げているそうで、一日に約25m程しか織り上げることが出来ないそうです。また、織機の部品が故障したら自分で直さなければならないということもあり、当時の生地感を再現するために、大変な労力と手間を用いております。

今回ご用意したビンテージクロスは、再現ではなくリアルな生地ですので、現代では入手困難な希少価値のある生地で、クラシック回帰なスーツスタイルをこの機会にお楽しみ下さい。

では、当時のスタイルと現代をミックスさせた「クラシック回帰」をテーマに、ディテールなどを私の勝手な解釈でまとめてみました。

ラペル幅

ラペル幅

少し前までは衿幅狭めが流行っておりましたが、
写真のような広めの衿幅がクラシック雰囲気を加速させます。

ゴージライン

1920年代頃のスーツのゴージラインは、現代と比べると比較的低めに設定されております。
この点は現代とミックスさせてゴージライン少し高めがCoolです。

タック入りパンツ

タック入りパンツ

細め、スキニー、タイト等が流行り、ノータックパンツが当たり前でしたが、「クラシック回帰」として、ワンタックもしくはツータックがオススメです。さらに、タックをインタックにすることで、英国の雰囲気が出ます。

ベルトレス&サスペンダーボタン付き

当時はベルトは締めずに、サスペンダーでパンツを吊って着用されておりました。
そのため、ベルトループは付けないで写真のような腰周りとなります。
両脇に飾り尾錠を付けると、さらにクラシックな雰囲気が出ます。

ベスト(+10,000円)
ベスト ベスト
ベストはマストです。これからの季節では暑くて着てられないよぉ〜
とお思いの方々、是非一度お試し下さい!上着を縫いでも、
ダンディズムはそのままです。
(生地の要尺が決まっているため、お取りできない場合もございます。)
いつものスーツスタイルに、クラシック要素を取り入れて
ファッションを楽しんでみては如何でしょうか?

この機会をお見逃しないよう、是非ご利用下さい!!!

なお、男性では在庫がお取りできないような長さでも女性でもお仕立てできる生地が複数ございます。
女性オーダースーツも併せて承っておりますので、是非お誘いあわせの上ご利用ください。

皆さんのご来店を心よりお待ち申し上げます。

東京店 安藤執筆

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