オーダースーツのヨシムラ:ホーム2015 SPRING & SUMMER SPECIAL SELECTION
今回初登場であるこのPuntaWool。皆さんご存知ですか?
メリノウールや、タスマニアウールなど有名な羊毛はもちろんその他にも様々な産地や品種があり、その数約3,000種程あります。
それぞれ特徴はある中で何故このプンタウールを選んだのか。
それは、ウールながらモヘヤのように清涼感ある肌触りにモヘヤの艶感に近い独特の光沢感、モヘヤのようなハリが日本の夏にとてもマッチした素材感だったからです。
モヘヤが好き!という方も多い反面、モヘヤは雨に弱いという特性に少し手を出しにくい...という方もいらっしゃいます。
そんな方にうってつけのこのプンタウール。
かなり良い仕上がりになりましたので是非、手にとってご確認ください。
昨シーズン辺りから軽やかなイタリアンテイストのカジュアルスーツが復活の兆しが見え始め、それは今シーズン、おそらくトレンドとなることは間違い無いでしょう。
ただ、夏でもスーツが必須であるビジネスマンには、トレンドに流されない硬派なスーツが必要のはず。
そのような諸兄には英国を代表するテキスタイルブランド、“ダンヒル”が相応しい。
高品質の細番手糸を使用しているにも関わらず、堅牢な風合いはこのダンヒルならでは。
見る者にストイックな印象を与えるスーツにするには、無地かベーシックなピンストライプで、直線的なカッティングを施し、贅肉を排したサイジングが肝要。
そう、007のボンドスーツのように...
クールエフェクトは、オーダースーツのヨシムラではすっかり春夏物の大定番になりました。今シーズンも、豊富なバリエーションで全23マークをお届けすることが出来ました。
クォリティについては改めて言うまでも無いのですが、念のためご案内しますと...
クールエフェクトの原毛はスーパー130'sを使用したしなやかなもので、目付けは230gと軽く、ソフトな快適素材です。
加えて、ゼニア社が開発したスペシャルトリートメントによる後加工で「涼しさ」効果を持たせたこのシリーズは、蒸し暑い日本の夏にピッタリなビジネスギアとして、沢山の行動的なジェントルマンに愛用され続けています。
5、6年前はゼニアが日本のメーカーのように機能性生地を作るなんて考えられなかったのですが、随分とお客さん目線になってきたものです。
中でも写真でご紹介したG3133〜G3135は、ベーシックカラーのネイビー、ダークグレー、ブラックの3色にシンプルなライトグレーのペンシルストライプがデザインされたコレクションです。
トレンドに左右されない、飽きのこないベーシックラインとして、長くご愛用頂けるひと品です。
程良いユトリを入れながらも、シャープに見えるようVゾーン浅めのフロントボタンは勿論中掛けディテールでXラインを作りましょう。
パンツはやはり、腰回りは立ったときに合わせ少しユル感にして、膝上から裾に架けてはシャープなテーパードシルエットが若々しい、スッとしたシルエットを作ってくれます。
エルメネジルド・ゼニア社と並ぶイタリアブランド。
イタリアらしい色使いと独特の艶感は、生地だけでもその良さがわかるのですが、仕立てあがると更にその良さが体感できます。
さらに見た目の色柄だけでなく、最高級カシミヤやウールを取り扱うテキスタイルメーカーならではの、良質な原毛(糸になる前の毛)を「仕入れる力」も良質な生地・スーツに仕上がる大きな要因といえます。
ブリオーニや、イザイア、ベルベストやキートンまで高級紳士服ブランドにも愛用されるなど、感性と実力を兼ね備えたブランドです。
また、良質な素材感や光沢感はセレモニー用のスーツとしても大人気で、パーティーや友人の結婚式などにも重宝します。
しなやかで光沢感のあるこのロロピアーナはこの年代の方にとても人気がありますが、TPOをわきまえないと、軽く見られてしまう可能性があるため△に。
比較的自由な職場であればよいのですが、保守的な所では若い方は少し抑え目にしたほうが良いかもしれません。
ただ、本当に良い生地ですから、そのような環境でなければ本音ベースでぐいぐい推したいブランドです。
上着やスラックスはタイトにして、上着はサイドベンツの中掛け、裾口はダブル4.5センチにしてイタリアスタイルでいかがでしょう。
◎40代の方 シングル2B サイドベンツ ハッキングポケットチェンジP付き
大人の余裕感じるこの年代の方には是非ともオススメしたいブランド。
女性からの反応も間違いありませんが、後輩に慕われる生地ではないでしょうか。
やわらかい印象であるイタリアンスタイルでも良いのですが、ここはあえてブリティッシュテイストでいきたいところ。
素材のやわらかさを、デザインで少し引き締めてみましょう。
◎50代〜の方 フルオーダー仕立
なんといってもこの年代の方にはフルオーダーをオススメします。
イタリアらしい色気のある色柄を本当の意味で着こなせるのは、この世代の方達かもしれません。
言葉で語らずとも雰囲気がでるこの世代の方は素材のよさに負けない着こなしになること間違いなしです。
世界最高峰の生地で、手間隙かけて体に合わせたスーツ+その人の人柄で、まさに世界にひとつだけの一着になりますからシャツはトーマスメイソンやカンクリーニといったインポートシャツ素材をあわせればもう言うことがありません。
1963年ビエラ地方で創業されたミル。年間800万mという膨大な服地を生産し、高品質でコストパフォーマンスに優れた名門です。
生地の特徴と致しまして、イタリアブランドならではのなめらかな肌触り、光沢感、発色の良さです。
高い品質でありながら比較的お手頃なカノニコの生地は世界有数のトップブランドでも使用され、日本のセレクトショップなどでも既製服として展開しております。
今回春夏生地として展開致します生地は、ダークトーンからライトカラー、発色の良さが際立つ紺ストライプ等、ご着用シーンに合わせてお選び頂けます。
また、近年のビジネスシーンにおいてクールビズが定着しておりますが、まさにクールビズにピッタリな生地として、目が粗く軽く羽織れる感覚を持った平織りの紺無地をご用意しております。
ジャケパンスタイルのマストアイテムとして是非お試し下さいませ。
●おすすめスタイル●
○20代〜:2つボタン着丈短め ノータックパンツで魅せるタイトめスタイル
近年のスーツスタイルで定番となったタイトめスタイル。
上衣は2つボタンでVゾーンを広く見せ、軽快感とスッキリ具合を演出。パンツはノータック、裾口シングルにし全体的にスッキリコンパクトなシルエット。
さらに、パンツの膝巾を通常より少し上から絞りを利かせる事によりタイトめシルエットを加速させます。
また、このようなスタイルでのオススメ生地としては、季節感漂うライトカラーでのお仕立てをオススメします。
見た目から感じられる涼しげなお色で、スッキリシルエットの1着を是非お試しくださいませ。
◎30代〜:3つボタン中掛け 程よいゆとりのワンタックパンツで魅せる大人の余裕
20代では当たり前だったタイトめスタイル。しかし30代になりますと少し変化を利かせた1着に魅力を感じませんか?
そこで今回オススメ致しますスタイルは、上衣3つボタン中掛け、ワンタックパンツスタイルです。
2つボタンと比べ、ラペルの返り具合が少し上からとなりVゾーンは少し狭くなりますが、大人の男を演出するにはもってこいのディテールです。
そして程よいゆとりを得られるワンタックパンツ、裾口は少し絞りストレートシルエット、もしくはテパードを利かせるのもオススメです。
さらに本格仕立てのクラシコ仕様にし大人の余裕を醸し出してみては如何でしょうか。
セレクトショップでは勿論、街中を歩いても随分見受けるようになりましたね。
世界からMADE IN JAPANが再評価を受けつつある状況で、物創りでは国内筆頭と言ってもよいメーカーではないでしょうか。
葛利といば"トレンド" "柄" というキーワードが思いつきますが、いえいえそれだけではここまでの評価は受けません。
物創りの根底にある理念は”サラリーマンのための戦闘服”です。
今回のラインナップは当社ではお馴染みの3PLY(強撚糸を3本撚って作る強度の強い生地)は勿論、シャリ感と通気性を求めて独自の製法にてモヘヤを混紡した物だけで2通り!ご用意致しました。
トレンド、物性、通気性。そして日本らしい細やかな心遣い。言葉だけでは無く、どうぞ文字通り体感下さい!
ちなみに... G3063〜G3064 W59%,M41%←こちらは、某有名ブランド素材、トニ○クを元に別注致しました!
ゆとりを持たせて生地の良さを堪能するのも良いですが、若くフレッシュな世代だからこそトレンドを十分に取り入れておきたいですね。
ディティールとしては、スラントチェンジポケットに重ね釦。
肩と胸を張らせて、お腹周りはギリギリまで絞ってみては如何でしょうか。(暑さと体型維持は若さでカバーして頂ければ・・・笑)
当店のラインナップに於いて先にご紹介したダンヒルの弟的なポジションにある“ジョンロバートショウ”。
クオリティバランスの良いプライス、ベーシックなラインナップ、耐久性、非常に出来の良い優等生的なブランドです。
優等生が故にコレクションの内容もベーシックで、万人に受けるモノを厳選致しました。
無地では未だ人気の根強いライトネイビーを含む5色を、ストライプではピッチの異なる2種のピンストライプをご用意しております。
“業界的にインパクトのある生地のスーツはNG!”or“スーツはコンサバティブでこそ!”と言う方には安心してお選び頂けるこの“ジョンロバートショウ”、お薦めです。
タイトシルエットを好まれるこの年代の方にはイタリア生地よりも物性の高いイギリス生地が私個人的にはお薦めです。
しゃり感のある生地は硬さを感じられるかもしれませんが、夏でも肌にまとわりつかず、涼感ある着心地となります。
またヘビーローテーションされる方はスペアパンツをお忘れ無く!
○40代〜の方:シングル2Bor3Bハーフ返り+程良くゆとりを持たせて
体型の変化が徐々に気になり出すこの年代以降の方はスーツにストイックさではなく、余裕を持たせましょう。
それは単にサイズを大きくするのでは無く、ゆとりを与えるところは与え、削るところは削る、といったメリハリあるサイジングでタイトに見せる、事が大切。
これは我々、テーラーの腕の見せ所。ご要望は遠慮することなくストレートに。
オーダースーツのヨシムラではすっかり国産機能性生地の顔となったニッケこと日本毛織のトラベルック。
シワが気になる、スーツのタンス在庫が少ない諸氏にはまさに打って付けの素材です。
イタリア生地のように、デザインや仕上げの艶っぽさは無いのですが、質実剛健と言いましょうか、物性のしっかり感は英国生地に通じるところも有って、日本のビジネスマンには大変、重宝がられています。
今シーズンは無地とストライプのデザインが半々の企画で、スーツに良し、ジャケットに良し、パンツに良しといろいろなアイテムでバリエーション豊かに組み合わせを楽しめるコレクションです。想像力を膨らませて新しいイメージを切り開いてください。勿論、アシストしますよ。
それからリーズナブルなプライスも健在で、コストパフォーマンスの高さも丸です。
外回りのアクティブなビジネスマンや出張がちの諸氏にピッタリなひと品です。
この世代の方には、スタイルはオーセンティックなブリティッシュかクラシコイタリアを体型に合わせてセレクトするというのはいかがでしょうか。
サイズ感は程よくユトリを取って、タイト過ぎ無くしましょう。
生地は無地シリーズのほ他、トリプルピンストライプのG3042とG3043をオススメします。
こちらもトレンド変化に左右されず、長く飽きの来ないデザインです。
高性能織機を用いた合理性、徹底した生産効率で驚異のコストパフォーマンスを誇るREDA。
日本ではイタリアブランド入門用と言った立ち位置ですが、本国服飾業界では1、2を争う人気OEM(他社ブランドの製品を製造する事)メーカーであることはご存知でしょうか?
原毛の細さも110’sと使い勝手が良くもしなやかに織ってあるのが特徴ですが、特筆すべきはストライプの色味!!
ここまで分かり易い配色はさすがイタリアンですね(笑)
ビギナーからマニアまで受け入れる懐の深さと、絶対的な分かり易さ。(2度言いましたが、分かり易さって凄く大切ですよ!)
初心は原点と言わずとも、今回のラインナップは今一度REDAの良さを再確認出来ると思います。
流行、流行とこの生地でかなり細く作るブランドもございますが、実はそこはかとなくゆとりを入れた方が断然カッコ良いのです。(そして、長持ちします!)
ドレープ感とキレイに重心の下がったシルエット。
タイトシルエットに食傷気味の方、大人の余裕が欲しい方には是非試して頂きたいですね。
40代〜50代の方 シングル2B+シングル6Bベスト+1タックパンツ
小細工無しでも3つ揃えが様になる貴兄は、好みの他に程良くトレンドを取り入れてお仕立て頂きたい生地です。
ストライプの色と裏地を合わせて、ポイントステッチは差し色。
ドレスコードが許せばワンポイントで釦穴の糸色を変えてみても上品にまとまるのが、この生地の魅力です。
SUMMER TIME-Wool:43% Silk:32% Linen:25%
BL3305-Wool:64% Silk:21% Linen:15%
これまで春夏のジャケット地といえば、ジャージーやKnit、Line等の軽量感のあるものが主流で、ドレッシーな素材となるとホップサック地くらい。
そのホップサックも今やかなりポピュラーになり、ジャケット好きからすればそれに変わる新しい生地が欲しいのが正直なところ。
そこでお薦めするのが、このLoro Pianaのツィーディーな三者混生地。
ツィーディーとは言っても、スコットランドで織られたような重厚な生地では無く、シルクやリネンを混紡しているので清涼感&光沢感があり非常に上品な雰囲気を醸し出している、今シーズン一番の注目素材です。
展開色はなかなか手強い感のあるものが多いが、着こなせば新しい自身が見えてくることでしょう。
ビジネスの場合、合わせるボトムはWool素材、着回し力を考えるとミディアムかライトなグレー系がbetter。
上記の2色に合わせるとなると、私は断然ライトグレーをお薦めします!
しかも素材感を合わせてモヘア混であれば尚良し!です。
もしもし仕事場のドレスコードが許せば、リネンシャツ+素足で表革のスリッポンで合わせるとイタリアンな雰囲気が楽しめますよ。
ビジネスOFF:ダブル4×2−BL3301&3303
ある程度スーツを揃えているこの年代の方にオススメするのが、英国調(ブリティッシュ)な印象のスーツです。
重要な会議やプレゼンの際、相手に与える印象を「この人できる!」や「頼れる」、「しっかりしている」という方向へもっていくときにこのようなハリやコシのある素材感は重宝します。
イタリア生地のようにしなやかなスーツも良いですが、甲冑(そこまでかたくありませんが)のようなスーツも必要ですよね。
○50代〜の方:シングル2B フルオーダー すっきりタイト目に
夏にダブル??とお思いの方も多いでしょう。
しかし、イタリアのJKを得意とするブランドではこぞってダブルが打ち出されておりますし、この三者混は清涼感があるので、思っている以上に軽快に仕立てあがります。
またビジネスONでは難易度の高いダブルもOFFではハードルが低くなるのではないでしょうか?
お薦めした2色はインパクトのある色目ですから、ボトムは白で引き立たせるのでは無く、中間色で柔らかくしてあげる必要があります。
デニムやアースカラー系のチノでもOKですが、コードレーンで合わせると面白いかもしれませんね。
ビジネスシーンにおいてすっかり定着したクールビズ。
業種によっては秋冬とは違い、カジュアルダウンも可能というところもあるのではないでしょうか。
そんな環境にもってこいなのが今回ご紹介するラルスミアーニ社製のコットン生地です。
ジャケパンスタイルとして組み合わせても良し、セットアップコーデでオシャレを楽しむも良し。
素材がコットンということもあり、着丈短め、パンツはタイトめと少しカジュアルライクで装うのがオススメです。
またストレッチ素材混紡で、動きやすさ抜群です。
肩パットを薄くして素材と共に軽快感を演出するお仕立てもGoodですね。
さらにタイドアップし、本水牛ボタンを使用すれば全体的に引き締まった印象となりますのでお試し下さいませ。
◎40代〜 〜ラフな装いと色で魅せるコットンスーツ〜
大人の男の色気が漂うコットンスーツとして魅力的なお色はベージュですが、ネイビーというチョイスで落ち着いた雰囲気を醸し出すのもオススメです。
上衣は2つボタンで軽快感を。パンツはノータック股上浅めでスッキリした印象をあたえます。
また、ジャケット単品でもパンツ単品でも着回せる万能アイテムという点もコットン素材ならではのお楽しみです。
ビジネスの場面ではコットンスーツとしてタイドアップ、プライベートではジーンズなどをあわせてのご着用もお楽しみ頂けます。
BL3317〜BL3320 コットン98% ポリウレタン2%
BL3323〜BL3327 コットン100%
続いてご紹介しますコットン生地は、1958年ポルトガルにて創業した、国内屈指のコットンメーカーです。
糸つむぎ、染色、織りまでと一貫紡のブランドならではの品質の良さとコストパフォーマンスに優れております。
今回ご紹介しますのは春夏コットン生地の代表選手的な存在を誇る「コードレーン」です。
アメリカントラッドの王道「ブルックスブラザーズ」でもコードレーンを使用したスーツなどがあり、ビジネスシーンでも活躍しておりました。
素材がコットンなだけあってカジュアルな印象となりますが、業種によってはジャケパンスタイルとしてタイドアップすればクールビズに最適です。
業種によってはジャケパンとしてのご着用が難しいとお考えの方も少なくないかと思います。
そこで、プライベート仕様な1着をオススメ致します。
上衣は2つボタンで軽快感を、さらに裏地や肩パット、芯地などを省いたアンコン仕立てでスッキリと。
パンツは思い切って膝丈、もしくは膝上丈にして季節感を演出。裾口はダブルが良いですね。
◎40代〜 〜さりげない拘りで季節を楽しむジャケット〜
この年齢層になりますと、ジャケパンスタイルとしてサラッと軽く羽織る事をオススメします。
上衣と近いトーンカラーのパンツで全体的にスッキリ、さらにアンコン仕立てでラフな装いに。
ワンポイントアクセントとしてオススメなのが貝ボタンです。
貝ボタン独特の光沢、輝き、色味が大人の男の雰囲気を加速させ、細かな所への拘りが男のオシャレを演出します。
さらに本格仕立てのクラシコ仕様で贅沢な1着をお楽しみ下さい。