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オーダースーツのヨシムラ
お客様!ありがとう!

 サイクリストスーツが出来上がりました
12月も中旬となり、これから月末にかけ、相次ぐ忘年会で体型維持が難しい季節となりましたが、ウエストサイズは変わらない範囲内でこの年末年始を乗り越えたいところですね。。。
冷え込みもきつくなり、外出が億劫になる今日この頃ですが、そんな中今回は運動に適したスーツの出来上がりをご紹介します。

運動に適したスーツ、、、、、、、
そう、 サイクリストスーツです。
通常のスーツをご注文に来られる方もこれ、なんですか?と店頭の自転車ディスプレーに釘付けになる方や、「こんなデザインよく考えつきましたね!」という方、着てみていいですか?等々、、、もともとスーツが目的だった方々も皆さま興味津々のご様子です。

今回のご注文は通勤や休みの日でも自転車を愛用されているYさん
ホームページでサイクリストスーツをご紹介後、第一号でご注文をいただきました。

ベーシックなデザインがほとんどのこのオーダースーツ業界のなか、人目を引くデザインで一見普通のスーツと何ら変わらないサイクリストスーツはどのように仕上がったのでしょうか。

ご注文までの流れはこちら
>>> お客様いらっしゃ〜い:サイクリストスーツご注文いただきました!

ご注文いただき、約3週間後にお引き取りにご来店されたYさん
なかなかガッシリとしたご体型で、前回のご紹介では水泳をされているということだったのですが、話をもっと掘り下げるとなんと、トライアスロンをしているとのこと。良いお体されてますね〜。

綺麗に入るかドキドキしながらのフィッティングでしたが、このように仕上がりました。
写真で見ても体格の良さがハッキリとわかりますが、形自体はベーシックなスーツのデザインですね。
ご試着の際に、「やっぱり着心地いいですね〜」といわれると、うれしいものです。

さて、何処にサイクリストスーツの特徴が隠れているのか、その内容をご紹介します。

注文の仕様は...

<ジャケット>
・背中のデザイン

最初の写真を見てまさかこのようなデザインになるとは!という印象をうけますが、着用されたYさん曰く、「想像以上に手を動かし易いです!」とのこと。
パッと見ただけでも横に15センチ位は開いておりますので、普通のスーツとの違いに驚かれたのですね。

サイクリストスーツは基本的にストレッチ素材を使っておりますが、通常のスーツ地でもこのゆとりが入れば問題なし!ということが実証できました。
・バックポケット

こちらが背中のポケット。
自転車にのるとどうしても両手がふさがれてしまい、手を動かせる範囲が極端に狭くなりますが背中の腰部分に付けたポケットは有効に活用していきたいですね。
・防寒対策には

自転車に乗る際、手を前に出しているため、この寒い時期に活躍するのがこの袖口です。

このシャツのアジャスター釦のように余分についている釦ですが、この釦をつけると袖口をキュッと閉められるので風邪も入らず、虫も入らず?!です。
・フロントカット釦

会社の自転車に乗ることも多く、その際に上着のフロントカットがひらひらしてしまうのが気になるのですが、その問題を解消するのが、フロントカットに付いている釦穴と脇ポケットのフタの下に隠れている釦。
その釦をつけるとこのように固定されます。

<スラックス>
スラックスはオーダーらしく、体型補正を入れることによりフロントのクリースラインが足の親指をむいています。バッチリ!といったところでしょうか。

今回のスラックスのデザインはこちらもサイクリストスーツの要素を含んでいるのですが、外見上では普通のデザインと全く変わらない仕様にしております。
・股部2重補強

内股が擦れてしまったため、スラックスを捨てることに...という悩みも多いのではないでしょうか。
その解決策として一番有効なのが、この内股2重補強です。
当社ではこのオプションリピート率はキュプラや折り目加工と同様に非常に高いオプションです。
理由としては、擦れてしまう内股に上から生地を被せる為、被せた生地が傷んできても、似た生地・同じ生地で改めて当て布を付けることができ、その分長く履くことができるからです。
・裾口スナップ釦

当社のサイクリストスーツとして、スペアパンツをニッカーズにお仕立てするのをオススメしておりますが、会社にはちょっと、、、ということで、今回ビジネスメインでデザインを考えたのがこの仕様です。

ズボンの裾がヒラヒラせず、ヒザも動かし易いように、裾の裏側にスナップをつけ、膝下で止まるようにしました。

ヒザを曲げる動作によりスラックスのヒザが抜けがちになるのですが、ヒザに横ジワ(ゆとり)が入ることにより、ヒザも動かし易く、ヒザ抜けの解消にもなります。

ここのポイントは私の思いつきで提案したということもあり、どのように仕上がるかとても気になっていたところですが、上手くいき喜んでいただきました。 ホッ、、、



いかがでしょうか。
自転車で通勤する方を、「自転車ツーキニスト」とも呼ぶそうですが、こういう呼び方が出てきたということは、自転車で通勤する人たちも増加しているようです。

ただ、自転車利用者の増加により、事故も多くなっているようで、先月末には自転車の通行を、「幅2メートル以上の歩道」から、「幅3メートル以上の歩道」に見直すという話もでてきているそうですね。
自転車ツーキニストにとっては、車道に出ることも多くなり危険も多くなるのではと思ったのですが、自転車専用道路なるものが増えれば快適な走行が出来るのではないでしょうか。
自転車に乗られる方は、十分お気を付けて楽しんで頂きたいですね。