服地の本場大阪谷町で生まれ、東京神田の生地屋街で育ち...はや

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お客様ありがとう

2017年9月13日更新

シアサッカーJKの完成です

例年この時期はいつも“もう9月なのにこの暑さは何!?”みたいなことを言っていた記憶がありますが、今年は朝晩少し肌寒い日もあるくらいの涼しさ。
涼しくなるのは個人的にもちろん歓迎なんですが、ちょっと拍子抜けしてしまいますね。
ですが、もう既に秋物も、コートのオーダーも入ってきています。
のんびりしていると着たい時期に間に合わなくなるかもしれませんので、皆さん、今シーズンは早目にアクションを起こされることをオススメします!

という感じで秋物のアナウンスをしたにも関わらず、今回皆さんにご紹介するのは夏生地のシアサッカー,,,,って、全くもって季節外れ感が否めませんが(笑)、おそらく来夏のジャケット生地はこれまでトレンドであったリネン混やフレスコ地に取って代ってシアサッカーが出てくるであろうと予想されますので、どうぞ来シーズンの参考として御覧ください(笑)。

さて今回は達てのご希望でシアサッカージャケットをオーダーして頂きましたUさんの仕上がりをご紹介したいと思います。
また有難いことにUさんからは、“HPで紹介するなら顔を映してもらっても良いですよ”とのお言葉を頂戴致しました、Uさん、ご協力ありがとうございます!

それでは早速、今回のオーダーのポイントを画像と共にご紹介したいと思います。

デザイン
Point1:シングル3B段返り+マニカカミーチャ
シングル3B段返り マニカカミーチャ

今回のシアサッカーJKに合わせて、パナマハットに白のリネンシャツ、ブラウンのコットンパンツのコーディネートでお出で頂きました。
芯無し一枚仕立ての割にはフロントのロール感は非常に立体的に仕上がってますね、うん良い感じです。
ラペル廻りは立体感を出すために接着芯を張っておりますが、バストから袖廻りは芯無仕立てですので、シアサッカー特有のシボは潰されずに雰囲気ある仕上がりとなっております。

Point2:大見返し(アンコン仕立て)
大見返し(アンコン仕立て) 半裏仕立て

見返し部分を表地で折り返すのが大見返し、別名アンコン仕立てと言います。
逆にその見返し部分に裏地を使用したものが半裏仕立てです。
これらの仕様、共に細腹(脇腹)部分の裏地を抜いているので通気性(涼しさ)はほぼ同じですが、前者の大見返しの方が見え方としては豪華、後者は裏地を使用する分、軽いジャケットになります
見た目を重視するか、実用性を優先させるかは悩ましいところでしたが、今回のシアサッカーは目付190gと非常に軽量であった為、Uさんと協議した上で大見返しを採用することとなりました。
ゼニアのCOOL EFFECTというブランド力と相まって豪華な仕上がりとなり、断然こちらで正解でしたね。
ちなみにこちらで着ていらっしゃる白のリネンシャツも当店でお仕立てさせて頂いたものです。
Uさんはシャツのネームはいつもこの前身頃の位置なんです。
何故か?申しますと、イタリア人はシャツのこの位置にネームを入れるからなんですね。
私のシャツもほぼここの位置に入れますし、色目は最近Uさんと私の間ではグリーンがトレンドなんです。

Point3:本切羽キッシング(イタリアスタイル)
本切羽キッシング(イタリアスタイル) 前回のお客様いらっしゃいでもご説明させて頂きましたが、改めておさらい致しますと、子が自分より成長し腕が長くなった際、袖先の長さを出した上で4番目のボタンを袖先に移動させ、そこのボタンホールを開けて対応させる為に一番上のボタンホールの穴を空けない仕様となります。
画像では少しわかりづらいかもしれませんが、袖先から数えて3番目までのボタンホールは少し口が開いているのに対し、4番目はきれいに直線で閉じられているのがお分かり頂けるかと思います。
袖口レギュラー仕様のように飾りステッチだとcheapですからね、ここはきちんと工場へ指示を致しました。

以上、今回ご注文頂きましたUさんのシアサッカーJKの仕上がりをご紹介致しました。
当店では少しイレギュラーな対応をなりましたが、皆さまのリクエストには出来る限りお応えしようと思っておりますので、何か具体的にご希望があれば、どうぞご遠慮なくご相談ください。

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