服地の本場大阪谷町で生まれ、東京神田の生地屋街で育ち...はや

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お客様いらっしゃい

2016年6月10日更新

制服(ジャケット)を自分風にオーダー

先日、関東甲信越地方も梅雨入り発表されましたが、今年は暖冬と5月の降水量の少なさから水不足が問題になっていますね。

このようなニュースを見ると、雨の日は着用するスーツや靴についつい悩んでしまいますが、無くてはならないモノであるとその重要性に気付かされます。

さて、そんな梅雨入りした紫陽花の季節に、 先日長野県からお越し頂いたTさんより、少し変わったご注文を頂きましたのでご紹介させていただきます。

これまで生きていく中で、皆さん一度は着た事があるであろう「制服」

ウィキペディアで調べてみると、 制服とは、会社・学校あるいは軍隊・警察など、ある一定の集団や組織の所属者が着用することを目的に規定された服のことである。 とされています。 (英語ではuniformって言うんですね!) そんな一定の集団や組織の所属者が着用する制服。 一定の集団内で着用することから、その制服もある種一定のサイズやデザインに統一されているものになります。 「規定のサイズ展開(S,M,L等)」と「規定のデザイン」というと、ある種既製品に近い感覚ですよね。 特にデザインでは、いつ規定されたのかが問題で、昔のデザイン(ローゴージ、太い襟幅、大きめパット等)のため、「着るのが恥ずかしい」という方も多いようです。

そこで、思い立ったTさん。
似たような生地があれば「オーダーすれば良いじゃん!」という事で、当社へお越しくださいました。

以前お仕立て頂いていたということもあり、「生地は多分あるだろう」と、協会の打ち合わせ後、そのままお越しになったは良いものの、果たして近い生地があるのかどうか、、、

お求めの生地は「オフホワイト(真っ白ではない少しだけ黄みがかった白)の生地」

紳士でも探してみたのですが無く、当社婦人服地でバッチリな商品がございました。

生地
こちらの生地は、ナイロン70%、コットン20%、リネン10%の、天然繊維と合成繊維を織り交ぜた生地。
コシがあり、麻特有のシャリッとした肌触りはありつつも、生地自体しっかりしていることから、年間着用いただけるような生地で、Tさんのご要望にうまく調和しました。
この生地、光沢もあってとても良いんです!

また、今回Tさんのジャケット(制服)の全体的な雰囲気のご要望としては、、、
1.今風のタイトで少し短めのジャケット
2.普段着としても着用したい


と、2つのご要望を頂いております。

生地が決まればこっちのもの?とばかりに上記タイト&ショートなサイズを、当社サイズ見本サンプルを着用頂きながら、1サイズから2サイズダウン程のサイズ感で決定。

今回、袖全体も1センチ程細くスッキリとしたサイズ感にて指示致しました。

順調順調!

、、、と、舞い上がっていたところ、1つデザインの面で問題点というか課題が見つかりました。

それは、左胸ポケット下にエンブレムを付けなければいけないということ。

私:「そうか、制服というとエンブレム付くことも多いような。。。焦」
私:「エンブレム付きだと胸ポケットはアウトポケットなのでは?、、でも適当な事は言えない、一応聞いてみよう。」

と、当社MD玉岡、熟練スタッフ早藤に伺ってみたところ、

MD玉岡氏:「どっちでも良いんじゃない?(決して適当な回答ではありません)」
早藤氏:「ん~、アウトポケットじゃないの?」

と、両者意見に相違があり、私自身も胸はアウトポケットだったかな?と思っておりましたが、手っ取り早く、資料を見ることにしました。

「あっ!胸ポケットアウトポケット、通常のハコポケット、両方ある!」と、

エンブレム屋さんの資料を見て、最終的にどちらでも良いという結論に至りました。 (MD玉岡氏に軍配です。)

そんなこんなで、決まったデザインがこちら。

<制服風ジャケット>
・フロント:シングル2つ釦
・襟:ノッチドラペル/ハイゴージ仕様(通常より1センチほど高くしています)
・ベント:センターベント
・脇ポケット:アウトポケット
・胸ポケット:出来上がりの際にご紹介します。。。
・袖釦:3つ
・フロントステッチ有り
・釦:ナット釦/明茶

以前も、同じように「制服」着用が必要なご職場の方が、サイズやデザインが気に入らない!ということでオーダーされる方がいて、意外に同様のお悩みを持っている方も多いのでは?と思いご紹介させていただきました。

仕上がりを楽しみにお待ちください。

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