お客様いらっしゃ~い|オーダースーツのヨシムラ

服地の本場大阪谷町で生まれ、東京神田の生地屋街で育ち...はや

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オーダースーツのヨシムラ >> お客様いらっしゃ~い >> そんなところまで?!パーツにこだわったスーツ☆

お客様いらっしゃ~い

2018年1月31日更新

そんなところまで?!パーツにこだわったスーツ☆

2018年のスタートは、初売り、秋冬物@セールと怒涛の忙しさで、嬉しい悲鳴を上げながら日々過ごさせていただいております!
ご来店いただいた皆さんありがとうございます!
そんな2018年の記念すべき第一回目『お客様いらっしゃい』に登場していただくのは、若くして色々とお洒落なこだわりをお持ちのAさんです♪

思い返せば、Aさんとの出会いは去年の夏、僕がまだSHOPMASTERとして着任したばかりのソワソワしている時でした。
(慣れなくて緊張してたんですよ、これでも。。。。(笑) )

そんな折に頂いたオーダーなので、よく覚えています。というか、それだけではなく、
今回のタイトルにある『そんなことこまで?!』という個人的に今までお受けしたことが無いオーダーだったので凄く印象に残っています。

『何がそんなとこまでなの?』と気になってきました?!気になりますよね???ヒントはタイトルにあるパーツ、、、、
それは何か、、、、それは、これです!

尾錠

もったいぶってだいぶ引き延ばしてみましたが、(汗)何か分かりますか?!
お分かりの方いらっしゃいます?

答えは、パンツにつける『尾錠』なんです☆

色々とお客様からオーダーを受けてきましたが、Aさんのように『尾錠』をお持ち込みになられたお客様は初めてで、思わず、、、、
『ボタンや裏地のお持ち込みは受けたことがありますが、まさかの尾錠ですか!』とAさんに向かって言ってしまいました。(笑)
そして、いったいどこで手に入れるんだろうと気になりませんか?!
驚くことに、どこで手に入れたんですかと聞いた答えですが、、、、Aさんお願いします!!!

Aさん『NETで探して海外から個人輸入したんです。』

凄いこだわりです。
そんな細かいパーツまでこだわるAさんですから、もちろんスーツのサイジングや仕様もこだわりが満点で、、、スタッフ泣かせ、、、、
失礼しました。(笑)僕は凄く楽しませていただいておりますよ!
そんなこんなで、Aさんのスーツをお仕立てさせていただき、
『ヨシ!絶対に次のお客様いらっしゃいに登場してもらうぞ!』と意気込んでいたのですが、そろそろAさんのスーツが入荷してくるはず、と楽しみに待っていたのですが、気づいた時には、スーツが無い、、、
『あれ?!もう渡し終わってる!』と一人ショックを受けておりました。

ですから、リベンジといいますか、Aさんが今回は満を持しての登場です!
それでは、今回のオーダー風景と、仕様についてご紹介していきますので、どうぞ楽しんでご覧ください。

1月某日、寒さが増し雪が降るんじゃないかと言われていたあの寒い日にAさんは笑顔でご来店されました。

私  :いらっしゃいませ!いつもありがとうございます。今回はあの生地ですよね?!
    (実は、前にこれでって言われてたのです、、、生地は決まりだなと思ってたのですが、、、)

Aさん:そうなんですけど、他も見してもらって検討してもいいですか?
    今回は紺でチェックの生地というのは決まってるんだけど、、、、、

私  :もちろんですよ!何種類かお持ちしますね~
    (なんと!そうきたかぁ~、流石Aさんだ、、、、)

Aさん:今回はこんな感じで考えているんですけど、、、あります?!

スッとスマートフォンを出しその画像を確認すると、なるほどねぇ~と生地選びが始まるわけですが、、、、、外に行って太陽光に当ててみたり、生地をかけて鏡の前で合わせてと二人で悩んだ末に導き出した生地が、
『1番最初に決めた生地でした』(笑)Aさんと思わず笑ってしまいましたが、やはり、 ファーストインプレッションは大事ですね☆

生地
英国製 G1010 JOHN ROBERTSHAW (ジョンロバートショー) EXTRA FINE WOOLL
英国製 G1010 JOHN ROBERTSHAW (ジョンロバートショー) EXTRA FINE WOOLL クラフトマンシップを追求し、手間と時間をかけて熟練した技術を注ぎ込んだ服地を生産しているメーカーで、ハリとコシの強さに適度なソフト感があり、普段使いには持ってこいの生地をチョイス♪
数少なくなった英国の毛織物メーカーというのもポイントが高いです。
何よりも今回のテーマである『紺色でチェックの生地』にピッタリ☆

さて、生地が決まり続いては、スーツの仕様とデザイン決めです。
オーダーシートを準備し『さあ!来い!』と気合を入れて書き込んで行きます。

Aさん:今回はまずスリーピースでお願いしたいんですけど、
     ベストはダブルでショールカラー付きで釦はこんな感じなんですけど、、、

私  :ショールカラーでダブルは出来ますけど、、、釦はどんな感じですか?

とスマホの画面を見せていただくと、なんとそこには、なるほど~と唸るようなデザインのベストがあるではないですか、、、、

私  :Aさん、流石にそのデザインは出来ませんよ~。(汗)イージーオーダーでは無理です。
    デザインは決まったものの中から選んでください。(画像をもらい忘れてしまった、、、)

Aさん:仕方ないですね(涙)そこは我慢して、上着に関していえば今回は衿はピークトラペルにして、
    ゴージラインを下げてほしいんです。

私  :最近高めのゴージラインが主流ですけど、下げてしまうんですね。
    う~ん、でもいつものAさんの使っている型紙だとかなりゴージ位置が高いので、
    低くしてもあまりうまくいかないような、、、そうだ!いっそのこと使う型紙を変えてみましょうか!?

Aさん:それはいいかも?!

イージーオーダーの1つの強みは様々な型紙の中からそれぞれの特徴のあるモデルを選べること。
お客様の体形に合わせた型紙を選択するだけではなく、それぞれの特徴があるのでそれを活かしたデザインに仕上げることもできます。
※ご体形によって合わないものもありますので、お気軽にご相談ください。

それでは、そんなAさんの上着のデザインはこちらです。(要所のみにしますね。)

ジャケット
基本デザイン

シングル2ツ釦

衿型

ピークトラペル 衿幅7cm ゴージライン1cm下げる

ベンツ

サイドベンツ

前カット

カッタウェイフロント

肩周り

コンケープドショルダー

ジャケットのデザインが決まり、次はスラックスに突入していきます。

Aさん:今回のスラックスは、消しダーツにしてほしいんです。
    いつもの履き心地は変えずに。前のスラックスは最高に良かったんで。

私  :ありがとうございます。ですが、なんとまた変わったデザインにされますね。
    これは出来ますけど、パターンを変えないとそのデザインは選べませんが、できる限り近づけてみますね。

Aさん:お願いします!多少変わってもいいです。今回はこのデザインは必ず入れたいので、挑戦してみます。
     あと今回も『あれ』を持ってきたのでいつものでお願いします!

私  :やっぱり!Aさんと言えば『あれ』ですよね。

そう、読者の皆さん、ここでやっと今回のタイトル、メインテーマである、
『そんなところまで』という『尾錠』の登場です!

スラックス

尾錠

タック

消しダーツ

ベルトレス仕様

両脇に持ち込みの尾錠を付き
帯巾指定4cm 持ち出し8cm 釦止めではなく金具止め
※尾錠付け方別紙指示有り

バックデザイン

Vカット付き

写真を見ていただくとお分かりになると思いますが、『尾錠』にこだわるだけじゃなく、
付け方にまでこだわる、、、、、どんなスラックスになるか楽しみですね!


ジャケット、スラックスときて最後はベストです。

Aさん:ベストは最初にお話しした、ショールカラーでお願いします。

私  :かしこまりました。それでは最初にお話しした通り、このデザインの中でお願いします。

Aさん:わかりました。でも、ベストの釦位置は動かせますか?
     ジャケットの第一釦よりベストの第一釦が少し上になるくらいが理想なんですが、、、

私  :むむむ、なかなか難しいことをリクエストされますね(汗)ベストは着るものがないので、、、
     ん?Aさん僕と体型変わらない!一度僕のベストを着てみますか?

Aさん:いいんですか?!では早速、、、、ピッタリだしサイズも丁度いい(笑)

私  :バッチリじゃないですか、このベストをベースに上着を着て釦位置を決めましょう。

なんと奇跡的に、私のベストがピッタリ合い(背丈もいい感じ)思わぬサンプルが味方し
ベストのサイズ感とデザインが決まりました。

ベスト

基本デザイン

6×3ダブル ショールカラー

バックデザイン

尾錠付き

釦位置指定

ネック〜第一釦41cm

ふう~、これで全部のデザインが決まり、
後は型紙を変えるのと体系変化を見るために採寸をしていきます。
全てが終わり談笑していると、
ふとAさんがご自身のオーダーシートを見てぽつりと、

Aさん:こんなにたくさん色々な事書かれているんですね。ありがとうございます。
     職人さんもきっと大変だろうに、、、、、

私  :そうなんです。特殊なことを頼めば頼むほど、複雑になるので、ミスが起きやすくなるんですよ。
    人間誰でもミスはします、
そうしないように私達もわかりやすく指示をするのですが、
     10あったら9正解で1ミスしてもそこは多めに見ていただきたいです。
     ただ僕らも精一杯頑張りますので、お願いします。

Aさん:こちらこそ、いつも無理言ってすみません。そこは了解しました。
     いつもバッチリなんで期待して、楽しみに待ってますね!

私  :ありがとうございます!!

最後は説教?みたいになってしまいましたが、笑顔でお店を出ていかれるAさんを見て、
今回も手応えありかなっと、一人心の中でガッツポーズを決める私(笑)

出来上がりが非常に楽しみですね!
次回に乞うご期待です☆

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