2024年もスタートして早いもので半月が経ちましたが、ようやく本格的な冬がやってきたというか、暖冬とは言われていますが、先週末(1/13)はここ東京でも初雪が見られましたね。ちなみに去年より11日早く、例年より10日遅いそうです。
冬は寒ければ寒い方がいい!と思っている、東京店SHOPMASTER(佐野)です。
寒いのは好きですが、懐だけは暖かくして過ごしたい、、、いつもそう思っております。
(いまだに達成できません。)
さて、
2024年一発目の『お客様いらっしゃ~い』は、そんな寒い時期に欲しいアイテムの大本命、《コートのご注文》をご紹介いたします。
ですが、、、今回は少し趣向を変えて、コートのお仕立て内容はもちろん、楽しんでいただきたいのですが、その前段階の綿密なやり取りをご覧いただき、実際のご注文に至るまでを読者の皆さんに、疑似体験していただこうと思います。
普段どんなやり取りを経て、お客様がそれぞれの想いを詰め込んだオーダーをいただくのか、その一部始終を是非ご覧ください。
始まりは一通のメールからでした。。。
ここからは、リアルを追求し実際のメールのやり取りをご覧いただきます。
①身長に合わせると身幅が大きくなり(ビッグサイズの流行もあって?)ボタンを留めずに羽織ると、シルエットがだらっとして見える。
②メンズコートのカラー、デザインは暗く重厚なものが多く、「男らしさ」「仕事ができる感(笑)」が強調されている感じを受け、(無骨?マスキュリン?な感じが)苦手。
正直、割とナヨっとした女性っぽいデザインの方が好きです。
③私服ではレディースのコートも好んで使っていますが、袖が短い等の欠点もあり(ボタンの合わせは気になりません)
具体的なイメージとしては、
などの所謂ステンカラーコートとなりますが、典型的なステンカラーコートではなく、トレンチコートの雰囲気も併せ持つ「シングルトレンチコート」が良いと思っています。
レディースですがこれらもイメージに近いと思います。
①ジャケットの上から羽織れるサイズ感でありながら、ボタンを留めなくてもシルエットがきれいに見えること
②衿を立てやすい、ハリのある生地
③普段からガシガシ着られる丈夫な生地
現時点で思いつくお伝えしたいことは以上です。
アドバイスやお勧めの生地等あればご紹介いただけると幸いです。
よろしくお願いいたします。
今回のタイトルは、《遠方からのご相談》。ご紹介させていただくWさんは、メール本文に書かれているよう、新潟にお住まいで、なかなか東京にある店舗にご来店いただくことが難しく、普段はメールオーダーでご注文をいただいております。
YOSHIMURA&SONSでは、Wさんのように遠方にお住まいの方もオーダーを楽しんでいただける《メールオーダー》をご提供しております。
Wさんのように、メールでご注文内容やご相談をお送りいただき、ご注文を楽しんでいただくこともできますし、生地サンプル帳を取り寄せて、実際の生地をご覧いただきながら、WEB用のオーダーシートにご注文内容やご相談をご記入いただくご注文もお受けしております。
メールでのやり取りでも、店舗での接客と同等に楽しんでいただけるよう、色々とご提案差し上げておりますので是非ご利用ください。
店舗にご来店いただく前のご相談や、オーダーについての素朴な疑問などなど、何でもOKですのでお気軽にお申し付けください。
さて、Wさんからご相談をいただいた《コート》ですが、うぅ~ん、、、なかなか難易度が高いぞ、、、というのが正直なところ。
デザイン等で全ての希望は叶えることが出来ないことに加えて、遠方にお住まいという事、コートご注文が初めてという事もネック。。。
それはどんなことかと言うと、、、Wさんへのご回答をご覧ください。
上記2種類が非常に生地もヘヴィーですのでオススメです。
サンプル帳で実際に生地に触れることができますので、是非一度ご請求ください。
【サンプル帳】※オススメ生地はGOLD LINE に掲載しています。
https://www.vightex.com/sample/index.html
最後にサイズ感です。コートのオーダー(ロングジャケット)が初めてとなりますと、
ジャケットに対してどれ程のユトリ感で仕立てるのか、長さはどれ程なのか等細かいサイジングのご相談が必要です。
一番の理想は、Wさんにご来店いただきサイズをお測りするのがベストではあります。
遠方にお住まいですので、ご来店等が難しいのは重々承知していますが一度ご検討いただければ幸いです。
ご案内が長くなりましたが、一度ご検討いただければ幸いです。
Wさんへのご回答をご覧いただきましたが、今回のご注文についての課題は大きく2つ、、
①については、ご希望のデザインを《イージオーダーの範疇でどこまで再現できるか》ですので、どうしても制限が出てきてしまいます。特にコートはスーツに比べると、季節を限定するアイテムであるが故に、選べるデザインが少ないのがネック。
ですから、ご連絡をいただいた『シングルトレンチコート』は、残念ながら諦めてもらうしかありませんでした。
更に、Wさんが懸念されている、メンズコートの重厚感(無骨なイメージ)は、オーバーコートという事もあり、柔らかい雰囲気を再現するのが生地を含め難しい。
それゆえの、《ロングジャケット》のご提案でしたが、Wさんの反応はどうか。
②についてが、実は一番の懸念点ですね。今までジャケットやスーツは一度採寸したものがベースにあるので、サイズについてご対応が出来たのですが、今回は、初めてのコートのご注文。
スーツやジャケットのサイズ感とは、また別のサイズとなりますので、実際に採寸を行わなければなりません。Wさんは新潟にお住いですから、気軽には店舗にお越しいただけない。。。お気に入りのコートを送ってもらうか、、、とも考えましたが、
やはり採寸はしたい。。。
そんなことを思いながらWさんにご提案差し上げたところ、Wさんから早速ご回答をいいただきました。
発注のタイミングにもよりますが、来春に着ることができればいいなと思います。
それでは今後ともよろしくお願いいたします。
Wさんに気持ちが通じた??遠方からからご来店を頂けることに。ふぅ~、、、一番懸念していた《実際に採寸をする事》をクリアすることができ、ちょっとホッとしたという気持ちもありますが、Wさんとはメールでのやり取りしかなく、直接お会いしたことがなかったので、Wさんにお会いできることが一番嬉しいです。
生地サンプル帳のご依頼(GOLD LINEとハリスツイード)もいただきましたので、早速Wさんのご自宅にお送りすることに。
数日してWさんからご連絡をいただきました。
ところが、ツイードのサンプル帳を見ているうちに、HT-2326のワインもよく見えてきました。
ベージュは間違いなく安心なのですが、無難な感じもしてしまいます。
折角のオーダーですので、メンズではあまり見ないワインもいいのでは ?と。
ワインの懸念としては、生地と色味が秋冬向けで春にはちょっと合わないかなという点と、やはり赤系ということでコートとしてはちょっと勇気がいるな、という点です。
新潟は4月もまだまだ寒いので、実際にはツイードを着たくなる日は多いです。
HT-2326のワインは比較的明るいワインですので、形は極力シンプルなステンカラーコートで、裏地を UR23-212 エスニックペイズリーや、UR23-208 ロイヤルガーデンなどの優雅で軽やかな柄にすれば、赤という色でも上品に着られるのではないかとも考えています。
楽しい悩みです。
というわけで、是非すぐにでもご相談に伺いたいところです。
今月も含め、土日であれば都合をつけられそうですので、佐野様の都合のつく日と時間帯を近い方から候補をいくつかいただけるでしょうか。
すぐに調整してご連絡差し上げます。
年末のお忙しいところ恐れ入りますが、よろしくお願いいたします。
生地を実際にご覧いただくと、仕立てるアイテムへの創造力が高まりますので、お仕立てを迷われている方は一度《サンプル帳》で生地をご覧いただくことをオススメします。
Wさんは今回【ステンカラーコート】に気持ちが固まってきたようですね。
生地についてはまだ少し迷われているようですので、更にご対案を、、、したいところでしたが、実はWさんからご連絡を頂いた日が丁度私の公休日でして、、、代わりにYOSHIMURA&SONSのエース(河本)がご提案を差し上げることに。
スタッフ全員でフォローアップできるのも、YOSHIMURA&SONSの強み。(河本くんありがとう。)
Wさんのファーストインプレッション、河本からの提案と同じように、私も、『X22-3714 PURE COTTON ベージュ一択』でステンカラーコートが、今回のご注文にピッタリかと。
皆の想いは1つと言う感じですね。
さあ、河本からのご提案で、Wさんの心は決まったのでしょうか???早速ご連絡をいただきましたので、ご覧いただきたいと思います。
生地もコートのデザインもバッチリ心決まったようですね!
そしてご来店日も決まり、あとは実際にお会いして、より密にイメージを共有し、理想のコートを作り上げていく。ここからが本番。 というところで、今回は長くなりましたので、ココまでのご紹介とさせていただきます。
さて、Wさんのコートご注文の前日談をご紹介させていただきましたが、楽しんでいただけましたでしょうか。
ご紹介させていただくWさんのように、遠方からのご相談だからではなく、ご来店いただくまでに色々とご相談やご提案を差し上げて、お仕立てされる人の色々な思いに全力で応えていきたいといつも目指しております。
事前にお打ち合わせをすることで、ご提案の幅も広がり良いことづくめですから、ご注文をご検討される方に限らず、何か些細なことでもお気軽にご相談ください。
この先は一体どうなっていくのか、、、気になりますよね?!
長くなってしまいましたので、続きは『イメージからリアルへ。』ゼロから創造したモノが形になる喜びと楽しみを、『お客様ありがと~う』でご紹介させていただきます。
乞うご期待ください!
ご協力いただいたWさんありがとうございます。