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@セールこれで良かったのだろうか? |
ご好評を博した@セールも残すところあと数日です。 お蔭様で今回もたくさんの皆さんからご注文を頂きました。 有難うございました。この場を借りてお礼申し上げます。 ... と、ここまでは調子良く書いておりますが今回の@セール、少々悩むものがありました。 何が悩みかというと。。。 ●そもそもセールは必要か? >>>これはどんなセールでもいえることですが、セールである=安くなる=定価で買った人には失礼な話。というロジック。 確かにそうですが、現実にはどこのお店でもシーズン晩期は在庫一掃セールをしますよね。 当社も同じ発想から@セールを開始したのですがいつも思うのですがどうも釈然としません。 ●●実際開始すると品切れが多すぎ・・・ >>>今回の一番の反省は人気のインポート商品特にロロピアーナとゼニア、グアベロが合計で32マークも当初ありながら、@セール開始前で15マークほどは既に品切れ、残りも在庫が少なく、セール期間最初の週末でほぼ全て完売状態。 これではこの辺の商品を期待してきた人にはとても残念な結果になりました。 でも在庫をたっぷり残してセールをすれば↑のお客さまはもっと可愛そうですからこれもやむなしでしょうか。 でもセールって当然レギュラーで売れ残ったものを出すのが一般的ですから、納得せざるを得ないのですが、どうも消費者感覚では釈然としません。 セールというのはどっちに転んでもお店を悩ませる厄介なものです。 |
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セール期間中にこっそりと。。。 |
↑日記帳でも書きましたが、実は@セール期間中、人気のある商品(ゼニア・ロロピアーナ・グアベロ)が殆ど完売状態で、売る物がなくなってしまったのが今回最大の反省点。(仕方がないんですけどね...) そこでこの日、セール対象外の商品ではありますが少しだけ冬物を追加仕入してみました。 『何故今更追加なの?』と戸惑われる方も多いかと思いますが、 『お客さん、エエもんが入ってますゼ。。。』(少し大阪SHOPMASTER清水風に...) これまで仕入れたくてもなかなか出来なかった、、、 そうです。E.ゼニアのトロフェオで良い玉があったので仕入れてみたのです。 いや〜っ、良い服地というのは見て触るとダメですね。 損得考えず、自分の感情だけで仕入れてしまいます。。。(一番失敗するパターン) ... ということで、ゼニアのトロフェオ5マーク各2着、今更冬物は売れると思いませんが店頭に展示中です。(実売は来冬ですね。♪) 今更間に合わないけど春夏でもトロフェオ追加してみようかな? |
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@セール!スタートです。 |
当社の1月前半は比較的『ひま』でした。 それもそのハズ1/19〜恒例の@セールが始まるからです。 同じ消費者の立場で考えれば同じ物なら安い方が良い、だから一時の買い控えがあるのは良く解ります。 しかし、今回は本当に死にそうな忙しさでした。 東京店では土日営業×2回を営業すると何と足かけ3週間お店は開きっぱなし。 ... ということは、私の場合は殆ど休みを貰えない。 (さすがに今度ばかりは同僚からも同情され「休んでください!」とまで言われた) しかし、お客さまが来て下さるというのは本当に嬉しいことです。 暮れにご注文いただいたのにまたご注文された方、 逆にほぼ1年ぶりにご無沙汰だった方。etc ... たくさんのお客さまに愛されて私は本当に幸せ者です。 でも、在庫がかなりタイトで色んな方にご迷惑をお掛けしました。 |
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私の特技? |
自分でこんな↑のようなことを言うのは自慢みたいでちょっと気が引けるのですが、人が言うに私の特技は『速読』だそうで、本を読むときは凄い勢いで読んでいます。 とは言っても純粋な意味での速読ではなく「寝食を忘れ、集中して一気に」読むのが私の特徴だそうです。 この期間(約1週間)もちょうど大阪店への出張、大阪店の卸部門催事、NET事業部の@セール初日etc連日夜10時ぐらいまで仕事をしていたのですが、どうしても読みたい本があり、深夜1時〜2時まで読書しておりました。 で、今回の私のターゲットは >>> 山崎豊子作の『白い巨塔』 皆さんもよくご存じですよね。今TVドラマでやっているそうですから・・・(私あまりドラマは見ないんです...) いや〜っ、単行本とはいえ全5巻あって結構な厚さですが1週間で読破しました! 何が私をこうまで惹き付けてしまったかというと、読んだ・TVを見た人なら分かるかと思いますが、 ●主人公財前五郎の人間性が実は私によく似ている。 >>>スミマセン。うぬぼれ屋で・・・ ●隠れた主人公 里見助教授の人間性に憧れる そして何といっても ●診療ミスでなくなった患者(佐々木氏)の職業が原作では『生地屋』なんですよね。 しかも当社と全く同じ、大阪谷町生まれで、更に従業員40人規模の会社。 >>>自分の立場になるとかなりビビリますよ。 特に3番目の部分は色んな事を考えさせられました。 |
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半年前のタマゴはどんな味? |
いやいや、凄いことを考える人がいるものです。 半年前のタマゴを採卵日を偽って出荷するなんて。。。 もう皆さんお分かりですよね。京都の悪質な事件です。 しかしまた、どうしてこんな事をしてしまったのでしょうね。 食品業界では、ここ数年で雪印、日本ハムとあれだけ叩かれたというのに・・・ 正直同じ経営者として理解に苦しみます。 米国でもエンロンの不正経理を筆頭に、企業の不祥事がかなり頻発していますが、私が思うにこういったことは米国的成長図式の弊害ではないかと思います。 つまり、(特にIT業界がそうですが)今の時代は未上場会社は最終的には上場を果たし創業者は巨万の富を得ることを目的とし、上場企業も短期的な利潤追求を唯一絶対目標にしている。(ちょっと言い過ぎですが...) その結果、『山高ければ谷険し』となり、山を越してしまえば(不正経理や賞味期限を偽ってでも)業績を吊り上げ短期的利潤を出そうとする。 これは昨今の日米を象徴していますが、実は米国型企業経営の弊害だと思いませんか? 一方、話はちょっと変わりますが、企業経営の考え方で見るとファッションの業界は実は米国型よりも欧州型企業が多いです。 ゼニアにしてもロロピアーナにしても基本的には同族経営ですし、日本でも生地専門商社や縫製工場には上場規模を有しながらも非上場を守る企業も多いです。(一部総合商社系の各種一流ブランドや既上場のセレクトショップなどは別ですが...) このため短期的な利潤追求よりもむしろ『この仕事を子々孫々伝えていくのが責務』と考える企業経営者が多いのが特徴です。 だからこそ、安定した品質が維持できるのかも知れませんし、一方でハリスツイードのように一時的な需要に対し融通が利かず売り逃しを起こす企業も少なくありません。 どちらが良いかは分かりませんが、どちらかといえば当社は欧州型です。 |
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中尾部長お疲れさまでした。 |
40年という年月を皆さんどう思われますか? 私はまだ35才ですから、そんなに長い年月生きていません。 だから人生においてここまでの長い期間というのは理解できませんが、普通に考えればこれだけの期間何かをするということは、親子兄弟の関係の次に長いつきあいです。 そんな長い期間を当社で過ごした方がこの日とうとう定年を迎えることになりました。 それは、長らく当社の仕入責任者をしていた中尾部長です。 (皆さんのスーツ用生地の仕入選定には彼が大いに関係しています。) 高校を出て、当時はまだ丁稚制が残っている中、先代社長(私の父:超ワンマン)からも可愛がられ高度成長を支え、父の他界後は新米経営者の私を支えてくださった... 私個人としても小さい頃から会社のレクリエーションで可愛がって貰った(お年玉まで貰った)... そんな中尾氏がとうとう定年です。 ご本人もさることながら周りの人もさすがに動揺を隠せず、暮れの忘年会を兼ねた送別会では皆涙涙でした。。。 ... とは言っても中尾は役員を兼務しておりましたので、定年と言っても全くいなくなるわけではありません。 当社でいればある種『マイスター』ですから、彼のノウハウはこれからも会社は必要としていますので肩書きは別としても会社に残ってもらうことになりました。 もちろん本人の意向も踏まえですが、その際に私から要求したことは1つ。 それは。。。 『1ヶ月休暇を取得すること。』 何故こんな事を要求したかと言えば理由は3つ。 1. 自分を見つめ直す時間が必要 >>>昨年義父を亡くしたこともあるのですが、やはり60歳は人生の節目です。 これまで突っ走ってきた自分を一度立ち止まらせ自分自身の足跡を、そして今後を考える時間が必要ではないかと。 2. 会社のため >>>優秀な人であればあるほどいなくなった時に残された者達の負担が重くなります。 中尾氏が会社での節目を向かえるなら残される者達もある種の節目を迎えます。 このため自分たちも中尾氏がいないことに慣れる必要があるのです。 3. そして何より家族(奥様)のため >>>60を過ぎた老後は夫婦の力関係が逆転(?)するタイミング。 これまで亭主関白であっても定年後は変わります。 そのためにはこれまで頑張ってこられた奥様も慰労してあげなくてはいけないのではないでしょうか? と、いうことで只今中尾氏は休業(?)長期休暇(?)中です。 皆、お土産期待しています!! |
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恒例のおみくじは・・・ |
御用始めのこの日は恒例の赤坂 豊川稲荷へ初詣に行ってきました。 当社にとってこの行事は、私が子供の頃からやっている事もあるようで、実は年始早々の重大行事です。 そして一番の関心事「おみくじ」は...さすが商売の神様菅原道真公を奉ってあるだけあり、なかなかシビアで以前は3年連続凶が出ることもあった程、厳しいおみくじです。 (↑3年連続は中尾氏、同時期に私は2年連続同時に凶を引いたことがあります。会社が倒産するかと思った!) ですから、おみくじを引く時の緊張感といったらきっと皆さんの想像以上のものだと思います。 そして結果はというと・・・(昨年と併せご覧下さい) |
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う〜ん、全体的にちょっと微妙な1年になるかな? ...とはいえ、中尾部長がおみくじを引いてその棒に『49番』と書いてあったのを見たときは一瞬ドキッとしました。 どうみても4と9では良い結果が出るように見えないからね。 |
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セレクトショップに思うこと。 |
年末年始のお休みを利用して銀座の某セレクトショップに行って来ました! 私がセレクトショップを見に行くと言うことはやはり敵状視察の意味合いがどうしても深くなってしまいますが、さすが大手のセレクトショップですとなかなか良い商品が入っていますよね〜。 私にとっては良い勉強です。 ときどき当店で扱っている物と全く同じメーカーや素材があるとプライスタグが気になってドキッとしたりやたら値段が気になったりしますが、別の面ではセレクトショップのバイヤーが気に入ったものと同じものを自分が選んだということは、俺の目も間違いないな...と、妙に誇らしげに思ったりと色んな思いがします。 (蛇足ですが銀座の某●番館では2年連続当店と全く同じ物((色違いですが...))が1着30万円也で売られたりしていて、性格悪い言い方ですが「してやったり」と思ったりもします。) 自慢話はさておき、 今回視察して印象的だったのは、昨年から各セレクトショップでは既製品以外にもオーダーへの注力が著しく、中には1フロアだけ特別高級感を高めオーダーフロアを作っているお店もありました。 そこには、展示品として仮縫い中のジャケット(見本品)や縫製用のミシン、新品の裁ちハサミ、新品のチャコ(チョーク)などが綺麗に展示してあり、特にミシンなどは型式は明らかにビンテージなのですがピカピカのものを展示していたりもしています。 そこで私が思ったこと。 >>> 今の時代こんな古いミシン誰も使ってないよ・・・ セレクトショップではイメージが大切ですので、当社のように使い古した、手の部分が少々錆びたハサミなどは使わないと思いますが、オーダーをやるならやはり縫製の現場で実際に使う物を展示した方が信憑性があるように思うのですが、皆さんいかがお考えですか? やはり当社とは考え方が違うのかな〜。ウチは野暮ったいですから・・・ 画像は現在当社で活躍中の裁ちバサミです。私が入社する前から使っていました。 |