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オーダースーツのヨシムラ

07.10.31
これ以上の負担はもう嫌だ、、、
この日、朝刊を読んでいると
「高齢者医療の負担増凍結、75才以上保険料9割減」という事が与党案としてまとめられたと書かれていました。

また現役世代に負担させるのか・・・
これ以上負担すると働いた後何が残るの? というのが正直な気持ち

私、実は大学の専門は財政・税制・社会保障だったんですが、よく教授から言われたことは『理論は感情論に勝てない』ということ。
どういうことかというと、例えば昨今話題になっている年金ですが、今受給している人達って自分でキチンと全額保険料を払ったと思いますか?
実は払っていませんよ。介護保険だって同じじゃないですか。
本来、社会保険、保険は自分で掛けたものを自分が貰うための物ですよ。(ここが税金と保険の違いです)

制度が出来れば直ぐに払ってもいない人が受給を受けられる。
では、何で貰えるの?根拠は?
それは、昔で言えば「お国のために命を懸けて戦った」皆さんだからであり、戦後生まれの高齢者で言えば「高度成長期を支えた」皆さんだからなのと、これに加えて「か弱きお年寄りを守ろう」という感情論なのです。

でも、老後身体が動かなくなり働けないのは誰でも同じ事。
老人がいるのであればそれは家族で扶養するのが筋でしょう。また金銭面でも働いている内に蓄えるのも本筋です。
もちろん、不幸にして予定通りにならなかった人もいるでしょうが、それは生活保護でカバーすべきことではないですか?

こう思うと今議論されていることは投票権を持つ高齢者の票を得んがための政治家によるパフォーマンスにしか見えないような気がします。
可哀想なのは、これを支える現役世代
だって一所懸命バケツに保険料という水を貯めているのにそれを横から東シナ海のガス田のようにチューチュー吸い取られているのですから。
また、も一つ可哀想なのは選挙権のない子供達
少子高齢化社会の中、本当に必要なことは子供を増やす事にお金を使うべきです。

皆さんは、年間どれ位税金を払っていますか?
消費税やお勤めの会社の法人税まで含めると結構な額になると思います。
もっともっと、使い方には真剣にならないといけません。

07.10.30
黒子な一日
今日は以前日記にも書いた三久服装日本洋装新聞から取材を受ける日
記者の方とは面識があり、さほど緊張しないとはいえやはり心中穏やかではありません。
記者さんは大阪から来られるので神田で待ち合わせをして、その後ご案内。。。
池袋を通って、西武池袋線で練馬まで。
う〜ん、記者さんから見れば結構大変な道のりですね。

そして、工場へ着くと工場長と挨拶もそこそこに直ぐ取材。
御社の他工場と違った特徴は何ですか?』の問いに
・・・工場長は、予想していなかった質問らしく、どぎまぎ?
そこで私から、「工場長が率先して販売現場へフィッターとして赴きトレンド感覚を取り入れていることです。」とか「若手技術者育成に注力し始めたことです。」などとフォローの説明。

う〜ん、やっぱりこういったところは私の方が口達者?

そして、取材の方は若手職人育成の方へ移っていって今度は見習い遠藤君の取材。
『君、どこの専門学校出たの?』
「桑沢を出てから武蔵野美大へ行きました。」
へ〜っ、筋が良いんだね!』 、、、とこんな感じ
吉井さん遠藤君それぞれ途中で写真を撮って、、、私は荷物持ち×××

今日は黒子に徹した一日でした。
記事が掲載されましたらまた改めて紹介します。

07.10.24
オンワード樫山の展示会
この日はオンワード樫山さんの'08春夏物の展示会に行って来ました。
オンワードへは色々とおつき合いがあって、また自身の勉強の意味もあって毎回展示会には参加しているのですが、いつ行ってもオンワードの展示会は凄いですね。。。

撮影が禁じられているためWebに出すことができませんが、トレンドの取り込み方などはやはりアパレル業界NO.1だけあります。

そして私はどんなことを目的に参加したかというと、、、
それは、今正に佳境を迎えている当社の春夏商品仕入においてどれだけトレンド色ある商品を入れられたかのチェックでした。

私や大阪の仕入担当としては、来シーズンは
  1.2007年からの流れとしてのライトグレイ、
  2.次のトレンド色としてベージュ・ブラウン
...と意識して仕入れていましたが、これがやはりドンピシャでした。

加えてスタイルとしてはこれまでのクラシコイタリア、ブリティッシュに加え、
  1.アメリカントラッド ※1 
  2.30'Sスタイル ※2
などが注目されそうで、こちらは私も甘く見ていた所で勉強になりました。

※1:アメトラと言っても昔の寸胴なアメトラではなく、ややタイトなNewアメトラです。
※2:30'SStyleは何度かWebで紹介しているような衿幅巨大&強烈ウエスト絞りではなく、あくまで実売を意識した『ほどほど』ベースの物です。


来年はオリンピックイヤーですから否が応でも競技に強いアメリカが注目されます
ファッション界もオリンピックの年はアメリカントラッドが要注目と言われる位ですから皆さんもちょっと意識してみると良いかも知れませんよ。

07.10.17
10年振りのテニス
今日は仕事の後、なんと!10年ぶりにテニスをやりました!
これまであまりテニスについてコメントしたことありませんでしたが、私はそれほど上手ではありませんが大学時代一貫してテニスをしていて、まぁ、一応ゲームらしいことは出来る程度のレベルです。

その昔銀行員時代は独身寮にテニスコートがあったということもあり社会人になっても暫く続けていませんでしたが、結婚、転職、育児等々に追われる内にいつしかテニスシューズは街履きの靴に、ラケットは布団叩きになってしまっておりました。

そんなところで10年ぶりのテニス。
さて、どんな無様な姿をさらしたのでしょうか?
・・・お相手は、大阪店のO社員(Net関係以外の部門のスタッフです)
年は私より10近く上ですから体力的にはやはり私の方が上。
まぁ、腕前の方は自分も大したことありませんから説明するのはやめておいて...
でも、とても楽しく久しぶりにテニスをしました。

そしてその後残りのスタッフと共に中華に行ってビールを飲んで...
オヤジのお決まりパターンを過ごしてきました。

Oさん、また来月やりましょう!!

PS:今回自分でも意外な程身体が良く動きました!
これは夏からやっているビリー先生のお陰だと思います。
ビリー愛好家の皆さん、ブームが終わっても続いていますか?(→私は週1位です)

07.10.16
某オーダー店へのセールス
10/15に引き続き今日もコツコツセールスを行った一日でした。
今日はどこへ行ったかというと、、、ゴメンナサイ。まだちょっと言えない先。
複数店舗を持つ某紳士服オーダー店へレディースオーダーのセールスに行って来ました。

えっ?何でヨシムラがレディースオーダーのセールス?
自社でやっているのだから敵をわざわざ作るような物では?と思われるかも知れません。
事実その通りでもありますが、これは生地屋としての吉村株式会社としてはレディースのオーダーを取り扱う店が増えることは婦人の生地がその分売れる訳ですから、これもまた地道なセールスなのです。

ちなみにそこのお店は結構組織が大きいこともあり、上意下達が上手くいかなかったり、ボトムアップの意見が上に届きにくい所がありましたので、好き勝手言える部外者の私としてはその間を取り持つようなことをしておりました。
(セールスする立場の私は本来ペコペコするのが常でしょうが、私はこんな性格ですからそこのお店ではお偉いさんにも現場の方にもフランクに物を言うようにしています。)

で、どうなったかというと?

う〜ん、、、生地の手配は出来た(←もちろん当社より!)
     レディースのパターンは出来た

でも、販売のノウハウをもっと洗練する必要あり!!(つまり仏像作って魂入れず状態)
...ということで当社レディーススタッフの力を借りてレディースオーダースーツの販売ノウハウを学勉強会を今後することになりました。
レディースの三谷さん、藤元さん、大変だと思いますがどうか協力してください。

07.10.15
久し振りの新規セールス
この日は久し振りにセールスに行って来ました。
当社のセールスというと、スーツのセールスだから法人回り?と思われるかも知れませんが、この日は生地屋として某レディースオーダー店へのセールスでした。(↑の日記の所とは別のお店です)

内容的には、全く面識のない所へのセールスでしたから、いわば飛び込み同様のセールスでしたが、セールスする前に思ったこと。
『俺って、久しくドブ板セールスしていないな・・・』
そう、最近はオーダースーツ中心のセールスのため、お店にお越し頂いた方の接客としてのセールスはしていますが、それはあくまでご来店された ある種買う気のある方へのセールスであり、その点では楽なセールスです。

一方、新規飛び込みセールスのようなものは買う気のない人へのセールスですから通常以上の気遣いをしなくてはいけませんし、ダメ元ですから相手にされず傷つくことも多々あります。
それだけに心理的にビビッてしまったり、結果が出なかったりするのがこの種のセールスですが、↑の通り長らくこういった辛いセールスをしていない自分に気付きました。

社長という立場では、どうしても内部管理中心になってしまいがちで、やれ与信管理は?とか見込み量(取引採算)は?と考えることが多いですが、やっぱり大切なのは営業に対する基本姿勢ですね。
久し振りにどぶ板セールスをやってみて痛感しました。

えっ?それで結果の方は? って?

頑張りましたよ〜、
先方の社長を当社までお持ち帰りして販売してしまいました。
あぁ、俺って図々しい。

07.10.12
赤福に思う
今日Newsを見ていると京阪神のキオスクで売っている有名な赤福が賞味期限を虚偽表示、しかも30年それをしていたという報道がされていました。
赤福は本来は伊勢神宮の門前で売られているのが本来の姿ですから、それが100kmも離れた京阪神の駅で売られていること自体おかしなことですが、それでも大阪・京都・名古屋のお土産としては欠くことの出来ない存在でしたよね。
そして、、、私には赤福について思うことがありました。。。

それは、前職銀行時代に随分この会社に新規取引で通ったことがあったからです。(←守秘義務違反ですが、もうかなり前のことですし大した情報ではないので関係者の方は御容赦下さい。)

その時、言われていたことは、、、
赤福は「当日製造の当日売り」が売りだけれど、京阪神などあれだけうず高く商品を積み上げれば、当然売れ残りが出る
それをどうしているか?
実は子会社に煎餅屋があり、そこへ売れ残った赤福を販売し、そこでは赤福の餅とあんこに分離し、餅を煎餅にして販売する、、、
餅は別に1日2日で腐る物ではありませんから、煎餅としては全く問題なく、これぞ究極のリサイクル(=高収益性)と言われていました。
ちなみに、その煎餅、何て名前かご存じですか?
京阪神地区ではコンビニでよく売られているアノ・・・『おにぎり煎餅』です!

でも、それが偽りだった。
非常に騙された感がしますし、きっと銀行もこういった虚偽表示は部外者には見つけられないでしょう。
寂しい限りです。

そして、もう一つ赤福に思うこと。
それは『老舗の看板』とは何か?ということ。
赤福は何と業歴300年だそうで、これは本当に凄いことです。尊敬に値します。
でも、老舗が老舗たる所以は何でしょう?
それは歴史に裏付けされたお客様からの信頼信用ではないでしょうか?
これがあるからこそ、人は「老舗だから・・・」という安心を買うのです。
白い恋人と共に赤福までもが信頼を裏切った。

商売をする時、どうすれば相手方に信用して信頼して貰えるか?営業をしたことのある方なら誰でもがこれに腐心します。
だからこそ、世間様からの信用が第1なのであって、信頼・信用を裏切らない企業こそが長い年月に渡って生き残る資格があるのではないでしょうか?

他社のことを批判することはもうこれぐらいにしましょう
大切なことは当社も業歴120年を越える企業として、この事件を真摯に受け止めなくてはいけないということ。
会社をやっていれば目先の利益に誘惑されることもあります。
でも、それはタコが空腹で自分の足を喰らうようなもの。
いつかは自分に跳ね返ってくるということを忘れないようにしたいと思います。

07.10.05
三久服装取材?!
一所懸命仕事をしていると神様はどこかでご覧になられるようですね。
この日は普段通りの一日でしたが、普段通り仕事をしていると1本の電話が、、、
『社長、日本洋装新聞さんからお電話です。』

えっ?洋装新聞?
ご存じない方が殆どかと思いますが、この日本洋装新聞は我々の業界やテーラー向けの専門誌として広く認知された専門誌。

電話を繋ぎ、お話を聞くと、何でも当社フルオーダー工場(三久服装)の取材をしたいのだとか。
こういった話はオーダースーツのヨシムラとしては年に何度かは頂きますが実のところ三久服装としては(私の代になってからは)初めての事。

何でも、旧体質のハンドメイド工場がNETオーダースーツ販売(オーダースーツのヨシムラ)を通じてこれだけデザイン的にも技術面でも生まれ変わったということや、
過日日記にも書きましたがとかく高齢化・後継者難が進む縫製工場で若い職人見習いを入れていることなどを取材したいのだそうです。

私は社長として取材で矢面に立つかどうかは分かりませんが、出来れば工場のリーダーは吉井工場長ですから吉井さんを前面に出してこの大役を受けていきたいと思います。
取材がまだまだこの先ですから掲載されるかどうかも分かりませんが、もし、掲載された暁には皆さんにもご紹介したいと思います。

ありがたや、、、ありたがや、、、(ウチももっと広告宣伝に注力すべき?)

07.09.29
矢沢スーツが増えてくると・・・
毎年、この時期増えてくるのが矢沢永吉コンサートスーツ
通称永ちゃんスーツと呼んでおりますが、暮れの武道館コンサートを前に秋口になるとグンとご注文が増えます。

どんなスーツかというと白や黄色、赤などの原色スーツ。(殆どが白スーツですが、、、)

皆さんこれを着て暮れの武道館コンサート(今年は12/14〜18まで?)に参加するんです。
永ちゃんファンというと1ボックスカーにペイントをした週末のベイブリッジみたいな車を想像しますが、まさにアレです!!

ちょっと門外漢が見ると怖そうですが、実際はファン層も40代以降のオトナが多く、全然怖いことありません。ファンが変なファンを浄化するところがあってむしろジェントルな人が多いくらい。

それはさておき、この日は栃木からわざわざ暮れの武道館のために白スーツを仕立てになられたKさんがご試着にお越しになられました。
試着され、満足げにお帰りになられる際「良い買い物が出来ました。」と仰っていただき、とても嬉しく思いました。

Kさん、暮れに武道館へお越しの際は帰りにでも立ち寄ってくださいね。

PS:矢沢ファンの方へ
永ちゃんもそろそろ還暦ですね。時々ファンの方から伺うのは還暦に合わせて何かイベントを!と言う声。
そんな時、還暦だからワインレッドのスーツを!!という話がありましたら是非当店まで相談下さい。
数がまとまれば生地をオリジナルカラーで染めて仕立てますので。(少々セールスっぽくて申し訳ない。)

07.09.28
丁稚君その後・・・
ご存じの方も多いと思いますがただ今当社工場(三久服装)には遠藤君という若者が丁稚として修行中です。
私は、普段は籍(?席?)を神田(オーダースーツのヨシムラ)に置いておりますのでなかなか工場の方へは出向けないのですが、彼の教育は吉井工場長に任せております。
そして、時折工場長は遠藤君の仕上がりを私に見せることで彼の成長度合いを報告してくれるのですが、
ここに来て工場長より遠藤君の進み具合が良く、また預かって半年経つので『そろそろ次のステップについて考えたい』との相談を受けました。

そこで久しぶりにこの日は遠藤君を神田に呼び、面接&ご馳走してあげました。

そこで私が聞いたこと(来年4月に卒業ということを前提で)
私 「来年4月に卒業してからどうする?」
遠藤「三久の職人さんの中に入って仕事をしたい」
私 「分かった。でも、大恩ある先生方の仕事を奪ってしまうが良いのか?
遠藤「×××(黙」
私 「仕事は自分で作りなさい。
例えば、今の三久は英国調のカチッとしたスーツが得意であるなら、自分は柔らかい一枚仕立てのジャケットを一人縫いするとか、パンツだけに特化してパンチェリーナ仕様を極めたりしたらどうか?
   とにかく、君の年(25才)で夢のないことを言うな
遠藤「!!!(はい、分かりました。)」
私 「では↑を進めるとして、あと半年で君は技術以外で何をすれば良い?」
遠藤「???
私 「沢山あるよ・・・、
例えば、自分の注文は自分で取ろうと思うなら自分を売り込まなくてはいけないよね。
だったら、今からブログでも作ってはどうか?
タイトルはそうだな、、、『丁稚遠藤のブログ』でも良いし...
とにかく、仕事を獲ろうと思うなら自分を人様から認めて貰わなくちゃ。
今は失敗続きでも良い、成長する過程をお見せすることが良い事ではないかな?」

などなど、
さて、どんなことになることやら。

ところで、この遠藤君の教育、当社(三久服装)にとっては大きな試金石となっています。
現在、服作りの現場は若手職人がいない!いない!と言われていますが、実はチャレンジしたい若者は結構多いです。
現に、今年に入ってから4〜5名の若者が工場見学に来ている位ですから。

では、何故彼らが断念するのか?
それは専門学校を出ても、即戦力になるまでには最低2年近く掛かりその間の所得補償が出来ないからです。
実際、ウチの遠藤君もただ今無給で修行中です。

でも、それもそのはず、工場の注文分には一切手を触れさせず、当社(オーダースーツのヨシムラ)から支給される余り布を使って、工場の職人さんに授業料を工場が払って教育しているのですから無給で当たり前です。(本来なら授業料を貰わねばなりません)

この辺どこかから助成金など出ればもっとこっちも積極的になれるんですけどね。
職人を育てるというのは難しいですね、、、

07.09.27
これは立派な暴行殺人では?
最近ワイドショーを賑わす話題としては力士が急死した時津風部屋の暴行事件がありますが、皆さんはどう思われていますか?
この日はちょうど自身がお休みだったこともあり滅多に見ない午後のワイドショーを見ていましたが、どのチャンネルもこの話題でひっきりなしでした。

そして、皆さん口を揃えて
「相撲界の隠蔽体質が・・・」とか「朝青龍の比ではない」とか「時津風親方の責任」のことを言っていましたが、私にはどうもピンときませんでした。
変わりに脳裏に浮かんだのは、もう20年位前になるでしょうか?「足立区のリンチ殺人コンクリート詰め事件」や数年前栃木で「警察が捜査怠慢したために暴行死した事件」などばかりでした。

つまり、、、これは「業界の体質」や「激しいスポーツにありがちな修業の延長線上にある物」ではなく、単純なリンチ殺人ではないですか?
どこのスポーツで練習にビール瓶や金属バットで殴るスポーツがありますか?
どこの世界に長たる者から暴行の指示を出し、集団で殴る蹴る世界がありますか?
後者の質問に答えるのであればそれはヤクザの世界や凶人達の集団です。

今回の事件、一部には今だ「事故」と言っている輩がいますがこれは明らかに犯罪であり、仮に主犯が親方であったとしても主犯以外の人間(兄弟子等)にも十分刑事責任があるはずです。
これを親方の責任問題だけで済ませてしまったらなくなったお子さん、親御さんも浮かばれません。

皆さんも会社でライバル会社の●●をリンチしてこい!といってリンチできますか?
会社があきらかな詐欺行為をしようとした時、やりますか?
出来るはずないでしょう。
コンプライアンスがこれだけ叫ばれる昨今です。当たり前です。

我々はそれぞれ会社や学校など集団に属していますが、それ以前に一人間としてやって良いこと、悪いことの区別を付けなくてはいけません。ミートホープの事件だって内部告発ですよ!

私個人としては、刑事事件の行く末は別に、部屋全体の廃業と事件に関連した者全員の角界からの永久追放が望ましいと思います。

07.09.26
ボクシング観戦
この日はお客さんのHさんと一緒にボクシング観戦。
そう、08.08付の日記帳にも書きましたが息子さんがプロボクサーという方とお知り合いになりまして、その方のご子息を応援に後楽園ホールまで行って来ました!
応援するボクサーの名前は奈須勇樹選手
2005年の全日本フライ級新人王を獲った今伸び盛りのボクサーです。
ファイナルの一つ前に登場ですからそこそこの位置まで上げてきていますね。

試合の方は・・・というと何と!!
          1RKO
私はたまたま1R位は携帯MOVIEで撮っておこうか?とビデオを回していたのですが、思わず最初から最後まで全て録画してしまいました。
それはさておき、いやいやボクシングの世界は迫力満点ですね。
選手の親御さんからチケットを頂いたと言うこともあり、座席の方も選手が入場するすぐ脇でしたから手を伸ばせば選手に触れられる!!
試合前、ウォームアップした状態の選手の肌はきらきらしていますし、試合後は時に血まみれだったりする。
う〜ん、脱日常として非常に良い経験でした。

試合後、早速サインを頂き、一緒に行ったHさんとウハウハ気分で後楽園ホールを後にしました。
このサイン、タイトルを獲ったら値打ち上がるぞ!次は、打倒!亀田だ!

PS:奈須勇樹選手のお父さんからはボクサーのトランクスやリングに上がる前のガウンなどオーダーで出来ないか?とご相談を受けております。
グローブ付けた状態で脱げるよう脇をちょっと広く作る必要があるそうです。
さて、どうしたものか。。。

07.09.24
子供の勉強はためになる。
この日は祝日でしたが子煩悩(?)の私は一日子供の勉強におつき合い。
何を勉強したかというと日本の政治について(中学受験でも結構やりますな!)
で、具体的にどんなことを覚えたかというと・・・(その前に皆さんにテスト
次の議決を国会で採決するとき採択されるための条件は何でしょう?
1.憲法改正
2.参院で否決された議案を再度衆院で審議するとき
3.一般の法案


それぞれ正解は
1.全議員の2/3(欠席や棄権を含めて全体の2/3)
2.出席議員の2/3でオーバーライド
3.出席議員の過半数。


・・・皆さんご存じでしたか?
恥ずかしながら私は専門外ということもありはっきり覚えていませんでした。

加えて、昨今の衆院は自民+公明、参院は民主党が過半数を占める等々この辺まで子供に教えたのですが、そこで気付いたこと。
この衆参のねじれ現象、ひょっとして民主党がへそを曲げると衆院で2/3をとっていない自民+公明は全て法案が通らなくなってしまう?ということに気付きました。
大変なことですね・・・

でも、ご安心を。
子供の教科書にありましたが、こういう場合は衆院に直ぐ差し戻して採決ではなく、衆参の両院協議会が行われそこである程度は穏便にまとめるシステムがあります。(これまた子供の教科書から教わりました。)

そしてきっと明日25日の首相指名はこうして決まるでしょう。
もし、こうならなかったら?
衆院が福田氏、参院が小沢氏で割れて、衆院に差し戻してそれでも2/3にならなかったら・・・? う〜ん、首相不在のままですか?これはさすがにないでしょう。 我々大人はこんなに年を取っても子供の知識すらないのか・・・? う〜ん、複雑。。。(勉強せな、、、)

追伸:↑の表記一部間違っています!!
首相の指名が衆参で割れたときは憲法67条の規定に従って衆院が優先されるそうです。
う〜ん、政治や法律は難しい。一部誤ったことを記載しスミマセン。。。

07.09.15
日本のものづくりの現場
この日は久しぶりに三久服装吉井工場長が神田に来られました。
お互い忙しく、、、会うのは、そう、私が熱を出してひっくり返った7月の大阪出張以来です。
で、接客の傍ら久しぶりに色々打ち合わせしたのですが、その中で議論したのが職人をどうこれから育てていくか?
具体的には専門学校上がりの若手職人を一人前にするまでどうするか?ということなのですが、
我々の中では一つ共通した認識があるのが
 専門学校を出ても即戦力になるまでには実力差があり過ぎ、
 実務経験が最低2年は必要
  ということ。
そしてこの期間対象者の生活をどう面倒見るか?ということでした。

旧来の日本型社会であれば会社が人材をじっくり育てるのが当たり前です。
が、昨今は即戦力が求められる時代ですし、実際三久服装のような零細工場ではそこまで資金的な余力がありません。
また、教える側が必死になっても教わった側は一人前になればすぐ独立なんて事になればそれこそ2年間の労力・コストが水の泡です。
この辺何とかしなくちゃ行けないと思いつつ、それがどうにもならないのが辛いですね。

でも、今、三久服装には一人の若い丁稚君(?)がおります。(既に何度かここでも紹介してますね。)
彼は非常に熱心で必死になって吉井工場長から教わり、凄い勢いで吸収しているそうで、彼なら来年にはお客様のご注文を受けることが出来るようになりそうです。

何とかこんな若者を育てていきたいものです。。。
いつか一人前になった暁には皆さんに改めてご紹介しますからどうぞ楽しみにしていて下さいね。
それまで叱咤激励の毎日です。

07.09.14
トムブラウン(Thom Browne)要注目です!
トレンドというのは移ろいが早いもので、ちょっと前までクラシコイタリアが賛美されてイタかと思えば今は英国調スタイルが要注目!なんてのが雑誌紙面を賑わせていますが、
さてさて、その次は何でしょう?
この問いは誰しもが知りたくて、また誰も分からないのがこの問いの特徴。
当たり前と言えば当たり前ですが、そんな中私が注目しているのはトムブラウン
最近ごくごく一部のファッション誌で少しずつ注目され始めていますが、イタリア英国と来れば次はアメリカ!!
そう、トムブラウンは新進気鋭のアメリカンスタイルです。
とはいっても、昔のアメトラ(アメリカントラッドの略)ですと特徴としては
  ・ナチュラルショルダー
  ・ダーツなしの寸胴シルエット
  ・衿はプレスで「ぺちゃんこ段返り」

ですが、さすがにコレは今受け入れられる物ではありません。

では、トムブラウンはどうか?というと
  ・上着丈はめちゃくちゃ短く、Vゾーンは狭め
  ・ウエスト絞りはぎゅぎゅっとタイト
  ・パンツは細身ノータックだけれど股下がとても短い

...と言った感じで、昨今セレクトショップやアパレルから出ている20代向けスーツの特徴と比べるとあちらは今はVゾーン深めですから部の所がちょっと違っています。(もちろん他も色々ですが...)

ブルックスブラザーズ辺りでトムブラウンとコラボスーツなどが出ているようですので、気になる人は是非チェックしてみて下さいね。

絶対来ますから!!トムブラウン、忘れずに・・・
でも、スーツ1着ごじゅうまんえん 

07.09.13
一夜明けると・・・
前日の日記帳で、次は漫画大好き総理になる?というような事を書きましたが一夜明けると今度は福田さんが最有力候補になったとのこと。

福田さんは確かに漫画好きさんよりは落ち着きがあるし、きっと失言もないだろうな、、、と思っていますが、それにしても一夜にして大勢がここまで変わるとは。
政治は一寸先は闇と言いますが、今回のことではこれを痛感しました。

しかし、、、これで良いのでしょうかね、、、
私は自民党員ではないので総裁選には参加できませんが、一国の総理大臣がここまで民意を無視した中で決められてしまって。
しかも一晩で変わるということは自民党員の声も反映されていないはずです。
間接民主主義の限界か、、、とこれは認めつつも、このフラストレーション民意の中にマグマのように溜まっていると思いますよ。。。

次の総選挙、どうなっちゃうんでしょうね。

いずれにしても一度決まったらスキャンダルや些細な金額の記載ミスにはマスコミも目をつぶり、長期政権を運営して欲しいものです。
会社だってこんなに簡単に社長も含め役員が入れ替わったら経営できませんよ!!

07.09.12
なぜこのタイミング
この日は遅い夏休みを頂いていた関係で家でゆっくり昼のNEWSを聞いていると・・・
突然、 『安倍総理辞任』 の報
いや、さすがにビックリしましたね。
参院選惨敗後続投宣言、その後内閣改造、所信表明演説もして、、、

正直、何をトチ狂ったの?
「決断は早いほうが良い」との本人の弁ながら、国民はむしろ遅すぎると思っているのではないでしょうか?
相変わらず間を見れない人だな〜と思ったに違いありません。
あまりに無責任ですね。
辞任するなら解散総選挙でもすれば良いのに結局国政は無視して自民党の持続だけが出来る辞任ですか、、、
国民の声を問うのが必要なんじゃないかな?

とはいえ、この日の晩とある内閣官房に勤める友人から
「代表質問絡みで連日徹夜作業だったのに、これで当分ヒマになっちゃったよ」という連絡を貰い、その人の弁で言うと、安倍さんは優しすぎて自分を追い込み過ぎてノイローゼになったのでは?
という言葉を聞くと、やはりこの世界常人には理解できない厳しさがあり意見をするのは簡単慣れ度行うのは難しいのだなと痛感しました。
人を責めたり批評するのは簡単ですが、自分が行うのは大変ですね。

う〜ん、でも、漫画好き総理はなぁ、、、
大学時代「漫画でわかる経済原論」というのがあったけど、その内『マンガで分かる経済白書』なんてのが出来て、内閣官房の友人が漫画家と打ち合わせしたりしてね。。。
どうなっちゃうんだろ。

07.09.11
新聞の片隅に...
この日いつものように日経を読んでいると最後の最後の社会面にこんな事が書いてありました。

足利銀行旧経営陣生活費100万を残し賠償へ 

もうきっと皆さんお忘れでしょうね、バブルの頃アシカをトレードマークとしてテレビCMもやっていた旧第二地銀の足利銀行。
その後バブル崩壊と共に粉飾決算をし、最後には経営破綻したのですが、旧経営陣は50億円損害賠償で訴えられていました。
それがこの度和解して、その和解条項の内容。

何と旧経営陣のうち8名が生活費100万を残し、残りの自分の資産を全て売り払って賠償するという内容。
いくら旧第二地銀で経営はかなりワンマンとはいえ、皆さんもうそこそこのご年齢でしょう。大変なことですね、、、
確かに、投資家・預金者等のステークホールダーに損害を与えれば法的にはその賠償をしなければならないのが法治国家ですが、ところがどっこい、なんだかんだ社会的制裁を受けているだとか、前任者からの申し送りで...とごまかし、責任をうやむやにするのが日本流のはず。(?)
やっぱり後ろ盾(政治力)がないとダメなんでしょうかね・・・

いずれにしても新聞紙面の片隅にひっそり記載されていたことに、ふと目が留まった吉村でした。

07.09.07
えっ? 1500万円 !?
6月頃の日記帳にも書きましたが、最近東京店の周りは再開発が多く、あちこちで地面をガーガーほじくり返していて、老朽化著しい当社のビルは上の階の方では毎日ガタガタ揺れています。

それはさておき、この再開発絡み昔の同僚から1本の電話がありました。(私の昔の職場、、、某信託銀行)
『吉村、久しぶり!(中略)ところで、お前の家の隣が売りに出ているけど買わない?』
つまり、昔の同僚とは言え唯のセールスです!(-_-;)
(こんな時だけ調子良いな!コイツ...などとは言わずに・・・)
「坪いくらなんだい?」と気軽に問い返すと、、、
『言い値だけどね、坪1500万円、どう?85坪だから12.7億円!』
「おいおい、そんな大金出せる訳ないだろう!中小零細企業なんだから・・・」
『そっか〜、残念だね・・・』

彼が何を私に期待していたかはともかくとして、でも坪1500万円とは驚きでした。
都内ではまとまった広さの土地や地型の良い土地は外資ファンドなどが高値で売買しているとは聞いていましたが、それにしても凄いですね。

ちなみに当社の敷地は丁度100坪。(一応自社物件)
あまり実感はありませんが、結構凄い含み資産ですね。
自分で言っちゃなんですが、改めて先代から受け継いだ資産の大きさに感心する私でした。

07.09.03
ようやく入った伊勢丹メンズ館
こんなタイトルを書くと伊勢丹メンズ館に視察に行ったかと思われてしまいますが、そうではなくて、、、
実は当社のスーツがようやく伊勢丹メンズ館で取り扱われたということです。
・・・と言っても、オーダースーツのヨシムラではなく、フルオーダー工場の方の三久服装なのですが、この度、伊勢丹メンズ館の(スーツで30万以上するような)某超高級ブランドのコートをこの冬お仕立てすることになりました。
(スミマセン、、、ブランド名は明かすことは出来ません。興味ある方は私に直接聞いてください。)

で、見本展示品を私も検品してみましたが、さすがになかなか良い物でしたね。
工場長曰く、本国の仕立て(見本服)よりも絶対に良く仕上がっていますから!という自信作でしたが私も同感です。

今回のデザインはもちろん相手方のブランド名での型紙提供でしたから当社や工場がデザイン面で入り込む余地はありませんでしたが、こうやってデザイン面等で他社の物を見ると言うことは大変勉強になります。
こういったノウハウはオーダースーツのヨシムラのお客様達にもいつか還元したいものですね。

07.09.01
イミダス休刊
つい先日、雑学辞典として名高いイミダスが休刊するとの記事を目にしました。
イミダスというと知恵蔵や現代用語の基礎知識などと共に何か分からないことがあると簡単に調べられるし、それだけ上から読んでいっても面白い雑学辞典ですよね。
私も学生時代レポート作成の時などにはお世話になりました。

それが休刊ですか、、、さびしいですね。

理由はというと、誰でもお分かりかと思いますがNET社会の普及ですよね。(当たり前ですが、、、)
そう思うと今は情報が安くなりましたよね、インターネットの普及によって。
NET社会の普及は確実に私たちの生活を向上させていますが、こうやってその敗者を目の当たりにしてしまうと寂しさを感じます。

ところで、イミダス→学生時代のレポートネタ、、、というつながりで思い出しましたが、最近の大学生の卒論ではNet検索コピペレポート作成が問題になっているとのこと。
そりゃそうですよね、論文=知的財産ですから。

これに対して大学や先生方はどうしているかというと、レポート内で「これは!」と思うフレーズやセンテンスについてはその1行をそのままWeb検索したりして、どこかに同様の論文が掲載されていないかWeb検索するのだそうです。
それでWebで見つかった場合、赤点をつけるのだそうですが、何かレベルの低い話ですね。
(最近は卒論製作屋まであるようで、これに依頼するのがバレたら除籍だそうです。)

いずれにしても知識というのは教科書を読み人の言うことを鵜呑みにするのではなく、人の意見に耳を貸した上で自分の意見を作ることが一番重要です。
イミダスもNet検索も利用することが大切なのであって「人の意見=自分」になってしまっては話になりません。

話は戻りますが、イミダスのような雑学辞典、残すところは「現代用語の基礎知識」のみだそうです。
がんばれ!現代用語の基礎知識さん!