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今年も一年お世話になりました。 |
年末になると毎年思うことですが、1年というのはアッという間に終わってしまいますね。 今年一年、読者の皆さんにとってはどんな1年でしたか? 私にとっては、今年1年は決して油断していた訳ではありませんが、なかなか結果を出せずに苦しんだ1年でした。 仕事の面では、業績的には頭打ちで何らか次の施策が求められる時期に来ていますし(Net事業部に限ったことでなく全社的問題です。)、これに対して暗中模索の1年でした。 また、プライベートでは受験生を抱え、自分ではできないもどかしさを痛感し、苦しみ続けた1年でした。 男は数えで42歳が本厄(しかも大厄!)と言いますから、私もそろそろこういった心と身体の準備をしなくてはいけないのかも知れませんのでここ1〜2年が正念場になってくるのではないかと思っています。 苦しみ続けた1年ですが、先日とある大した番組ではないのですが、元ニッポンハムの新庄剛選手がカジキを釣りに行くという番組を見ていて、初心者の新庄が何の根拠があってか分かりませんでしたが、 『自分はツキが良いからきっと釣れる』 と最初から最後の1分まで笑顔で言い続けたのが印象的でした。 結果的には3日間で全く釣れなかったのですが、その楽天的な発想・ひたすら前向きな発想には感服しました。 仕事もプライベートも何事も一時的に大変なことは必ずあります。 そんな時、逃げ出さず、ひたすら前を向いて、例え倒れるとしても前向きに倒れる。 「決して背中は見せないゾ」 「来年はきっと良い一年になる」 そう考えて今年最後の日記にしたいと思います。 読者の皆さん、お客様、そして各仕入先やスタッフの面々、今年も1年大変お世話になりました。 どうぞ良いお年をお迎え下さい。 |
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セブンピース、セブンフォールドのネクタイ |
この日という訳ではありませんが来年少し検討しているネタを今日はご紹介。 実は、、、期間限定でFINTEXのセブンピース(セブンフォールドSeven fold)のオーダーネクタイを企画しています。 セブンピースというとご存じない方も多いと思いますので少しご紹介しますと、 ネクタイの裏が画像のように7つに折り畳まれて出来たネクタイで、作るのも非常に手間が掛かりますし、普通のネクタイが芯を入れてネクタイ自身に腰を持たせているところを生地の厚みだけでしっかり感を出しているため、ディンプルが綺麗に作れるのが特徴。 そんなネクタイをFINTEX社の生地サンプルからセレクトしてオーダーできないか? Plus 当社ならではのSomething Specialはできないか? ...ということで少し検討しているのです。 とはいっても、FINTEX社も大手ですし、百貨店が大々的に仕掛ける企画とは違うため、なかなか当社ごときに特別対応はしてくれないのですが、せめてネームの刺繍ぐらいしてもらえないか?と交渉中です。 また、オーダーも生地の取り方の関係からメーカーへは4本単位のオーダー※にならざるを得ないし、、、 しかも、値段も高い!・・・何とネクタイ一本正規価格で38,000円です! 物は折り紙付きなんですけどね、、、 う〜ん、前途多難です。 ※ 〜4本単位のオーダー〜 レジメントのネクタイが一番分かりやすいですが、ネクタイを生地で見たときあのようなナナメのストライプを作ることは出来ません。 どうやってレジメントにするかというと、真っ直ぐなストライプの生地をナナメに裁断し、作るのです。これによってネクタイの結び目などがねじれてゆがまないようにしているのです。 このため、ネクタイ制作はある程度まとまったロットでないと使用する生地に大きな無駄が出てしまうため最小ロットが4本なのです。 |
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老後の姿 |
この日、家内と年末年始実家へ帰省するかどうかの話をしていたところ、家内が実は実家の近くに住む●さんが老人ホームに入ったので、お見舞いに行きたい、との相談を受けました。 何でも小さい頃からご近所と言うことで大変可愛がって貰ったそうで、お見舞い自体は良い心掛けだと思ったのですが、よくよく話を聞いてみると少し寂しくなりました。 と、言うのは、その方は、現役の頃は東証一部上場の某企業の社長さんだったそうで、毎日運転手付き車が向かえに来て、お正月には凄い人数の人が年始挨拶に来られたそうです。 それが、、、引退して20年経つと会社とのつながりも薄れ、奥様と静かに暮らしていたのですが、子供に恵まれなかったことと、その奥様も一昨年他界し、お世話をしてくれる人がいなくなり、今回の老人ホーム入りとなったそうなんです。 家内の実家も何10年のおつき合いですから色々とお世話したのですがそれでも家族ではありませんからできることにも限界がありますし、難しいところですね。 でも、これってこれからの世の中を映しているのかも知れません。 私のような自営業者は、定年もなく死ぬまでこの仕事をしているかも知れませんので、きっと職場で死ねば会社関係の人から手厚く(?)お見送りされるでしょうが、逆にサラリーマンの方は老後しっかりとした目的を持たないと、こんな風になるやも知れません。 子供が少ないというのはこんな点でも問題が出るのでしょうね。 年末にちょっともの悲しい出来事がありましたので筆を執りました。 |
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お店と屏風は広げすぎない方が良い |
朝日経のコラムを読んでいると、こんなことが書いてありました。 お店と屏風は広げすぎない方が良い。 屏風は大きく見せようと真っ直ぐに伸ばしてしまうとパタンと倒れますよね。お店も同じだ、と言うことなのでしょう。 至極ごもっともと思いました。 でも、これは誰の言葉と思います? 何でも例の吉兆の創始者 湯木貞一氏の言葉だそうで、、、 う〜ん、今思えば、親の心 子(孫)知らずです。(^^;) 話は少し逸れますが、私は時折社員から「社長の将来ビジョンはなにか?」と聞かれることがあります。 これに対して私は情けないことにきちんとした回答が出来ないでいます。 確かに「○年後までにお店を○店に拡大したい。」とか「売上高○億円」とか「はたまた上場だ!」なんて私も言ってみたいのですが、いかんせん、それは君達社員次第で自分がかけ声だけ掛けても上手くいく訳がないから、『ビジョンなど軽々に言えない』のが実情なのです。 商売をしている者なら向上心や夢を持ち、企業規模拡大を実現したいのは誰でも同じ事。 でも、それが「絵に描いた餅」になってしまったり、実現可能性がないことを口にしていたとすれば、それは信用を失うことに直結します。 だから、私は出来もしないことを軽々に口にすることは出来ないのですが、それをもってビジョンがないと言われるのは非常に悲しく思います。 会社が身体・骨格なら、社員は血液や筋肉、社長は脳味噌?です。 両方のバランスが取れてはじめて成長するものです。 骨格だけ屏風のように広げてしまっても、いつかパタンと倒れてしまうと思うのは私だけでしょうか? 私は保守的で慎重過ぎるんですかね? |
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プレス |
この日のことではなかったのですが、先日、テーラー業界の専門誌「日本洋装新聞」に取材された時の記事がようやく出ました!!記者さんありがとう!! 詳細は、こちらの雑誌等取材関係のページに掲載しましたが、今回は当社のフルオーダー工場である三久服装が取材され、内容的には工場のこだわりや後継者育成に関する事を掲載していただきました。 反響は、、、といっても専門誌ですので業界人からしか声を聞けませんでしたが、それでも「吉村君、見たよ!三久さんのこと、」などと言われると嬉しいもの。 工場のスタッフにも見せると皆一様に喜んでいるようでした。 些細なことですが、自分の会社が人様の目に触れるような記事になったり、自分の作品がファッション誌などに掲載されるのは、作り手の心を発奮させるものですね。 紙面を見つつ、職人さん達の笑顔を想像し、とても嬉しく思った一日でした。 |
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埋蔵金って何? |
最近 来年度予算の関係から財政赤字の穴埋めや公共事業欲しさに財政投融資資金の特別会計の積立金を『埋蔵金』といって、それを活用すべし!という議論がされていますが皆さんは々お考えですか? これって酷いですね、、、 「埋蔵金」ではなくて「打ち出の小槌」と言っても良いのではないでしょうか? よく山梨のどこどこ山には徳川埋蔵金があるとか言いますが、それは今となっては何の目的もなく誰の所有でもないお金だから埋蔵金なのであって、目的(特別会計)のために積み立てられたお金を以て埋蔵金というのは、明らかに言葉の使い方を間違っています。 過度な期待だけ与えて、、、(人の金使って、、、) 皆さんお気づきですか? このロジック(論理)は社会保険庁や(旧)郵政省が年金や保険の業務範囲を超えてホテルを作ったり、豪華な社宅を建てて大切な資金を垂れ流ししたのと全く同じ論理ですよ。 いずれツケが国民に回ってくるのは目に見えているのに、、、 こういった議論を煽り立てる人達は、将来世代の負担を何だと思っているのでしょうか? その本人自身、あると思っていた年金がなくなって怒っているでしょうに。 大いなる疑問です。 私は財政支出の無駄や恣意性が排除されるのなら、増税はやむなしと考えています。 そうでもしなければ、将来のツケを子供達が負うことになり、我々も借金を実質目減りさせるためにハイパーインフレやそれに伴うスタグフレーションを経験することになるのではないですか? |
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ボーナスって何だろう? |
この日は溜まった代休消化のため名目上お休みでしたが、12月のこの時期は例年私の場合殆ど休みが取れません。 何故かというと、、、11月末での仮決算、賞与枠設定、個別賞与の検討、社員面接とやることが沢山あるからで、今週が東京店の賞与関係に忙殺されるとすれば、来週は大阪店で同様のことをする、、、といった具合で、ホント辛い時期です。 加えて、人事関係の仕事ですから日中は作業が出来ず、夜な夜なPCを前に悪戦苦闘しています。 ちょうどこの日は、ボーナス前の個人面接を行っていました。 皆さんにとって賞与とは一体どんな位置づけでしょうか? この日記の読者は、サラリーマンの方もいれば、経営者の方もいる、またボーナスとは縁のない年俸制や派遣、フリーターの人もいるかと思います。 ですから、賞与というのを一つだけに定義することは出来ませんが、私はこのように思っています。 1.臨時給与の意味合い >>> 賞与が出る会社の方にとっては賞与は出て当たり前の臨時給与であるという考え。 これは労働組合的な考え方ですね。この考えでいくと社員には全員賞与が出るのが当たり前となります。 2.業績の利益分配 >>> これもよく言われる見方ですが、でもこの考えだけだと良いときはドガンと出て悪いときは全く出ないことになってしまいますし、業績とは無縁の事務職的業務に就いている人は冷や飯を喰います。 3.サービス残業の対価 >>> これは現実的な見方ですが、どこの会社でも少なからずサービス残業があるでしょう。それに報いるためという見方が出来るかも知れません。 さて、当社においてはどうでしょう? 実のところ、当社は従来サービス残業が多く従業員の不満が多かったです。(特にNet事業部は私直轄ということもあるのでしょう) ですから賞与に当たっては、業績向上に貢献しない社員に対してもそれなりに賞与を支給しておりました。 が、今期は社内ルールを改め不要な残業やサービス残業を削減しましたから3の目的が少なくなり、1,2のウエイトが高くなりました。 ではでは1なのか?2なのか? これは竹を割ったようには決められないことです。 社長としては、何か新しいことに挑戦し、無から有を創り出すような仕事をした人には高額の賞与を支払いたいのですが、実際には業績向上に他力本願で与えられた仕事だけをやるだけで高額の賞与を欲しがる輩が多いのが現実のようです。 ↑社内の批判ではなく、一般論、そして経営者たるもの皆こう考えているのだと言う風にお考え下さい。 皆さんの会社の社長さんもきっと同じように考えていますよ。 |
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肝臓が、、、 |
この日は先月受診した健康診断の結果を聞きに行く日でした。 私は実父を糖尿病で亡くしていますから、小さい頃から中華やフレンチなど脂っこい物を控えていましたし、そもそも油が弱い体質(天ぷらが苦手)、加えてアルコールもそれほど好きではないといった健康優良児(もとい健康オタク?)のような生活をしていたのですが。。。 結果が悪い!!! どう悪いかというと、何と脂肪肝予備軍とのこと。(しかも数年続きで検査に引っかかる) え゛っ?!油物が嫌いな自分が何故? ...ということで今回は血液検査をしてもらったのですが、やはり悪い!! そこで今回は医師の問診を受けたのですが、医師が色々悩んで最後に一言 医師『吉村さん、甘い物お好きですか?』 私「はい!小さい頃からカロリーの高いケーキは控えて、甘い物(饅頭・大福)などを食べていました!」 医師『それです!!糖分は肝臓に直撃しますから、それが原因です!甘い物を控えてください。』 は〜っ、 原因が分かったのは嬉しいことなのですが、私の唯一の楽しみが奪われるとは・・・ 夏場の夜のアイスが、、、時々お客様から頂く差し入れのお菓子が、、、 当分全て召し上げです。とほほ、、、 |
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男性一般職って? |
朝、日経を読んでいると面白いことが書いてありました。(一面の左側) 何かというと、 大手商社の丸紅の新卒採用で9年ぶりに一般職・総合職と職種分け採用を復活させたところ、何と転勤・昇進のない一般職採用に男性が数十名応募したとか。 私はバブル期に社会人になった組ですが、当時は一般職=女性、総合職=男性、男女雇用機会均等法の関係から女性総合職も一部あり、といった状況で、私の入った銀行では同期190名の内、たった3人しか女性総合職はいませんでした。(もちろん一般職男性なんてあり得ませんでした) それが、15年経ち今は一般職に男性が応募するなんて。。。 総合商社と言えば世界を股に掛けてビジネスをする会社。 どちらかといえば野心的な人が就職したい企業のはず、、、 商社でなくとも男子たる者、就職する以上は出世したいもの。 ...と思うのは昔の価値観なのでしょうか? 確かに昨今は高齢化の影響もあり介護の問題や育児の問題など転勤が私生活の妨げになることは多々あります。 でも、出世できないコースを自ら選ぶなんて、、、これが現代若者の価値観かも知れないと思うと、ちょっと寂しいですね。 最近の若者の特徴として、会社に対し夢やビジョンなどを強く求めるクセに、自分は何らビジョンを持たない若者が多くなったような気がします。 一言で言うと、努力せず自分は常に勝ち馬に乗りたがる、、、というような。 そんな勝ち馬があれば私も乗りたいものです。 そういう人はきっと人生に挫折があるとポキッと折れてしまうか、また別の勝ち馬を探してさまようのでしょうね。 |
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目標達成 |
お客様のご覧になるこの日記帳であまり売上的な事を書くのは良くないのかも知れませんが、当社では5月と11月に売上の仮締めをします。 会社決算とは若干ズレますが、これがある種賞与などの査定に使われる概算売上と申しますか、とにかく、ここで営業ベースの〆が行われるのです。 そして昨日が丁度締めの11月末。 今期はお陰様で東京店メンズ、大阪店メンズとも無事売上目標を達成しました。 これも全て皆様からのご愛顧のお陰です。 社長としてホッと一安心する瞬間であると同時に、明日からは(12/1の日記ですから今日ですね)またゼロからの積み上げになって一から出直しですが、また心機一転頑張りたいと思います。 短期の目標、中期の目標、長期の目標...と会社は色んな経営計画を持ちますが、当社は人が頼りのオーダーですから、なかなか中期経営計画として店舗拡大を掲げられないのが目下の弱点です。 でもまぁ、今期のボーナスは何とか支給できそうです。 |
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不思議な飾り |
この日は大阪にいましたが、市内の取引先を回っている時、珍しい物を目にしました。 場所は市内の北浜周辺(北浜は大阪証券取引所のある所で、大昔は吉村家の屋敷があった場所です)。 もう寒い11月というのに、なにやらお祭り(神農祭)をやっていたのですが、木工用ボンドで有名なコニシ株式会社前にこんな飾りがありました。 ご覧頂けますか? ぶら下がっている飾り、木工用ボンドそのものです! よく見るとセメダインまでぶら下がっていて。。。 これがなかなか自然な飾りになっているんです! 面白いですね。 これからクリスマスに向かっていきますが、この会社は木工用ボンドをぶら下げるのかしら? なかなか洒落っ気が利いていて私は一発で気に入ってしまいました。 (大したネタではありませんが、大阪らしいユニークさがあったので・・・) |
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工場見学 |
この日はイージーオーダーの上級ラインの縫製を行っている某工場へ視察に行って来ました。 この工場とは昔縫製委託をしていたのですが、一時期縫製の質が下がったため取引を暫く止めていた所だったのですが、先日業界新聞の記者さんと雑談している際に、「最近あの工場評判良いよ!」ということになり、『そらならば・・・善は急げ』で早速工場見学です。 着いて、先方の工場長さんにこれまでの経緯を率直に話したところ、私の指摘の通りで、以前一時期品質が落ちた時期があり、先方は逆にその品質低下をきっかけに生まれ変わったのだとのことでした。 肝心の縫製レベルについては、率直に言ってなかなかのもの。 当社も三久服装と付き合うようになってから縫製の品質についての目は厳しくなっていますから、イージーオーダーの中ではそれなりの物とお考え下さい。 ところで、この工場への訪問については実は単なる興味本位の訪問ではありませんでした。 実は、こんな大切なことを日記帳で先に公開するのは良くないのですが、当社がこれまで長らくクラシコ仕様などで使っていたメイン工場を近い将来、別工場に替えようと考えているのです。 理由は、今の工場の質が下がったという訳ではないのですが、今の工場が新しいことにチャレンジしないことに私しては非常に危機感を感じるのです。 素材は日々ハイテク化していますし、ファッションのトレンドは2〜3年タームでは必ず変化します。 以前お客様いらっしゃ〜い、ありがと〜うでコンケープドショルダー風をご紹介しましたが、「風」が許されるのは今だけで、翌シーズンには完全なコンケープドショルダーが出来なければ、お客様は満足しないのです。 こういった私の考え方に今の工場が追随できなくなってきているのも事実で、私としては次を探さなくてはいけないのです。 ひょっとして近い将来クラシコ仕様に変革がもたらされるかも知れません。 仕事ってなかなか安住の地ってないものですね、、、 |
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おっぱい、おっぱい、おっぱい、 |
凄いタイトルですが、別にエッチなことを書くつもりはありません。 最近、大阪店からレディーススタッフの研修を受け入れていることや、私の不得意分野であるレディースを集中して勉強しようとして色々と研究しているのです。 しかし、考えれば考えるほどレディースは難しい。 特に、表題ではありませんが、女性の胸は難しく、大きい人もいれば小さい人もいる。 でも、それだけではないんです。胸にはバストトップ(乳頭)の位置が高い人もいれば(年を取って)位置が低い人もいる。 しかも、下着によって外見的なバストはいかようにも変わってしまう。 つまり“寄せて上げて”もあれば、パッドで土台から作ってしまうこともあり、さらに言えばボディースーツなんて物もあるから、下着が変われば上着のサイズすら変えて仕立てないといけない。 他にも沢山ありますよ。 例えばヒップの張りが大きい人。女性は男性より骨盤が発達してますからね。。。 こんな人にはどれ位の着丈が良いでしょうか? トレンドのショート丈? >>> これは絶対にNGです。お尻の大きさが逆に強調されてしまいます!(正解は・・・ヒップと同じぐらいの丈です。) 初めは新人レディース担当にレクチャーするために色々資料を作っていたのですが、次第に女性でないが故に理解しづらいDeepな世界にはまっていくこの日の私でした。 レディースは難しい! でも、当社はレディース担当が少ないのでメンズスタッフでこれをフォローすることも大切な仕事です。 主役になれなくても理解できるスタッフにならねば同じ屋根の下で仕事をする者として失格です。 |
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う〜ん、どうしたものか、、 |
この日はフィッター中島氏が臨店する日でしたので私も慌ただしく店頭に立っていました。 お陰様で今月はフルオーダーのお客様も多く、金曜日の平日にも関わらず仮縫いにお越し頂く方が多く、ありがたい限りです。 ...と、それはさておき、この日は型紙をお持ちのSさんがフルオーダーのご注文に来られるとのことで、色々と生地をご用意して、ご対応していたのですが、、、 困ったことに生地が足りないのです!! どういうことかというと、そもそもブラウン系のコーデュロイとなかなか難しいご要望だったのですが、倉庫をひっくり返して何とか希望の生地(最後の1着分)を用意したのですが、、、 Sさん、ご体格がBIGな上に、3ピースで注文されたいとのことで、どうにもこうにも生地が足りないのです×××。 なまじ既に型紙がご用意されているSさんなだけに、中島氏と一緒に生地の上に型紙を当てて、パズルのように組み立てているのですが、コーデュロイは毛並みがあるので一方裁断だし、とにかくベストをはめ込む場所がないんです!!! ホラッ、画像のように中島氏も型紙一枚もてあましているでしょ?! でも、最終的には何とかギリギリ押し込んでベスト分が取れて一安心。 なんとかご注文に至りました。 ふ〜っ、、、 これもフィッター中島のマジック?(いえいえ、出来ない事は出来ません。今回はたまたまです。) |
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あぁ゛、悲しいドンキホーテ |
皆さん、ドンキホーテの物語をご存じでしょうか? (実は私も全文を読んだことがないので偉そうなことを言えないのですが、、、) その中で、ドンキホーテが従者でちょっと足りないサンチョ・パンサを連れて風車に突進し服飛ばされる有名なシーンがありますが、この日はそんなことを思い出した一日でした。 ↑のドンキホーテの行動は、一般に勝てもしない勝負に突っ込んで行く“愚かで、滑稽な”行動と解されますが、私もそのままに解しています。 皆さん、仕事でこんな事してませんよね? 特に新しい仕事をする時は、念入りに調査し、自分達の商品がマーケットで受け入れられるかじっくり吟味をした上で、販売に至っては何度も何度も研修やロールプレイングをして、、、 それが仕事ってモンですよね。 この日、あるソバ屋さんが“うどん”を扱いたいと私に相談してきました。 私も馬鹿ですから妙な男気を出して、色々意見を言ったんですが、こんな事を言われてしまいました。 今の意識で別の商品“うどん”を売るには準備不足では?という私の問いに対し 「お客さんがどう反応するかうどんの売れ方をみて考えましょう。」 まだ、勉強不足なのでは?との問いに対しては 「ソバ屋の研究会で十分勉強しているから大丈夫」 “うどん”老舗に友人がいるのでその人からアドバイスを受けたら?という問いに対し 「ウチもソバを何年も扱ってますし、他店は配合率が違いますから参考にならないですよ。」 さてさて、どんな“うどん屋”になるのやら、、、 |
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Yさんというお客様 |
この日はYさんのスーツの仕上がり日。 私がフィッティングを受け持ったのですが、実はYさんには以前とんでもないご迷惑をお掛けしてしまいまして。。。 どんな悪いことをしたかというと、大変恥ずかしいことなのですが、当社でご用意したコート用の生地に瑕疵があり、一度お仕立てしてお代を頂いた物をご返金しなくてはならないということがありました。 当時はメーカーを信用していた私はYさんの仰る真意が理解できず、メーカー寄りの意見を言い、大変失礼なことをしてしまいました。 もちろん、もう1年近く前の話でしたので、とっくに問題解決はしていたのですが、私にとっては頭の片隅に少し心苦しさがあり、今回のご注文では直接担当できなかっただけにフィッティングだけでも受け持ちたかったのです。 で、フィッティングの方はどうだったかというと、お仕立ての方は全く問題なし。 ただ、若干、スポーツマン体型で既製服でななかなか身体に合わない方でしたので、既製品着用時などどこがポイントになるかなどご案内していました。 すると、、、ひょんな所からYさんが『ヨシムラさん、ウチの職場で販売しない?』などというお誘いを頂きました。 「えっ?!良いんですか?」 正直、販売チャンスが出来て嬉しいという気持ちよりも、昔あんなトラブルがあったにも関わらずこういったお声掛けを頂くことが嬉しかった吉村でした。 でも、このYさんからのSuggestには伏線があり、実はご注文時に東京店山橋君がYさんにこのことをお願いしていたのだそうです。 心根の優しいお客様と一所懸命な部下に囲まれてこの日は気持ち良く仕事が出来ました。 この外販は私が担当せず、山橋君に任せることにしたいと思います。 |
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嬉しいメール |
メールを中心に仕事をしていると毎日が無機質に思われますが、結構ドラマティックなこともあります。 この日は、遠くドイツからSさんから約4年ぶりにメールを頂きました。 |
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Sさんか、、、 ドイツに行かれる前は毎シーズンご注文いただいていたっけな... 結構、こだわりの強い方で、へんてこな所に漢詩の刺繍を入れて欲しいなんて言ってたっけ・・・ Sさんは特にNetでオーダースーツ販売を初めてすぐのお客様でしたから特に印象的でした。 4年も経ってまだ当社のことを想っていて下さること、こんな嬉しいことはありません。 スーツのご注文は1年に5着も10着もお求めになる人もいれば、2〜3年に1着の人もいらっしゃいます。 どんなお客様も私にとっては大切なお客様です。 今の時期ちょっと仕事が忙しくイライラすることの多い私でしたがこの日は初心に戻った気分で仕事に打ち込めました。 Sさんとはその後ご注文もさることながらお互いの近況報告をメールでやり取りしました。 |
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グレートなお客様 |
この日は東北の某市からお客様Oさんが来られる予定でした。 サービス企画で当選され、遠地の方でしたからいつ来られますか?と伺ったところ、 「11月の出張に併せて採寸したいんだけど。。。」とメールで連絡を頂き、、、いよいよ今日が当日でした。 わざわざ遠地からありがとうございます!と、当日は朝の打ち合わせで遠くからご足労頂くことにお礼を言いましょう!と皆で打ち合わせをしていたのですが、、、 お会いしてお名刺を頂くと、ビックリ!! 何と某市の副市長※さんでした。 ※:副市長は昔で言う助役のポジションです。つまりは某市の実質的トップということに! いやいや、ビックリ! メールだけですと唯の一人のお客様でしたが実際にはグレートな方でした。 そんなグレートなお客様でしたが実は私はご担当せず山橋君に任せておりました。 何故か?って、それは私は別のお客様を受け持っていたから。 その方はご新規の飛び込みで色々あれやこれや質問されたがっていましたので私が伺うことに。 お客様はどなた様も私にとっては同じですから普通の行動をしたと思っていましたが、それにしても横で山端君が担当したお客様が副市長さんとはビックリしたな・・・ でも、その後またまたビックリしたのは、私が担当した新規のお客様。 今度は、なんと!お若いのに弁護士の方でした!! ウチのお店は銀座の某店のように敷居を高くしていませんがこの日は何故かお偉い方が集まった一日でした。 でも、普通に接客していましたけどね... この辺のフランクさが当店らしいと言いましょうか?ネ? |
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業界動向 |
今日は久しぶりに業界の仲間達と話をする機会があったので、その中から出てきた話題を少しご紹介。(真偽のほどは裏付けは取っていないもののまず間違いない情報です。) 〜 2プライス店の動向 〜 2プライス店に限らずですが、我々の業界、原毛高+ユーロ高+中国人件費高騰等の影響からかなりコストアップ要因が多くなっています。 他業界では食品などのように値上げの動きもありますが、残念ながら服飾業界はそれが出来ない! ということで、何をするか? それは >>> 生地のグレードダウンです。 残念なことですが、2プライス店では若者に人気のあったREDAなどが姿を消し、別のブランドに切り替わっていくようです。 そのほか、某2プライスの大御所○山は伊グアベロ社から先日数にものをいわせて大量に生地を仕入れたとのこと。 >>> この辺が2008年秋冬シーズンに出回ることが予想されます。 この点だけで言えば意外とグレードアップかもしれません。 〜 セレクトショップの動向 〜 2プライス同様にコストアップ要因の多いアパレル業界で、高級ゾーンを扱っているセレクトショップなども同様に生地のグレードダウンを粛々と続けているようです。 例えば、ロロピアーナを使っていた某ブランドでは今年から伊キャノニコや伊チェルッティ辺りに変更するなど... う〜ん、どこも厳しいですね。(ちなみに当店もかなり厳しいのは同じです。) |
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スッポンとミドリ亀 |
実は私自宅で金魚やらメダカやらと色々水生生物を飼っているのですが、、、 そのペット(?)の中に一匹、すっぽんがいます。 もうかれこれ3年目になるのですが初めはミドリ亀位の甲羅だったすっぽん君(名前無し)も丸2年も飼っているとだんだん大きくなり、今は画像の通りの有様。 コレを飼っている人はそうはいないと思いますのでちょっと説明しますと、スッポンは実は非常に凶暴な生き物でして、、、噛みつくと雷が落ちても離さないとさえ言われています。 しかも、全くなつきません!!(ただし餌の煮干しは直接喰いますが...) 従って、、、コヤツ、非常に可愛い気がなく、今や家族の内、私しか相手をしない可哀想なヤツなんです。 私が可愛がるのは何故・・・? それはコヤツ、私が釣ってきた魚の肝などを美味しそうに食べてくれるんです。だから私にはちょっとだけ有り難い存在でして、、、 それはさておき、こんな珍らしい家族がいる我が家ですが、何を考えてか?この日我が家のアホ息子がミドリ亀を買ってきました! 何故、ミドリ亀、、、スッポンじゃダメなの? うん、スッポンは可愛くないから×××。 う〜ん、、、生き物を飼うってそういうことではないんだがな。。。と、ちょっと考えさせられてしまう一日でした。 ちなみに、最近のミドリ亀、購入時には誓約書のようなものを書かされます。 何のため? >>> 時代なんですね。特定外来種生物に該当するようです。 縁日でミドリ亀をモナカですくった時代は遠くなりにけり。 家族が1匹増えました。 |
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ブログの反響 |
先日、私の日記帳の中で縫製工場の見習い遠藤君のブログを紹介したところ、早速多数のアクセスを頂いたようで、本人は驚嘆の声を漏らしておりました。 中でも数名の方からはご丁寧に「応援してますよ!」とか「デビューの暁には、、、」などとわざわざコメントまで頂き(一部の方はどなたか私には分かるのですが)ホント有り難い限りです。 どんな仕事も運不運もありますし、努力が成果に結びつくまでに時間が掛かります。 また努力したからといって成果にならないことだって多々あります。 でも、そんな夜明け前の暗さの中でも誰か自分の事を思ってくれる人がいるだけで人間って強くなれますよね。 概してそれは家族や親友の役割ですが、、、 当社のお客様にはこういった心根の暖かいお客様が大勢いらっしゃいます。 これは本当にお金に替えられない当社の貴重な財産だと思います。 遠藤君、こういったお客様からの愛情は利息を付けていつか返さなくてはいけませんよ。 また、人から受けた施しはその人に返すことができなくても、それはいつか誰か(概して自分の後輩)に同様のことをしなくてはいけませんよ。 私も諸先輩方に色んな事を教わり、育てて貰いました。 それを後進の人に返してこそ、人間は進化・進歩するのだと思います。 秋ですね、ちょっぴりセンチになっているようです。 |