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オーダースーツのヨシムラ

09.08.31
一足早く臨時休業のお知らせ...
もう何度も話題に出していることですが、今年は当社創業125周年。
読者の皆さんも、何度も聞かされうんざりしている方もいらっしゃるかも知れません。
でも、社長としてはこれを12月まで引っ張らなくてはならずまだまだやり残した仕事があります。
さて、それは何でしょう?
春夏の企画も秋冬の企画も立ち上がっているし、まだあるの?と思われる方もいらっしゃるかと思います。
 ×××お客様向けはもう打ち止めです!!
(以前日記帳に書いたマッサージ企画は洒落でやるかもしれませんが、、、)
ではなにを?

あと残すところは・・・従業員向けの企画です。
125周年はお客様からのご愛顧あってのことであるのは間違いありませんが、別側面では社員の頑張りがあってからこその125年といっても過言ではないと思います。
そこで、この時期になりお客様向けはある程度サービスできましたから今度は従業員向けに何かを!と思いまして、実は9月に社員旅行で台湾に行く企画をいたしました。(私が企画した訳ではないのですが、、、)

ということで、大変申し訳ありません。
ハイシーズンに入ってくる9月12〜14日(土〜月)の3日間臨時休業を頂きたく存じます。
私の身勝手ですが、どうかユーザーの皆様にはご不便をお掛けしますがご理解頂きたくご協力何卒よろしくお願いいたします。

09.08.25
工場若手スタッフが今やっていること。
09.08.23の日記にも関連することですが、ただ今ハンドメイド工場の三久服装では閑散期ということもあり、若手は色んな事にチャレンジしています。
〜その前に・・・〜
三久服装にはただ今若手職人として、遠藤君、梅本君、イ君の3名が在籍しています。
それぞれ次のような特徴(個性?)を持っています。
遠藤君:空手有段者でマッチョな身体ですが手先は誰より器用。3人の中では一番若いですが三久では一番古株
梅本君:京都出身の29歳。縫製工場勤務経験ありCADなどの操作も出来ますが、CADのない三久ではその能力が生かしきれない所が残念×××。ヨシムラの方にも週末勤務しています。
イ 君:韓国出身。非常に真面目で熱心な性格。革ジャン等々新しい物を考える能力があります。
週末はヨシムラで勤務。


で、通常の技術の修業以外に彼らが何をしているか?というとなぜか、『靴袋製作』に励んでいます。
なんで?と言われるとそもそもは私の思いつきなのですが、、、
125周年記念反(SUPER160'Sダブルクロス)でお仕立をしているとどうしてもその残布が勿体なく感じてしまいまして、、、
何とか残布を活用できないか?・・・と考えていたところ、この素材感なら靴袋に最適ではないか?と思ったのです。
そこで彼らに勅命を出して、『靴袋作れ!』と。
加えて『それぞれがそれぞれを主張できるようなSOMETHING SPECIAL(付加価値)を付けなさい』と指令したのです。
3人ともうんうん唸りながらただ今プロトタイプを作成中です。

さて、皆さん、若手職人が手塩にかけて作る靴袋。いくらならお求めになりますか?

※:画像は試作品の一つ。
Super160'Sの単なる靴袋でなく、出張用に靴べらやブラシを入れられる袋を付けました。
まだまだ試作品ですが125th Anniversaryという生地の耳もどこかに取り入れようと思います。

09.08.23
*越のオーダー工場
皆さんは日本橋*越、銀座*越のフルオーダーを仕立てる工場は何社ぐらいあるか、ご存じでしょうか?
両店とも百貨店売上では常に上位に位置する旗艦店舗です。

『さぁ、分からないけれど天下の*越だから10社ぐらい?』等という声も聞かれそうですが以前当社グループ企業である三久服装が*越のオーダーも受けていた時は7〜8社あったそうです。
(最近は条件面で折り合い付かず取引がありません。)

それが、、、この10年不況と職人の高齢化、今はとうとう1社だけになってしまったそうです。

一昨年、某工場が廃業して、、、今夏別の某工場の社長さんがお亡くなりになられて、、、
それで上述のような状況になってしまったのですが、業界人として天下の*越が1社しか指定工場がないというのは本当に寂しい限りです。
実のところ、最近技術者の高齢化が業界内で非常に取りだたされることが多くなってきました。
三久も他の工場と同様に高齢化が進んでおり、最高齢の方は80歳を過ぎて勤務しておりますが、肉体的にどこまで続けられるか微妙な段階に来ております。

先日、別の百貨店さんが工場見学にいらした時、こんな事を言っていました。
『三久さんには若い職人さんがいるんですね。』
「えぇ、まだまだ修行中の身ですが3名若いのがいます。
 出来ればもっと増やしたいんですが、なかなか根性のある子がいなくて、、、」
と申し上げたところビックリされました。
今時若い子を抱えられるハンドの工場なんてないですよ。どこも今は今の職人を養うだけで精一杯ですから。』と。

確かにそうですね、、、
でも、10年先を見据え、企業の存続を考えるとどうしても若手育成は大切なのです。
傍らでは工場の閉鎖・廃業等々じり貧の業界ですが、折角の技術を後世に残すことやその技術を消費者の皆さんに知って頂くことは非常に重要なことですので、当社はドンキホーテのようですが微力ながらこれからも頑張りたいと思います。

09.08.22
閑散期のはずが・・・
例年8月後半は我々の業界ではご注文がグッと減ってしまう閑散期を迎えます。
絶対価格が高いフルオーダーは特にその傾向が強く、自社工場を持っている当社としては工場の稼働率低下が頭痛の種です。
ですから、ご存知の通りフルオーダー閑散期料金などを企画し、お客様にもメリットがあり、かつ工場も稼働率を上げられるようなことを行っています。
...とはいえ8月も後半となるとそれなりに暇になってしまうのですが、今年は残り2週間となったこの閑散期のオーダーが何と!!全時間すべてご予約で埋まってしまいました!!!

なぜかというと、それは折からの125周年記念反のご注文が沢山来てしまったから。
125周年記念では通常は158,000円のフルオーダーを週2名だけ125,000円(仮縫付きフルオーダー価格)で販売、8月は閑散月だから着数制限なしとしたところ、そちらのオーダーが集中してしまったのです。

お陰で生地はなくなるわ、仮縫いには吉井工場長のヘルプを呼ばなければならないわ、
でこちらはてんやわんや
それでも、工場の稼働が上がるというのは本当にありがたいことで、工場スタッフも我々店舗スタッフも嬉しい悲鳴を上げながら仮縫いを行っております。

一時的に、紺とグレイは在庫がとぎれますが9月中旬には再入荷しますのでご希望の方はお早めにご予約下さい。
それにしても今の時期に、、、ありがたい限りです

09.08.20
GMと日航の類似性
最近どこも不景気だからなのかあまり言われなくなりましたが、有名どころ企業としては日本航空が経営危機で苦しんでいます。
確か今年になって1500億増資しましたが、それも今期の赤字でヘタをしたら全て吹っ飛んでしまう、そんな尋常ならぬ状況のようです。

ここ数日の報道を見ているとその主因が退職者や従業員への年金の給付水準が高くこれがどうやら足を引っ張っているそうで、日本航空の追加リストラ案では給付水準引き下げを行ったと仮定してそれでも600億の赤字、実施できなければ1500億の赤字だそうです。

はて?この構図、どこかで見たことあるな?と思われた方も多いはず。
そう、GMが正にこれでしたね。
GMは退職年金で年収5万ドル以上も給付されていたため経営危機に陥って、その負担を下げて貰うよう退職者にお願いしてもダメ。
で、最終的にはこのレガシーコスト(負の遺産)のため破綻してしまいましたね。
まぁ、退職者にしてみれば既に辞めてしまった会社なんだし“後はどうなっても良い”というのが本音なのかも知れませんが、GMが先行しているだけ先がハッキリ分かっているのに、交渉は遅々として進まないようです。
でも、結論ははっきりでているのではないでしょうか?
つまり、破綻です。
一旦破綻して、会社がないんだから退職年金も廃止して強制的に給付水準を下げ、再生する。
一部の既得権を持った人達が譲らないなら、その人達を根こそぎ追い落とす。
そうしなければ再生できないのならそうするしかないのではないでしょうか?

自分の身体だったらどうでしょうか?
癌を患った時、外科手術できるなら躊躇せず手術しますよね。
一旦死んでから生まれ変わりを待つ。そんな人いないでしょう。
既得権があるとついつい判断が遅れてしまうようです。
日航の株式は年金問題が片づかない限りまだ買えませんね...

09.08.18
こんな125周年
お盆明けのこの日はMさんがお見えになりました。
あれっ?Mさんご注文(仮縫い)は確か今週末だったのに?今日何かお約束あったっけ?
...とスタッフが焦っていると、、、
「いや〜、お盆で実家に帰ったら面白い物があったので持ってきましたよ!」とのお言葉。
『えっ?何ですか?』とスタッフが聞くと、、、画像のようなお土産を下さいました。
なんと!当社と同じ今年創業125周年の和菓子屋さん開運堂)の記念饅頭!!
おぉ!凄い。。。と思っていると、Mさん『じゃぁ、』と言われさくっとお帰りに。

短いご来店でスタッフも十分なお礼も申し上げられず、後から追いかけてお礼を言う始末。
(実はあまりに短い滞在で私は社内にいたにも関わらずお礼も申し上げられませんでした。)

お礼の方は後日改めて申し上げましたが、それにしてもお気持ちがとても嬉しかったです。
Mさん、いつもいつもお気に留めて頂き本当に有難うございます。
頂いたお饅頭はスタッフ皆で美味しく頂戴いたしました。

09.08.17
出戻り歓迎
お盆明けのこの日、朝一で電話が鳴りました。
私が出ると、電話の主は懐かしい声。K君からでした。
『ご無沙汰しております。Kです。
退職してから1年半経ちましたが、色々あってもう一度ヨシムラへ戻りたいと考えております。面接していただけませんか?』
(途中かなり省略)
で、久しぶりに会って色々と話をしてみると、K君も随分苦労した様子

昔は、能力はあっても自我が強すぎてそれを活かせない、あるいは能力はあっても結果を出す所まで頑張りきれず結果が出ない(出せない)ところがあり、その責任を、会社や上司(私)に求めるところがありましたがそれも他社に行き、問題は自分にある(つまり問題は自分で解決しなければならない)ということが分かったようです。
随分成長したな。。。と率直に思いました。

「再入社させて下さい」と頭を下げること、これはなかなか出来ることではありません。
きっと本人も十分気合いを入れて、覚悟をして私に連絡をしてきているのでしょう。
で、あれば私もここは冷静に彼の気持ちを受け入れるべきと思いました。

近々、復帰しますので、リピーターの方なら大抵ご存知でしょうから一皮むけた彼を楽しみにしていて下さい。
私は彼に要求として
「前の仕事の延長線では再入社するな(より高度な仕事を求めなさい)」
「人に心を開きなさい」  ・・・の2点を伝えました。

09.08.12
不満 VS 不安
8/30日が衆院選投票日ですか...
今回は衆議院が解散してから投票日が長いので選挙戦も最近は中だるみ気味ですね。(今は大っぴらに選挙活動できない時期?)

それはさておき、今回の選挙巷では『政権選択選挙』と言われているようですが、私も少しキャッチコピーを考えてみました。
それは・・・ 不満 VS 不安
つまり、小泉改革以降の貧富の格差の拡大や自民党が公約を果たさなかった事への不満と、そうはいっても民主党は財源もはっきりしないバラまきで票取りをしているのは明白だし不安だ・・・ということ。

さて、どちらが勝つでしょうか?
私としては新潟5区は友人(米山隆一君)が立候補しているので応援して、、、あとはどうなんでしょうね・・・
でも、やっぱり不満VS不安だと結果が出てしまっているだけ不満の方が分が悪いのではないでしょうか。

よく言いますが2大政党制は財政赤字が拡大すると言います。
それは拮抗する各政党が有権者に甘い水ばかり提示するから結果的にそうなってしまうからですが、日本は長らく続いた事実上の一党独裁(?)でも財政赤字で破綻寸前なのに、これで二大政党制になったらどうなっちゃうんでしょうね。

今の年金制度が物語っているように将来の約束が見えない状態が続くと、沈みゆく泥船からどんどん我先に逃げていく人が増えていくような気がします。
日本人のメンタリティーでは移民等真剣に考える人は少ないと思いますが、まともな人からどんどん抜けていくような。。。
そうならないためにも将来を背負って立つ子供らのためにも皆が日本の政治を意識する時期なのかも知れません。

09.08.10
イーモバイル、、、遅い×××
この日はお盆前でお客様も多くなかったので秋葉原へPC関連用品を買いに行きました。
何を買うかというと、、、ミニノートPC

何故今の時期にミニノートが要るかというと、実は山橋君が大阪へ帰るから。
そうなんです。
山橋君が大阪へ戻ってしまうとメールで自在に相談事などを案内出来る人がいなくなってしまうのです。
年輩のスタッフは店頭での接客主体だし、新人は出来上がりのご案内などは出来ても難しい相談事などは出来ないし、、、
このままでは休みも取れない!!ということで、ミニノートなんです。
これなら出先からメール返信等もできますしね。

そこで、今話題のミニノート+イーモバイルのセットをヨドバシカメラで購入しました!!
そのお値段、わずか約5,000円
激安っ!とお思いかと思いますが、これがイーモバイル2年の拘束契約付きでの割引価格。

実は私こういったリースに近い拘束された契約って大嫌いなんですよね。。。
自分の物ではないみたいだし、無理矢理後払いさせられて金利を取られているような感覚があるし、、、(元銀行員の性でしょうけど)
いずれにしても私としては渋々だったのですが、ともあれ購入し、設定を終えて、いざNET接続。。。
   ・・・・  ・・・  ・・・・ ? ?
遅い!遅いんです!!昔のADSLみたいだ。。。
2年の拘束期間付きの契約だからすぐ解約は出来ないし、、、
あぁぁぁ、、、久しぶりに失敗したかも知れない。
(でも、ブラックベリーのようなタイプだと長文メールは大変だから、これはこれで良いのだと思い直すようにしました。)

09.08.08
問題解決能力
仕事というのはどんなにマニュアルがあっても上手くいかないことがあるもの。
ちょうどそれは手で水を掬うようなもので、良いと思って作ったシステムも時間が経つと漏れやほころびがが必ず出てきます。

この日は、あるお客様に大変失礼なことをしてしまいました。
それは・・・お代金を既に頂いていたにも関わらず、お支払いをお願いしてしまったこと。
事情は長くなるため割愛しますが、今回のケースは今の仕事の流れでは起きる可能性がゼロではない、つまりは改善しなくてはいけない事ですし、改善できることでした。
そして当社ではこういった時(お客様に迷惑をお掛けした時)、当社ではトラブル管理表という報告書を作成しています。
行き違い、考え方の相違によりお客様を怒らせてしまった、、、
事務的なミスをしてしまった、、、
などなど色んなケースでトラブルがあった際その報告書を担当者が作成することになっているのですが、今回の報告書を読んでいると担当者は次のように書いていました。
『△△によってお客様に失礼なことをした。○○様へはお詫びのお電話をした。入金処理の徹底と経理でのチェック機能の見直しが必要

これで良い報告といえるでしょうか?
誰が改善策を考えるのでしょうか?
社内では一番辛い思いをしたのは担当者かも知れません。
でも一番嫌な思いをしたのはお客様です。
ご迷惑をお掛けしたと真摯に反省するのであれば、改善策を考えるのもまた現場・担当者の責任ではないでしょうか?
トヨタが今の地位にあるのも現場での地道なカイゼン活動を行ったからです。
事実の報告だけをすれば誰かがカイゼンしてくれる。
そんな楽な職場はないと思いますが皆さんはいかがでしょうか?
この日はかなりお怒りの私でした。

09.08.05
メンタリティー
この日ニュースを見ていると、「クリントン元大統領電撃訪朝、拘留の記者開放へ」とのNEWSが流れて、拘束されていた記者が専用機で帰国し飛行機から降りるシーンがTVに出ていました。
私は政治的なことは事は敢えて申し上げず、このNEWSで驚いたことを書きますと、2人と記者が解放された時の2人それぞれの態度が非常に印象的でした。
名前は分かりませんが、最初に降りてきた人はテロップを降りたところでお辞儀をしてから家族と抱き合い、一方で続いて降りてきたもう一人の人は、テロップの高い段から両腕をガッツポーズし降りてきました。

印象的だったのはこの2人の態度の違い
我々日本人はお辞儀をする人の方を自然に受け入れ、
ガッツポーズの人に対しては「あの人、これだけ迷惑をかけているのに何を格好付けているんだ」とあまり良い印象を持たないはずです。

皆さんはどうお感じになりましたか?
以前、イラクで人質にされた人に対して政府があれこれ交渉をし、開放された人がいましたがあの人達への我々の心情としては「何故敢えてあんな危険なところへ行くんだ。迷惑だ」といったものだったと思いますが、その時の日本人の心境とアメリカ人の心境の違いってこういう所に現れるんですね。
メンタリティーの違いを垣間見た瞬間でした。

09.08.06
山橋君の送別会
この日は食堂で山橋君他の歓送迎会を行いました。
彼の日記帳にも書いてありますが、当初2年という約束で来て貰った山橋君の東京転勤ですが、アッという間に2年どころか3年半も過ぎてしまいまして、今回ようやく年季奉公を終え大阪へ戻ります。
長い間お疲れ様
この3年半の間、山橋君にも色々あったでしょう。

当初は、大阪店の生地卸部門に在籍していた彼がNET事業部に異動になり、すぐ東京ですから。
そして3年半の間に独身だった彼はいつのまにか!?女子社員を射止め結婚。
子供こそまだのようですが、東京へ来たときは単身パックで手軽に引っ越せたものが帰りは家族向けパックですから、、、得たものもきっと多かったはず。
まぁ、そんなことはともかくこの日はそんな山橋君の送別会。
レディース担当大塚さんが幹事になって色々と用意していましたが丁度私は前日が休みでしたので一計を案じ、前日に釣りに行き、なんと!大物をGETして送別会のメインディッシュを用意しました。
写真を撮る前に皆に食べられてしまったのが残念ですが、2kg位の真鯛と3kg程のワラサ(ブリの一回り小さいサイズ)
これを懇意にしている小料理屋さんにお願いしてお作りにして貰ったのですから、山橋君もきっと喜んだことでしょう。
えっ?喜んだのは食べた他の人達?

それはさておき
3年半色々ありましたが山橋君には大変お世話になりました。
東京と大阪を比較すると大阪の方は気を悪くされますが、東京は色んな意味で日本のファッション業界をリードしています。
大阪は東京の背中を追えば良いですが、東京は日本を背負い、世界を追っています。
そしてこういったことは東京でなければ学べないことで、山橋君はきっとこういったことを学び、大阪店に伝えてくれると思いますので、大阪店の皆さんも是非新しいSHOPMASTERに期待してください。

09.07.28
裁判所を怒らすと恐ろしい、、
この日ある判決が東京地裁で出ました。
それは。。。プリンスホテルの日教組への一方的キャンセル問題
判決は、日教組の訴えを100%認め、損害賠償の金額もたった一日のキャンセルが2億9000万円。

ご存じの方も多いと思いますが、この事件、キャンセルになる前にプリンスホテル側が日教組にキャンセルを申し入れ、日教組がそれを不服として仮処分を訴え、それが認められた上でのプリンスホテル側の一方的キャンセルでした。
ですから、プリンス側は仮処分で「当日日教組を受け入れなさい」と言われているにも関わらず一方的にキャンセルした訳ですから、それは十分責められるべきものだと思いますし、
地裁側は司法としての判断を一私企業が無視したことで面子丸つぶれです。
拡大解釈すれば司法を無視しても良いという風潮を起こしかねない事件でした。

でも、どうでしょうか?
詳しくは分かりませんが、だからといって日教組の訴えを全面認めるというのは少々違うような気がします。
何故なら、普通の損害賠償請求ではあることないこと好きに加算し法外な賠償金額を言うのが一般的な訳ですから、それが全額認められるというのは裁判に欠席した場合位で殆どはありえない事です。
それを100%認めるというのは地裁としては金額の多寡や正当性ではなく、単に『司法が侮辱され怒ったから』ではないでしょうか?
司法とは感情で動いて良いものなのですか?
私のこれまで持っていた感覚とは違う判決でしたので少々驚きました。
さて、高裁、最高裁でどうなることやら。

補足:プリンス側の行った行為を私は認めているつもりはありません。
明らかに私企業の傲慢さだと思います。誤解なきよう。

09.07.25
人の問題
どこの企業にとっても人の問題は非常に大きな問題ですが、実は今大変困っております。
それは。。。
東京店においては山橋君が大阪へ異動する問題であり、大阪店では南浦君が急に退職することになったことです。
大阪の問題は山橋君の異動は既に決まっていた話ですから想定内の話なのですが、困ったことは東京店に人が足りなくなってしまうこと。
特に20代30代のお客様のオーダーを近い立場で受けられる年齢層のスタッフが少ないということなのです。

実はこれがここ半年間私の頭を悩ませていたのですが...今度は別の問題が発生しました。
それは。。。
今度は当社に就職したい!という人材が急に多く集まってしまったのです。
確かに、失業率上昇中の中ですから買い手市場なのかも知れませんが、ここ2〜3週間で優秀な人ばかりが3人ほど当社へ入りたいと言われて本当に困っています。
正直、今の時期3名も採用するのはコスト的に割に合わないし、だからといって断れば後々の人材育成にも関わってくる、、、

しゃ〜ない、自分の給料を減らしてでも採用するか?とただ今思案中です。
私の場合、親の遺産のお陰で給与所得なしでも何とか生きていけます。
こんな時だからこそ、社長は身銭を切ることも必要なのでしょうか・・・ ね?

09.07.24
オーダー会
今日から2日間東京店では半期に一度のフルオーダー閑散期料金(1)の仮縫いを行います。
この2日間のオプション料金は通常55,000円が35,000円!と非常にメリットが高いため、お客様が集中し、フィッター(仮縫いをする人)にとっては1時間刻みの仕事となり、大変な日です。
私は、、、というと、当日は自身の担当したお客様の接客と全体のホスト役
技術的にはフィッターの代わりは出来ませんが、技術者がお客様の体型をどう分析し、それに対して何を行っているか?を分かりやすくお客様に伝えるのが私達の仕事です。

そしてこの消費者−技術者の間に立ち、専門用語を翻訳することこそが他店ではあまり行わない当店の強みだと思っています。
(百貨店のオーダーサロンなど1着40万、50万円の世界ではお客様に必要以上に声をかけるのはかえって失礼と考える向きがあるようですが、当店はお客様自身がご自身の体型を理解し、それをスーツにどう反映させるか?とか、作り手はどんなところを意識しているか?を伝える方がお客様自身がそのスーツに愛着を持てると考えて意識して体型的なことなどお伝えするようにしています。)

それはさておき、こういったオーダー会での私の楽しみの一つは、普段はイージーオーダーをお求めのお客様がこういう機会にフルオーダーにチャレンジされること。
やはりフルオーダーは高嶺の花ですから万人が買える物ではありません。
言い方は悪いですが、料金が下がるこの時期でしか変えない人もいるのは事実です。
でも、そういった方に、これまでとどう違うか?などじっくり説明してお納めすると、仕上がりの際イージーオーダーとの違いが良く分かりことのほか喜んで頂けます。
そして、こういった方は次のご注文ではまたイージーオーダーに戻られますが、それでもフルオーダーで作った型紙をイージーへ流用できますので、確実に進歩があるのです。

私はフルオーダーの方がイージーより全てに勝っているとは思いません。
価格面ではやはりイージーの方に軍配が挙がります。
ですからそのお客様にとって普段のオーダーがイージーであることはむしろ望ましいこともある訳です。
ただ、同じイージーでも型紙があるか、ないかで仕上がりは随分変わりますし、こういった点で絶えず改善がなされることが重要だと思うのです。

オーダー会ではお客様自身が階段を上がられるケースが多く、色んな面で良いサービスが出来ていると思います。

09.07.20
“ならぬ”ものは“ならぬ”
@セールも終わったこの日はお店は7/20のみのお休みでしたが私は代休の絡みから3連休を頂き、高速道路1000円を使い、新潟 → 会津若松へ小旅行へ行ってきました。

新潟の方はともかくとして、会津若松と聞くと皆さん出てくるのが明治維新の時の白虎隊ですよね、、、
自らの藩の行く末に対し青年藩士達が隊を組織し官軍に抵抗、しかし戦況は悪化し、最後は自刃するという悲劇です。
私も歴史には興味があるためこの程度は知っていたのですが、飯盛山(白虎隊が最後に自刃した場所)へ行くと、色んな石碑があり(中には遠くローマや、ドイツから白虎隊を称えた石碑が贈られていました。)その全てが白虎隊への畏敬の念を表していました。
日本文化を語る上で素晴らしい美談です。

そして会津は盆地地形で地域的に独立していたことも理由だと思いますが、非常に地元を愛する気持ちが強く、白虎隊もそうですが、藩校の日新館など独立した文化があり、それが会津魂となっています。
色々と史跡を見ている中で私が一番感銘を受けたのは会津魂の象徴とも言える『ならぬものはならぬ』という教え。
人には、やってはならぬ事があり、やらねばならぬ事もある。
 ならぬものはならぬのです。


我々の生活というのはついつい妥協協調性という名の下に信念を通すことが少ないですが、彼らの教えはこれを戒めているような気もします。
日本人が失ってきた精神的な強さを教えて貰ったような気がしました

09.07.19
米山隆一君
↑の日記の通り、この日は新潟(越後湯沢)におりました。
折しも時は、これから総選挙というタイミング。
実は、ここ越後湯沢の選挙区は、私の昔のルームメイトが自民党から出馬する予定の選挙区です。

 えっ?誰? 田中真紀子
いえいえ、田中真紀子は女性ですからルームメイトにはなりません。
というより今は自民党ではありません。
この選挙区の後任候補は米山隆一氏。
↑日記帳に政治的なことは書くべきでありませんが友人と言うことで御容赦を。
でも、今回の総選挙。どうみても自民党は劣勢
だって都議会議員選挙でもまともな選挙活動をしていない新人候補がアッという間に当選してしまったぐらいですから、、、
 どうなるんだろう・・・

メディアは今度の選挙を自民VS民主の政権奪回選挙と対立の構図を位置づけているようですが、私は本来は別ベクトルの対立構図があろうかと思っています。
それは何か・・・ それは世代間対立です。
つまり、年金問題でも介護保険の問題でも制度が出来た当初の人は掛け金も不十分なのに給付を享受し、後からの人は掛け金だけかけてサービスを享受できない今の現実に対して、若者達が異を唱える、こういった構図です。
同様に、箱物で不要な公共投資のツケが後世代の負担となっていることもそうですし、若者達がどんなに働いても車一台買えず諦めてしまう今の世相に対する反発です。
これで行けば本当は自民VS民主の構図ではなく、戦後55年体制からの脱却が本来あるべき姿のような気がします。

米山君は今42〜3歳。
こういう点では、彼のような若い国会議員が出ると本当は良いのですが・・・

ちょっと友人と言うこともありヨイショしてみました。
新潟5区にお住まいの当社のお客様は3〜4名。
私の日記帳に書いてもなんら彼にメリットはないと思いますが...

09.07.11
ガンダム
小生、今年で41歳のまさにアラフォー世代ですが、機動戦士ガンダムには深い思い入れがありまして、、、アニメはもちろん、原作の小説、(今で言う)フィギュアなど中学生時代に集めておりました。
(丁度中学受験が終わった時に流行っていたのがガンダムで、受験からの開放と相まってはまっておりました。)

それが、何と!原寸大でフィギュアを作る馬鹿者が現れたと言うではないですか!
:馬鹿者とは失礼な話で実はバンダイ様のご英断に感服しております。

そのスケール、高さ18m、重量35t!! 凄すぎます。

1週間ほど前からニュースで流れていたので、この日は土曜日と言うこともあり家族で食事するなら折角だからガンダムを見に行こうか!ということになり、お台場まで行ってきました。

そこで見た光景・・・
公開は20時までだったのですが、閉園間際の19:50に着いて500人以上の人だかり。
凄い!凄すぎる!!
アッという間に締め切り時間になったのに人が全然引かない。。
暫く見ていると、、、
あっ!!ガンダムが光った!!首が横に動いた!!煙吹いた!!
最後は首を見上げるように上に向けた!!
そのたびに、大の大人がうなり声のようなおぉ・・・っと感嘆の声を上げる。
ちょうど閉館時に立ち会ったので最後は照明が消えたのですが、凄いですよ・・・最後は皆で拍手しちゃうんですから。
しかも、集まってくる人達は子供から20代の若者、我々アラフォー結構幅広い世代が普通に集まって、おぉーって言っているんですから。

麻生総理はアニメの記念館みたいな箱物を作りたいそうですが、そんなことをしなくてもアレ一つみんな幸せになれると思いますよ。

それにしてもあのガンダムを秋葉原の交通会館跡地の上に飾ったら観光名所になって外人も喜びそうなのになぁ、、、バンダイさん、JR東日本さん一丁いかがでしょうか?

09.07.10
秋冬版125周年記念生地
春夏物で大好評頂いた当社創業125周年記念生地。
秋冬物でも企画いたしております。
内容的にも、春夏物が125年の歴史を感じさせるようなノスタルジックな物というコンセプトの元、ビンテージっぽい3プライ(3つ杢)のゴロゴロした生地を作りましたが、今度は品質にこだわった素材にしました。

具体的には・・・
  80番手縦横双糸 & SUPER160'S 
       目付347g & ダブルクロス
メーカーは・・・  国内最高峰の葛利毛織
目指すところは  ゼニアのトロフェオを越えるクオリティ

:目付347g・・・最近は原毛の高騰からか目付の少ない(原料を少なくした)素材が目立ちます。特にイタリア物は地域性もありますが秋冬物でも280g程度の物も多く、これと比べると350g近い目付は秋冬物らしい重厚な質感と言えます。
ご参考:一般的な目付は 春夏物200〜250g、秋冬物260〜370g、コート地420〜530g
位です。
:ダブルクロスとは表裏で織りが違う2枚の生地を張り合わせたような肉のしっかりした素材感の生地。厳密に言うとリバーシブルではありませんが、しっかりとした良い生地に仕上がります。

それがようやく出来上がったのです。

当社の仕入部門に見せると、うなり声を挙げ、「社長これ単価いくらですか?」と早くも牽制。
営業部門に見せると、こちらもうなり声を挙げ「これいくらで売るんですか?イージーオーダーで仕立てて良いんですか?」とこちらも牽制。
レディースに見せると、「私自分用に1着欲しい♪」とのお言葉。

暫く社内のアチコチで感嘆の声のようなうなり声のような不思議な雰囲気となっておりました。
今は生地見本程度のサンプルしか有りませんが、7月後半には原反が仕上がりますので暫くは反物を東京店で(大阪店は1着分サイズで)飾っておこうと思います。

秋冬サンプルのトップページを飾る生地になりますが、店舗へお越しの際は展示しておりますので是非直接ご覧下さい。

この日、ご来店されたリピーターの方にも数名様にご覧いただきましたが皆さん、ビックリされていましたよ!
ゼニアがなんぼのモンじゃい!国産もやるときはやるゼ!と大声を上げて言ってみたいものです...

09.07.09
Mayor
当社にはお陰様で沢山のお客様がおりまして、私の趣味?としてはお客様がどう成長されるかがとても楽しみでもあります。
どう成長?」...というと体型やサイズの変化ではありませんで、それはお客様がお仕事を通じてどのような人物になられるか?という事の意味です。

リピーターのお客様になればそれこそおつき合いは10年を越える方もいらっしゃいます。
当然、偉くなったり、転職されたり、独立されたりするケースも良くあることで、昔ヘビーユーザーだった方がある時を境にピタッとご注文が止まり、5年ほど経ったら「いや〜、実は家業を継いでスーツ着なくなったんだ。でも礼服は必要だから、、、」と突如戻ってこられたりすることも多々あり、ブランクの間の苦労話などをお聞きするのが私の楽しみ(?)なんです。
そうそう、つい先日も栄えある第1回お客様いらっしゃ〜いコーナーご登場のPLATINUM WOLFさんがお越しになられてました♪

前置きが長くなりましたが、この日はKさんからご注文を頂きました。
Kさんは5年ほど前サラリーマンをされておりその時からのおつき合いでしたが、色々と経緯がありその後、某市の市議会議員をやられていました。

市議会議員といっても、私からみれば普通のお客様なので普通に接していたのですが、久しぶりにメールを頂くとメール末尾に某市市長と書いてあるではないですか?
えっ?Kさん市長になったの?
ビックリです。私も時々上場企業の役員さんクラスのご注文は受けますが、これまで気軽にメールしていた人がこれだけ偉くなられたのは滅多になく、さすがにどうお返事すべきか考えました。

う〜ん、、、K市長様と書くべきか
それとも以前からのようにKさんとすべきか。。。

でも、まぁ、私らしいのはKさんと気軽に呼ぶ方が良いかな?などと思い、普通に接することにしました。Kさんもあまり仰々しくされたくなかったようでこちらも少し安心。

で、Kさんは何をお求めになったかというと葛利毛織の商品。
私からも提案したのです。
市長になって偉くなったからと言って「いかにも高そう!」というのを買うのでなく、地道にしっかり物作りをしている国産品の方が良いのではないかと。

納品は未だ先ですが喜んで頂き、議会で映えるようなスーツをただ今お仕立中です。
でも、一度市長室に仮縫いに行ってみたいな、、、と秘かに思うこの日の私でした。

09.07.06
土居健郎氏の死
読者の皆さんは精神分析医の土居健郎(どい たけお)氏をご存じの方いらっしゃいますか?
1971年に「甘えの構造」という本を書かれ、ベストセラーになったのですが、この方がこの日お亡くなりになられました。
随分昔の方なのに何故こんな話題を出すの、、、?と思われる方もいらっしゃるかと思います。
人間には人生を変えるような人との出会いや名著があると思います。
私にとって土居氏はまさにそのものであり、お会いしたことはもちろんないのですが、私の人生を大きく変えた本でした。

「甘え」これを英語に訳せる人はいらっしゃるでしょうか?
甘え、、、他社への依存性、でも日本の文化では必ずしも悪い物とは思われていない。
むしろ甘えがあるからこそ日本らしさがあるという側面もある。
実は大変難しい精神の状態を指し示す言葉です。

詳述すると日記帳の紙面では書ききれませんが、日本人の心、そして思春期の心、欧米的な独立自尊の心を理解するには最適の本でした。

中学生の時、学校の指定図書として読まされ、以来10回以上は読んだ本。
そして今の自分を形作った貴重な本の作者です。
機会がありましたら皆さんも一度読んでみてください。

09.07.02
お客様サービス?
この日はレディースの三谷さんがお疲れと言うこともあって、2人で台湾式マッサージに行ってきました。
そのお店は馬喰町の当社が保有するビルのテナントさんなんですが、折からの不況、競合の乱立で大変そうなので、時々私が営業協力しているところ。
なかなか気持ち良いので最近は週1ペースで通っています。

で、足裏マッサージを受けていて、ふっと読者の皆さんに対してユニークな企画を思いついてしまいました!!
それは。。。
 当店へ来店された方にその場で足裏マッサージをやろう!という企画。

マッサージを受け夢見心地の中、なかなか面白いんじゃないかな・・・と色々と想像します。
私の場合、こういった時のアイデア作りは、まずは面白いことを考え、次に現実的に出来ないことを考えます。

今回は・・・ お客様全員はできない(来店客数が多いため)
じゃ、、、誰を選べば?
  そうだ!お連れ様にサービスとかはどうか?
女性はどうする?
  全身マッサージでなく足裏に限定しよう。
必要な物は?
  ソファーはOK、足を拭くタオルは持ってきてもらって、蒸しタオルはレンジでチン!

などなど、色々と考えてみました。
ただひとつ、懸念材料は大阪店までは手が回らないこと。
さすがに大阪で独自にマッサージ屋さんを呼んでも仕方ありませんからね...
大阪店の方、申し訳ありません...

こんな顧客サービスいかがでしょうか?
やるとすればスケジュール的に9月上旬の土日どちらかになるかと考えていますが、東京店の皆さん楽しみにしていてください。
当社らしいベタな企画ですが、なんだか楽しそうです。