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今年最後のお客様 |
お店の営業は29日までだったのですが、、、30日のこの日は銀行支払日ということや元旦更新の原稿作成などで私独り居残り仕事です。 で、もうお休みに入っているのだから、止せば良いのに、、、性格なんでしょうね、、、メールを読んでしまいました。 するとKさんからこんなメールが・・・ > 吉村さん > 連絡が遅くなり申し訳ありません。 > 実は注文していたスーツは1月4日に着用したいと考えています。 > 今日でお仕事はお休みのようですが、もし可能であれば送って頂くことは可能でしょうか? > もしくは明日東京に寄る用事がありますので、そちらに伺うことも可能です。 > お手数をおかけしますがよろしくお願いいたします。 う〜ん、、、 無視してしまっても会社はもう休みだから悪くないんだけれど、、、 でも、年始に着たい気持ちは分かるしな・・・ まぁ、ご来店されてもお構いできないけれど喜んで貰えるならそれで良いか... ということで、早速連絡を取りご来店いただくことに... そしてフィッティングを済ませ、無事納品完了。 正真正銘これが今年最後のお客様となりました。 今年も1年、どたばた続きでしたが何とか無事これで私の御用納めです。 元旦の日にはホームページを更新しますので是非ご覧下さいね。 皆さん、良いお年をお迎え下さい。 PS:ちなみに、この最後のお客様こそが某Mayorさんでした。 あっ、ちなみにえこひいきでこんなことする訳ではありませんからね... こういう損な?性格なのです。 画像は仮縫いの際のKさん。 |
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忘年会 |
本日2つ目の日記は忘年会についてでも書きましょうか。 この日は当社の忘年会でもありました。 お店の営業は19:00までですが、会社としては他の部門のこともありお店を遅番のスタッフに任せ、18:00〜スタートの忘年会です。 バブルの頃から私が入社した頃(15年前)までは、ホテルの宴会場で忘年会をやっていたのですが、昨今は世の中の変化もあり、大げさなことはせず、最近はもっぱら会社の食堂を使って、持ち帰り寿司やピザなどこじんまりとやっています。 とはいえ、これを楽しみにしている社員もおりますので、私からは自分で釣ってきたイカの一夜干しと先日釣って冷凍して置いたタチウオの西京漬け、愛飲している日本酒(鶴齢)などを供出し、意外と豪勢な忘年会となりました。 開始後1時間もすると、ほろ酔い加減になり、更には遅番スタッフも途中から参加し大盛り上がり。 この時ばかりは、「こいつ普段はおとなしいのに・・・」という人こそ目立っているのはどこの会社でも同じでしょうね。 いずれにしてもスタッフの仕事以外の側面が見れるのは何より良い事です。 で、宴会の方は食堂でやっていることもあり時間無制限。 とはいえ、さすがに21:30にもなるとボチボチといった感じになりお開きです。 しかしその後がマズかった××× ここのところ●●腺の調子が悪く禁酒していたH藤氏を筆頭に平均年齢57〜8歳の連中に捕まりスナックへ。 う〜ん、、、スナックってホント久しぶりだな・・・ などと考えるまもなくマイクがやってきて、隣のテーブルのオジさん達とカラオケ対抗戦をしてしまいました。 たまには楽しいものですね。 |
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曹操の墓見つかる!! |
今年前半私は三国志づいていて何度かこの日記帳にも書かせていただきました。 魏の曹操、蜀の劉備、呉の孫権etc、、、とても紀元3世紀頃の史実とは思えないスケールの大きさが魅力的で熱中していました。 特に私が好きだったのは、三国志の中では概して悪役ですが、魏の曹操 圧倒的な力、そして知略で皇帝にまで上り詰めた曹操。 生き方が格好イイ!!! で、なんと師走のこの時期に曹操の墓が中国で発見されたそうです!! 私にとっては今年の10大Newsにもなりえるこの出来事。凄いことです。 いつか、いつの日か!必ず参拝に行ってみたいと思います。 (社員旅行で行けないかしら?無理だろうな・・・) 興味のない人には全く面白くないこの日の日記かも知れませんね、、、。 |
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“ありがとう”という言葉 |
皆さん、“ありがとう”を漢字で書くと“有難う”になることはご存じかと思います。 でもなんで“有”“難”なのか考えたことがあるでしょうか? 何で?“難しい”という漢字が入るんだろう・・・? 私はこの事がかねてから疑問で、こうやって文章を書く時、時に“有難う”では気持ちが入っていないようで敢えて“ありがとう”とすることがあります。 でも、その長年の疑問が今日晴れました。 それは、先に書いた「君たちはどう生きるか?」を読んだ一節の中に 「“ありがとう”とは有り得ない(有ることが難しい)ことが起きた時に使う言葉で、滅多にないことが起きて嬉しいからこその“有難う”なんだ」と言うことが書いてあり、ようやく分かりました。 有り難いことが起きたからこその“ありがとう”か・・・ 何かこれまで“ありがとう”を安売りしていたような気がします××× これからはもっと“ありがとう”を大切に使いたいと思います。 |
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レッドレーベル&ブルーレーベル |
今年は不景気ということもあり、最近は会社の方針について色々悩むことが多く、クリスマス商戦も終わった今の時期、私は悶々?とした日々を過ごしております。 何に悩んでいるか?というと、一番は会社の来年の方針作り。 今の時代、前年と同じ事ばかりやっていては売上は減る一方で、何か新しいことをしないとそれこそ売上は維持出来ません。 そこでこの日は三久服装の来年について考えていました。 同社を取り巻く環境としては、当社(オーダースーツのヨシムラ)からの受注は125周年記念のこともあり今年は大幅UPで工場も万々歳でしたが、如何せん百貨店からのオーダーが激減し、売上的には行って帰って何とかトントンといった状況でしたが、来年はヨシムラからの特需が減ってしまいます。 それはつまり他の取引先からの売上が上昇しないとかなりダメージを受けてしまうことが必至です。 ではどうすれば? ・・・というのがここのところの私の悩みの種ですが、一応これには解決に向けた方向性だけは考えているのです。 それは・・・(日記帳や最近の私の発言からも推察できると思いますが) 三久が今までやってこなかった新しいジャンルへ切り込むことではないかな?と考えています。 つまり、これまでの三久の良い部分はそのまま残しつつ、従来三久の弱点であったイタリア的テイストの商品開発をすることではないかと。 そして、この鍵になってくるのが梅本、イ君達若手の活躍ではないかと。 具体的には、この秋梅本君の作品をヨシムラや取引先百貨店に見て貰ったところ「三久さんもこういったイタリアンテイストのボリュームのある仕立てが出来るんだ。。。」と大変なご評価を頂きましたのでこの延長線上に新しい三久のラインを考えてみたいと思います。 気が早いですが早速ネーミングまで考えてしまいました。 既存の英国調のラインを「レッドレーベル」として、新しいラインは名付けて三久『ブルーレーベル』 レッドレーベル? ブルーレーベル? バーバリーのパクリ?と思われても仕方ありませんが、実はこれにはひとつウケ狙いがあって、、、 既存のライン(=レッドレーベル)は還暦を過ぎた職人達を意識した色。 新しいラインは梅本の坊主頭が青光りしていたから。 ...なんて訳ではありませんが、どうでしょう? 来年の方向性としては面白いのではないかと思います。 〜 補 足 〜 前述でボリューム感あるイタリアンテイスト等のご案内をしましたが、実はこの辺に物作りを行う側のこだわりやジェネレーションギャップが存在しています。 いつか、改めて新着情報などでご紹介したいと思いますが、従来型のフルオーダーとイタリア的発想の大きな違いはここにあって、考え方としてはこうです。 従来型フルオーダー >>> 良い面でも悪い面でも英国的な仕立てを信条としていて、スーツはお客様のビジネス上の鎧兜。 また、個々人の体型的な悪い部分を包み隠すのが良い仕立てと考えられています。 ですから、肩のバランスがどう、とか腕の長さの違いがどう、とか言って仮縫いをすることで完璧な仕立てになると考えています。 イタリア的発想 >>> 最近の若手新進気鋭テーラーに多い発想だと思いますが、スーツは自分を飾り立てる道具という考えというか、肉付きの薄っぺらい日本人がグラマラスに見えるよう胸にボリュームを出すような仕立て、こういったことに重点を置くのがイタリア的発想のスーツ。 結果、仮縫いに重きを置くよりも、むしろお客様の体型毎のパターン作りに重きを置きます。 この路線で考えますと、パターンの良い仕立ては仮縫いなくても格好良く見せることが出来るという発想が生まれます。 → 高級イタリアン的プレタの発想です。 |
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学生時代読めなかった本 |
↑と言ってもエロ本ではありません!(笑 私は、今更言うのも恥ずかしいのですが、学生時代(特に中学〜高校)、立派な先生が沢山いる学校にいながら日常の勉強に追われあまり本を読んでいませんでした。 それが今となって当時の学校や先生が薦めて下さった本のタイトルだけが脳裏に焼き付いていて、時々本屋に行くと『あっ、この本、昔、中学のS先生が薦めていた本かな?』と思うことが時々あります。 この日も三省堂に行った時、正にそんな本があったので思わず買ってしまいました。 本のタイトルは(ご存じの方も多いと思いますが) 『君達はどう生きるか』(吉野源三郎著) 父親を亡くした主人公少年コペル君が叔父さんとの会話・文通を通じ社会科学とはどういう物なのか?そして何のために大人になり何のために生きるのか?という事を綴った(大人から見れば)比較的読みやすい本です。 しかし、内容は素晴らしかった・・・ ホント、何でこの年になるまでこの本を読まなかったのか自分を恥じてしまうぐらいの良い本でした。 著者の事、あとがきなどを読んでみると、何と!この本戦前に書かれた本でした。 戦時中、修身(今で言う道徳?)の授業で使ったというような本で、私思うに、こういった“まともな思想人”がいたからこそ、日本の戦後復興はなしえたのでは?と思ったぐらいです。 中学生ぐらいのお子さんをお持ちの方、あるいは私の↑で興味を持たれた方は大人になってからでも十分ですので是非読んで見てください。 (この本を薦めて下さった中学時代の斉藤公一先生、この年になってから読んでスミマセンでした。言うこと聞いていればひょっとすると別の人生が開けていたかも知れません・・・) |
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マフラー作り |
ワタクシ、最近内職をしておりまして、、、 それはあるお客様(Sさん)から依頼を受けて、カシミヤのコート地でマフラーを作ること。 Sさんには日頃からお世話になっているのと先日期せずしてご馳走になったこともあり、ご依頼をむげにお断りできなかったのです。 それに他のスタッフに依頼するには業務外のことで申し訳なく、それでコツコツ内職しているのです。 で、そのカシミヤマフラーですが、どんな物か?というと、、、 マフラーの生地は通常のコート地と比べると生地の織り密度(打ち込み)が甘くフワフワ軽いのが一般的ですが、それを目の詰まったコート地でやってみたらもっと暖かいのでは?(しっかりしているのでは?)という探究心からのご依頼でした。 そしてその基となったのが、 「昔のマフラーはもっと目が詰まってましたよね。あぁいうの今見つけられませんよね〜」 というSさんからのご質問に対し、私が 『そうですよね、、、洋服地のように生地の目が詰まったマフラーって最近確かにないですね。 でも同じ生地ですからね、、、作ること出来るかも知れませんよ』 なんて言っちゃったからなんですが。。。 そしてそこからコート地を使ったマフラー作りが始まります。 生地はサンプル外商品の伊ゼニアのカシミヤ100%コート地。 これならコート地としては比較的打ち込みが甘いのでマフラー向きかと思いました。 生地は本当は縦地に取るのでしょうけれど生地の無駄を考え今回は横取りで。 三久の梅本君に依頼して解れないよう四隅をミシンでかがって貰い、、、 次はフリンジ(房)作り。 これが一番大変!!縦糸を一本一本抜いていきます。 いや〜、房作りだけで時間を見ながらと言ってもタップリ10時間ぐらい掛かりました。 肩は凝るし、大変でした。 でもお陰様で無事マフラーも完成。 フリンジもウエーブが掛かった感じになって、まぁ合格点ではないでしょうか? さて、こちらのお値段いくら??? → 先日ご馳走になっているので今回はPriceless? 気は心で、Sさんへの私からのクリスマスプレゼントといたしました。 中学生ぐらいの頃女の子から手編みのマフラーを貰ったことがありましたが、その子の気持ちがこの年になって分かりました。(^_^;) |
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フルスタンプ続々と・・・ |
師走も半ばになると1年の色んなことが集大成されてきます。 最近、私が気になっているのは創業125周年でお配りしたクーポン券でのフルスタンプの方がとても増えていること。 このスペシャルサービス(スタンプ4つでフルオーダージャケットオプション35,000円相当サービス)の企画は、企画者側の裏事情としては正直、獲得される方が多すぎてもコスト負担が大変ですし、逆に少なすぎるとお客様にとってメリットのない企画と結論づけられてしまうため、結果のバランスが大切だと思っていました。 どうでしょうか、、、当社の規模なら10〜15名位の獲得者位が企画としてやるだけの価値があり、かつコスト的にも許容できる範囲ではないか?そんな風に思っていました。 それが11月初旬の段階でシーズン性があるとはいえフルスタンプの方がいらっしゃらなかったのでこちらのお客様ありがと〜う(0911)で急遽、フルスタンプを再度ご紹介→活性化をいたしました。 そうしたところ12月になってここ数日続々とフルスタンプの方が現れるようになりました。 大変ありがたいことです。 最終的には私の予想を少し越えたところに落ち着きそうですが、沢山のお客様に愛されているんだということを実感しているこの頃です。 クーポンのご利用は年内一杯ですが、皆様本当にありがとうございます。 |
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消防査察 |
この日はSHOPMASTERではなく当社の不動産担当として仕事をしました。 ・・・というのも、当社には日本橋に小さいながらビルがあるのですが、そのビルに消防署の査察が入ることになったためその立ち会いだったんです。 消防の査察?! 別に悪いことをした訳ではないのですが、何か事件があると来るのがこの査察で、ビル自体が火災が起きやすい雑居ビル扱いということもあるのですが、昨年はどこかの個室ビデオ店で放火(死亡事件)があったため当社ビルも査察、 今年は先月荻窪で居酒屋火災があったためまた査察。 2年連続の査察ですよ××× 確かに、管理状態が優れているとまでは言いませんが、それにしてもお役所仕事というか、、、 税務調査のように3〜5年サイクルでカチッと来るならいざしらず、去年も来ているのに今年もとは!! この師走のクソ忙しいときに!!! ...と、私が思ったのではなく消防署の人が言ってました。(ウソ!私も同感です!) 全くお役人の上の人は自身の保身のことばかりのようです。 ということで、この日は寒空の中、ブツブツ言いながら消防署の方と一緒に過ごしました。 |
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市長さんより優先する人 |
先日少しだけ日記帳に書きましたがこの日周年記念反最後のお客様として某C市市長さんが仮縫いにお越しになりました。 お店としては是非お客様コーナーへご登場下さい!!とも思ったのですが、それではあまりに市長に失礼、特に長いおつき合いのお客様なだけに自分の売名行為で利用したくなく、普通に?仮縫いを行いました。 で、市長さんの仮縫いの最中、私宛に電話が来たのです。 さすがにスタッフも接客中の私に遠慮しながらだったのですが、 「社長、電話なんですが、、、(どうされます?)」 『えっ?!見ての通り接客中だから(何言ってんだよ!接客中で無理だよ!)』 「でも、N様なんですけれど・・・」 『えっ、Nさん!!』 実は、、、Nさん、私の高校・大学の先輩、加えて銀行員時代のOJTの先生。 私にとっては大恩ある方で足を向けて寝れない方なのです。 う〜ん、、、と一瞬悩んだのですが、K市長にお断りして電話に出ることに、、、 するとNさん、「今から行くけどい〜い?』 嫌とは言えない私。 Nさんは丸の内勤務ですからものの15分位でお越しになりました。 そこでまた市長の接客中断・・・(K市長(以降Kさんと言います)本当にゴメンナサイ!) Nさんはご注文ではなく、お支払いだけでしたので短い滞在でしたが少々ヤキモキした一瞬でした。 でも、Kさんも気さくな方でして嫌な顔せず、Kさんがサラリーマン時代からのおつき合いということもありますが若い内から必要以上に恭しくされるのは自身に良くないと思われているのか、非常に謙虚な方でした。 当店のお客様は自身をひけらかさない真面目で謙虚な方がとても多いと思います。 大変ありがたいことだとつくづくこの日は思いました。 〜 追 伸 〜 Kさんのご来店、私当然公用車で来られると思っていましたが、冷たい雨の中電車でお越しになられました。 何でも、私用(スーツの仕立て)で公用車を使うのは気が引けるとか。 もちろん、東京へお越しになるのは当店だけのためではなく仕事もあってのことでしょう。 だから公用車を利用する大義名分はいくらでも立つはず。 にもかかわらず、当店という私用スケジュールが1つあるだけで公用車を使わないとは・・・ この辺に私は改めてKさんの真面目なお人柄を見た気がします。 C市は良い市長に恵まれてますね。 |
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会議、会議、会議××× |
毎年のことですが12月初旬のこの時期、私は殆ど店頭に立っておりません。 お客様には気を悪くされて欲しくないのですが、この時期はどうしても接客をする時間的余裕がないのです。 それは。。。社員との面接及び賞与査定&賞与支給が控えているからです。 もちろん↑だけではなくその根底には11月で半期決算を締めるということもありますし、毎度毎度この月はシフト上の休みは形だけで殆ど休むことが出来ません。 この日も管理職会議で半日潰れ、その後個別評価の資料を作成し(←こういった仕事他の社員がいる所では出来ません!!)なんだかんだでお持ち帰りの仕事です。 業績が良ければ賞与も沢山出せるのですが、リーマンショック以降消費は冷え込んでおりますし、今年は創業記念イベントでのコストも重くのしかかっていますから業績はなかなか厳しいのが現状です。 とはいえ、そこは不動産の含みが利いていて赤字には陥らないのが当社の素晴らしい所ですが、それにしても今回の賞与は苦しみました。 加えて、従業員の個別評価も今回からかなりシビアに行い、今までは今後の成長や変化を期待してやや甘い評価をしていた者には現実の姿を知らせ改善を求め異動を行ったり、管理職に対しても部下の評価基準のルールを決めるなど上にも下にも甘えを排する厳しいやり方をいたしました。 何か新しいことを行えば、必ず弊害が起きてきます。 それは新しいことで得られた良い側面との比較で評価すれば良いことですが、時として変化は多大な労力を費やします。 これが良い方向に向かうかどうかは、ルールを作る側の高潔さとルールを守る側の誠実さが必要ですが果たしてどちらへ転ぶのでしょうか。 どんなに厳しくても前へ進む方向で頑張りたいと思います。 |
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運命の人 |
自分にとっての運命の人、、、というとさも大事になりますが、今日のタイトル「運命の人」はさにあらず、山崎豊子の新著の題名です。 既にお読みになられた方も多いと思いますが、前から読んでみたかったこの本を2週間ほど前にレディースの三谷女史よりお借りしてここのところ読みふけっています。 ストーリーは、昭和40年代 沖縄の本土復帰交渉時の外交交渉で裏取引をスクープした敏腕新聞記者が時の政治家に疎まれ、逮捕、起訴、有罪判決を受けるというものですが、山崎豊子ならではの緻密な調査に基づくリアリティーが大変面白く、アッという間に4巻を読了してしまいました。 ちなみに私は山崎豊子が大好きで、それには2つの理由があります。 1つは、ストーリー全体が主人公を落として落として落としてから少し持ち上げるというか、人が逆境の中で人間本来の強さを取り戻す力強さがあるのです。(例:大地の子、沈まぬ太陽) もう一つは、これは私だけなのでしょうけれど、山崎豊子は亡父とほぼ同じ世界で生まれ育ったようで死んだ父と共通することがあまりにも多いのです。 例えばそれは、山崎豊子は 大正13年生まれ(違っていたらゴメンナサイ 亡父と同い年)、大阪北野中学卒業(亡父と同級生)、毎日新聞勤務(亡父の友人が元社長) これだけでも「絶対に父と知り合い(顔見知り)に違いない!」と思えるのですが、更に。。。 、 例えば、“白い巨塔”で医療過誤で亡くなるのは・・・・大阪谷町の生地屋のご主人(当社そのもの) “運命の人”で冤罪を着せられた新聞記者は毎日新聞(上述亡父の友人が社長) といった感じで、著書を読んでいると、自分の父が生きた時代を深く感じ入ることができるのです。 私はファンレターなど書いたことはありませんが、現在90近い山崎先生に一度お手紙でも書いてみたいと常々思っております。 |
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ガセネタ |
12月最初の週末はいわゆるボーナスサタデー。 『ヨシムラさんもお忙しいのでしょう?!』などと読者の皆さんに思って頂ければ大変ありがたいのですが、、、 実は“さにあらず” 残念ながら私共はオーダーのため「その場でプレゼント」とならないためかいざボーナスシーズンになってしまうと逆にヒマになってしまいます××× (とはいっても週末ですから20〜30人のお客様はお越しになられますが、、、) そこで、この日はいつもより早く片づいたこともあり三久の梅本・イ両名を連れて新宿伊勢丹メンズ館へ行ってきました。 何を目的に、、、だったかというと、実は「伊勢丹メンズ館で梅本のジャケットが展示されている!」という情報をGETしたから。 事情をお話ししますと、ここのところ三久でクセ取り(アイロンワークで生地を立体的にすること)をかなり意識しているのですが、その元々の試作品は梅本君が作ったジャケットでした。 そして、その出来がなかなか良かったもので、神田のお店にしばらく展示した後、某アパレルさんに当社の技術力を見て頂きたくてお持ちしたところ、 「なかなかイイね、社員に見せるから暫く貸して」ということになり私共の手を放れていたのです。 それがどういう訳か、巡り巡って伊勢丹メンズ館に出ているという情報があって行ってみたのです。 行ってみたのです、、、が、、、思いっきりガセ情報でした。 そりゃそうだろうよ、自社のブランドタグも付いていない物を展示する訳ないでしょ。 よく考えれば分かることでもその時は舞い上がってしまったんでしょうね、(笑 ぬか喜びというか、捕らぬ狸の何とやら・・・というか。 一時だけ夢を見させていただきました。 でも、時々三久の製品がメンズ館で展示される事ってあるんですよ。(メンズ館5F某高級ブランドにて) 画像がそのジャケット。背中がS字ラインでグッと締まっているでしょ。 |
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125周年記念反最後のお客様 |
お陰様で125周年記念反も、あと黒を1着分を残すのみで、今日濃紺が売り切れました。 この生地は合計5反×50m÷3.2m(1着分)=約78着も販売出来て、間違いなく今年一番のヒット商品となりました。 ご購入いただいた皆様本当に有難うございました。 是非、あと5年先に一度メンテナンスを施して10年は着て頂きたいと思いますし、またこんな良い素材ですから是非このスーツが着れるよう皆さんには体型維持するインセンティブにして頂きたいと思います。 >(そして、135周年が来たらその時また記念商品をお求め下さい!!) それはさておき、 70名越えるお仲間?の皆様にお知らせしたいのがこの生地の最後のお客様。(と言っても黒が残っているので厳密にはラスト2ですが、、、) それが、何と!!某市長さん 市長になる前からのおつき合いですので私はいたってフランクに対応しているのですが、今回はそろそろ1着良い物を、、、ということで、私の方からオススメしたところ“これで!!”ということになりました。 しかもフルオーダーなので今度仮縫いをしなくてはいけないのですが、他のお客様にはいつもご来店頂いているので「えこひいき」と言われてしまうかも知れませんが、一度市長室に行ってみたかったので仮縫いは訪問しましょうか〜?とご提案したのですが、真面目なご性格なのでしょうか、お忙しい中わざわざお店の方へご来店頂くことになりました。 きっと「お客様いらっしゃ〜い」へのご登場は不可だと思いますが、日記帳ならと思いご紹介してみました。 それにしてもあの生地、素晴らしいですよ。 お求めになられた方、市長さんの一張羅と同じだと思ってくださいね。 |
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物件探し |
この日は祝日でお休みでしたが疲れていたので釣りには行かず朝寝坊の後、不動産の物件探しをしておりました。 えっ、不動産買うの?と思われるかも知れませんが、不動産は出会いが大切で必要に迫られて買うと高値掴みしてしまいますので、時間のあるときに散歩かたがた物件探しをするのです。 とはいっても最近は便利になってますからNETで荒絞りをした後、ドライブかたがた現地を見るのですが、この日は練馬周辺でウロウロしていました。 何故、練馬? ...と思われる方もいらっしゃるでしょう。 それはいつか来る三久の工場建て替え(=移転)を視野に入れてのことです。 建て替えって聞くと、非常に格好良く聞こえますが、元銀行員の感覚で言うと「工場や本社などの箱物に金を掛けて良い結果が出た試しナシ」で新築物件に生産性の低い工場など入れるのは持って他です。 商売人的には初期投資をどれだけ抑えるかで後々の勝負が決まりますから、それを抑えられるような物件(=つまり安い物件)を探すにはそれなりに時間が掛かると言うことなのです。 そしてこの日見た物件は、西武新宿線沿線の武蔵関の物件。 太い街道沿いの物件の割に安かったので見てみましたが、5階建てですが築30年で管理が悪くボロボロです。 しかも賃貸物件なのに殆ど入居者がいない××× こういった物件を購入する人はきっと建替を前提にするのでしょうけれど、こういった物件をそのまま使うのです。 (う〜ん、、、昔の靱町のようだ。。。) とはいえ、あまりに酷く今回の物件探しは徒労に終わりました。 |
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我慢できずに... |
1つ下の日記で高校数学の本が気になると書きましたが、3日も我慢出来ずに神田の本屋で購入してしまいました。 で、早速中を見ると、、、 整数、自然数、実数とは。。。 ・・・ウン?何となく覚えている? 無理数、虚数、複素数。。。 ・・・えっ?!忘却の彼方 あぁ、悲しき私の脳細胞。 全然イメージが出てきません。 そして、続いて出てきたのがルートの計算。 ・・・こちらは何とか覚えておりました。 この日は2つの事しかやりませんでしたが、脳味噌の中で普段使わない所に酸素が届いたような爽快感がありました。 それにしてもこの先が思いやられる。 ここで皆さんも演習を(↓文字化けしたらゴメンナサイ。) Q1: √24×√6=? Q2:(√5)、(√9/√2)、2大きい順に並べてください。 正解:Q1:12 、 Q2:それぞれ二乗して 5>4.5>4 |
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ちょっと気になる本 |
そろそろ来年の手帳でも、、 、と思う時期になりこの日は会社帰りにお茶の水の三省堂へ行って来ました。 私の場合は、毎回決まっていて3年分が収納できるちょっと大きめの定番手帳ですが、お陰様で念願の手帳も手に入れホッと一安心しておりました。 そこで、折角大規模本屋に来たのだから...と思い、店内アチコチで本を探したり立ち読みなどをしていると、面白い本を発見!! “もう一度 高校数学” という本ですが、皆さんご覧になったことありますでしょうか? えっ?!高校数学? この年になって今さら、微分積分、サイン、コサインなんてもうとっくに忘却の彼方ですよね。。。 だからこそ、何か惹かれるものがあるんです。 確かに今さら思い出しても何ら得にならないような気もするし、、、 果たして思い出せる(←そもそも覚えていない?)か疑問だし、、、 でも、数学って答えが分かった瞬間の爽快感って他には替えられない魅力があるし。。。 ってなことで、ただ今、僅か2800円程度の本を買うかどうか思案中です。 (買えば、正月飽きないだろうしな、、、やってみるか高校数学?!) |
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ただ今、勉強中 |
冷たい雨が降るこの日はお客様もそれほど来ないだろうと思い、会社の内外で色々と勉強をしておりました。 この日私が取り組んだのは「障害者雇用」について。 皆さんもご承知の通り障害者雇用促進法により大企業は一定率以上の障害者雇用が義務づけられていますが、当社はそこまでの規模ではありませんのでこれまで特段意識したことがありませんでした。 ... が、最近主として三久服装の方でこれから職人の高齢化、中期的な世代交代を考える上で職人確保が急務になってきており、その中で障害者雇用および助成金の活用で、何とか会社にプラスになることはないだろうか?と考えるようになったのです。 というのも昔から縫製の現場というのは意外と障害をお持ちの方が多く、例えば足が不自由でも手先が器用であれば全く問題ありませんし、意外とお直し屋さんとかの内職さんも障害をお持ちの方が多いと聞きます。 そこで三久ではどうなんだろうか・・・と思い、この日は上野にある高齢・障害者雇用支援機構やハローワークに行ってきました。 (横道に逸れますが、丁度この日高齢・障害者雇用支援機構が例の事業仕分けでやり玉に挙がっていました。) 話を伺うと、、、障害者雇用は非常に奥の深いことでした。 まず障害者には身体障害、精神障害、知的障害の3つがあり、その中で個別事情に応じて出来得る仕事が全く違い、また個別性があまりに高すぎる内容です。 また、健常者の雇用ですら大変な昨今の状況下で、障害者雇用まで一般の企業は考えられないようで、こういった点からも障害者雇用を斡旋する側の方はある種の焦りをお持ちで、色々と丁寧に話をして下さいました。 当社(特に三久服装)がどこで何が出来るか?はまだ分かりませんが、これによって社会貢献が出来ますし、また少しでも助成を頂き、経営的にプラスになれば大変良い事なのではないかな?と考えています。 悲しきかな、今の縫製工場は生きのいい若者だけの雇用では経営的に回りません。 皆さんが、フルオーダー1着55,000円は高い!と思われても実際に掛かる手間暇を考えるとどこかでコストカットやら助成金やらがないと厳しいのが現実です。 機械化で手を抜けば、自分達の『らしさ』がなくなりますし。 う〜ん、、、社長業の難しいところです。 |
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越前クラゲ?? |
この日は久しぶりに休みでしたので、足を伸ばして茨城県の鹿嶋まで釣りに行ってきました。 何を釣りに行ったかというと・・・これからの時期美味しいフグ これから冬にかけてお鍋のシーズンには欠かせない具材。 釣りする人って、こんなのまで釣るの? 吉村さん、フグ調理師の免許持ってるの? なんて声も聞けそうですが、実は船で釣る場合、殆どの釣り船屋さんがフグ調理師免許を持っているので、毒を除いた状態まで捌いてくれるのです。だから安全、安心です。 それはさておき、一日釣りをして海を見ていると、自分の足下に何か巨大なお椀のような物体が浮遊しています。 ??? 大きさ約1メートルほどの丸い物体 ??? よく見るとヒラヒラしている、、、 !!! あれっ、これって北陸で話題の越前クラゲでは? 船長さんに聞くと、「そうだよ〜、今年は越前クラゲがここまで出るんだよ〜」との言葉。 越前クラゲって、福井県の越前海岸でよく出るから越前クラゲなんじゃないの??? それにしても、巨大なクラゲでした。。。 漁業関係者の方、大変ですね。...(慌てて、写真取り損ねました。) |
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エスコリアルその後 |
先日 来冬エスコリアルを仕入れたいということをこの日記帳に書きましたが、1反100万円ぐらいするこの反物、よくよく考えると自社で全て販売しようとするのは無理があるのではないか?と考えるようになりました。 そこで某同業者に「共同仕入」しませんか?と持ちかけたところ、、、 その方は非常に懇意にしている良い人なのですがこんな事を指摘されました。 吉村さん、エスコリアルをやるのは良いと思うんだけど、それを吉村さんは安く売るんでしょ。 それだと、当社が共同仕入した物を百貨店に入れた時、クレームになるんですよ。 あの店は○○万でやっているだろ!って。だから難しいんですよ。 ・・・これを聞いて、私、う〜ん、、、、と悩んでしまいました。 エスコリアルは百貨店のオーダーサロンでしたら普通に50万〜100万円位はするでしょう。 事実、今年三久へ生地を持ち込みで仕立てられた方が、S武百貨店に持ち込んだら仕立て工賃50万と言われたとご本人が仰っていましたし、上記金額も過言ではないと思います。 でも、当社はそれをフルオーダーで販売して15〜16万円。 私達から見ればフェアーな価格で商売したいと思いますが、実際は通常の流通ルートを使えば百貨店側の取り分が大きく、どうしても50万円位にはなってしまいます。 日本の流通事情と言われればその通りですが、傍らではだから百貨店は顧客離れが起きているとも言えるのではないでしょうか。 私は高望みし過ぎなのですかね、、、今日はちょっと悩んでしまいました。 当社もちょっとは知られるようになったかなかな・・・ |
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早藤という男 |
東京店へお越しになる方はご存じの人も多いと思いますが、スタッフ紹介に何故か登場していない社員の一人に早藤さんという方がいます。 その方は藤井毛織というカシミヤ専業メーカーに勤めていたのですが定年退職の直前倒産してしまい、それから当社へ入社したという経歴の持ち主で、 見た目はそうですね、、、私は頭の中では勝手に「のらくろに出てくるブル連隊長」と言っています。(古すぎて分からない人多いでしょう。) そして何で今日ここで早藤さんのことを書く気になったかというと、 先週末11/8〜9で早藤氏は埼玉県の本庄にある某呉服屋さんで呉服屋さんのお客様に対して、スーツの外販をやってきたのですが、前年対比の売上を2割も上げてきたのです。 これだけを見れば良くあること、よく頑張ったな、で終わりなのでしょうけれど、私が驚いたのは、彼が今年は不景気で売上が上がらないからと言って諦めようとする主催する呉服屋さんに対して、「そんなんじゃダメだ!お客様の所まで行って販売しましょう!」と更に外販してきてこの実績を上げたことでした。 営業ってこうでないとダメですよね。。。 私も自分で言うのは変ですが営業力にはそこそこ自信がありますが、早藤氏のこの行動には頭が下がる思いでした。 やはり基本は熱意だな。。。 早藤さんはそこそこお年ですし、生地メーカーで長年仕事していましたから“ファッションの人”というよりは、“素材に詳しい人”ですが、若いお客様からも早藤さん、早藤さん、、、と指名されることも結構多いです。 私も是非こんな風に年を取りたいものです。 |
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ノウハウのタダ取りはいけません××× |
大阪出張の帰りは、懇意にしている葛利毛織さんへ来春夏物の仕入に行ってきました。 事前どこかで書いたことがあるでしょうか? 実は葛利の社長は私の大学の大々先輩。 何と!今年卒業50周年記念式典に出たと言うぐらいですから。(ということは御年72〜3歳?) それが現役でバリバリ活躍しているのですから本当、頭が下がります。 で、商談の方はさておき、この日話題になったのは某アパレル会社のこと。 当社も取引があるのですが、セールスや提案をしてもなかなか思ったほど実績が伸びず悩んでいたところ、葛利さんも取引があると言うことでそちらはどうかと伺ってみたのです。 すると。。。歯に衣着せぬ話っぷりの社長から 「あの会社は、色々提案してもこちらのノウハウを盗むだけだから深入りしない方が良いよ」とのおことば。 聞けば、葛利さんも時々セールスに行くのだそうですが、その度に同業他社の●社はどんな生地を依頼したのか?とか▲アパレルはどうか?とさんざん聞かれた挙げ句大して発注してくれないのだそう。 そういえば、、、そんな所もあるな、あの会社。 世の中、持ちつ持たれつと言うと馴れ合いっぽく聞こえますが、取引をしている以上Win-Winの関係を目指したいものですね。 追伸:葛利さんにはこの夏125周年記念で3プライのポーラ織生地が大好評でしたので、来年は更にスケールアップ?で4プライにチャレンジして貰う予定です。 125周年3プライを買いそびれてしまった方、楽しみにしていて下さいね。 今回の4プライは昔の復刻版のようなゴツゴツにはせず、今風の素材感で4プライにしようとただ今協議中です。 |
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山橋君が一皮むけてきた |
東京店の皆さんもよくご存じの山橋大阪SHOPMASTER。 大阪に戻ったのが8月でしたから東京を去って早3ヶ月と言ったところです。 行った翌月(9月)に大阪出張した際には、慰労を兼ねてご馳走したら、思いっきり愚痴られて、大丈夫かい?今後、、、と思いましたが、3ヶ月経ってだんだんSHOPMASTER業も様になってきました。 東京にいた頃は私の下ということもあり、吉村という傘の中にいたばかりに言えた不満も今自分が上に立つ側となりそれもなかなか言えなくなる。 部下が思い通り動かない時にイライラする。しかも自分は部下の待遇を決める立場にあるから、かえって軽率な行動はできない。 普段は電話で話すぐらいですから正直彼の苦労は分からないのですが、東京ではやらなかった伝票打ち、店舗管理、人的マネッジメント、加えて賃貸マンション管理etcとホント一所懸命頑張っています。 人には色んなタイプがあり、仕事を任せて引き上げようとする時、 ・何でも自分だけでやろうとしてダメになるタイプ ・上の立場の者は御輿に担がれていればそれでいいと言わんばかりになにもしないタイプ ・そもそも責任ある仕事をやりたがらないタイプ と、色々いますが、山橋君の場合は一時的にはオーバーワークになってしまっても一度は自分でやって、その上で人に任せていくといったやり方を取っているのが、ここに来ての落ち着きの理由なのではないでしょうか。 とはいえ、大阪は地方経済が疲弊していますので商売は非常に厳しく、前門の虎(売上確保)と後門の狼(マネッジメント業務をこなす)という中で山橋君も苦しんでいると思います。 大阪店へ出向かれる方はそんな山橋君に是非優しい声を掛けてあげてください。 (東京店のお客様でも山橋と親しい方はぜひ♪) |
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暗くなる・・・ |
祝日明けのこの日から大阪出張です。 山橋君と再会して彼の苦労話などを聞く間もなく、アチコチ取引先回りをしていました。 が... 取引先の生地メーカー、羅紗屋、縫製工場、業界新聞の記者等々沢山の方にあったのですが、色んな面で大変残念でした。 それは... 皆さん、本当に暗いんです。 やれ百貨店は前年比▲20%だとか、あそこは▲25%だとか、 どこの工場は危ないとか、百貨店のテナントにハルヤマ、ユニクロが入ってしまえばもうオシマイだとか... 確かに当社も昨冬のリーマンショックから厳しい業況になってはいますが、それでもそこまで卑屈になってはいません。 うまく言えませんが、こんな時だからこそ地に足をつけ浮ついたことや噂に惑わされず地道な仕事をしようと、頑張っています。 だからこその前日の三久での撮影だったのですが、何か取引先企業は皆、雨の中の捨て犬状態なのです。 くぅ〜んくぅ〜ん言っても誰も救ってくれませんよ...頑張らなくっちゃ。 ・・・と、言ってみたものの、ここで更に悲しくなる出来事が、、、 それは大阪の梅田〜淀屋橋〜本町界隈を歩いていたのですが街を歩いている人があまりにお洒落じゃないんです! 何というか、ゴージの思いっきり低い10年前のスーツを着た人達が平気で歩いている。 大阪の本町と言えばビジネスの拠点。 一流企業の人が圧倒的なのにも関わらず...ですよ。 加えて、大阪は地場産業が繊維ですからファッション業界の人も多いはずなのに、です。 これが世の中の実情なんでしょうかネ。 東京に普段ずっといると時々世の中が見えなくなることがあります。 この日は人と会い、街を歩き、暗くなってしまいました。 本町の銀杏並木で銀杏踏んじゃうし... |
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祝日ですが・・・ |
文化の日の祝日は、釣りにでも!なんて思いもありましたが、この日は休日返上で三久服装で撮影をしておりました。 撮影内容は新着情報や三久のサイトで紹介している通り、洋服のクセ取りについて。 詳細についてはそちらをご覧いただくとして、今日日記に忘れないように書きたかったのはこの日の私の気持ちなんです。 それは・・・ 今の時代、不景気で高額消費が売れないじゃないですか? 先日イトーヨーカドーへ行ったらスーツが1万円で売られていました。 仕上がりを見てみると確かに中国縫製で見えない部分でのコストカットは凄くありましたが、正直我々の業界が扱う平均的なイージーオーダー5〜6万円のスーツと比べ、1/5〜1/6の価値の物とは思えませんでした。 つまり、我々のスーツは彼らの5〜6倍までの価値はないと思ったのです。 非常に辛い気持ちになりました。 そこで、ここ数週間、どうすれば中国製1万円スーツに勝てるか? 何が、当社あるいはオーダー業界の強み、比較優位なのかずっと考えていました。 そして出てきた結論が、オーダーの価値が認められるためには『オーダーでしかできないこと』をもっと消費者に直接的に訴えることではないかな? ということでした。 つまり、既製品には出来ないことをイージーオーダーで行い、イージーオーダーで出来ないことをフルオーダーで行う。 この差別化をしっかり皆さんに伝えることが大切なのでは?ということです。 クセ取り、いせ込み、型紙などなど消費者の皆さんはファッション誌を読んでも分からない言葉ばかりです。 また業界人と言われる人やSHOP店員達もその殆どが↑が実際どういうことなのか、正確に人に伝えられる人は殆どいません。 分かってもいないことを分かった風に伝える人ばかりなのです。 それでは、物の真価は伝わる訳もありません。 だからこそ、こういった技術面も分かりやすく説明する必要があろうかと思い、この日の撮影に至ったのです。 携帯の動画で撮ったたった10分程度のビデオですが、この5分にはこんな私達の気持ちが込められているのです。 是非新着情報ご覧下さい。 脚本・主演:吉村雅隆、監督・撮影:梅本、指の出演:吉井 |
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皆それぞれ頑張っている。 |
先日、最近自分の友人知人が良くオーダーに来るというお話しをしましたが、その時に紹介できなかった友人(後輩)を一人紹介。 彼は私の高校時代の後輩の一人なのですが、かれこれ20年ご無沙汰していた人でした。 それがつい一月前ひょこっとお店に現れ(20年も経っているので顔もお互い老けて直ぐには解らなかったのですが)注文をされて行きました。 接客は私が受け持ってはいなかったのですが、お店をウロウロしていると何か熱い視線を感じます... ???見覚えのないお客様なんだけど・・・ でも、私はホスト役でもある訳だからご挨拶しないと、、、と思い挨拶すると 「吉村さんですよね」との言葉。 そりゃ、Webにあれだけ顔が出ていれば私が吉村であることは分かるだろう、、、と思いつつ、話を続けると・・・ 「Fです。高校時代の後輩で・・・」とのこと。 えっ?F君?そりゃ、もうビックリでした。何せ20年振りですから。 聞けば何でも転職したので良いスーツが必要になり探していたら、見覚えのある顔が出てきた。とのことで、いやいや、ホームページで恥ずかしがらずに顔を出していてホント良かったなぁ、、、と思えた瞬間でした。 でも、このF君、先がありまして。。。 実はその転職というのが大変で、以前外資系のコンサルティング会社に勤めていたこともあり、某民事再生中の企業の代取として乞われて転職したそうです。 その規模、単体従業員350人、連結ベースでは1400人。 業種はIT系で前オーナーが放漫経営で本業は黒地なのに余計な金を使って民事再生になってしまったのだそうです。 何でも前経営者は丸ビルの3フロアを借り切り使っていたそうで、3年間の賃料13億円!!だったそうです。それじゃ、おかしくなるわな。 私も40を越え、そろそろ自分の友人知人達も社会的に立場が上になってくる人達が出てきました。 30代の頃は小さいながらも社長をやっているということで友人知人からは一目置かれていましたが、これからは私を越える人達がどんどん出てきますね。。。 皆、それぞれ頑張っているんだな...と思うと自分も発奮しなくてはと思うこの日の私でした。 F君、業績が回復したら従業員に制服としてブレザーなんていかがですか?(うしっしっし、、、) |