2020年1月10日更新
こんにちは。 大阪店の大崎です。 年明け最初のコラムになりますが、皆さまお正月はゆっくりされたましたか? 2020年はなんといっても東京オリンピックですよね! チケット抽選の時もかなり盛り上がっていましたが、私はことごとく外れまして....“あんま俺は興味ないねんけどな~”とぼやいてた店長は行けるという何とも不幸な世の中。 とりあえず初詣で“観戦チケットが巡り巡って私のところへ届きますように”と神頼みをしておきました(笑) 何はともあれオリンピックはもちろん、楽しい話題で溢れる一年になるといいですね!
さて、今回はお客様の仕上りと合わせて 《HARRIS TWEED(ハリスツイード)》についてお話しさせていただきたいと思います。 ヨシムラではリピーターのお客様(前回の仕様書が既存の場合)からの電話やメールでのご注文も承っており、今回もお電話でデザインを伺い生地は写真をメールに添付し、その中から選んでいただきました。 サンプル帳に記載のない生地ですのでなかなか手にとってみないとイメージが...ということも考えられますが、どういった風合いの生地か、コーディネートは?などお伝えし、今までご注文の履歴に目を通しながら最適だと思う生地・デザインを提案しております。 それでは早速、ハリスツイードでお仕立ていたしました『ジャケット&ベスト』をご覧いただきましょう。
色鮮やかな紅葉をぎゅっと凝縮させたような色柄で、一見無地ですがよくみると赤・緑・茶といった他にも色が混ざってみえ、どこか奥行きのあるかなり渋い1着に仕上がりました。 ブラウンやネイビー系のボトムスとよく合う色味で、コーディネートもバリエーション豊かにに楽しんでいただけると思います!
ところで“ツイード”という生地はどういった風合いの生地かご存じでしょうか。 ツイードとはイギリススコットランドのウール毛織物の一種で、元々漁師達などのために家庭で織られていたという粗く肉厚なのが特徴です。 現在の産地はスコットランドに限らず様々な国や地方で、機械織りや細い糸を使ったものがあり、ハリスツイード、ドネガルツイード、シェットランドツイード等20種類以上あるといわれております。 中でも最も有名なのが100年以上の歴史を誇る“ハリスツイード”。 ハリスツイード協会が定めた厳しい基準をクリアしたものだけが認証ラベル(織ネーム)と商標が与えられ、品質が高く丈夫で発色も美しい本当に魅力的な生地なんです! ただ、そのハリスツイードですがどちらかというとレディースよりもメンズっぽい生地で、堅くて重たいイメージをお持ちではありませんか? たしかに当店でご用意しているものは目付がおおよそ480gあります。 秋冬のスーツ地の目安は(一概には言えませんが)おおよそ250g~350gくらいですから、それよりも100g以上重いとなればかなりしっかりとした生地だということが分かりますよね。 しかし、そのハリコシがあって堅い生地は元来とても丈夫な生地のため、悪天候でも関係なく気を遣わずにお召しいただけるだけでなく、徐々に自分の身体に馴染んでくる、言わば“育てることを楽しめる生地”といえます。 メンズライクな生地ではありますが、直線的なシルエットを描くのが得意ですから、体型はできるだけ隠したい...なんて人も是非お試しください。 また、防寒性を足したい時はベストがオススメ! 厚手なので襟無しのシングルのデザインでシンプルにまいりましょう。 着丈が短く体に沿うベストならそこまで重たさも気になりませんし、なによりにも暖かいです! 最後に多数あるハリスツイードの中からオススメをご紹介したいと思います。
以上、今回は「ハリスツイード」についてお話させていただきました。 が、なんと......これから始まる@セールの対象商品にハリスツイードも含まれるんですよ? スーツ上下価格が74,000円(+TAX)でそこから10,000円お値引きの64,000円(+TAX)でお仕立て可能です。 男女関係なくお召しいただける“一生モノのオーダースーツ”是非この機会にご検討くださいね。 ではまた、次回もお楽しみに。
ps,前回コラムで紹介したコートの仕上り。 結論から申し上げますと....作れませんでした(泣) よく見ると糸が抜けているところがあったらしく...1着分しかなかったので見立て替えがきかず断念いたしました...。 もし楽しみにお待ちいただいている方がいらっしゃいましたら申し訳ございませんっ! また、機会がありましたらご紹介させていただきたいと思います。