2020年4月6日更新
こんにちは。 大阪店の大崎です。 式と名の付くものが度々なくなり、全く関係のない私までなんだかケジメがつかないなぁなんて感じてしまうのですが、こんな状況ですからね...仕方ないんですよね。 皆様体調はいかがですか? 少し前のコラムで「手洗い・うがい・ブラッシング」などと言っておりますが、冗談抜きで“手洗いうがい”をきちんとすることが、自分や家族の身を守ることになりますからね、念入りにしていきたいところですね。
さて、今回は初挑戦となるスーツ地で作る《シャツジャケット》のセットアップが完成しましたので紹介したいと思います。 ただ写真だとグレージュというよりか、完全にグレーに見えてしまうところが残念なんですけどね(泣) ポイント別に説明した後、簡単なコーディネート例もご紹介させていただきたいと思いますので、どうぞお付き合いください。
オーダー内容と詳しい仕様については、前回のコラムをご覧いただければ幸いです。
今回のポイントは、シャツが元々持っている“かっちり感”をどのくらい崩して、仕事やプライベートで着やすくするかということ。 まず襟型はレギュラーだと堅すぎるのでワイドで開きを8cmに。 そして少し“ラフな印象”を与えるようコバではなく0.5cmのところにステッチを入れたり、胸ポケットも左右蓋付きにしました。
ヒップまわりを隠すために後丈は長めに、前から見た時はすっきりと見えるよう7cmの前後差をつけました。 あと5cm全体的に長くしてバックにプリーツを入れ、ややAラインになるようにしても綺麗だと思います。(私の場合用尺がギリギリで...汗)
型紙上プリーツ1本につきおおよそ3cm腰回りにゆとりが増えるので、その“楽な履き心地とリラックス感”にハマっています(笑) 絶妙な丈感とワイドすぎないシルエットはオーダーならでは。 ご注文時にお客様のご希望をお聞かせください。
柔和な色味をキリっと引き締めて欲しい時は“モノトーン一択”。 ビジネスではゆったりとした作りのセットアップがだらしなく見えないよう、ウエストマークのベルトと足元の色味を揃えて全体に統一感をプラスします。 ジャケット同等の知性を漂わせつつ、上下で完結できるセットアップは重宝すること間違いなし。
仕事とは違ってプライベートは、肩ひじ張らないスタイルでいたいですよね。 インナーは“トーンの異なる同系色”を重ね全体的に奥行きを出すことが、更にこなれて見える秘訣です。 シャツは前を開けてラフなニュアンスで着こなしたいところ。
使い勝手が良いだけじゃなく脚も長く見せてくれる“テーパードパンツ”。 コットンパンツでもセンタープレスを入れると《きれい目》へシフトできます。 明るい原色系の青も恥ずかしがらずに合わせられるのは、ベーシックな色味が優しく引き立てて濃いきれい色の派手さを抑えれくれるから。
いつもの白スニーカーを白のローファーへ。 カジュアルすぎるシャツ×デニムの組み合わせでも、手軽にきちんと感を取り入れられるのでGOOD。 流行りのオーバーサイズのTシャツはどこか子どもっぽくなってしまう方。 コンパクトな丈のものに切り替えて無理にインする必要はありません。 すっきりと“スタイル良く”見えるようにしましょう。
綿の“白シャツ”は万能アイテム。 白シャツと一言でいっても、生地はもちろん襟型も様々あるのですが、プライベートのことも考えると選ぶ生地は“平織無地”が無難。 スタンドカラーは「堅すぎないイメージ」がレディースの方にぴったりです。
パンツスタイルでもメンズライクにしかできないかというと、そうではありません。 合わせるトップスも色味は一緒でも素材を変えると、全体の雰囲気は一変。 “シアー素材”オーガンジーやレースなどの絶妙な透け感と、センターライン入りのワイドパンツの組み合わせは女性らしい雰囲気を醸し出します。
今回はベーシックカラーでも春らしく《フレッシュさや軽やかさを与えてくれるセットアップ》そんなイメージでオーダーしてみました。 奇抜な色じゃないだけに着まわし力は抜群なので、その時の気分によって他の色柄も取り入れやすいのが安心です。 100点満点のものをっと気合いを入れて仕様書に向かいましたが、仕上がってから「あぁここもっとこうすれば良かった」と反省点もいくつかあります。 それは今後に生かして、また新しい形で作りましょうかね~。 皆さんも季節に合わせて時代に合わせて変わっていく“旬の色”を味方に、オーダーを一緒に楽しんでまいりましょうね!
最後に1.5㎏痩せて見える≪見せかけダイエット≫の結論。 0.5kgは痩せて見えるような?気のせいですかね(笑) 健康診断の結果が届きましたが印刷ミスかなんかかな.....。 かっこよくスーツを着るために身体作りも大事なことですからね。 今年度もまずは“健康第一”でを頑張っていきたいと思います。 それではまた、次回もお楽しみに。