2020年9月11日更新
こんにちは。 大阪店の大崎です。 9月も半ばに差し掛かり朝夕の風には確かに秋の気配を感じます。 皆さんいかがお過ごしでしょうか。 もう秋ということは、ウィズコロナの時代になって半年以上。 最初の頃を振り返ってみると、マスク着用はもちろんソーシャルディスタンスや手洗い等、なかなか徹底することが難しかったり煩わしく感じてしまっていたことが、今はもはや当たり前にそつなく行える自分が...(笑)皆さんも同じですか? そんな些細なストレス?だったことにも慣れ普通に仕事をして生活できているんですから、人間って凄いな~なんて当たり前のことに関心したり。 これからまた寒くなるので感染者数も増えないか心配ではありますが、引き続き自分たちができることはひたむきに取り組んでいきたいですね。
さて、今回のコラムのテーマは≪今、オーダーしたいボトムス≫。 この春のSTAYHOME間で皆さんのワードローブは変わりましたか? 断捨離をしてすごくコンパクトになった、今欲しいものって...? よく考えれば着ていなかった服、いったいこれは何年前のスーツ...!? きっと服だけなく様々なものの価値観についても見つめ直す機会になったのではないでしょうか。 自分の本当に好きだと思えるものに気付いた、着るものは着心地の良いものを重視するようになった。 そんな“気持ち”にも変化があったのではないかと思います。
そして、私達が処分した古着はというと、自治体が回収してくれるはずなのですが...5月時点ですでにパンク。 家庭からでる服・シーツやカーペットといった故繊維の増加や、各国の貿易がストップしたことによって回収も出来ない状況に。 本来回収されたあとは細かく選別されアジアやアフリカ諸国に輸出されたり、ウエス・反毛原料に分けられるという仕組みなのですが....この故繊維のリサイクル一体「何%」くらいができていると思いますか? それら全てを合わせても実際は全体(輸入を含めた200万トン強の繊維製品の消費の内)のおおよそ20%しかできていないんです。 購入から破棄までとても短いサイクルで飽きられ捨てられることは、環境にもよくないと改めて再認識できますよね。
こうしたエシカル消費を見直した時、今私たちが大事にしたいことは“自分が好きなものを長く着る”そんなシンプルな答えに自然と辿り着きます。 断捨離したら着るものがなくなった、お出かけ着がない、なんて気付いた方。 自分のサイズにぴったりで着心地が良い服を「探す」のではなく「オーダー」してみませんか?
なぜ今回ボトムスなのかというと今や浸透したWEB会議やビデオ通話、オンラインでのやり取り等。 画面映えのためトップスには気を遣っていても、ボトムスは時間が止まったままになっていませんか? おしゃれをより楽しめるこれからの季節だからこそ、気分を上げてくれるお気に入りのボトムスを私も手に入れたくなりました!
オーダーするのはスカートとパンツです。 「奇をてらわないデザインとシルエットで大事に着られること」が大前提。 そこに近づけるための今回のポイントとなるのが、骨格に合わせたシルエット作りです。 皆さん骨格診断ってご存じですか? ここ5.6年でTVや雑誌でもよく見聞きすることが増えましたよね。 それまで身長別や見た目の痩せている・太っているで判断しがちだったコーディネートの提案が、一生変わらない骨格というよりパーソナルな視点からもできるようになりました。
診断基準となる項目がいくつかあり、それに当てはまる数の多さで3種類のタイプに分けられます。 1つ目がストレート、2つ目がウェーブ、そして3つ目が私も当てはまるナチュラル。 “ナチュラル”の聞こえはいいのですが、まずその特徴は体のフレームがしっかりめ。 関節が目立ちやすかったり、肩甲骨や鎖骨が大きく目立つこと。 よく言えば肉感を感じさせないスタイリッシュな体型....って自分で言うのは何か違いますね(笑) 要はタイプが違うと服の系統やシルエットの「得意なものと苦手なもの」も分かってくるということなんですが、今回はこのように骨格から分かる「似合うデザイン・シルエット」を意識しました。
ナチュラルタイプは基本的にボトムスのミニ丈は苦手。 ミモレ、マキシ、フルレングスと長めが得意なので今回もそれぞれ長めに設定したいと思います。 ハリと厚みのあるウール素材で、シルエットは基本的に身体のラインが出るタイトよりもセミタイト、セミタイトよりもプリーツスカートで、なるべく身体のフレームを強調しないように。 実際にコーディネートする際は、“全体的に作り込んでいないラフな雰囲気”が出せるようカジュアルダウンさせることも意識したいと思います。
今回少し新しい視点「骨格診断」から“自分に似合うシルエット作り”を目標にオーダーしましたが....果たして本当に似合うのか?(笑) また仕上がりもご紹介させてくださいね!
レディーススーツのバイブルはなかなか少ないのが現状。 次回のコラムでは皆さんに参考にしていただけるよう、今日少しお話ししたそれぞれ3種類の骨格に似合うスーツについて「生地の素材選びからデザイン・シルエット作り」までを詳しくご紹介したいと考えています。 ではまた、次回もお楽しみに。