2020年12月4日更新
※2020年5月完成予定「アロフト大阪堂島」 ヨシムラ大阪店はこの北隣の中村屋ビル3Fです。
こんにちは。 大阪店の大崎です。 今年の冬は寒くなると言われていたのに、あれ?こんなもん? と、11月末までは思っていましたが、ちゃんと冬がきましたね。 皆さんはお変わりなくお過ごしでしょうか。 2020年も残すところ約1ヵ月。 毎年この時期になると私は、なんもしてへんよ?早すぎやん?と思うのですがそれもそのはず... 2●年分の1と、1歳児の1年分の1。 過ごした時間(分母)が増えていくんですから当たり前っちゃ当たり前のことです。 いつも今が一番楽しい!この時に戻りたい!と思うこともなかったのですが、ここにきてこれ以上は早く感じたくないなぁ...なんて(笑) なにはともあれ健康のまま年を越して、来年も健康で過ごせたらそれでいいんですけどね♪ 皆さんもお風邪などひかれないように、お気をつけてお過ごしくださいね。
さて、今回のテーマは「グレーカラー」。 スーツの色といえばネイビーかグレー。 皆さんグレースーツは持っていますか? クローゼットを覗いてみると...“いや、ネイビーが多いな”という方は意外と多いんじゃないでしょうか? 「最初の1着はネイビースーツ」というようにベーシックでありながら、清潔感や誠実さを演出できる、日本人が最も好む色ネイビー。 一方グレーは自己主張せず控え目で、周囲の色との協調性が高い調和の色とされていて、街にグレーカラーの建物が多いように、周りの景観を損なうことなくお洒落な外観にみせやすい色とされています。 ただスーツとなると、品格や重厚感のある印象から“重役が着てそう”とどちらかという堅いイメージで挑戦しにくい色だったりしますよね。
そこで、仕事もプライベートでもグレーカラーで広がるお洒落をもっと知っていただけるよう、今回は決して派手色でもないのに難しい?≪グレー≫で仕立てるスーツやジャケットの魅力についてお話ししていきたいと思います。
一口にグレーといってもダークグレーからライトグレーまで幅が広い。 その濃淡で周りに与えるイメージは変化します。 まずグレースーツの1着目には、黒に近いチャコールグレーからミディアムグレーがオススメ。 落ち着いたクールな印象、上品で知的にみえる、そんなイメージです。 ネイビーが着慣れている方には踏み込みやすいダークトーンであるため、意外とコーディネートがしやすく男性はシャツやネクタイ、女性はブラウスやニットをモノトーンでまとめたり、暖色系を取り入れたり、多彩な表情で楽しめます。 そして2着目以降には、暗い冬空にも映える若々しいライトグレーを。 爽やかなイメージもあるため春先から夏にかけての人気色ではありますが、顔周りを華やかに品格・風貌ともに優美な印象を与えてくれるライトグレーを冬に着ない手はありません。 ただ白に近い膨張色でもあるため、恰幅の良い方やバストやヒップにボリュームをお持ちの方はストライプ系を選びましょう。 縦のラインを強調するのがポイントです。
今回特にオススメしたい生地はフランネル。 フランネル(フラノ)とは....皆さんご存じの生地を縮絨し起毛加工した“あれ”です。 柔らかくふんわりとした触り心地のフランネルは秋冬の大定番ですよね♪ しかし着られる期間は12月~2月の3か月程度。 コスパがいいとは言えないためなかなか持っていらっしゃる方も少ないと思います。 ですが、このフランネルこそグレースーツのお洒落の幅を広げる重要な素材なんですよ? 見た目の美しさ、スーツに仕立てた時の着心地の良さは当たり前ですが、スリーシーズン物を“制服のように”着まわすのではなく、季節感を取り入れているっていうだけでお洒落に見えます! また、基本的にスーツは無地しか着られない、冒険できないという方もいらっしゃいますよね。 フランネルは表面が起毛しているので、チェックやピッチ広めのストライプだったとしても梳毛の生地と比べると線のたちかたが大違い。 柄物特有の派手さをカバーしてくれるので着やすいですよ!
最もベーシックでシンプルなスカートスーツがオススメです。 リクルートスーツとしてお馴染みのシングルのテーラードにタイトスカートの組み合わせですが、色・生地の風合いを変えるだけでこんなにも柔和でエレガントな印象に変化します。 またパンツスーツのシルエットは、フランネル特有のドレープの美しさを生かしたワイドやセミフレアで、やや膝が出やすいというウィークポイントをカバーしましょう。 これからの季節は特に体を冷やさないように工夫が必要ですが、着込むのにもやはり限界がありごわつきますよね。 是非フランネルの暖かさを体感してみてください。
※画像のジャケットの素材はツイードです。
男性には単品のジャケットを。 誰にでも似合うどんな肌の色にも馴染むといわれるグレーカラーでも、スーツ上下で着ているとやっぱり老けた感じがする...と捉える方もいて当然です。 先ずは単品のジャケットから挑戦してみませんか? 年齢関係なくお召しいただけるミディアムくらいのトーンがベスト。 クローゼットの景色を少し変えましょう! シンプルなテーラードでフロント釦も2つ、ただ生地が明るいからといって釦をライトブラウン(べっ甲)にはせずダークブラウンの艶無しに。 黒のタートルニットに、5ポケットのリジットデニム、ダークトーンのローファー。 それぞれ素材は違いますが上から下まで“縦のライン”を暗くまとめ、体を引き締めて見せましょう。
「グレーは奥深い」まだまだお伝えしきれていない部分もありますが、私がこの冬一番オススメしたいアイテム・グレーカラーの魅力についてお話しさせていただきました。 今までスーツは“ネイビー一択”だった方にも、これからどんどんキャリアアップされていく中で頼れるのは≪グレースーツ≫。 シャープで仕事がデキる印象を与えたい時は、光沢感が強め(梳毛)のダークグレー。 優しく落ち着いた親しみやすい印象を与えたい時は、起毛感(紡毛)のあるライトグレー。 そんなふうに相手や場面によって使いわけられると一番いいですね!
店頭にお越しいただいた際は、鏡の前で生地をあてながら想像してみましょう。 いつも結局自分が落ち着くものになる、という気持ちもよく分かります。 けれど“どう見せたいか”ということがやっぱり大切なんです。
さて、どのグレーカラーでお仕立てしましょうか?