2021年4月9日更新
こんにちは。 大阪店の大崎です。 今年の桜は記録的な早さの開花となりましたね。 皆さんいかがお過ごしでしょうか。 昨年は花見どころじゃない状況であっという間に夏になった気がしますが、今年は私も“歩き花見”を楽しみました♪ でも歩いているとふと、今どんな服を皆が着ているのかな~と、観察している自分が...職業病なのか。 皆さんは今、お洒落を楽しめていますか? アフターコロナの世界は働き方や住む場所、価値観等も多様化し、買い物はECメインに。 いつも買う店ならともかく、S/M/Lという表記だけを信じて買っていいものだろうか、きっとそんな心配もありましたよね。
今回のコラムテーマは 「春の仕事着」 窮屈な日常が続く中でも、どのシャツにしようか、昨日はこれだったし...と、日々服を選び続けなければいけません。 流行り廃りのない、奇をてらわないスーツもいいのですが、最近のビジネススタイルのカジュアル化は加速するばかり。 仕事着を普段着としても使えるより“ハイブリッドなアイテム”に価値がついてきました。 そしてまた、業種や社風、自分の立ちによって服装の正解はこそ違うと思いますが、自由な自己表現ツールとしての役割も大きくなったように感じます。
今回は「自分らしさを取り入れつつリラックスした親しみのある装い」を皆さんへご提案。 まずは、ビジネスカジュアルOKの職場だったらこんなのもあり....?と、私なりに考えながら仕様書を作成いたしましたので、その内容とポイントを説明させていただきますね。
最近レディースのレディーメイドでもジャケットはよく見かけますよね? 生地のチェックに腰ポケットをアウトポケットにすることで、ジャケットライクな雰囲気をより高めます。 袖幅広めで袖丈も普段のスーツよりも2cm長く。 肩幅を2cmバストも6cm大きく作成するため、襟幅もややワイドに設定しました。 因みにレディースの既製でいう7号サイズ以上の方はメンズパターンでも作成可能ですが、全体的にオーバーサイズとなりますのでサイジングには注意が必要です。 ※3B段返り・・・レディースパターンでは出来ません。
今季トレンドアイテム「シャツ」 裾を出して着ることを前提としてメンズパターンで仕立て、打ち合いのみドロップショルダーで身幅もかなり多くゆとりをつけました。 カフス廻りの寸法は大きく設定し、親指が隠れるくらいの袖丈に。 前釦を留めて一枚で着る、外してジャケットライクに羽織っても様になるよう、背中にBOXプリーツを入れたAラインのシルエットを意識しました。
スーツのパンツシルエットの定番はテーパード・ストレート・ワイド。 極端なフレアシルエットはあまり流行りません。 女性らしさも取り入れたいので今回のシルエットはセミフレアに。 またオーダーする前には、まずコーディネートの着地点をどのようにしたいのか、自分の中でしっかりとイメージすることも大切です。 甘いフレアシルエットも「黒」を選ぶと着地点は自ずと辛めに。 足元はパンプスやローファー、どちらでも合わせやすくなります!
以上、簡単ではありますが今回のオーダー内容でした。 お蔵入りにはしないよう頑張りますね(笑) オーダーと聞くとお堅いイメージでスーツしか作れない、なんて思われがちですが、スーツを着ないという方にも“いいね!ありだな”とプライベートで活用できるアイテムに仕上げたいと思っています。
ただ多くの方がご経験あるかと思いますが、「着たい服」は分かっていても「似合う服」というのは自分で見つけることがなかなか難しい...ですよね? 下記のコラムでは“骨格診断から分かる似合うスーツ”について書いています。 仕事着だけでなく普段着選びにも活かせるポイントがたくさんあるので、よろしければ次回のコラムでお披露目をする前に是非こちらもご覧ください。
果たしてイメージ通りに仕上がってくるのか(汗) 撮影が間に合えばコーディネート等もご紹介させていただきたいと思います。 それではまた、次回もお楽しみに。