2022年3月11日更新
こんにちは。 ヨシムラ大阪店の大崎です。 寒さもさすがにゆるみ過ごしやすくなってまいりました。 皆さんはいかがお過ごしでしょうか。 気温と共に上昇傾向にあるのが花粉の飛散量。 今年の飛散量は例年通りだそうですが、これは昨年と比べてみると約1.5倍の量という予想。 年々花粉症の方の割合は増えてきているのでしょうか? くしゃみをして目が真っ赤になってしまっている方を見ては“分かりますその今の気持ち”と勝手に共感しています。 花粉症の症状はオミクロン株の症状と似ていたりしますから、引き続き対策を徹底しつつ、なんとかこのシーズンを乗り切っていきたいところですね。 皆さんもどうか体調管理には十分お気をつけくださいね!
さて、今回のテーマは「オケージョン」です。 幼稚園や小学校の説明会や面接の服装以外、女性が着るフォーマルウエアはファッション全般の多様化が進むにつれ、少しずつカジュアルになってまいりました。 結婚式やパーティー等お呼ばれの席ではドレスが当たり前の時代から、女性がスーツで参列することもありの時代となり、当店でもオケージョンスーツのご注文が増えております。 TPOに合わせたファッションは大人として当然のことですが、無難なスタイルなだけじゃ女性のお洒落心は満足しないものですよね。 お呼ばれの席で着るセミフォーマル(準礼装)がドレスコードの中でも最も着る機会が多いからこそ、今回のコラムではレディースのオケージョンスーツをご提案したいと思います。
今回HP掲載を快く受けていただいたN様はこの春大学を卒業されるとのことで、卒業式の服装は袴ではなくスーツがいい、と思われて当店へお越しくださいました。 男性は大学の入学式、成人式や卒業式でオーダースーツを仕立てることが割とポピュラーですが、女性のオーダースーツはまだまだ珍しい方です。 ただ中にはN様のように、卒業式はもちろんその後も友人の結婚式などに着用できるスーツになるといいのでは?とご注文いただくこともございます。
オケージョンスーツとしても着られるように、生地はダークよりもライトなお色味がお勧め。 ベージュ・ネイビー・グレーの明るいトーンが人気です。 今回N様がご来店いただいたのは2月初旬で、まだ2022年春夏物のサンプルは出来ていないタイミングでしたので2021年のサンプル帳をご覧いただきました。 その中で異色を放っていたのが“SOLARO”の生地。 昨年よりサンプル帳に掲載しており、スタッフもお客様からも好評の生地です。 他の生地と比べるとかなり派手な印象のため、もう少しベーシックな方がいいかな~と悩まれていましたが、最終的にはこれ以外もう目に入らない!といった様子で、今回はこちらのソラーロの定番グリーンをセレクトされました。
SOLARO(ソラーロ)・・・ ソラーロ生地は、20世紀初めのイギリスが植民地を増やそうとしている時代に、熱帯地方へ遠征する兵士達を“強い紫外線から身を守る”ために開発された生地と言われております。 ツイル(1/3綾)という織り方をすると、このように表裏の色が違って見えます。 【X21-3206】表側に赤が響くのが定番で、「通称:光りもの」と呼ばれるほど玉虫の様に光沢を放つのが特徴です。 平織ではなく綾織の生地のため、日本ではオールシーズンお召しいただけますし、ネイビー系のベーシックな色もあり、男女問わずビジネスシーンで着用していただけます。
N様は身体のラインが出るようなシルエットよりも、少し余裕があるくらいの方がお好みとのことで、そのようなところを含めてヒヤリングを行いつつ、“コンサバにならないよう、ビジネス感が出ないように”デザインやシルエットは慎重に決めてまいりました。 ジャケットの襟はノーマルすぎない華やかなピークドラペルのデザイン、バックはサイドベンツでクラシカルに。 パンツはテーパードやストレートの動きやすそうな雰囲気よりも、大人の余裕感が演出できるワイドシルエットの点がポイントです。 全体にゆとりあるシルエットは、ソラーロの柔らかくしなやかな生地感を生かせますし、なによりもそのドレープがエレガントな雰囲気を醸し出します。 腰回りは下腹の張り感を緩和してくれるプリーツを入れて着心地も妥協せず、ワイドでもセンタープレスはきちんと入れて、決してラフな印象に映らないようにいたしました。
数日前、N様にスーツ仕上がりのご連絡を差し上げたところ、すぐにお越しいただきご試着された際に“今日はこの後一日中テンションが高いかもしれません!”と、何とも嬉しいお言葉を頂戴いたしました。 N様、この度は撮影にご協力いただき誠にありがとうございました。 新しい生活がスタートする季節。 入園・入学式、結婚式等のセレモニーが増えるシーズンです。 オケージョンでもレディースのオーダースーツは絶対「あり」 YOSHIMURAではビジネスだけではなく、このようなオケージョンシーンに相応しいスーツもお仕立てさせていただきます。 大切なセレモニーは是非“私らしいスタイル”で過ごされてくださいね。 お問い合わせやご相談、お待ちしております。 それではまた、次回もお楽しみに。