こんにちは。
大阪店の大崎です。
暑いと言うと余計に暑いことを分かっていても言ってしまいます。
今年は特別暑いような気がしてなりませんが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

夏（暑い）と冬（寒い）どっちが好きですか？なんて世間話あるある。
私はスーツ屋で働いている立場的に「お洒落がしやすいから、寒い季節」と答えるべきなんだと思いますが、「寒いと暖をとるために食べすぎて太るので、夏が好き」です。笑
しかし、少なからず寒い季節の方が“重ね着”ができるので、夏はお洒落をするにはやはり限界があるのかも？しれませんね。
執筆日(7/29)の本日も猛暑日で、シャツ1枚でも暑いので重ね着なんてとんでもない....何を着てても暑いです。汗

なぜこんな話をするのかと言いますと、春夏シーズンも晩期となり8月初旬にUPされるこのコラムは次の秋冬シーズンのご紹介をするのがセオリーです。
正直この暑さだと頭の中を秋冬に切り替えるのだけでも一苦労しますが、おそらくこのコラムを読んでくださっている皆様は、ファッションやスーツが好きだったり、ベストのオーダーに興味のある方、挑戦してみたい方etc...
ファッション感度が高い方が多いと想像できますので、そんな皆様の参考にしていただくべく、私は一足先に秋冬シーズンの大定番「ベスト」をオーダーしご紹介しようと思ったわけです。
まだ夏を楽しみたい方もそうでない方も、好む好まざるに関わらず秋はやってきますからね。
まずは私と一緒に、意識から秋冬シーズンへシフトしてまいりましょう。

レディースもベストのオーダーできるの？

ヨシムラのレディースではベストのオーダーを承ります。
秋冬シーズン大定番のベストですが、どうしてもメンズの物といったイメージが強く、レディースは会社の制服などのイメージが強いのではないでしょうか？
店頭でアイテムのご紹介をする際に「え！レディースでベストが作れるの？」とびっくりされるお客様も少なくはなく、それくらいレアなのがレディースのベストです。

そしてこの度、待望のレディースベストの新パターンが出来ました！
従来のパターンは、どちらかというとレディースライクでスカートとのバランスが良かったのに対して、今回新しくできたパターンは全体がメンズライクな雰囲気です。
メンズパターンで仕立てることも多い私のスーツには、どうしても従来のパターンではバランスがとりにくく、かといってメンズパターンだとアームホールやえりぐりのサイズが合わず諦めておりました。
（今回の新パターンができて誰よりも一番喜んでいたのは私かもしれません。笑）
これからは、お客様がどちらの雰囲気を好まれるか、仕上がりをイメージしながらより適切なパターンで仕立ててまいります。

＜既存パターンと新パターンの違い＞

既存パターンmodel.LV(ベスト)

新パターンmodel.L1(ベスト)

同じシングルベストですが、既存パターンは前丈が長くフロント釦は4つのみでした。
新パターンではそれほど長くはないレギュラー丈で、フロント釦の数は4つまたはは5つを指定可能です。
また、レディースらしいシルエットでウエストのシェイプを強調しやすいのは、既存パターンとなりますので、何を重要視されるかによってパターンをセレクトできます。

デザインと生地

今回仕様する生地はヴィンテージクロスです。
以前私がパンツをオーダーした際の残布からベストを仕立てたいと思います。
これぞサスティナブル。（無理やりにも程がありますね）
ベストは作れるけれどパターンが合わないし、用尺不足のためスーツも断念していましたが、いつかベストが作れる日がくるかも...と待ってて良かったです。笑
裏地につきましては、実は共地にするかどうか未だに迷っておりまして、仕上がってからのお楽しみということですみません。
（只今東京店の富田さんが新作のポリエステル柄裏地の作成に取り組んでくれているのですが、私はひそかにそれを待っているというわけです。あ、でもこれがUPされるとこの計画はバレちゃいますね...汗）

以上、簡単ではございますが今回のオーダー内容でした。
イメージした通りに仕上がってくるか、いささか心配ではありますが何事も挑戦ですからね。
いち早く試して皆さんにも自信を持ってご提案できるようにいたします。
仕上りのご紹介は次回以降になりそうですが、その際は別生地でジャケットを仕立てコーディネートもご紹介できればと思っております。（これも上手く仕上がるよう頑張ります）

最後になりますが、ヨシムラではスーツやスリーピースのオーダーだけでなく、今回のような「ベスト＋スラックス」のオーダーや単品アイテムのオーダーもOKです。
ジャケット＋ベスト、ジャケット＋スラックスetc...組み合わせ方は自由です。
これからの季節はロングジャケットやコート+スラックスのコーディネートもありではないでしょうか。
是非皆さんの“こんなイメージにしたい”をお聞かせくださいね。
それではまた、次回もお楽しみに。