2022年12月16日更新
クリスマスが終わり、一瞬静かな街並みになりましたね。慌ただしくも正月飾りの動きがちらほら見られる頃かと思いますが、皆さま如何お過ごしでしょうか? 今回のコラムは東京店の富田より、YOSHIMURAでもデザイン性が高いスカート、<マーメイドスカート>についてご紹介いたします。 先日、マーメイドスカートを作りたいというご新規のH様よりメールを頂きました。
との内容でした。上衣は要らないのかな?と、ふと思いましたが、次のように返信致しました。(一部省略)
と、ご返信させて頂くと、直ぐに、H様よりご予約を頂きご来店頂く運びとなりました。 早速、ご来店頂いた際に、来店理由を伺いますと、 レディースギャラリーに掲載された、こちらの写真を見たとのことでした。
更に話を伺うと、他店でマーメイドスカートスーツを注文して仕上がったそうなのですが、その仕上がりがどうにも、マーメイドスカートのイメージに合わないというのです。 実際、そのスーツをご着用の上ご来店頂きました。 H様曰く、スカートに〝切替えが入っているだけ〟で裾が〝マーメイドのイメージに広がっていない〟とのことでした。一見した私の印象としては、どうみても切替え入りのセミタイトスカートといったところでした。
H様が他店で作られたスカートは以下のような感じです。
もちろん、スカート自体は問題ないのですが、マーメイドスカートと言うには明らかに違いました。 マーメイドスカートは確かに厳密な定義がある訳ではないので分かりにくいですが、当店のスカートはこのような感じです。
置き撮りですが、お分かりになりますか? 各パーツの縦のラインが、太腿下から少しずつなだらかに、外へ広がるようにカーブしております。ここがマーメイドラインを作るポイントで、人魚の腰から尾ひれにかけたラインを表現しております。 このカーブを表現するのは縫製の面からみると手間のかかる作業で、 縫製工場では直線を縫うことは、そう難しくなく時間も掛からないのですが、直線箇所が少なく慎重にミシンを進めながら縫い進め、曲線はカーブする時、パーツの向きを徐々に変えながら縫っていかなければならないため、非常に気を使います。 当然縫製するには時間も要するデザインで、通常のタイトスカートでは左右の脇と、後ろファスナー部分の3箇所を縫いますが、マーメイドスカートは接ぎ部分が多く、左右脇と前パーツ2か所と後ろパーツ3か所の合計7か所を縫うため、通常のタイトスカートの2倍以上の接ぎ部分を縫わなくてはなりません。
つまり、マーメイドスカートは時間も余計かかるし、縫製技術も高くなければできないデザインで、このためマーメイドスカートを注文できる店舗は限られてしまいます。 折角、マーメイドスカートをご紹介したので、今度はマーメイドスカートの魅力として、スカート丈や素材感の違いで、見え方がどう変わるか紹介したいと思います。 先ずは、私のスーツスタイルをご覧ください。
<膝丈タイプ・スカート丈56cm>
<ロングタイプ ・ スカート丈68cm>
最後に、マーメイドスカートと言えば、やはり揺れ感やフレアー加減が気になりますよね。 折角なのでスカートを穿いた数秒動画をご覧ください。
<膝丈タイプ>
<ロングタイプ>
この柔らかい揺れ感、通常のスカートにはない特別な感じですよね。 マーメイドラインは、ゆらゆらと揺らめいて、何処かときめく感覚になりすね。 スカート丈はもちろん、選ぶ素材によっても見え方は変わっていきますので、素材を変えて数着お仕立てしても差別化できて楽しめます。 ご注文はスーツのみならず、スカート単品のご注文も可能です。 またご注文の際には、既製品にはないアイテムとして大柄プリント裏地はどうでしょうか?気になる裏地を差し込んで遊んでみました。
最後に、今年一年もこのレディースコラムを読んで頂きありがとうございます。 またこのコラムを通じて、ご来店並びにメッセージを頂戴しまして、ありがとうございました。今後も少しでも、ためになる情報が配信できるように努めまして、皆様のご来店を心よりお待ちしております。 少し早いですが、また来年も東京店大阪店共々、どうぞ宜しくお願い致します。