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『こんなオーダーの楽しみ方は如何ですか』


こんにちは。東京店の富田です。
今年は暖冬のせいか、年の瀬といっても違和感がありますが、皆さんは如何お過ごしでしょうか。
今年も残り僅か、やるべきことはやり終えて 安心して年末年始を迎えたいですね。

早速ですが、皆さんこんな経験ありませんか?

街のショップで気に入って洋服を買ったけど、手持ちのアイテムと合わせたところ、
あれ?コーディネートがいまいち...

特に最近はネットで購入することも多いので、いざ自宅に届いて着て見てみると、
あれ?どう組み合わせて着たらいいだろうと、悩んだ経験ありますよね?

せっかく買ったんだし、合わせる洋服を新たに探すか、となりますが、既製品は、出来上りの商品から選ぶため、サイズやデザイン、素材感、コーディネートの全てにわたり、本当に満足できるアイテムを購入する事は難しいかと思います。

既製品の良さは、トレンド感がある、服のバランスがいい、そして何よりもすぐ手に入る気軽さがありますが、反面こんな弱点もあります。
それは...

  1. デザインがピンとこない
  2. 素材感がチープ
  3. 気に入った色・柄がない

上記3件のうち、一つでも条件に満たなければ、購買意欲も薄れますし、
仮に買ったとしても、長く愛用出来ないのではないでしょうか。

そんな悩み、オーダーなら解決できます!

そこで今回のレディースコラムは、
実際に手持ちのアイテムに合わせてオーダーを頂いたIさんのお仕立てを通じて新しいオーダーの楽しみ方をご紹介してまいります。

今回ご紹介するコーディネートの主役はこちらです。

キャスケット風帽子
キャスケット風帽子

ヘリンボーンにカラーネップが散りばめられた、柔らかくカジュアルなキャスケットタイプの帽子。レザーで作られたコサージュもアクセントになっていて何とも可愛らしい雰囲気で被るだけでテンションが上がりそうです。

さて、この素敵なキャスケットに合わせるアイテムとしてIさんがお探しになっていたのは『スカート』でした。

はじめは何か手軽に合わせるスカートを既製品で探していたそうなのですが、先にご紹介した既製服の弱点にハマってしまいショップを転々と回ったのですが、キャスケットにマッチしたスカートは結局見つからず...
それならオーダーでと、当店にご相談頂きました。

決まったデザイン、サイズ、色、柄、素材感の中からしか選べず、制限が多い既製服に比べてオーダーは...

  1. 色、柄、素材感から選べる
  2. 好きなサイズ、丈感を表現できる
  3. デザインが選べる

これらの3つのポイントが挙げられます。
制限の多い既製服の弱点を見事クリアしていますよね。
それでは、この代表的な3つのポイントを踏まえたIさんのキャスケットに合わせるスカートをご紹介していきます。

①帽子と合わせる色、柄、素材感

帽子がツイード素材という事もあり、「ハリスツイード」の生地に迷わず決定しました。

HT-2318(ヘリンボーンライトグレイ)
HT-2318(ヘリンボーンライトグレイ)

さて、ここで少し、Iさんが今回お選びになったハリスツイードの生地について軽くご説明します。

生地画像と一緒に写っている、ブランドタグの『オーブ&マルチーズ・クロス』を、皆さんも一度は目にしたことがきっとあるのではないでしょうか。
ハリスツイードは、100年以上の歴史を持つ《英国生地》で、ツイードの王様とも呼ばれています。
生地の特徴は、スコットランド北西のハリス島に棲息するチェビエット種という太い原毛の羊を使い、全て人力による手織りで生地を織っています。ざっくりとしたナチュラルな風合いは、子羊の新毛に、死毛である「ケンプ」(よく見ると混ざっている白い糸です)を加えることで産まれます。
ゴワゴワとした生地感や、手織りから生まれるノスタルジックな雰囲気は、世界中で愛されています。
生地の耐久性も目を見張るものがあり、例えば、普通にジャケットを使えば5年どころか10年20年は普通にお召しいただけます。

ご興味がある方は、ハリスツイードの生地サンプルを無料でお貸出ししておりますので是非ご請求下さい。

サンプル帳請求

そんなハリスツイードを今季、何と28マークと豊富にご用意。
これだけ豊富に揃っていれば、カラーも柄も帽子の色に合わせることができますね。

冬素材の代表ともいえるハリスツイードは、暖かく季節感を楽しめる素材のため、大変お洒落です。また、ツイードの代表的な柄のヘリンボーンは、クラシックな雰囲気がありIさんにとても似合います。
ショップで探した場合、もしかするとツイード素材の取扱いが無いかもしれません。

②サイズ感と丈感

1:サイズ感

これからの冬、防寒対策の一つにスカートの下に極厚タイツを穿く方も多いと思います。
そうなると、タイツの厚み分量が影響して、ウエストやヒップ回りのサイズが少し大きくなるためきつく感じてきます。
そうなると、タイツの厚み分量を考慮してワンサイズ上げるか!?
自分のいつものサイズを選び、少し我慢をして穿くか!?の二者択一になります。
ワンサイズ上げてまで、ゆとりが必要だと思いませんが、そうは言っても、少し〝キツイ〟を我慢して穿くのもストレスです。

2:スカートの丈感

スカート丈については、冬のお洒落をさらにランクアップさせるブーツを穿くことや、ご身長と合わせたスカート丈のバランスも大事なポイントになります。
ご自身の理想とする丈のスカートは、まず街のショップにはほぼ無いと思います。
さらにスカート後ろのベント丈は「〇センチまで欲しい~」と拘ればなおさらです。
既製品は、流行を取り入れて生産している物が多いため、スカート丈についても自身の希望の丈を見つけ出すのは至難の業です。

《それを解決してくれるのがオーダーです》

極厚タイツの厚みを考慮して、ウエストやヒップ周りの寸法を細かく調整し、お仕立てすることが可能なためストレスも解消されます。
スカート丈については、お客様のご希望で1cm単位の調整ができますので、オーダーの良さを実感して頂けると思います。

3:デザイン

何度もお仕立てしているIさんは、ご自身の一番好きなスタイルをお持ちで、今回は、タイトスカートに決めました。
タイトスカートと言えばクールな印象がありますが、ハリスツイードのほっこりした雰囲気が相まって、優しいタイトスカートに仕上りました。
また左右の脇目を利用したポケットもIさんの拘りで、ちょっとした薄いハンカチを入れられるのも便利です。

スカート脇ポケット
スカート脇ポケット

既製品のスカートでは、脇のポケットは通常ないものが殆どです。
まして、タイトスカートはタテのシルエットをすっきりと活かすためポケットはありません。
また既製品はコストを抑えるためにもシンプルな仕様が多くなります。
『これ、できたらいいなぁ』を叶えてくれるのもオーダーの魅力です。

更にプラスαでこんなコーディネートも!!

Iさんは当初、キャスケットにコーディネートするスカートをお探しでした。
ただせっかくだから、何かもうプラスワンコーディネートできないかと考え、汎用性の高いベストを共生地で作ることにしました。

既製品では、ベスト&スカートのセットアップ商品は先ず見ないですよね。
こんな組み合わせができるのもオーダーの良いところですよね。
それでは、最後にIさんの仕上りをご覧ください。

どうですか、キャスケットの色、柄、素材感が、とてもマッチしたコーディネートに仕上がったのではないでしょうか。

まるで女優さんのように見えるような素敵な仕上りですね。
Iさん、この度はご協力ありがとうございます。

仕事着のスーツ以外にプライベート用をオーダーすると、一つ一つの洋服に愛着が出てくるので好きなものを纏う喜びがあり、充実した気持ちになれますね。
是非、皆さんもお家に眠っているアイテムとコーディネートを楽しむオーダーに挑戦してみませんか?
それでは、次回もお楽しみに。


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