2019年6月7日更新
先月から夏日を観測するなど、去年の殺人的な暑さがもう顔をのぞき始めている今日この頃。 あの暑かった夏が帰ってくるのかと思うと、正直今の時点でウンザリしてしまいそうです。 暑い夏は何を着たってやっぱり暑いですが、前シーズンから暑い夏を快適に着こなせるように、COOL(格好良く、涼しく)STRETCH(運動性)CLEAN(清潔に、洗える) な生地達(夏の合言葉忘れていないですよね?!)、を夏のコレクションとしてラインナップしておりました。 ご自宅で洗えるメンテナンスフリーな、ウォッシャブル生地<CLEAN>、ストレッチの効いた運動性<STRETCH>や、涼しさや着やすさに直結する軽さ、そして大切なファッション性<COOL>を兼ね備えたユーティリティーな商品で皆さんを驚かせてきたことかと思いますが、今年は更に皆さんに驚き楽しんでもらおうと新たに新商品を仕入れました! 2019年夏のコレクションに仲間入りしました新しい商品は、夏の3つの合言葉をはるかに凌ぐ高機能素材、その名は、『REDA Active』<レダ アクティブ>と『CORDURA』<コーデュラ>です。 この2つの新しいブランド、2019年春夏コレクションの立ち上がりから店舗には入荷していましたので実際にご覧になった方もいるかと思います。 ではなぜ今頃?!と思う方もいるかと思いますが、新商品をご紹介するにあたって、やはり自分たちで着用して良さを体感した方が、リアリティがあり伝わりやすいと考えました。 ですから、自分たちで仕立て実際に着用して使ってみることで皆さんに『使用体験』をお伝えし、よりこの2ブランドを知ってもらおうという思いから今のご紹介のタイミングとなりました。 新商品のご紹介ということですが、立ち上がりから時間が経ってしまい、なんと生地が品切れとなってしまった商品もありますが(新商品発表なのに本当にすみません。涙)実際に使用し良いところ、そしてここはちょっとな、という弱点も皆さんにご紹介をして行きますので是非ご覧ください。
今シーズンのニューコレクション、REDA ACTIVE(以下レダアクティブ)。鳴り物入りでこの春夏、YOSHIMURA&SONSのラインナップに加わった新顔を早速仕立ててみました。皆さんに紹介するに当たって、「使用体験」よりリアルで信頼のおける情報は無い!との思いで、レポートをお届けします。
先ずは、レダアクティブを作っているレダ社とは? イタリアのテキスタイルメーカー(ミル)で、創業は1865年と言いますから、3世紀に渡って150年余りも生地を織り続けている超老舗企業です。100年を超えて存続している企業は、日本国内を見渡してもそう多くは無く、余談ですが吉村株式会社もその一つです。 レダ社が位置する北イタリアのヴァレモッソと言う所は、イタリアの有力生地メーカーが数多く所在するビエラ地方になります。日本の尾州、英国のハダース同様に、豊富で良質な水源がキープされるイタリアの毛織物産地です。 今回の「新着情報」では、特に次のポイントでレポートしてみました。
<REDA 7つのポイント> 1.軽量性 2.通気性 3.伸縮性 4.撥水性 5.防臭性 6.ウォッシャブル 7.ファッション性
連日、気温30℃越えの日に着用して外出しました。わざわざ日の当たる所を選んで歩いた(片道徒歩20分程)のですが、軽さに通気性が加わって快適でした。レダ社のガイドには「吸湿放湿「調温効果とあって、服の中に湿気がこもらない、だから蒸れない、そして温度調節する、そうした働きに因って暑い日の着用も快適に過ごせました。 あくまで私が同じ季節に着ているスーツ、すなわちスーパー100’s、スーパー120’S、4PLY、リネン、コットン、プンタウールなどと比較してですが、明らかに涼しくて心地良かったです。 一方「UVカット」とあるのですが、これは今ひとつピンと来ません。年と共にシミが目立つようになるので少しでも防いでくれると美肌(?)が保ててうれしいのですが。
繊細なスーパー120’sの原毛を使用しているにもかかわらずに、良く撚られた糸で織られた生地は、着用時に腕を組んだり上げたり、曲げ伸ばし、階段の昇り降り、座ったときの腰や膝の曲げ伸ばしでも相対的にストレスが少ないです(ライクラよりは多いですが)。 一日着用すれば、それなりにシワは出来ますが、程度は比較的軽く2日間休ませたらほとんど消えました。 但し、パンツの前立て部分、デニムパンツで俗にヒゲと呼ばれるシワはなかなか手強くプレスが必要でした(私に限ってかも知れませんが)。
私は汗かきのクセして、四季の中でも夏が一番好きですが、周りの人からすれば汗の臭いや加齢臭でもしかするとご迷惑を掛けているかもしれません(?)。 一日中脱がずに着ていた上着を帰宅して、嫌がる妻に嗅いでもらったところ(感謝!)、合格でした。まぁ、新品と言うことも有りますが、メッシュ裏地を採用したことと、レダアクティブに限らず、ウールには本来「自浄作用」と言って臭いを抑える特性が有るのです。 自分の臭いが心配な人は信頼のおける人に確認して貰い(パワハラに成らないようにしてください)、臭うようでしたらエチケットとして、汗や臭いをブロックする「8×4メン」がオススメです。
暑い夏、汗で汚してしまったスーツも家で「手軽」に洗濯が出来れば、清潔で涼しい顔して仕事が出来ます。 夏のジェントルマンの条件は、「クール&クリーン」です(私が勝手に決めました)。 ここでウォッシャブルの効果を伝えなければいけないのですが、この時点で未だ洗濯していません。初めに「使用体験」の大切さを訴えたにも拘らず、本当にスミマセン。後日、改めて報告致しますのでどうぞお許しください。 替りに家で行う洗濯手順を伝授します。 綺麗に畳んでネットに入れる→手洗いモードで洗濯→水温は30℃以下→脱水は1~2分→乾燥はハンガーに掛けて陰干し(半日ぐらい)→アイロンは当て布して中温以下 ざっとですが、以上になります。
私個人としては、現在のところの「使用体験」では大いに「満足」しているので、「そう言えば夏の紺無地が無かったのでレダアクティブで作ろう!」としたのですが、なんと販売一ヶ月ほどで在庫切れでした。仕入れ責任者を「とっちめた」のですが、追加したけどそれでもなお足りなかったとのことで、私のように「紺無地」をと思った方には本当に申し訳なくお許し下さい。 紺無地以外は30もの色柄を用意していますので、是非一度店頭でご覧になって下さい。
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2019年春夏よりYOSHIMURA&SONSのコレクションに加わった、CORDURA <コーデュラ>。みなさんどこかで写真にある生地ネームにある<CORDURA>のロゴ見たことりませんか?!よく見かけるのは、ビジネスバックやリュックなどバック類や小物などデイリーユースむしろヘヴィーからハードユースに耐えられるモノによくタグが付いています。皆さんの中にも何気にコーデュラを使っている方も多いかもしれませんね。 軽くどんなモノなのかをご紹介しますね。
生地説明にもあるように、タフな素材でハードユースにも耐えられる、名前も『コンバットウール』とありますので、ミリタリーやアウトドアが好きな私にとっては待ってました的な素材でした。 皆さんを採寸する際は、立ったりしゃがんだり、店の中を動き回ったりと意外とアクティブな仕事なので、タフさは重要なキーワードだったりするんです。 これはどれだけタフなのか、どういった点が優れているのか等、自らの使用体験をポイントを絞ってお伝えしていこうと思いますので是非ご覧ください。
<CORDURA 5つのポイント> 1.軽量性 2.ストレッチ性 3.タフ性 4.ウォッシャブル性 5.ファッション性
軽くて非常に涼しい仕様なので快適ですが、上着はほとんど芯を使用していないため、私みたいな少し貧弱で撫で肩な人は上着にボリュームが出ないので少し寂しい感じとも言えば伝わるでしょうか。 生地自体も軽いので、アンコン仕立てにするなど、もう少しボリューム感が欲しいなと感じました。 パンツは涼しく快適ですので、問題なしというか、夏はこの仕様が非常にオススメですね!
これについては、まだ着用して1ヶ月経つか経たないかくらいなので、ハードユースまでは行ってないのかなと思いますが、生地にハサミを入れる際に中々切れず、生地割けには強そうだなと感じました。 普通のスーツ生地ですと、ハサミを入れるとスーっと切れていくのですが、ウールにナイロン、ポリエステルと加えているのでその分生地が強く切れにくかったです。 正直スーツを着ていて生地が裂けるという事は無いのかもしれませんが、CORDURAの特性のタフさに直結するのかなと。 生地の擦れや摩耗については、ハードユースすると少し毛玉になりやすいかなと思いますが、これにつきましては、今後検証しお伝えしていけたらと思います。
先の軽量性で少し触れましたが、このCORDURA生地はウォッシャブル対応生地です。 クリーニングに出さなくても、気になったときに自宅で洗えるメンテナンスフリーな気軽さはこれからの暑い夏には嬉しい仕様かと思います。 しかし、私自身まだ1回も洗っておらず、使用体験は今の時点ではお伝えできませんが、後日実際に洗ってみて皆さんにご報告しますので、洗うのは不安だという方は、もうしばらくお待ちください! ただ、ご自宅で洗わないにしても、ウォッシャブル仕様にすることで軽く涼しくなりますので暑い夏には本当にオススメです!
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