2019年9月6日更新
今年の夏は梅雨明けが昨年より随分と遅れたせいか、暑さが和らぐのが幾分早いような気がしますね。 衣替えにはまだ早いかと思いますが、麻などの盛夏向けの素材などはもうそろそろクローゼットに仕舞い込んでもよいかもしれませんね。
さて、いよいよ来月に迫った消費増税、2014年4月に5%から8%に上がった時はかなりの駆け込み需要で盛り上がりましたが、今回は2%UPと前回よりかは上昇率が低いので今一つ盛り上がりに欠ける感じは致します。 ただいずれ必要となるものであれば当然低い税率で購入する方が良い訳でありまして、それならば当店も普段よりお世話になっている皆さまの為にお得なフェアを開催することとなりました。
それは、それは,,,,なんと!ゼニアのカシミアコート! こちらを9月末まで消費税8%で、尚且つ特別プライスでご提供させて頂きます!
コート用のカシミア生地、というとロロピアーナをまず思い浮かべられる方が多いかと思いますが、ゼニアのカシミアもほぼ同等クラスのクオリティ。 ロロピアーナが自社で原毛の生産から全ての工程を自社で賄っているのに対し、ゼニアは同じように自社生産を行っているイタリアのアニオナ社から仕入れた原毛を使用しています。 ロロピアーナのカシミアは非常に柔らかくドレープ感に富んだレディスライクな風合いの生地であるのに対し、ゼニアのカシミアは打ち込みがしっかりと効いたメンズライクな仕上がりの生地といった感じでしょうか。 どちらがお好みかはそれぞれですが、直線的で力強いシルエットを表現出来るのはゼニアの方であると私は思います。
クオリティは間違いございませんし、非常にリーズナブルなプライスとなっておりますので、まだお持ちで無い方は是非この機会に1着を、既にお持ちの方はお色違いでお仕立てされることをオススメ致します。
それでは今回のフェア内容をご紹介させて頂きます。
コートの王道中の王道デザインがこのチェスターフィールドコート 初めてカシミアコートにチャレンジされる方はまずこのデザインで、黒、濃紺、チャコールグレーのいずれかがよろしいでしょう。 スーツと合わせてドレッシーに着ても、カジュアルボトムを合わせて着てもサマになる万能性がこのコートの最大のメリットです。 既にベーシックカラーで1着お持ちの方はキャメルカラーかライトグレーの色違いで攻めるか、1ランク格上げしてダブルチェスター、はたまた上衿部分にビロード(ヴェルヴェット)を使用し、フロント部分を比翼仕立てにした本式のチェスターをお薦め致します。
上記のチェスターフィールドと比べると カジュアルな印象を与えるのがこのステンカラーコート ロング丈でもショート丈でも良し、コットンやツィード等のカジュアル素材との相性も良いデザインとなりますが、カシミア素材の持つ上品な性質とないささか相反するかな?というのが私の印象です。 ただ逆に、カシミアを使用したステンカラーコートはおそらく既製品で見つけることはないでしょうから、That'sオーダー!なコートをお求めの方には最適な組み合わせかもしれませんね。
元はアイルランドのアルスター地方で生まれたデザインのコートをアルスターコートと呼ばれるようになり、その後このデザインのコートを着てポロ競技を観戦する英国紳士のイメージを強調するために“ポロコート”と名付けられたとされています。 このコートのデザイン的な特徴はまずその名称にもある衿型と、ダブルブレステッド、バックサイドのインパーテッドプリーツに袖のターンナップカフスです。 それぞれのデザインには非常に実用的で理に適っておりまして、まず衿型は首元に風が入り込むのをシャットアウトするために上衿と下衿がそれぞれ分離しております。 ダブルブレステッド、インパーテッドプリーツ、ターンナップカフスはそれぞれ生地を二重にすることにより防寒性を高くしているのです。 今でこそダウンジャケット等カシミア生地より防寒性の高い素材を使用した物が多く出回っておりますが、このような昔由来のデザインを改めて再考してみると先人の知恵の偉大さを感じます。 このようにデザインの由来を学んでからオーダーするのも、また違った楽しみになりますよ
滑りが良く、吸湿性のあるキュプラは着心地重視の方にお薦め致します 内ポケットに物をお入れになられる方には強度のあるポリエステル製裏地がよろしいかと思いますが、せっかくのカシミア生地ですからやはりキュプラで高級感のある1着に仕上げましょう。 参考URL >>> https://www.vightex.com/rep/2015/09/index.html
コートの袖はレギュラーでいいや,,,,という方もいらっしゃるかと思いますが、やはり採寸してジャストサイズで仕上げるのがオーダーの本懐とするならば、やはりきとんと袖丈を合わせて仕立てた証左である本切羽は必須ではないでしょうか。 確かに実用面でのメリットは無いかもしれませんが、上述のキュプラ同様、レギュラー仕様と比べると格段の高級感が出ますので、ここはケチらず是非お選びください。
ちょうど胸のTOPに当たる部分を裏地で無く、表地を使用することにより胸の厚みを強調させる為に考えられた台場仕立 ただ本来の意味合いよりかは高級仕立ての代名詞、と言った方がお分かり頂きやすいでしょう。 台場有りと無しでは豪華さは一目瞭然。 カシミアコートにこそ相応しい仕様です。
以上のような内容で開催致します。 元号が令和に変わり、初めてのビッグフェアとなっております。 是非この機会をお見逃し無く!皆さまのご利用を心よりお待ちしております。