2021年11月12日更新
秋もグッと深まり、各地で紅葉が見頃のようですね。
皆さんはどちらかに見に行かれましたか? 関西でも紅葉の名所と言われる所は数多くありますが、やはり一番人気は京都ですね。 先週末に来店されたお客様も文化の日の祝日に京都へ行かれた際、あまりの人の多さに乗り物酔いならぬ人酔いされたと仰っておられました笑
画像は3年前に京都の東福寺へ行った時のものですが(下手ですいません,,,,,)、定休日である火曜の平日にも関わらず、回廊は人で溢れかえっておりました。 京都の紅葉、恐るべし、と身をもって体験した次第です。
さて、どうでもよい話はこれくらいにして、14日(日)までの開催となる“2021A/Wロングジャケット&コートフェア”では多くの方にご利用頂き、誠にありがとうございました。 テキスト作成担当として嬉しい限りでございます。 後2日で終了となりますので、コートのオーダーをご検討されている方は是非この機会をご利用ください!
と、なんだか締めの文章のようになってしまいましたが、もちろんこれで終わりではありません!(当たり前か笑) 2021年も後2ヶ月を切りました、最後まで皆さんに楽しんで頂こうと今回はみんな大好きファブリック、“ツィード&フランネル”フェアを開催することになりました!
“待ってました!”←ありがとうございます、大変長らくお待たせしました “大袈裟や”←スイマセン,,,,でもこういったフェアは元気良く行かないと笑 冬が訪れる前に身も心も暖かくしてくれる(懐は,,,,,逆に寒くなっちゃいますかね笑)“ツィード&フランネル”でお好きなアイテムをオーダーして、この冬を楽しく過ごしましょう♪
それでは今回のフェアの詳細をご紹介していきますね。
■ 開催期間 ■
2021年11月13日(土)〜11月28日(日)
■ 対象商品 ■
☆ Special Price ☆ 通常本体価格より>>>5,000円OFF!!! *単品ベストは対象外です。
対象になる生地(ムーン・フォックスブラザーズ・葛利毛織 Super140’sフランネル)は『2021年秋冬版生地サンプル帳』に記載しております。 ※ハリスツイードは店頭のみでの展開となる為、サンプル帳等のご用意はございません。 実店舗にて現物を御覧の上ご注文ください。すみません。(涙) どんな生地があるのかな?!と、店頭での下見もWELCOMEですので 是非ご来店ください。
フェアをご利用頂いたお客様に 次回以降のご注文時にオプション5,000円分サービスをご利用頂ける《SPECIAL COUPON》をプレゼント致します!!!
それでは続いて、今回のフェアで対象となる“Harris Tweed”“MOON”“FOX BROTHERS”“葛利毛織 Super140'sフランネル”それぞれの特徴とオススメのアイテムをご紹介したいと思います。
当社でもとても人気のあるこのハリスツイードですが、何が一番の理由かと申しますと、防寒としての役割と、着込めば着込むほど、柔らかくなっていくその特徴ではないでしょうか。 デニムのように、着用すれば着用するほど、着やすくなり風合いも独特な柔らかさに仕上がっていきますので、まさに着る人によってそれぞれ個性の違う、オンリーワンのアイテムになります。 着ることによって愛着のある1着に育っていくことが愛されている理由の一つです。
一言でウール(羊の毛)といっても実はその種類は百種類ほどあり、それぞれ特徴を持っています。ハリスツイードは、その中でもスコットランド北西のハリス島に棲息するチェビエット種という太い原毛の羊を使い、手織した物をさします。ざっくりとしたナチュラルな風合いは、子羊の新毛に、死毛である「ケンプ」(よく見ると混ざっている白い糸です)を加えることで産まれます。 このためソフトな肌触りのツイードジャケットを求める方には全く魅力のない素材ですが、そのゴワゴワ感や手織のノスタルジックな雰囲気が受け入れられ、古くから好まれている素材です。
チェビエット種の原毛を使うことご紹介しましたが、どんなウールでも紡いだ段階では原毛には油分が入っています。通常は紡績の段階で脱脂(油を抜く)いたしますが、ハリスは原始的な手紬ですのでこういった作業をいたしません。このため織られた生地にも原毛に含まれる油分がそのまま残っているため、出来上がりの製品は弱撥水性を保ちます。ハリスツイードがアウトドア向けのカジュアルジャケットや普段使いのコートに適しているのはこういった事情によるのかも知れません。スコットランドの片田舎で、漁師達が防寒用に着る服なんかに使われていたのも納得ですね。
ハリスの知られざるもう一つの特徴は、その耐久性。普通にジャケットを使えば5年どころか10年20年は普通にお召しいただけます。 このため、ハリスをお仕立てになった方は、その後こんな形でお店に立ち寄られるケースが多いです。
<3年ごと・・・>
毎年のメンテナンスはドライクリーニングで結構です。 ですが、ウールは着用によって生地の組織に埃(ほこり)が溜まってきます。 長く着たいジャケット、風合いを取り戻したいジャケットは定期的に水洗いメンテナンスをすると生き返ります。
<5年ごと・・・>
裏地の貼り替え ハリスは非常に強い素材ですので、使っている内に先に裏地が傷んでしまいます。 このような時は、お店にご持参頂ければ裏地の張り直しをいたします。 (費用 12,000円前後)
<10~20年後・・・>
お子さんへのリフォーム。 10年20年着たハリスは経年劣化に伴い何とも言えない風合いが出てきます。 自分が愛したジャケットを子供へも... というのは誰しもが考えることです。 ジャケットによって家族の歴史が紡がれていくなんて素敵ですよね。 いかがでしょうか?こんなに魅力たっぷりの『ハリスツイード』が世界中で愛されている理由が良く分かっていただけたと思います。 「魅力は分かったけど、どういうスタイルがいいのかな?迷うなぁ~」という方にはこれからオススメスタイルとフェアの特典でもあるオプションのご案内を致しますのでご安心を!
無地柄は、合わせるアイテムを選ばず、とても気軽に羽織れるアイテムです。ハリスツイードなどの、永く着用できる生地には、このような無地が飽きもこないため、オススメです。 無地は、その着やすさから、ツイードの入門編として周知されていますが、様々な色がございますので、そのような括りではなく、色々試してみてはいかがでしょうか?
ツイード生地の定番といえばこの「ヘリンボーン」(ニシンの骨を思わせるような山形と逆山形が入り混じった模様) のイメージが強い方も多いのではないでしょうか。ツイードの持つ柔らかな風合い、大人の渋い魅力を表現したいならこの柄がオススメです。上品な英国紳士のようなスタイルや、クラシック感も演出してくれます。基本的には無地ライクなアイテムになりますので、コーディネートの幅が広い柄です。
1837年北イングランドでエイブラハム・ムーン氏によって創立されたMOON 当社で取り扱っているのは目付320g/mのライトウエイトの物となりますが、本国のコレクションの中には何と目付1000g/m!を超える物まで存在します。 その昔、一度だけ現物に触れたことがありますが、服地というよりかはカーペットでした笑 風を遮る高い山が無く、常に海からの強風に晒されている地域で過ごす為には日本では考えられない程の分厚く強靭な生地が必要だったのでしょう。 単に生地と言っても、それが生み出された環境まで思いを巡らせるとそこに暮らす人々の生活様式まで見えてくるようで非常に興味深いですね。
さて、当店でご用意しているMOONのツィードですが、同じツィードでもハリスとはその性質は大きくことなります。 ハリスが肉厚で重量感があって男性的とするならば、このMOONは軽くしなやかで肌触りも良く女性的な印象を持ち合わせてます。 ツィード=ゴワゴワ・チクチクといったネガティブな印象をお持ちの方でも、このMOONツィードに触れれば、きっと概念が変わると思います、現に私がそうでした。
軽く柔らかな特徴を生かし、カーディガンライクに着られる芯無しジャケットに、色違いでコートを仕立ててレイヤードを楽しむのもアリですね。
来年2022年に創業250周年!を迎えるフォックスブラザーズ社 英国好きであれば、このフォックスブラザーズのファブリックを使ったアイテムを1着は持っておきたい垂涎のブランドと言えるでしょう。 生地の種類やテキスタイルメーカーは数多くあれど“フランネル=フォックスブラザーズ”との事実が確立されているブランドは他には存在しないでしょう。 それは伝統的な製法、大量生産せず品質に拘り、最高のフランネルを世に送り出してきた証左に他なりません。
非常に滑らかな仕上がりであるにも関わらず、ツィードに匹敵する程の丈夫さを兼ね備えているので時代を超えて着用出来るファブリックです。 現に大阪店のお客様で、お父様からフォックスのスリーピースを譲り受け、延べ30年近くお召しになられている方もいらっしゃる程です。 一度現物を拝見致しましたが、型崩れなどもなく、非常に味のある風合いでした。
そもそも英国ファブリックはイタリア製とは異なり、ベーシックな色柄の物を不変的に作り出し続けていく伝統がありますので、コレクションは今も昔もそう大きく変わりません。 ということは、フォックスの生地を使用し、ベーシックなデザイン、中庸なサイジングで仕立てたアイテムはイコール一生物ということになりますね。
日本において“ションヘル織機=葛利毛織”との式が確立されていると言っても過言ではないでしょう。 ブランド指名買いの方が多いのは、クオリティ重視のジャパンメイドの精神を感じとれる数少ない機屋(はたや、生地メーカーの事)であるから その葛利毛織が国産フランネルの最高峰としてリリースしているのが、この“Super140'sフランネル”です。 先にご紹介したフォックスブラザーズのフランネルももちろん素晴らしいクオリティですが、正直この葛利毛織Super140'sフランネルもそれに匹敵する程の仕上がりとなります。 事実、スーツ生地はインポートしか着ない方でも、冬のジャケパンスタイル用のファブリックはこの葛利毛織のSuper140'sフランネルしか着ない、と断言される程魅力的なファブリックです。 このSuper140'sフランネルは当店のラインナップの中で、ゼニアトロフェオ、ロロピアーナオーストラリスに次ぐ細番手のファブリックですからね、そういう点からもこの生地が如何に高品質かお分かり頂けるかと思います。
もちろんスーツでもジャケットでもOKですが、ジャケパンスタイル用として全色パンツで御仕立する、という大人オーダーも全然アリですよね。
ビジネスカジュアル、リモート&テレワーク、ワーケーションetc、この数年の内にビジネススタイルが大きく変わったのと足並みを揃えるように需要が高まってきたのが、このジャケットです。 スーツはあくまで上下揃えて着る物ですが、ジャケットは様々なボトムと組み合わせる事が前提となっているので、1+1=2でなくコーディネート次第で3にも4にもなる着回し力の高さが今のビジネススタイルと合致したからこそ、スーツに変わって人気NO.1アイテムとなったのでしょう。 特に今回のツィードとフランネルは同じ素材同士色柄違いでのコーディネートや異素材(デニムやコットン、コーデュロイ)との相性もGOODですので、1着あればコーディネートの幅がグッと上がること間違いありません。
いくら最近が暖冬とはいえ、やはり真冬にコートは必要不可欠なアイテムです。 1年の内に着ることの出来る期間は短いかもしれませんが、その期間内は外出の度にほぼ必ず着る物ですから、防寒性保温性はもちろんの事、一番は耐久性ではないでしょうか。 その点からすると、このツィードとフランネルはデイリーユースのコート素材としては正に打ってつけと言えるでしょう。
確かに防寒性保温性はカシミアには及びません。 しかし耐久性はカシミアよりも遙かに優れているので、多少の悪天候でも気にせずお召し頂けます。
コートは既製品で十分、という方が多いのも事実 しかし色柄やデザインを選べるだけでなく、きちんとサイジングと体型補正を入れるオーダーコートは非常に軽く感じることが可能です。 ある意味、最もオーダーし甲斐のあるアイテムと言えるかもしれません。 是非この機会にオーダーコートをチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
クラシック&英国回帰、が叫ばれるようになってからというもの、従来のスーツスタイルからベストを携えたスリーピースの人気が一気に高まりました。
確かにベストをジャケットの内に忍ばせるだけで、フォーマル感や男らしさ、力強さが上がるのでファッション感度の高い若年層から支持されるのは当然ですね。 ただそれはフランネルに限ってのことであり、ツィードのスリーピースはカジュアル感、カントリー感が出るので、ツィードランに興じる方々のように趣味嗜好のアイテム、といった側面が強いかと思います。
ツィードのコートやジャケット、ベスト単品では既製品でよく見かけますが、スリーピースとなれば見つけるのは至難の業ですので、オーダーらしさ満載のアイテムとも言えますね。 ONTIMEではフランネルでシンプルなデザインに、OFFTIMEではエルボーパッチやノーフォーク仕様などのカジュアルデザインで個性的にまとめるのがオススメです。
マニッシュな素材の代表格であるツイードをショートコートのように羽織れる一着に。 “ダブルジャケット”に挑戦されてみてはいかがでしょうか? 6×2の腰のポケットは両玉の蓋付き、ラペルはやや太めがオススメです。 厚手のニット等着込めるよう全体的にゆとり多めのサイジングで、普通のジャケットよりもやや着丈は長めに。 またツイードは堅くてタフ、かなり大雑把な扱いをしてしまったとしても大丈夫! その耐久性もさることながら弱撥水性もあるツイードは、セットアップもありだと思います。 今季はパンツよりもスカートで、あえてメンズっぽい素材をレディースライクに。 お手持ちのボトムスもデニムやスエード、レザーといったしっかりめの生地感のものを合わせるとジャケットとのバランスがGOODです♪ 知的でクラシカルな装いにはグレー系。 レトロでノスタルジックな雰囲気を醸し出すのはブラウン系。 皆さんのお好みはどちらでしょう?
オーダーといえば欠かせないデザインの本切羽。 男の拘りとして実際にボタンを開けて個性を演出し、遊び心溢れる着こなしを楽しんでいただけます。 プラスでご案内している本革バスケットボタンはツイード生地と相性抜群で生地と共に使えば使うほど味が出ます。 また、フランネル生地でブレザーをという方にはメタルボタンもオススメです。 袖ボタンに使う場合は本切羽をしていないとボタンが垂れてしまうので収まり良くしていただくのにも両方ご選択をオススメします。 両者共に同様のことが言えますので是非お選びください。 新作のボタンも多数ご用意しております! ☆各種ボタンのご案内
ジャケットの裏側の仕様オプションなのですが、少しカジュアル感を出しつつ、高級感のある大見返しはジャケットオプションとして常に上位をキープしています。 裏地でも遊べるため、ジャケット地に合わせた裏地をコーディネートしてみては如何でしょうか?(裏地の色の組合せなど困ったらお気軽にご相談下さい) 春夏物で人気のあるオプションですが、秋冬物でも最近はイタリアブランドを中心にこの大見返しのジャケットが多く見受けられるようになってきております。
以上、今回の“ツィード&フランネルフェア”の詳細をご案内させて頂きました。 今シーズンより新たにFOX BROTHERSの取扱も始まり、例年より更にボリュームアップしておりますので、きっと皆さんのお眼鏡にかなう生地が見つかるはずです。 この機会に冬物のワードローブを充実させて、身も心も温かく寒さを乗り切ってください! 皆さんのご利用、心よりお待ちしております。