2024年10月18日更新
心地よい秋の風を感じる日が多くなり、まさにファッションの季節到来!と言った感じですね。『ふぅ~やっと来た、、、。』と、1人胸をなでおろしている、東京店SHOPMASTER(佐野)です。 四季を楽しめるのが、我が国日本の風情があっていいところですが、今では秋が本当に短く、いきなり『冬』になる、四季を感じさせないパターンになりつつありますね。 秋物の準備もいいですが、一気に寒くなることも想定して、本格的な【冬物】を同時に用意することがオススメです。 特に今年の冬は例年よりも寒い!(個人的には嬉しい!)しかも、11月頃から急に冷え込んでくるそうなので、用意するならまさに『今でしょ!』(古い)と、冬物用意のタイミングにはバッチリです。 さて、そんな寒い冬のファッションを楽しむために、今年もYOSHIMIURA&SONSでは、冬生地の代表格【Harris Tweed】(ハリスツイード)コレクションを今年もご用意しました。 ハリスツイードと言えばコレ!と言う定番から、今年の新柄新色まで『29柄』(普通1ブランドにこんな多くの色柄は揃えません。)と、ちょっとやり過ぎじゃない???とまで言えますが、、、ここまでやるからこそ《羅紗屋のヨシムラ》なんです。 ハリスツイードの生地サンプル帳を無料で貸し出しておりますので、是非このやり過ぎ感のある生地ラインナップを自分の目で見て、そして魅力的な生地をご体感ください!
冬のファッションで是非取り入れていただきたい、【Harris Tweed】。 読者の皆さんの中では、冬の定番ブランドとして認知されているかと思いますが、この普遍的なブランドこそ、今の時代に非常にフィットしていると私は考えます。 ファッションの需要なキーワードとなった『カジュアル』。 ビジネスシーンでカジュアル化が進みON/OFF兼用に使えるアイテムの必要性はどんどん増してきています。 デイリー(毎日)に使えるアイテムは、奇をてらったもの(トレンド)は必要なく、ベーシックでシンプルで長持ちする(長く愛用できる)ことが一番。 そんな思いに応えてくれるのが、『ハリスツイード』です。 いい意味でトレンド感を感じることなく、大きく流行り廃りが無い。 ハリスツイードの代名詞、ヘリンボーン柄や、ベーシックな無地は、いつの時代も古さを感じさせず、フラットな目線で楽しむことができる点がHarris Tweedのいいところ。 1つのモノを大切に、長く使っていくという考え(大量生産、大量消費の時代、考え方は古いですね。)に変化した『今の時代こそHarris Tweedを!』と、私は思います。 さて、ここからは、Harris Tweed(ハリスツイード)がなぜこれほどまでに、有名になり世界中にファンが多いのか、生地の魅力に迫っていきます。
Harris Tweed 目付:480g
世界中にファンが多くとても人気のあるこのハリスツイードですが、何が一番の理由かと申しますと、防寒としての役割と、着込めば着込むほど、柔らかくなっていくその特徴ではないでしょうか。 デニムのように、着用すれば着用するほど、着やすくなり風合いも独特な柔らかさに仕上がっていきますので、まさに着る人によってそれぞれ個性の違う、オンリーワンのアイテムになります。 着ることによって愛着のある1着に育っていくことが愛されている理由の一つです。
一言でウール(羊の毛)といっても実はその種類は百種類ほどあり、それぞれ特徴を持っています。ハリスツイードは、その中でもスコットランド北西のハリス島に棲息するチェビエット種という太い原毛の羊を使い、手織した物をさします。ざっくりとしたナチュラルな風合いは、子羊の新毛に、死毛である「ケンプ」(よく見ると混ざっている白い糸です)を加えることで産まれます。 このためソフトな肌触りのツイードジャケットを求める方には全く魅力のない素材ですが、そのゴワゴワ感や手織のノスタルジックな雰囲気が受け入れられ、古くから好まれている素材です。
チェビエット種の原毛を使うことご紹介しましたが、どんなウールでも紡いだ段階では、原毛には油分が入っています。通常は紡績の段階で脱脂(油を抜く)いたしますが、ハリスは原始的な手紬ですのでこういった作業をしません。 このため織られた生地にも原毛に含まれる油分がそのまま残っているため、出来上がりの製品は弱撥水性を保ちます。ハリスツイードがアウトドア向けのカジュアルジャケットや普段使いのコートに適しているのはこういった事情によるのかも知れません。スコットランドの片田舎で、漁師達が防寒用に着る服なんかに使われていたのも納得ですね。
ハリスの知られざるもう一つの特徴は、その耐久性。普通にジャケットを使えば5年どころか10年20年は普通にお召しいただけます。 このため、ハリスをお仕立てになった方は、その後こんな形でお店に立ち寄られるケースが多いです。
<3年ごと・・・> 毎年のメンテナンスはドライクリーニングで結構です。 ですが、ウールは着用によって生地の組織に埃(ほこり)が溜まってきます。 長く着たいジャケット、風合いを取り戻したいジャケットは、《定期的に水洗いメンテナンス》をすると生き返ります。 <5年ごと・・・> 裏地の貼り替え ハリスは非常に強い素材ですので、使っている内に先に裏地が傷んでしまいます。 このような時は、お店にご持参頂ければ裏地の張り直しをいたします。 (費用 36,000円~) <10~20年後・・・> お子さんへのリフォーム。 10年20年着たハリスは経年劣化に伴い何とも言えない風合いが出てきます。 自分が愛したジャケットを子供へも... というのは、子を持つ親なら一度は考えたことはあるのでないでしょうか。 ジャケットによって家族の歴史が紡がれていくなんて素敵ですよね。
いかがでしたか。 【Harris Tweed(ハリスツイード)】の生地の魅力を感じていただけましたでしょうか。 実際に生地に触れることで、素材の本当の良さを感じていただけますので、 是非この機会に、ハリスツイードサンプル帳をご請求ください。