2025年2月21日更新 執筆者:大阪店 河本
こんにちは。大阪店の河本です。 寒さの厳しい日が続いておりますが、読者の皆さんはいかがお過ごしですか? 歴の上ではとっくに『春』を迎え、もう季節は変わっています。 季節が変わる。 ということは、、、もうやることはアレですよね。 そう、《衣替え》です! 皆さんは今年、どんなアイテムをオーダーしようか、もうお決まりですか? とは言ってもまだこの寒さですから、なかなか考えられていない方も多いかと思います。 ただ、昨今のカジュアル化の影響から、いわゆるビジカジやスマートカジュアルといったファッションがビジネスウェアの主流となってますから、今年の春夏スタイルのメインも「ジャケパン」になることは間違いないでしょう。 ということで、先週には【ジャケパンスタイル楽しもう!】と題したHPを更新しました。 ここでは、主にジャケパンスタイルを楽しむための「ジャケットの着こなし方」等を詳しくご紹介しています。 とても参考になるページになっていますので、宜しければご覧ください。
さて 上記のページを見れば、これでジャケパンスタイルを制覇できます!と言いたいところなのですが・・・ 折角の機会ですから、ジャケパンスタイルにおいてのあの重要アイテムについても詳しくご紹介したいなと思いまして。 今回はそちらのアイテムについて触れていこうと思います。 そのアイテムとは、、、『スラックス』です! 「ジャケパン」となると、ついジャケットにだけに気を取られてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。 確かに、一般的にジャケットはメインアイテムのような位置づけであり、もちろん非常に大切なアイテムです。 ただ、実のところジャケパンスタイルにおいては『スラックス』に力を入れた方が、よりコーディネートの幅が広がり、様々な着こなしを楽しむことが出来るのです。 ですから、ジャケパンスタイルを攻略するためのキーアイテム・主役は”スラックス” であります! では、これよりその核心に迫っていきます。
先週更新したページでも少しお伝えしているのですが、ジャケパンスタイルを楽しむためには、『あくまでジャケットはシンプルに、むしろ主役はスラックス』という考え方を持つことがオススメです。 ですから、私は、よく来店されたお客様に「まずはスラックスを充実させましょう」と言っています。 というのも、上述のようにジャケットというとメインアイテムのような位置づけですから、どうしてもスラックスはそっちのけで、ジャケットを多く集めようとされる方が多いです。 ただ、スラックスの種類が少なければ、その分合わせられる(コーディネート出来る)ジャケットもかなり限られてしまいます。 そのため、結局のところジャケットベースで考えてしまうと、着こなしが一辺倒になりますので、あまりオススメ出来るものではありません。 では一方で、スラックスをベースに考えるとどうでしょうか。
例えば、最も定番であるネイビージャケットを1着持っていれば、それに合わせられるスラックスの種類は無限大。 ジャケットは一緒でもコーディネートするスラックスが違うと、見え方・表情も大きく変わるため、決して着こなしが一辺倒になりません。 そして、ジャケットに比べ価格もリーズナブルなため、ジャケットを集めるよりお金が掛からない。 そう、このようにジャケットではなくスラックスの数を増やす方が、着こなしの幅も広がり、また経済的にも優しいのです。 この考え方でジャケパンスタイルは簡単に極めることができます。 ですから、断言します。 ジャケパンスタイルを考えるにあたって、まずフォーカスするべきなのは『スラックス』です!
いろんな色や柄のスラックスを持っておくと、その分同じジャケットでも様々な違う見え方の着こなしを楽しめます。 ですが、それと同様に、同じような色のスラックスでもシルエットが違うだけで、また違った印象を与えることが出来るのも、スラックスの面白いところであり、魅力的なポイントです。 正直、シルエットはそれぞれ好みが分かれるところですので、この形で仕立てましょう!というような決まりは特にありません。 ですから、ここではシルエットによってどんな見え方・印象になるのかを見ていただきます。
分かりやすいグレースラックスを例に見てみましょう。 両者は全く同じ色のスラックスですが、左のスラックスはスタイリッシュなサイジング、右のスラックスは少しゆとりのあるサイジングになっています。 見え方、違いますよね? 左のスタイリッシュなスラックスを使った着こなしはスッキリとした落ち着きのある印象。 対して、右の少しゆとりのあるスラックスを使った着こなしは、落ち着きがありながらもどこか抜け感のある印象に映っているかと思います。 このように、同じ色のスラックスを使ったジャケパンコーデでも、シルエットを変えてあげると、それによってビジネスライクにもカジュアルライクにも落とし込めるのです。 ですから、例えば会社でのドレスコードや好みによってあまりいろんな色柄のスラックスを持てない・持ちたくないという方は、【シルエットで遊ぶ】というのもオススメです。 また、ビジネス寄り・カジュアル寄り、というような見せ方以外にも、
このようにチノパンであれば、左のようなタイトなサイジングだとスポーティな印象に仕上がりますし、右のようなゆとりを付けたサイジングだとリラックス感のある印象に仕上げることが出来ます。 オーダーは自由自在にサイズを設定出来ますから、どんな印象に見せたいか、またどんなアイテムと合わせるのかなどを考えながら、自分好みにカスタマイズした理想の1本を是非お仕立てください。
スーツのスラックスとジャケパン用のスラックスでは、そもそもの見え方や考え方が変わってきます。 そのため、特に決まりは無いですが、ジャケパン用スラックスと相性の良いデザインというものも中にはありますので、それらの基本を抑えていただきたいと思います。
一般的に、ジャケパン用スラックスに採用されることの多いタックは「ノータック」です。 ノータックはスッキリとしたシルエットを構築し、更にカジュアルライクでスポーティな印象も与えてくれるため、ビジカジスラックスのデザインには持ってこい。 特に機能性素材のような生地でのノータックスラックスにジャケットを合わせると、より《スポーティで洗練された雰囲気》を味わえますのでオススメです。
ただ、ここ最近多いのが『ツータック』。 ゆとりのあるサイジングでリラックス感を演出するスタイルがトレンドにもなってきていますから、視覚的によりボリューム感を出せるツータックを採用される方が非常に多くなってきています。 また、タックが入ることで一つのアクセントにもなりますので、デザイン性の高いスラックスをお求めの方にも人気です。 ですから、スッキリスポーティなスタイルに仕上げ方はノータック、デザイン性が高く、またリラックス感のあるスタイルに仕上げたい方はツータック、をお選びなられるのがオススメです。
タックと同様、デザインでかなり印象が変わる「裾」ですが、今圧倒的に多いのは『ダブル』です。 その理由は2つあり、1つはシングルの裾に比べ、ダブルの方がどちらかというとややカジュアルな見た目になるため。 もう一つは、スーツ用のスラックスに比べ、ジャケパン用のスラックスでは少しカジュアルな雰囲気になるよう股下の長さを短くすることが多いので、裾の部分と靴の収まり・バランスを良くするためです。(シングルでスラックスの長さが短いとつんつるてんな見た目になってしまいがちです) スーツに比べジャケパンはカジュアルな位置づけですから、このように見た目・バランスを考えるとダブルの方が相性は良く、採用することが多くなります。 もちろん、シングルの裾を選ばれる方もいらっしゃいますし、それがジャケパン用のスラックスに合わないという訳では決してないですが、もし迷われた場合はダブルを選べば間違いはありません。
上記の「タック」と「裾」が主にスラックスの印象を変える軸のデザインですが、もっと拘りたい方やお洒落なスラックスに仕上げたい方は、細部のデザインで他のスラックスとの違いを出す ことが出来ます。 中でも代表的なのが、この《ベルトレス仕様》と《サイド尾錠》。 “これぞオーダースラックス” というような、それぞれアクセントの効いた面白いデザインです。 ジャケパンのようなカジュアルなスタイルだからこそ出来るデザインでもありますので、気になる方は是非取り入れてみてください。
こうして攻略したジャケパンスタイルですが、皆さんよく見落としがちなのが、合わせる「靴」です。 スーツを着用される際は、よくストレートチップ等のヒモで結ぶクラシックな革靴を履いている人が多いと思います。 ただ、ジャケパンはスーツに比べカジュアルなスタイルです。 そのため、ジャケパンスタイルの際は、ローファーや、紐靴でもスエード (夏に履いてもお洒落です!)のようなカジュアルライクな靴を合わせるのがオススメ。 『足元を見る』そんな言葉があるように、靴もとても重要な要素ですから、靴選びにもこだわり、全身洗練されたカッコ良いジャケパンスタイルを演出しましょう。
オーダー最大の弱点である《納期》 (時間)の問題を克服したオーダーシステム、『7Daysオーダー』を使えば、スラックスも約1週間で手に入れることが出来ます! オーダーしたいけど納期(時間)がかかる。だからやむを得ず既製品で購入。 このようなご経験、皆さんもおありかと思います。 ただ、股下等の調整をしたら仕上がりは1-2日後と言われ、なんだかんだ受け取れるのは次の休み。結局“1週間かかってしまった”。なんてことありませんか? そう、既製服でも意外と受け取りまで時間がかかることがあるんです。 ですが、7Daysオーダーを使えば、同じく約1週間程度お待ちいただくだけで、既製品よりも体にフィットした自分好みのスラックスが手に入る。 そう考えると、絶対に(7Days)オーダーのほうが良いと思いませんか??? 何度も言うように、今の時代は〈ビジカジ〉〈スマートカジュアル〉が主流ですから、コーディネートのキーアイテムとなるスラックスには是非こだわっていただきたいところであります。 ですから、納期のせいで満足の低いスラックスを買うのではなく、この『7Daysオーダー』をご利用いただき、《納期》も《出来》も大満足なスラックス是非、手に入れてください!
以上、今回はジャケパンの主役!『スラックス』 についてご紹介しました。 スラックスは何本持っていても本当に損しません。 むしろ、多く持っておくことでコーディネートの幅もグンと広がりますから、着こなしがもっと楽しめるようになります。 今季も本当に何本でもお仕立てしたくなるような生地をたくさん仕入れましたので、是非ヨシムラでスラックスをいっぱい集めましょう! ご来店・ご相談を心よりお待ちしております。