2025年2月14日更新
まだ肌寒さが残る2月も中旬ですが、立春もとっくに過ぎ、暦の上ではもう《春》が始まっている。 そう、意識しないうちに、いつの間にか季節は変わっていくんですね~。 暖かで心地よい麗らかな春の日を楽しめるまであともう少し、と言うところでしょうか。 う~ん待ち遠しい。 『春よ来い!』と言った感じですね! 寒い冬が個人的には大好きではありますが、季節が変わる=【衣替え】という事で、1人何着ようかな?とソワソワしている、東京店SHOPMASTER(佐野)です。 例年取りオーダーシートを書く手が止まりません。。。コレが自分のオーダーじゃなきゃ、更に嬉しいのですが、、、『今年もいい生地沢山仕入れました!』とにかく、思わずオーダーしたくなる、そんな春夏新作生地が徐々に揃ってまいりました。 という事で、 2025年春夏シーズンが本格的に始まる前、そして本格的な衣替え前ではありますが、皆さんにいち早く春夏新作生地のごく一部ご紹介をすると共に、春夏のメインスタイルになる事は間違いない《ジャケパンスタイル》についてご紹介していきたいと思います。 今年も『カジュアル』がファッションのキーワード。 ビジネスシーンでのファッションは、『ビジカジ』または『スマートカジュアル』が主流。 皆さん《ジャケパン》準備OKですか?! 特にこれから始まる春に向けては、ジャケパンの出番は多くなり、バリエーションを増やしていきたいところ。 そうなると、毎朝コーディネート考えるのが、、、ストレス。と感じる方もいるかもしれません。 選ぶストレス。そんなジャケパンの悩みも解消していき、2025年の春夏は《ジャケパンスタイル》を存分に楽しんでいただきたいと思いますので、是非お付き合いください。 それでは新作生地を、、、といきたいところですが、先ずはジャケパンスタイルをCOOLに(格好良く、粋に)着こなしてもらうために、《ジャケットの基本》を皆さんにご紹介していきますね。
ジャケパンスタイルのメインである《ジャケット》ですが、皆さんこんな事思ったことありませんか?? 『スーツ(上着)とジャケット何が違うの?』 両者とも正直同じ形ではあるし、一体何がどう違うのか分からない、、、そんな疑問に(佐野)が一発回答しますね。 その答えは、、、『特に大きな違いはないです。』はい。本当にその通りです。 スーツ(上着)もジャケットもバスト周りや、ウエストの絞りといったサイジングの核になる部分は、スーツと比べ大きくは変化させません。 ただその中でジャケットを格好良く着こなすポイントを簡単にまとめますので、ココをまず抑えて、ジャケットを自分の武器として使いこなしていきましょう!
スーツのようにカチッとした仕上がりではなく、ジャケットは軽快感と柔らかさを演出する事がマストです。 【着丈】【肩】【アンコン仕立て】この3つを組み合わせて、ジャケットスタイルを極めましょう。
先にご紹介した3つのポイントは絶対に抑えていきたいポイントですが、このポイントを抑えたうえで、YOSHIMURA&SONSでは《カジュアルに特化したモデル》をご用意しております。 その名も、、、《コンフォートジャケット》です。 昨年デビューした新しいモデルですが、皆さんもうお試しいただきましたか? コンフォートジャケットの一番の特徴は、とにかく軽く、身体に馴染むような柔らかい着心地を楽しめるところ。 軽さを出すために余分なもの(肩パット・芯地)省き、見た目もスッキリとした仕上りで、カジュアルライクな印象に仕立てられるのもポイント。
更に、今までのモデルでは表現できなかった、柔らかくリラックス感のある《ナチュラルなショルダーライン》と、アームホールを小さく設定し袖周りをスッキリと仕上げ、スポーティーに。 コンフォートとは「快適」という意味であり、『毎日気楽に』=『着て楽に』そんなコンセプトで作成した《最軽量のジャケットモデル》を皆さんも是非お試しください。
ジャケット着こなしのポイントはお分かりいただけたかと思うのですが、皆さんジャケットの生地についてはどんなイメージをお持ちでしょうか?! ジャケット=チェックなど大柄で色見も派手なもの=コーディネートが難しい=お洒落な人しか着こなせない。。。 確かにスーツと比べると、色柄が派手で個性的な生地もあるので、こんなイメージを持ってしまい、敬遠されてしまう事もあると思います。 ジャケットは派手生地で用意しなければならない。 全くそんな事はありません。むしろジャケットはシンプルな《紺》無地で1着もっておくことをオススメします。 紺ジャケットの魅力は、、、
誰が着ても、どんなシーンでも、どんなアイテムともコーディネート(人・場所・物)できる点が1番の魅力です。 ジャケパンスタイルを極めるために、皆さんに一番お伝えしたいことは、 《ジャケットは《紺》でシンプルに、パンツでコーディネートの幅を広げる》これに尽きます。 ジャケパンと言うくらいですから、ジャケットが主役で目がいきがちですが、あくまでジャケットはシンプルに、むしろ主役はパンツと言う考え方を持つと、ジャケパンスタイルは簡単に極めることができます。 紺ジャケット1着に対して、3本のパンツ(素材違い色柄違い)を持つこと。 ジャケットではなく、パンツでコーディネートに変化を付けるだけで、まったく違うスタイルに見えますから。しかも経済的。(パンツの方がジャケットに比べるとお買い得) 1着持っているだけで、着こなしの幅は無限大。 シーズンごとに1着持っておくことをオススメします。
さて、ここまでジャケパンスタイルの着こなしについて色々とご紹介しきましたが、ココからは、オススメの新作生地をご案内します。 2025年春夏は様々なジャケパンスタイルを楽しんでいただけるよう、色々と仕込んでおります。(楽しみにしていてください!) ですが先ほど『ジャケットはシンプル』にとお伝えしましたように、先ずはどんなコーディネートにも使えるシンプルな生地を、新作生地の中からご紹介したいと思います。 『ジャケットはシンプルに。』 ジャケパンスタイルを楽しむためのキーワードです。
カノニコ21マイクロンのジャケット生地。 まさに春夏生地と言わんばかりの《平織りポップサック》です。 ホップサックとは、まるで麻袋の様にザックリとした織り方が特徴で、まさに『THEジャケット生地』と言う言葉がしっくりきます。 絶対抑えたい《紺》から、季節感を感じるオレンジにグリーン、大人っぽいホワイトベージュ、どれもシンプルな無地でコーディネートしやすく、ザックリとした表情は非常にジャケットとして使いやすい1着に仕上がります。 2025年春夏ジャケットを仕立てるならまずこの生地で、とオススメしたい生地です。 この生地の最大の魅力は、21μ(マイクロン)と言う非常に太い糸を使って生地が織られていること。 読者のみなさんの中には、21マイクロンはそろそろお馴染みになってきたのではないでしょうか。 21μの太い糸から織りあがった生地は、程よい肉付きと重量感で、仕立て映え良く防シワに優れ扱いがしやすく、ドライでザックリとした生地感は通気性にも優れ、どこをとっても優秀な生地に仕上がっています。 今シーズンのジャケット生地の中では、個人的に1番手に上がるほどオススメ生地。 実際に生地を手に取って見ると、『なるほどね。』と納得いただけるはずです。 自信を持ってオススメします。
ロロピアーナらしい、上品で上質なジャケット生地。 この生地も平織のホップサック生地ですが、通常ザックリとしてラフなイメージが強い生地感をロロピアーナが作ると、まあ、なんて艶やかに仕上がるのでしょうか。誰が見ても、『あら素敵。』と思わせる、まさに、ロロピアーナマジックです。 春夏のロロピアーナのジャケット生地と言うと、YOSHIMURA&SONSでは、ウール、シルク、リネンの三者混の、SUMMER TIME(サマータイム)がメインとしていましたが、(今年も新色をご用意しております!)このジランダーは、ベーシックなウール100%のシンプルな生地。 サマータイムと比べるとドレス感は抑えめですが、逆にシンプルでどんなスタイルにも取り入れやすい生地感jですから、使い勝手よく、かつロロピアーナの上品さ艶やかさを気軽に感じていただける生地としてとってもオススメです。 『大人のシンプルで品のあるカジュアル』を是非この生地でお楽しみください。 春夏生地の新作としてご紹介しておりますが、裏地をしっかりと貼り仕上げれば、シーズンレスで着用できる点も魅力ですね。
さてここまでは、ジャケパンスタイルの《ジャケット》を中心にお話しをさせていただきましたが、先に『あくまでジャケットはシンプルに、むしろ主役はパンツ』と言う考え方を持つこと、をオススメしましたが、頭に残っているでしょうか。 そうです。ジャケパンスタイルの主役は『パンツ』です! 上物に注目してしまいがちではありますが、正直ジャケットはシンプルで使えるジャケットがまず1着あればいいんです。(なので紺がオススメです。) パンツでコーディネートの幅を広げることを覚えていきましょう。 1着のジャケットに対して、日ごとにパンツを変えてコーディネートを組む。 例えば、ビジネスカジュアルにおける、紺ジャケットのコーディネートとして、、、
ジャケットは1着、パンツでコーディネートに変化を付けるだけで、こんなにも簡単にたくさんコーディネートが組めてしまいます。 ジャケットがいつも一緒なのは、、、と言う方もいらっしゃるでしょう。 ですが、ジャケットっていざ仕事だってなった時は、脱いでしまう事が多いのではないでしょうか?! そう、結局のところジャケットは脱ぐんです。という事は、常に穿いているパンツでバリエーションがあった方が助かりますよね?! パンツは穿かないわけにはいきませんから。だからジャケパンスタイルは、パンツを主役として考える方がいいんです。 パンツでコーディネートに幅を付けるならば、ジャケットはシンプルである方が絶対いいですし、何でも合う《紺》のジャケットを推すのも納得いただけるのではないでしょうか。 色々と熱く語ってしまいましたが、2025年春夏新作は、パンツを主役にしたいような生地をバリエーション豊富にご用意しましたので、ジャケパンスタイルを存分に楽しんでいただけるラインナップは必見です! そんな中から、最近の代表的な春夏素材と言えば、と言うところで、機能性素材についてご紹介させていただきます。 本当に今年はパンツを仕立てたくなるような生地をたくさん揃えているのですが、それは本格的な春夏シーズンが始まってからご紹介していきますので、先ずは今年もキー素材となる事間違いない《機能性素材》要チェックです。
COOL(格好良く) COMFORTABLE (抜群のストレッチ性、快適)CLEAN(清潔に、洗える) と嬉しい機能が満載な《機能性素材》は、カジュアルな装いがメインとなってきた今のファッションシーンでは、もうシーズンを問わずマストな存在。 着心地も使い勝手もストレスフリーなアイテムをオーダーで。 今までのオーダーの感覚や考えとは違った、まさに新しいオーダー体験はハマるお客様が続出しファンが多い機能性素材。 COOL(格好良く) COMFORTABLE (ストレッチで快適)CLEAN(清潔に、洗える) と『3つのC』と覚えてください!
機能性素材はポリエステルが主体の生地。 これを聞いて『ん?ポリエステルだって?それをオーダーで、、、』とあまりいいイメージを持たない方も多いかもしれませんが、、、ご心配なく。 先にご覧いただいた生地画像を見て、ポリエステルと判断がつきましたか? (画像だとちょっと難しいかもしれませんが、、、実物を見れば考えが変わります。) 春夏の注目は、見た目コットンでカジュアル映えするサッカー生地《EVALET ギンガムサッカー》や、夏の定番素材『リネン』を表現した《&+RIRANCHA(リランチャ)》は、驚くほど見た目は天然素材のようで、表情のある生地感。 天然素材の持つ表情や、色見や風合いが見事に表現されていることに驚きます。 そこに天然素材にはない機能性(ストレッチ性、ウォッシャブル性etc,,,)がプラスされているとしたら、、、嬉しいに決まっていますね。
ONでもOFFでも、リラックス感のある洋服が今の時代のスタンダードになりつつあります。そんな中ストレッチ性は最も外せない生地の機能面の一つです。 動画をご覧いただければ良くお分かりいただけるかと思いますが、このストレッチ性があるからこそ、ストレスフリーな着心地を生んでくれます。 また、このストレッチ性は防シワ効果も抜群です。体の動きに合わせて生地が伸び縮みすることで服に入ってしまうシワを防いでくれるのも嬉しいところ。 特に出張の多いビジネスマンの方は、快適(ストレッチ)にリラックスした状態で移動でき、シワもより辛いことから、シャキっとした状態で取引先と商談。なんて使い方ができるのって嬉しくないですか。移動の多いビジネスマンは必見です。 洋服にも体にもストレスフリーで着られる素材は、デイリーユース(日常使い)にはもってこい。 是非一度このストレスフリーな素材感をご体感ください。
機能性素材はON/OFF兼用でデイリーに使えるとご案内してきましたが、この3つ目のC である、CLEAN は特に汗を掻くこれからの季節は絶対に欠かすことが出来ない要素。 スーツを主としたオーダーアイテムはもちろんクリーニングで。。。←それって手間じゃないですか? デイリーに使えるものでこそ、ケアは楽じゃないと使えませんよね。 機能性素材はウォッシャブル性も大きな魅力の一つで、ご自宅の洗濯機で洗う事が可能。 汚れても気兼ねなく自宅で洗える気楽さは、クリーニング屋にもっていく手間とコストを削減する、タイムパフォーマンスの高さは見逃せない要素。 着用時に一番付く汚れは《汗》かと思いますが、ドライクリーニングでは汗(水溶性の汚れ)は落ちないのってご存じでした? 水溶性の汚れは自宅の洗濯機で水洗いすることで落ち、気持ち良く快適に着ることが出来ます。 洋服にもお財布にもそして体にも優しいウォッシャブル性に是非注目してください。 また、ウォッシャブル仕様を加えることで着心地が快適に。 画像をご覧になってください。水捌けと通気がいいように、ポケットの袋地、腰裏マーベルト、裏地まで全てメッシュ仕様になっている点に注目。 また、このメッシュ仕様は、蒸れを軽減するだけじゃなく、実際洗濯をした際に、水切れがよく、通常乾きにくいポケットの袋地を早く乾燥させるのに役立っています。 機能性素材でのお仕立て、特に洗濯の多いパンツには絶対取り入れたい仕様ですね。 機能性素材の『3つのC』をご案内しましたが覚えていただけましたか?! 天然素材にはないその新しいキャラクターは、オーダーをもっと身近に感じていただける生地だと確信しております。
さて、 今年マスト、いや、これからの時代にマストである、ジャケパンスタイルの考え方を中心に、2025年春夏新作生地をチラ見せ程度ですがご紹介してまいりましたが、いかがでしたでしょうか。 スーツスタイルよりもコーディネートの幅が広くファッションを目一杯楽しめる、ジャケパンスタイルを極めて、ビジネスシーンもプライベートシーンもファッショナブルに楽しんでいきましょう!