2025年4月18日更新 執筆者:大阪店 河本
こんにちは。大阪店の河本です。 4月も中旬を過ぎ、新年度の慌ただしさも落ち着いてきた頃かと思いますが、読者の皆さんはいかがお過ごしでしょうか。 さて 気温も暖かくなったことで、春服のみならず夏服まで〈衣替え〉を意識し始めた方も多いかと思いますが、皆さん順調に衣替えは進んでいますか? 5月に入るとクールビスも始まりますので、特にマストアイテムである「シャツとパンツ」は揃えておきたいところですよね。 そこで、現在ヨシムラでは、クールビスでのマストアイテム「シャツとパンツ」をお得にお仕立て頂ける《シャツ&パンツフェア》を絶賛開催中です! 何度も言うように、『シャツ&パンツを制すること』が“春夏のビジネスファッションを制する” と言っても過言ではありませんので、是非このお得な機会にご参加いただき、思う存分お仕立てください!
ということで、今回はそんな《シャツ&パンツフェア》の対象アイテムである〈シャツ〉と〈スラックス〉を仕立てる際にオススメしたい仕様についてご紹介いたします。 それぞれクールビズのメインアイテムであるからこそ、お仕立ての際は是非《仕様》までこだわっていただきたいですので、フェアの参加をご検討されている方や、どのように仕立てようかお迷いの方は、ご参考までに最後までご覧ください。
シャツもカフスや前立て、バックデザインなど色々な仕様がありますが、やはり《シャツの顔》でもある襟型には一番こだわっていただきたいところ。 ですので、今回はクールビスでは主流であるノーネクタイスタイルにオススメの襟型をご紹介します。 なお、これからご紹介する襟型は、シャツ&パンツフェア案内時のHPでもご紹介していますので重複する箇所も多々ございます。ただ、それだけ “我々がオススメする襟型” ということですので、ご覧いただき、よりこれらの良さを知っていただけますと幸いです。
ビジネスシーンにおいて、ネクタイをしてもしなくても着用できる、その汎用性の高さで人気のボタンダウン。 しかし、時代はクールビズからビジカジになり、タイドアップそのものをする機会が少なくなってきた昨今では、よりノーネクタイ時にサマになる襟型の需要が非常に高くなっています。 そこで開発したのが、この『ドレスボタンダウン』です。 特徴は、なんといっても「美しい襟のロール感」。 柔らかく立ち上がった襟は、着る者をエレガントな雰囲気に映し、どことなくドレッシーな印象を与えます。 ですので、シャツが主役となるクールビススタイルでは、シャツ1枚だと寂しく見えてしまいがちですが、このドレスボタンダウンであれば、〈圧倒的な存在感〉で十分1枚でもサマになるのが魅力です。 (もちろん、ジャケットスタイルにもベストマッチ!)
定番であれば、オックスフォードやデニム生地との組み合わせですが、私が個人的に推しているのが、光沢のあるインポート生地とドレスボタンダウンの組み合わせ。 ツイルやヘリンボーンなどのドレッシーな生地と、ドレッシーなドレスボタンダウンの相乗効果で、更にエレガントな着こなし、雰囲気をお楽しみいただけます。 あまり見られないオーダーらしい1枚になりますので、是非一度お試しください。
ボタンダウンに続き、ノータイ用の襟型で人気が高い〈カッタウェイ〉は、襟の開きが大きく、ノータイ時に首元をスッキリ見せてくれるスマートさが魅力です。 また、襟の開きが大きい分、第一ボタンを外した際でも、剣先が垂れ下がってだらしなくなることはないですので、スッキリ且つ上品な首元を演出してくれます。 このカッタウェイは、比較的どの生地とも相性はいいですが、どちらかというと少しイタリアンな雰囲気を醸し出す襟型ですので、オススメは麻100%や麻混紡の生地でお仕立ていただき《リゾート感のあるスタイル》を楽しんでもらいたいですね。 特に麻と綿の混紡生地であれば、見た目はカジュアルになりすぎず、ほどよく抜け感のある印象になりますので、大人の余裕を感じられる粋なシャツスタイルになりますよ。 また、春夏用のサマージャケットでは、麻とウールの混紡生地も多くなっているため、そんなジャケットと組み合わせれば、素材感のバランスも良くなり、よりお洒落なコーディネートに仕上がりますのでgood!です。
ボタンダウンのように表側に見える装飾(ボタン)があまりお好きでない方は、このどことなく色気があり上品なカッタウェイをお選びください。
ノータイ用とは言え、時にはタイドアップをしないといけない場面がある、という方も多いのではないでしょうか。そういった方は、なるべくノータイ時でもタイドアップ時でも綺麗に見える襟型のシャツが欲しいところですよね。 そこでオススメなのが『スナップダウン』です。 このスナップダウンであれば、剣先の裏側にスナップボタンが付きますので、第一ボタンを開けた時でも襟が暴れないようホールドすることができます。 ネクタイはもちろん、ノーネクタイでもだらしなく見えず綺麗にお召しいただける非常に便利な襟型です。
このスナップダウンは、基本的に「タイドアップ・ノータイ兼用」のシャツで使用される襟型ですから、あまり派手な生地でのお仕立てはオススメしません。(ネクタイが合わせにくくなるため) ただ、上記2つの襟型に比べて、見た目にこれといったアクセントがないため、クールビズの際サマになるシャツにすることを考えると、少し柄の入った生地や、無地でもサラッとしたような全くの無地でない方がオススメです。 例えば、ヘリンボーン柄やロンドンストライプ柄、また無地であれば表面に少し表情があるハケメなど、ネクタイが合わせやすく、且つノーネクタイでもお洒落に着こなせる生地を選ぶようにしましょう。
いわゆるポロシャツのように被って着るタイプのデザインである『プルオーバー』は、カジュアル化が進みビジネスファッションも多様化している今、周りとの差をアイテムとして非常に注目されています。 このプルオーバーは、ノーネクタイで着ることを想定したデザインですので、襟や前立てのディテールにソフト芯・ガーゼ芯という柔らかい芯を使用し、よりリラックスした雰囲気に仕上げているのが大きな特徴です。 また、裾はパンツにインもアウトも出来るようスクエア (水平)にしてあり、さらに動きやすさも重視して脇に5.0cmのスリットが入っているのも魅力のポイントです。
クールビスでは、1枚で存在感のあるお洒落な着こなしが出来ますし、またジャケットスタイルでも十分馴染みますので、持っておけば様々なコーディネートをお楽しみいただける万能アイテムです。
襟型はボタンダウンがスタンダードですが、ご紹介したカッタウェイや少し控えめにホリゾンタルワイドなんかで仕立てても格好良く仕上がります。 なお、よりカジュアルな印象にしたければ、襟の無いスタンドカラーにすると、さらに洒落感がUPしますので、大変オススメです。
シャツ同様、クールビススタイルのメインアイテムであるパンツ。 仕立てる生地や色・柄も非常に大切ではございますが、やはり生地が良くても《デザイン》が良くなければ、せっかくのオーダーパンツも台無しになってしまいます。 そのため、クールビズを始め、ビジカジやプライベートでもCOOLに格好良くお召しいただける、私オススメの仕様をこれからご紹介しようと思います。
ベルトを付けず(ベルトループが無い)着用する『ベルトレスパンツ』 基本的にビジネススーツの場合は、しっかりベルトを付けて着用することがある種ルールのようになっているため、全員が全員出来るものではありませんが、会社でのドレスコードが特になく自由度の高い服装がOKとされている方には、是非取り入れて頂きたい仕様であります。 まず、一番の特徴は、そのデザインの高さ。 アレンジ方法も様々で、帯巾を太くしたり、持ち出しを長くしたりと、ベルトレス仕様を加えれば他のスラックスとは一味違う洒落感をお楽しみいただけます。
そして、 “合わせる靴を選ばない” のも嬉しいポイント。 ベルトがあると、どうしても靴とベルトの色を揃えないとバランスが悪くなってしまうため、履ける革靴の色も限られてしまいますよね。 ただ、ベルトレス仕様ですとベルトは付けないので、好きな革靴の色を持ってこれますし、さらにプライベートシーンではスニーカーとの相性も良くなる、といった魅力たっぷりの仕様となっています。 より《オーダー感》を感じられる仕様ですので、この機会に是非お試しください。
“ベルトレスパンツを履く” ベルトループが無い分、よりピッタリなサイズ感が求められるベルトレス仕様は、これぞオーダーの醍醐味!といっても過言ではありません。 そんなベルトレス仕様をお選びなられた方に是非、一緒にお付けいただきたいのが、この『サイド尾錠』です。 ベルトが無くても寂しくならないお洒落なアクセントになりますし、またドレッシーな印象を与えてくれますので、サイド尾錠を付けるだけで一気に本格的なパンツスタイルをお楽しみいただけるようになります。 クールビズはもちろん、ビジカジやプライベートでのカジュアルパンツとしても非常に重宝すること間違いありません。是非ベルトレスと共にセットでお仕立てください。
皆さんご存じ、太ももからヒップにかけてゆとりを与え、楽にお召しいただけるように成る『タック』。本来はこのように機能性として選ばれる方が多いのですが、実はデザイン性としても見ても非常に有能な仕様なんです。
まず、タックが付いていることで〈一つのアクセント〉になりますので、ノータックに比べ洒落感のある雰囲気に仕上がります。 また、腰回りにボリュームが出る分、ベルトレスのようなジャストサイズなウエストのパンツと組み合わせると、【ウエストは引き締まっているのに対し、腰回りはボリューム感がある】 このコントラストで、よりウエストを細く見せ、スタイリッシュな印象にすることが出来るのです。 クールビススタイルで単品でもサマになるパンツをお求めであれば、タックは2本入れてよりボリューム感を出し、『2タック×ベルトレス』の組み合わせで良いアクセントとコントラストが効いた、存在感抜群の仕様でお仕立てしましょう。
梅雨から夏にかけて、スラックスの履き心地が悪くなる大きな要因は、〈蒸れ〉ではないでしょうか。 下着、シャツと沢山の生地が重なっていることで起きるこの腰回りの蒸れは辛いですよね。 そこでオススメなのが、この『ウォッシャブル仕様』です。 そもそもウォッシャブル仕様と通常仕様では何が違うのか、それは、ポケットの袋や腰裏などの付属品が大き く異なります。
ウォッシャブル仕様と通常仕様を比較すると、ウォッシャブル仕様は水捌けと通気性がいいように、ポケットの袋地、腰裏マーベルト、裏地まで全てメッシュ仕様になっているのが分かると思います。 これより、実際洗濯をした際に、水切れがよく、通常乾きにくいポケットの袋地を早く乾燥させる役割を果たしてくれます。 また、何より通気性がUPしたことで、涼しさ・軽さが段違いになりますので、洗えることも嬉しいのですが、このメッシュ仕様は、それ以上に、涼しく快適にスラックスが穿けるのが特に嬉しい機能です。 “でも、洗える生地じゃないと「ウォッシャブル仕様」はできないんでしょ?” そう思われた皆さん。ご安心ください。 実は、洗える生地(ポリエステルが40%以上含まれている生地)だけなく、ウール100%の生地にも、このウォッシャブル仕様をお付けることができるのです。 もちろん、ウール100%の生地だとご自宅で洗濯することはできませんが、メッシュ素材の付属品はお付けすることができます。 ですので、このウォッシャブル仕様の快適性を活かし、ウール100%のスラックスにも取り入れれば、通常のパンツも軽く涼しく快適にお召いただけます。 ウォッシャブル仕様は洗えること以外にも、軽く涼しくするというメリットもありますので、この梅雨時期から夏にかけて、是非取り入れていただきたい仕様です。
以上、今回は絶賛開催中「シャツ&パンツフェア」の《オススメ仕様》についてご紹介しました。 シャツ・パンツ共に、これからメインアイテムになるからこそ、是非仕様にもこだわってお仕立ていただき、夏でもCOOLに格好良く着こなしを楽しんでいただければと思いますので、ご紹介した仕様を参考いただきながら、引き続きシャツ&パンツフェアをお楽しみください。 皆さんのご来店&ご参加お待ちしております。