執筆者:大阪店 河本
こんにちは。大阪店の河本です。
寒さの厳しい毎日ですが、読者の皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
気持ちの良い暖かな風が吹く春の訪れが待ち遠しいですね。
さて
突然ですが皆さん、『フォーマルウエア』と聞くと、何をイメージされますか?
恐らく、黒無地のスーツやダークスーツを思い浮かべる方が多いと思います。
ただ実のところ、このフォーマルウェアの中には、慶事用や弔事用、また列席する時間帯に、間柄、立場、もっと言うと生地の種類まで、注意するポイントが結構あるものです。
ですので、今回は意外と知られていない『フォーマルウェア』について、色々ご紹介したいと思います。
必要に迫られてから用意することの多いフォーマルウェアですが、特に一般的な礼服なんかは着用頻度(回数)がそこまで多くないため、ご体型が大きく変わらない限り5年~10年ご着用いただくことが出来ます。
その点も踏まえて、用意しておいて困らないこのフォーマルウェアに対する理解を深め、今後のお仕立てに活かしていただけますと幸いです。
それでは早速、一口にいって様々種類のあるフォーマルウェアの着用オケージョン(場面)やアイテムなどについてにご説明いたします。
まず、上記は儀式によってその開催時間と列席するスタンスによって何を着用すれば良いか?が一目で分かる一覧表です。
正直今の時代は、この表を絶対に守らないといけない!というようなことはなく、比較的自由になってきています。
ですが、一応正式に決められたルールに基づいて作成したものでありますので、まずこの表に従って場面にあった装いを選んでいただくと間違いありません。
これを見ますと、身の回りで起こりうる一般的な儀式に於いて、列席者の立場であればブラックスーツ(準礼装)の汎用性が非常に高いのが分かりますよね。
ただ立場が変われば、装い(アイテム)も変わってまいりますので、それを下記にてご説明させていただきます。
主に格式の高い、主催者側が着るデイフォーマルウェア。
上着のフロントボタンより大きくラウンドしたコートに、ベストはシルバーやグレーのベスト、パンツは黒とグレーを基調としたストライプ柄
のコールパンツを合わせます。
格式に問わず、主催者側、列席者共に着用可能なデイセミフォーマルウェア。
上着はブラックスーツに、ベストはシルバーやグレーを合わせ、下はコールパンツを合わせます。
格式を問わず、また時間帯も問わず、冠婚葬祭全てに着られるフォーマルウェア。
略礼服と言います。
慶事には淡いグレーのベストか、スーツと同素材の黒ベストに白衿という脱着可能な付属を付けて着用します。
ただ、弔事の際にはグレーベストはNG。また同素材の黒ベストの場合は白衿の付いていない(付いている場合は外す)ものを着用するのがルールです。
夜間にやや格式の高い式用のセミフォーマルウェア。
拝絹という光沢のある黒のサテン地を上着の襟に使用し、スラックスの脇縫い目にも同じくサテン地の側章を付ける。
通常はカマーバンドを着用するが、シングルかダブルのベストでも可。
パーティのドレスコードに“ブラックタイ着用”とあれば、このタキシードを着用するのがルールです。
このように、フォーマルフェアの中にも色々なアイテムがあるのをお分かりいただけたと思います。
先述のように、基本着用されることの多いのが「ブラックスーツ」。
ですが、実はブラックススーツの中にも種類と言いますか、覚えていただきたいことがありまして・・・
最もフォーマルシーンで着用することの多いブラックススーツだからこそ、着用場面で恥をかかないために、是非ご覧ください。
ブラックスーツ(略礼服)は、冠婚葬祭全てに着られるフォーマルウェアとされています。
ですが、最も注意すべき点は〈慶事〉と〈弔事〉によって大前提『生地が変わる』というところです。
これは、黒の生地を並べた画像です。
皆さん、違いは一目瞭然ですよね。
そう、同じ黒の生地でも色の濃さが全然違うことが分かると思います。
実は、冠婚葬祭全てに着られるのがブラックスーツスーツと一括りされてはいますが、この生地の濃さでフォーマル度、着用場面が大きく変わるのが注意点です。
慶事用のブラックスーツは、ビジネスでもご着用いただけるような少しグレーがかった黒の生地で作られているのが一般的です。
色目以外の特徴としては、生地の光沢もポイントで、一般ゲストとして参加する結婚式やパーティーシーンで着用されることも多いことから、華やかな印象を演出できるよう光沢感のある生地で作られることが多いです。
これはビジネススーツの観点からみても、より弔事用のブラックススーツと差別化できますので、黒スーツがやや否定的な今のビジネスシーンでもお使いいただきやすいと思います。
ですから、弔事用のスーツとしてNGですが、例外としてお通夜に一般弔問客として出席する場合は、慶事用のブラックスーツでもOKとなります。
これは「ビジネススーツで急いで駆けつけた」ということを表すためです。
ただ、このことを視野に入れたブラックスーツを仕立てる際は、少しグレーがかった黒でも、なるべく光沢感の少ない黒の生地を使って仕立てることをオススメします。
弔事用のブラックスーツはよく喪服とも言われますが、黒味が深く・濃い〈漆黒〉と呼ばれる光沢感の無い黒の生地で作られるのが基本です。
ヨシムラでも、フォーマル専用の生地をご用意しており、これらは全て〈漆黒〉の生地です。
もちろん、弔事用のブラックスーツは、葬儀や法事で故人への弔意を示すために着用されるため、当然結婚式などのおめでたいシーンやビジネスでは着用することが出来ません。
なお、この漆黒の生地はフォーマル度が最も高いことから、モーニングコートやタキシード用の生地として、使用されることも多いです。
※タキシードは、シーンによって慶事用の光沢のある黒で作られることもあります。
ややこしい話ではありますが、この違いが分かっていないと場合によっては恥をかいてしまうこともありますので、是非この機会に覚えておきましょう。
それではこれより、YOSHIMURA&SONSでご用意しております、礼服専用の「フォーマル生地」を簡単にご紹介いたします。
色んな生地があるのですが、その中でも特にオススメしたい生地をピックアップいたしました。
ただ、黒の生地についてはどうしても画像ではなかなか違いが分からずでして・・・,
ですので、宜しければフォーマル専用のサンプル帳もご用意していますから、是非そちらも合わせてご請求ください!
お馴染みションヘル織機を使用し、原毛本来の艶を活かした深い黒が特徴の生地。
取り扱うフォーマル生地の中で最も〈漆黒〉であり葛利毛織らしい着心地の良さも体感いただけるオススメの服地です。
経糸の密度と緯糸の打ち込みをアップさせることでシワになりにくく、仕立て映えする素材に仕上げたこちらの生地。
濃染加工が施されているため、礼服らしい深みのある黒が再現されており、高級感を感じることのできる服地となっております。
ウールの持つ独特の風合いと仕立て映えを強調し、究極の黒を追求した最高級のブラックフォーマル生地。
モヘアが混紡されていることで、シワになりにくく、清涼感のある服地に仕上げています。
フォーマルシーンに相応しいのは、やはり白のシャツです。
更に言うと、生地で言えば弔事用以外を除いて〈光沢のある白〉が理想。
特に、結婚式やパーティーシーンなどの場で着用するタキシード、ブラックスーツには、このようにインポート物の白生地を使って仕立てると、より華やかな印象になりますのでオススメです。
デザインは、衿型でいうとレギュラーやワイドカラーが基本ですが、正礼装や略礼装に用いられるウイングカラーを略礼装に用いたり、ピンホールカラーなども素敵です。
他にも、カフス専用のダブルカフスにフロントの比翼仕立てなど、着用する場面に沿ったデザインや、少し崩したデザインなど、色々ございます。
また、シャツ以外にも、
チーフやサスペンダー、蝶ネクタイにカマーバンドなど、フォーマルシーンには欠かせないアイテムもYOSHIMURA&SONSではご用意しております。
※これらは全て別注品(取り寄せ)となりますので、当日のお渡しは出来かねます。
これらについても詳しくご紹介したのですが・・・
ここで紹介するとまた長くなってしまうので、今回はなくなく割愛させていただきます。
気になる点や分からないことがございましたら、是非お気軽に我々スタッフにご相談ください!
以上、今回は『フォーマルウェア』についてご紹介させていただきました。
これを見れば、フォーマルウェアの種類やアイテム、また正しいお選び方等について分かっていただけると思います。
特に、ブラックスーツは結構間違われやすいアイテムですので、是非参考にしていただけますと幸いです。
フォーマルウェアもYOSHIMURA&SONSにお任せください。