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既製服にはできないこんなこと !! |
既製服とオーダー服どこが違うと聞かれれば、体に合っているとか自分の好みで仕立てられるとかですよね。だから他人が着ている服が既製かオーダーかなんてなかなかわかりませんよね〜。 でも一発でわかるポイントがあるんです! それは・・・内ポケットの名前の刺しゅうです。 既製服にはネームをつけないケースもありますがこれは論外として、ネームが付いている場合でもスグわかります。 写真は黒い礼服の方が既製服、グレーのバーズアイが注文服です。 え?なぜオーダー屋が既製服持っているかって? スミマセン!若い頃に父親と喧嘩して一時期当社で服を作らなかったことがありました。その時のです。お父さんごめんなさい! 脱線はともかくとして、礼服の方はよく見ると内ポケットのベロの部分(裏地の部分)に刺しゅうがありますが、バーズアイの方は表地と裏地にまたがって刺しゅうがあります。 この差がオーダーと既製の違いです。 |
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つまりオーダーでは表地を裁断してパーツに分け、それぞれの縫製をする前の段階でそのスーツが誰の物になるのかわかっていますから、背広になる前のパーツの段階で表地に刺しゅうが出来ますが、既製の場合は店頭で吊されてから嫁の行き先がきまるので、製品になる前には刺しゅうはできません。出来上がってから刺しゅうをするわけですから表地に刺しゅうをすれば当然刺しゅうの裏側(つまり背広の表面)に刺しゅう糸がでてきてしまいます。 こうならないためには刺しゅうする部分の裏側がでている内ポケットのベロの部分に刺しゅうするしかないんですね。 バーズアイのネーム刺しゅうは表地と裏地にまたがってますので更に一工夫したといったところですね。 覚えておくと便利ですので是非記憶にとどめておいて下さい。 |