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縫製工場へ視察に行って来ました!! |
東京では連日気温が35度を超える日が続く中、先日(8/6)青森県にある縫製工場まで工場視察に行って来ました。 場所は青森県○×○×市。当社の縫製の約70%をお願いしている縫製工場です。 青森といえば、皆さん頭に何が浮かびます? リンゴ?ねぶた祭り?恐山?こんな所ではないでしょうか? それ以外にも中国産に押されて苦戦している『にんにく』なども名産です。 |
さて、話がずれましたが今回の視察目的は...というと3つありました。 1.縫製現場を実際に見たい!
2.工場へ要望事項を伝えたい!
3.工場から当社への不満を聞きたい!
さてさて、工場視察はどうだったでしょうか? 前述3点の答えとはなりませんが、実際の縫製作業のラインを皆さんにご紹介いたしたいと思います。 (1)仕様書をチェック!
(2)CAD室
(3)裁断
(4)縫製作業現場(前編)
(5)縫製作業現場(後編)
(6)縫製現場(特別編)
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私の感想
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ご紹介した縫製工場は、国内のオーダーラインの縫製工場でもかなり特徴的な工場です。
よく言えば『職人気質が残っている』 悪く言えば『合理化されていない』『ドロ臭い』。 写真でも雰囲気はお分かり頂けると思いますが、工場は雑然としているし、女工さんも制服などは着ていないです。 でも画像では表示できませんがものすごい手さばきで縫い上げ、そして何といっても仕事を楽しんでやっている。 当社のこだわりオーダーを喜んで引き受けてくれる工場など、日本国中ここをおいて他にありません。 このことが今回の出張でよく分かりました。 私は、そんなこの工場が大好きです。 確かにここの工場では最近当社からのこだわり注文が増えたことで、仕上がりの製品にミスが出ることがあります。 (この場合のミスというのは致命的なミスではなく、全体から見れば小さな事ですが一部お客さまのご希望通りに出来なかったところがある程度の物です。) でもそれは、私から見れば、子供には出来の良い子もいれば悪い子もいて、だからこそ可愛いのと同じに思えます。 全て言われたことをきちんとこなす『良い子』ばかりが可愛い子供でないのと同じだと思います。 仕事というのは誤差は0.5ミリまでとか完璧度を追求することも大切ですが、ある程度自分が満足いく水準のものであれば、私はそこに至るまでの過程(すなわち物作りへの愛情やハート)も大切なファクターの1つだと思います。 なかなかこれをご理解頂くのは難しいとは思いますが、皆さんのスーツはこんな人たちが針を持ちミシンを踏んで仕立てられています。 ちなみに、この縫製工場は現状で日産180着、従業員が170名ですから、頭の回転の良い人でしたらすぐ分かると思いますが、経営的にゆとりがあるとは決して言えないです。 どうか、皆さんもこの『日本の職人魂』の火を消さないようにしてください。 さて、工場見学や私の感想はこれ位にして・・・ 今回縫製工場を視察・打ち合わせして、これまで『対応不可』としていました幾つかのことについて近々対応可能となりそうですのでご紹介します。
ですが、職人気質のテーラーさんではこれを表(とは言っても襟の裏側の話ですが...)に出すような仕上げをするところもあり、以前から何人の方にこのようなハザシはできないか?とのご質問を頂いておりました。 工場長と相談したところ、何とかやってみるとのことでした。 縫製の品質、耐久性上問題もあまり大丈夫とのことでしたのでよろしければチャレンジしてみてください。 でも一般的にハザシは表側に以下に目立たせなくやるかが技術的に大変なのにこれを逆に見せてしまうというのは?いくらお客様のニーズとは言え「なにゆえ?」というのが工場側の意見です。
これも従来は手作業のため断られていたことですが、お願いして対応可能となりそうです。
狭義のバルカポケットはポケットの下側が曲線的にカーヴしているものを言いますので、それにはなっていなかったためこれを何とか・・・とお願いしたところ女工さんを教育するところからやらなければならないが何とかしよう!とのことでした。 実施時期は未定ですが、出来るだけ早めに登場させたいと思います。 ただしこちらは専任の女工さんを置きますので追加費用が必要になるのと当面仕様が安定するまではリピーターの方を中心にご注文をお受けすることになると思います。 <<!ご注意下さい!>> |