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新機能満載見本服できました! |
当社ではこれまでオーダースーツを『 デザインのこだわり 』や『 体型的な悩みの解消 』という観点から色々とお仕立やご説明をして参りましたが、今回はこれまであまり重視できなかった『機能性』や従来のお仕立では難しかった『特殊技術』の縫製をしようと思い縫製工場とタイアップして見本服を仕立ててみました。 新しい物の好きの方やこれまでにないこだわり派にはとても斬新で魅力的なものですので出来ること出来ないことを含め是非ご覧下さい。 それではどんな新機能・新技術かというと次の通りです。
8月の日記帳に一部掲載しましたが先日とある仕入先から面白い提案を受けました。 それは何かというと... 『胸ポケットにいれた携帯電話を腰ポケットから出す』
もちろん実際には胸ポケ・腰ポケですので表からは見えませんが、胸ポケットから携帯電話を入れるとちょうど脇腹の辺り(腰ポケットの上)で携帯が留まっているのが分かると思います。 これで腰ポケットから手を入れて上から取り出します。(ちょっとしたコツは必要ですが慣れれば大丈夫) どうですか?皆さん携帯電話をどこに入れるかこれまで結構悩まれていませんでしたか? これで無事解決です。 |
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<2>電磁波防止素材の使用 昔からPCや携帯電話から発生する電磁波が身体に悪いことは指摘されていましたが、皆さん実際には携帯電話は日常手放せないアイテムとなりましたね。 そこで!心臓近辺の芯地に電磁波防止素材を使用することにしました。 これの何か優れいているか・・・ |
☆★☆ちょっと一言・・・☆★☆ |
電磁波防止素材は何で出来ているの? 画像でお分かりかどうか微妙ですが、この素材大した厚さもなく結構スケスケです。 そんな物でどうして電磁波を寄せ付けなくなるのか・・・? そ・れ・は、布を作っている素材に特殊金属糸を混ぜているからなんです。 へ〜っ、でもこれは逆説的に説明すると、金属糸が入っているから、耐久性が不足して裏地としては使えないのです。 ちなみに特殊金属糸入りのため仕入れ値も破格に高いです。・・・とほほ... |
<3>イヤーホーン専用ホール 最近は自己啓発ブームで電車の中でもMDやウオークマン・ラジオ等で英会話テープなどを聴かれている人や音楽を聴かれている人が多くなりました。 満員電車で大音量だとこれはこれで迷惑なのですが、その点は皆さんの良識にお任せして... 私からのご提案は、そんなイヤホーンをされる方がいつも悩まれる 『コードを何とかしたい!!』というニーズに当社はこの様にお答えします。 >>>『襟の裏側の目立たないところにボタンホールを!!』 こうすれば内ポケットに入れたMD等からイヤホーンを伸ばしてもこの穴を通し襟裏を通して耳に入れれば外から見るとすっきり!目立たなくなります。 |
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・・・と、思い試作をしてみたのですがここで問題発生! なんと襟裏にボタンホールを付けるよう依頼したのですが、通常ボタンホールは端から15mm程度の所に縫い込みますが、このボタンホールは端からの距離がありすぎて、ボタンホールを縫うミシンの設定を大きく変えないと出来ないことになり、やむなく見本服では直径5mm程度のただの穴となってしまいました。 実際コードを通してみると・・・ あれっ、コードは通っても両端のジャックが通らない! ・・・よく考えれば当たり前ですね。 ということで、この点では大失敗となりました。 その後工場とも協議したのですが『ボタンホール』案は1回1回ミシンの設定を変えるのはあまりに煩雑と言うことで量産は不可と言うことになりました。 力不足でスミマセン!失敗です。 さて、次は新技術のご紹介です。
<4>バルカポケット 新技術編では今回の一番の目玉が胸ポケットの『 バルカ 』 SHOPMASTERが久しぶりに鼻息を荒くする程の出来映えです。 これまで当社のお仕立でしていたバルカは、以前も書かせて頂きましたが本来のイタリアでいう『バルカ=船底』型の胸ポケットではなく、日本で多く代用されている傾斜を掛けた舟形の胸ポケットでした。 見る人が見ないと分からないのですが、一番の違いは胸ポケットの下部のラインが柔らかくカーブしているのが『本物バルカ』の特徴です。 一方でこれまでのものは斜めにハッキングを掛けたようなデザインでした。 何故これまでそれが出来なかったかと言いますと、素人目には分からないと思いますが、船底型にカーブさせるラインとそれに重なる身頃生地との柄合わせが大変な技術が必要だからです。 今回は、これを縫製工場に依頼するに当たりこちらから本場の見本服を取り寄せたり... 何故これが今注目されているかを得々と工場のスタッフに説明したりとホント大変でした。 が!契約工場も私の熱意に応えてくれました!! 多分、国内のイージーオーダー向け縫製工場でこれができるのはココだけだと思います。(えへん!) |
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<5>千鳥掛け 新技術編の2番目の目玉がボタンの掛け方の『千鳥掛け』 これまた、従来はフルオーダーの要素とされていた物です。 どんな物かというと画像のようにちょうど矢印というか鳥の足のような縫いつけ方です。 とうとうこれをやってもらいました! どうでしょうか?多分本人しか分からないと思いますが、なかなか個性的なアイテムです。 が、これはその後工場からの連絡で、今回の見本服で女工さんが1時間掛かったとのことで量産は勘弁してくれ!との事になりまして、後にも先にもこれ1着の逸品となってしまいました。 ゴメンナサイ! <6>ハ刺し これも工場見学(8月)の段階でOKが出ていたので、今回の見本服ではこれもお願いしたのですが・・・ ・・・工場が忘れてしまいました!! これがお客さまの注文分だったら直しを依頼するところなのですが、今回は私の要望項目も多かったのでこれは諦めました。 次回の見本服までお預けです。う〜ん、残念。 以上色々と新製品を試して見ましたが一部やはり追加費用をお願いしなければならない項目がありますので以下にまとめてみました。 ● 電磁波防止携帯ポケット 2,000円 ※新型携帯電話専用ポケットに電磁波防止素材をセットにしました。 ● バルカポケットクラシコ仕様のみに 無料オプション
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