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オーダースーツのヨシムラ
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 コットンスーツ!社員が仕立てるとこんな感じに・・・
 秋も深まり街の雰囲気も変わってくるとそろそろ、秋冬物のお洒落も本格化!
そんな中、東京SHOP店員の私荒井がイチオシするイタリア製のコットンスーツが社内でメンズ・レディースを問わず大人気です。
そこで今回は社員(他)が仕立てたコットンスーツを皆さんにご紹介したいと思います。
まずはどんな生地かというとこんな生地です。
メーカー:伊 SONDRIO社
※SONDRIO社はメーカーとしては日本国内では無名に近いですが、スーツ用の生地で有名なグアベロのグループ企業でコットン専用メーカーです。
主たる納入先にはZEGNA、ARMANI、CANALI社(以上伊)HUGO BOSS(独)HERMES(仏)BURBERRY'S、PAUL SMITH(英)などそうそうたる各種一流ブランドへ納入しています。
配色: 画像の通りベージュ・ネイビー・ブラウン・黒の4色
生地の特徴: 画像では分かりにくいのですが、普通コットンの素材はシアサッカーのようにタテストライプが一般的ですがこの生地は横ストライプ(つまりボーダー)でこれは非常に珍しいです。
(とは言っても基本は無地ですのでよく見ないと分かりませんが...この辺が通好みなのかも知れませんね。)
SONDRIO
G1192-93
G1151
それでは早速どんなスーツを仕立てたかご案内いたしますと・・・

まずはトップバッターはレディース担当の藤本さん
 どんなデザインにしたかというとこんな感じに・・・

生地は   ・・・焦げ茶の無地を使ってみました!
(藤本さん...なんでこの色?>>>赤味の少ないチョコ茶が今冬のレディースではトレンドカラーですよ〜。見た瞬間一目惚れです。♪♪
基本デザイン・・・テーラードジャケット&スカート&ローライズパンツの3点セット
(藤本さん...目的は?>>>オンオフ兼用の万能スーツで〜す。自転車通勤の私にはパンツは必須やし、こういった色は何て言っても着回しが利くのが良いですね〜。
細かなデザインは?
ジャケット・・・3つボタンでアウトポケットにして、ゴージラインをちょっと高めにして、襟にはミシンステッチでアクセントを付けてみました。
ボタンホールも生地に合わせて全〜んぶブラウンで統一してみました。
そして裏地は、メンズで使っているキュプラのタッターソールのブラウンチェックで...(だってメンズのチェックの裏地って結構女の子にも可愛いって人気あるんですよ〜)

スカート・・・セミタイト風のスカートで左前にスリットを入れてみました!
台形型のセミタイト(男性には分かりにくいかな?)のような雰囲気と前脇スリットで私なりの背一杯の若作りのつもりなんです。

パンツ・・・大人気のローライズにしてみました。
(藤本さん...ローライズって何?>>>荒井さん勉強不足ですよ!
 ローライズっていうのは、今若い女の子の間で人気のデザインで、股上の浅い細身のパンツです。
タックとかがない分すっきりとして女の子っぽく仕上がるんです。(へ〜 By Arai)
(藤本さん...で、出来上がりは?)
う〜ん、華奢な藤本さんにはピッタリでカッコイイですね!写真を撮るときにカッコつける藤本さんが素敵です!
それでは藤本さんからも感想を頂きましたのでご紹介します。

スーツ感想(藤本)
今回のスーツは自分のイメージしてた通りの仕上がりで、自分の手持ちのスーツの一番のお気に入りになりそうです。
生地の肌触りがとっても良くまた見た目ほど重くもないのでスーツに着られている感じがなく着心地満点でした。ただ、パンツがちょっときつかったことだけは心残りですが...これは自分への戒めに当面の間とっておこうと思います。
私の狙い通りスーツとしてだけではなく上下それぞれの単品使いにも期待出来そうで我ながらニンマリで〜す。(笑)(次回の東京出張に着ていこう〜っと♪♪

それでは次のお客さまをご紹介しますと...
こちらは当社の社員ではありませんが、当HPのWeb入力や全体のデザインをお願いしている業者さん(スタッフシーズ/椎橋氏)です。
(当社のサイトが全体としてすっきりしている、見やすいとお褒め頂くことがありますが、これは各SHOPMASTERの力ではなくこのお方のお陰なのです!!)

ご注文の経緯は、打ち合わせのためご来店頂いた際にこんなご相談を東京SHOPMASTERがお聞きしたことから始まりました。
仕事柄スーツは必要ない。(いつもGパン/チノパンでOK!)
でもたまにクライアントへ訪問するときにはやはりきちんとしないと×
できればチノパンの上に着られる物がBetter。(紺ブレにチノじゃ変だし...)
                             と言った内容でした。
そこで、東京SHOPMASTERが次のように提案しました。
ジャケットだけでそこそこのフォーマル感を出すならコットン素材
色はカジュアル感を兼ね備えた深いブラウンがBetter
デザインはボタンを閉じるとフォーマル感が出て、外すとカジュアルになるバルカラー!
...ということで、東京SHOPMASTERも日頃から親交のある椎橋さんということもあり、デザインは半ば強引に決定!!

さて、どんな物になったでしょうか?
写真は椎橋さんからご提供いただきました。わざわざ着替えていただき自らで写真を撮っていただき本当に恐縮です。
ジャケット感想(椎橋/StaffSeas)
ご紹介の通り普段はスーツを着用する機会がほとんど無く吉村さんにお世話になるコトがありませんでした。
しかしこの秋冬物の生地を拝見させていただくと懐かしいハリスのツィードがあった為、ジャケットのみですがお願いするコトにさせていただきました。オーダーは始めてでしたのですが東京店で採寸いただき、いよいよ生地選び。ハリスを予定していたのですがSONDRIO社のコットン素材を実際に触ってその上品さが気に入り即決させていただきました。
COTTON生地というとカジュアルな感じがしますが裏地の組み合わせで仕事/プライベートと共用できる便利なお気に入りのジャケットを仕上げていただきました。
また、画像の通りの体型ですので車の運転をする際既製のジャケットでは肩の辺りが窮屈で必ず脱いでいましたが、「さすがにオーダー」さほど気になりません。ありがとうございました!!(次回の打ち合わせに着ていこう〜っと♪♪

皆さんどうですか?ちょっと表情が硬いように見受けられますが、ON/OFFの使い分けができるいい感じのジャケットになったでしょう。
ちなみに椎橋さんはお仕事では江戸川区のHPの管理等をされている他、プライベートではZIPPOライターの通販サイトを開設している多彩な方です。
ZIPPO好きな雰囲気が写真からも出ているのではないでしょうか?
(...ところで椎橋さん...画像の縦横比いじってません?ズルいな〜)

それでは、最後にとっておきの私の1着をご紹介します。
最後なだけに気合いを入れて皆さんにご紹介しなければなりませんね・・・

実は、最初にこの素材を触った時、
『今年のクリスマスには、このコットンスーツを着てビシッと決めたいな』といった気持ちが沸いてきまして、「これは是非!」と当社の仕入部を拝み倒して、仕入れて頂いたのです。
秋口に生地が入荷するまでにデザインを検討(腰ポケットをパッチポケット・ミシンステッチ・ボタンホールの色糸変更等・遊び心や、思い入れを込めて...)し、
生地が入荷するや否や、早速ベテランの大橋氏に職出しの依頼をすると・・・
『こんなんでいいの?洋服屋なんだからさ〜。』と、あっけなく、斬って捨てられました。
ちょっと傷ついた心を振り切り、大橋氏のアドバイスで一部デザイン修正してようやく職出し。
大橋氏の横顔はどこか半笑いで、少々不安になりましたが、そこは信頼と冒険心で・・・
そしてようやく完成!!
どうですか?私のスーツ!
メンズではなかなか見掛けない『くるみボタン』『フラップ付きのアウトポケット
私的にはコンポラ的な可愛いスーツが出来ました!大満足です。
(口の悪いSHOPMASTERの吉村には、「奇を衒い過ぎだよ!」と呆れられてしまった...)
私たち社員のスーツは時として(というか社員販売で安く買える条件として...)見本服として展示するのですが、このスーツの出来上がりは、東京SHOPMASTERのあきれ顔にも関わらず、かなり好評です。(私的には『してやったり』の気分!(^^)!
ただ問題なのは、今年のクリスマスに、この折角のコットンスーツを着る機会があるかどうかということです。(社内的には失笑が、聞こえてきそうです。)

さぁ、皆さんもビジネスにカジュアルにこの冬はコットンスーツ(ジャケット)にチャレンジしてみてはいかがですか?

 おまけ 
 今回ご紹介したSONDRIO社のコットン素材ですが、私がいつも定点観測をしている某セレクトショップの秋物の店頭の打ち出し商品にも、全く同じ物が取り上げられておりました。
私たち生地の世界では全く同じ物を探すのは不可能に近い本当に大変なことなのですが、これにはビックリしました!
う〜ん、当社の仕入力もなかなかのモンですね〜。仕入部には感謝です。