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オーダースーツのヨシムラ
新着レポート

 秋に向けて
いよいよ@セールが始まりました、、、
今回も皆さん心待ちにされていたようで、連日多くのお客様がご来店されております。

本当にありがたいことです、が!!!  売り上げが上がり、仕事量が増え、ストレスが溜まり、酒量も増え、食べる量も増え、体重も増えるという、負のスパイラルにどっぷり浸かっている大阪店ShopMaster南浦でございます。

毎回書いている↑の小話ですが、全く誰からも、良いも悪いも、面白いも面白くないも言われないので、そろそろやめようかとも考えましたが、やはり初志貫徹、これからも続けることにしました。
皆様からの忌憚無きご意見は発憤材料になりますので、どしどしお待ちしております(笑)

さて最近、当店のお客様でめでたくご結婚される方が非常に多く(5月、6月で4名も!)、また嬉しい事にその式でお召しになる衣装のオーダーも頂けることとなりました。
今回はその中でも私・南浦のオススメを全面採用して頂いたIさんとOさんの衣装をご紹介したいと思います。

“秋に向けて”と称したのは、10月、11月の気候の良い頃に式を控えておられる方で、まだ新郎の衣装がお決まりでなければ、是非一度ご検討材料にして頂ければ、との思いからでございます。
自画自賛ではございますが、なかなか良いご提案をさせて頂けたと思っております。
それでは早速、ご紹介させて頂きます。

まず最初に、新郎用の衣装と言うとライトグレーのシルク混などの光沢のある生地を使用したロングジャケットを想像される方が多いかと思います。



こちらの画像のように、式本番用にはロングで、式が終われば着丈を短くカットして通常のビジネススーツとして着る....

確かに経済的で良いのですが、実はコレ、私自身はあまり好きでは無いんです(←あくまで私の主観です)
...と申しますのも、今までこの類のご注文はたくさん頂戴してまいりましたが、結局のところ、多くの方々が短くしてもあまりお召しにはなられていない。
原因を探るべく皆さまからヒアリングしましたところ、一番大きな理由はフロントカットの形状でした。

画像を見ればお分かり頂けるかと思いますが、ロングジャケットの場合、フロントカットはスクエア、それを短くカットしても、当然ながらスクエアになります。
角を削って丸くするといっても、現在の主流であるカッタウェイのように大きいRを描く事は不可能です。
何故ならば、カッタウェイは型紙上、既にフロント第一ボタンから裾に掛けて外に広がり始めているからです。

画像をご覧になられていかがですか?
フロント第一ボタンを起点にラインが外に逃げていっているのがお分かり頂けるかと思います。

ならば、ロングジャケットをカットする場合も、同様に第一ボタンから裾に掛けて丸みを持たせればいいじゃないか!と思われるでしょうが、そうなると第二ボタン(ホール)が邪魔になるんです。
ここまでご説明すると、お客様の方から“オススメは何なの?”とお聞きになられます。
ロングジャケットで承りますと、通常のスーツよりかは生地の量が多く必要となりますので、追加の料金を頂戴致します。
また、式が終わられてからのカットする費用も約1万円前後と、一見経済的に見えますが、それはおそらくレンタルと比べての事だと思います。

そこで私からのご提案は上記で掛かるコストを生地のグレードに転嫁させ、デザインは通常のビジネススーツと同様でお仕立してみては?ということです。
こういう風にご説明しても、何の事やら?と思われるでしょうから、Iさん、Oさんの出来上がりをご覧頂き、一世一代の晴れ舞台にもお召し頂けるスーツに仕上げる大事なポイントをご紹介致します。


一見すると何の変哲も無いネイビースーツに見えますが、左のIさんはロロピアーナのSuper120'sヘリンボーン柄、右のOさんはゼニアのマイクロンスフィアーです。

グレードの高い生地であっても、普通に仕立てれば普通のスーツにしかなりませんので、グッとフォーマル感を上げる為のポイントが、もうお分かりかと思いますが、シルバーベストとボタンです。

左はグラデーションが美しいイタリア製のポリエステル製、右はブルーの高瀬貝ボタンです。

シルバーベストは単品として、ブラックフォーマルに合わせて慶事でお使い頂けますし、スーツのボタンは後から水牛ボタンなどに交換することによって通常のビジネススーツの様に仕上げる事が可能です。
本当はシャツもウイングカラーで、タイも合わせてご本人にお召し頂いたお姿をご覧頂きたかったのですが、こちらの画像からでも十分フォーマル感は伝わってくるかと思います。

今回のお二方は式後にお召しになることに少し重きを置かれたので、お選びになられたネイビーはあまり明るくないものでしたが、式本番に重きを置くなら下記の画像のようなブライトネイビーですと更に雰囲気は増します。

この生地に合わせたボタンも“サンダー”という名称で、貝の様に光沢のあるボタンです。
ボタンは後から交換する事も簡単ですし、手軽に雰囲気を変えるにはもってこいのアイテムです。

取り急ぎポイントだけをご紹介致しましたが、皆さんいかがでしたか?
これなら手軽に、そして式でも映えて、且つ新婦をより引き立たせる事が出来るのでオススメです!

秋の本番に向けて、まだお決まりで無い方、是非大阪店まで!