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オーダースーツのヨシムラ
新着レポート

 東京店新作秋冬スーツのご紹介です。
お彼岸を過ぎてすっかりと空気も入れ替わり、ようやくを感じられる季節となりましたが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか?

これから食べ物もおいしい季節になり、体型管理も気をつけたいですね。
ウエストを出してほしいんですけど、、、とリフォームをお持ちいただく方も増える時期でもあります。

さて、店頭では気温が下がったということもあり秋冬物を中心にご注文頂いており、中にはハリスツイードをお仕立てされる方もいらっしゃいます。

そんなこれからの季節に何をどのように着ようかお悩みの方に少しでも参考にしていただければと思い、今回新作サンプル帳の中から選んでスーツを仕立てましたので、ご紹介させていただきます。

昨年は、ピークドラペルの2Bでタイトなスーツにして特徴を出したのですが、今回は生地にアクセントをとったデザインで仕立てました。

それでは、早速ご紹介します。

■ 生地 ■
G4084(葛利毛織/SUPER120'S/ブルー×白ストライプ)
いわゆる“葛利ファン”の方が当社でも多く、まずは葛利の生地を見てから他のブランドの生地を見てみようという方がいらっしゃいます。
私もその一人で、葛利毛織の丁寧な織りと独特な風合い・色合いに魅せられて、お客様へも無意識にオススメしてしまいます。
今回はその中でも色味に特徴のあるブルーの生地にストライプが比較的ハッキリと幅広に入った今が旬の生地をセレクトしました。
色合いは綺麗な青に光の具合によって黄色のような色味を発するのが出来上がってから気づいた特徴です。

■ デザイン ■
<ジャケット>
 フロント 
シングル3つボタン(中掛け)
 衿型
ハイゴージ:ノッチドラペル
 脇ポケット
ハッキングプラマイ1.5 チェンジポケット付き
 胸ポケット
バルカ(ポケット口幅3センチ)
 袖口 4つボタン本切羽(くっつき)・セミフレア
 備考 本バス毛芯
<ベスト>
 フロント シングル6×6掛け
 衿 ノッチドラペル
 尾錠付き
<スラックス>
 タック ノータック
 脇ポケット ナナメ
 ピスポケット 片玉縁左ボタン止め
 裾口 ダブル4センチ

以上が今回注文したデザインの内容です。

テーマは「ブリティッシュスタイル」でチェンジポケットやハッキングポケット、適度な衿幅を持たせたクラシカルなデザインにしつつ、サイジングで今のスッキリとしたシルエットを実現しました。

それでは、画像とあわせてデザイン・シルエットの出来上がりをご紹介致します。

★ バルカポケット ★
胸の立体感を演出してくれるのが、このバルカポケット
曲線を描くのは縫製上難易度が高いのですが、イージーオーダーでも雰囲気のあるバルカポケットを表現してくれています。
どちらかというとイタリアンな雰囲気に寄りがちですが、このブリティッシュ調にも組み合わせてみました。
また、ポケット口幅も通常2.5センチから、3センチにすることにより、少し強調されてポイントになります。
ここは、ある程度細くも広くもできますので、スーツにマンネリ化されている方がいらっしゃいましたら、少し変化をつけてみるのも良いのではないでしょうか。

★ ハッキング&チェンジポケット ★
ブリティッシュスタイルの定番中の定番、ハッキングポケットとチェンジポケットです。
ハッキングはもともと乗馬をする際に手を入れやすいように、ナナメにしたデザインで、同じくして、ベントも乗馬をする際に上着の裾が収まるようにつけられたデザインです。
そのため、ハッキングやベントは略礼服などでは、通常つけておりません。
(礼服で乗馬はしないですもんね...)
スーツ地のはっきりしたストライプがまた特徴的です。

★ 胸の立体感 ★
今回は、胸の立体感をイージーオーダーでどの位まで出せるかということに着目して、「本バス毛芯仕立て」にトライしてみました。
思ったよりも胸のボリュームが出ているのがご確認頂けると思います。
フルオーダーのボリューム感には敵いませんが、、、。

★ ジャケット・ベストの全体像 ★
いかがでしょうか?
胸のボリュームとハッキリと幅の広いストライプが新鮮で、英国の雰囲気を感じつつ、ベストの衿がカントリー調な印象を与えています。

メンズではスーツのデザインがある程度限られたものになりますので、このようなベストを着てみるもの雰囲気があって良いですね。

★ スラックス ★
これまでタイトなシルエットから、少し膝幅を出したワイド目なスラックスを色々と試してきてまいりましたが、やはりタイトなサイズ感に落ち着きました。

...ということで、今回も美脚パンツ仕様で股上を浅めにしつつ、膝の位置を上げて細くし、すらっとした雰囲気で仕立てました。

★ 全体像 ★
全体的にタイト目にしつつ、デザインはブリティッシュスタイル
ということで、旬な英国スタイルとしておすすめしたいと思います。
今回は、この葛利毛織のG4084という色味に特徴のある生地を使用して仕立ててみたのですが、いかがでしょうか?
ビジネスでもこの位の色味でも大丈夫!という方にはオススメしますが、内心どの位売れるのかな?と関心半分、心配半分です。

新作秋冬物サンプル帳はまだ他にも在庫多数ございますので、是非色々とご検討ください。