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フルオーダー価格変更のご案内 |
新年度が始まり、ようやく春本番といったところですが、動物や植物も活動的になって
きたようです。 なかなか3月、4月は決算や異動などで忙しい人が多いようですが、ふと立ち止まって、自然を眺めるのも良いかもしれませんね。 さて、そんな春の雰囲気が漂う頃、先日より申しあげておりました、フルオーダーオプション料金の価格につきまして、具体的に詳細を決定致しましたので、ご案内させていただきます。 現在、右肩下がりに減っているハンドメイド工場。 その技術者も高齢等の問題で加速的に減ってきております。 技術というのは習得まで時間を要すること、またフルオーダーの業界自体が閉塞化していること等々様々な要因で技術者を育てられない環境に直面しています。 そんな中、当社ではフルオーダー工場で人材の育成に力を入れ始め、今後フルオーダーの技術が継承されていくよう当社スタッフをフルオーダー工場へ送り早い段階で技術継承に踏み切ろうということで、オプション価格の見直しを行うことに致しました。 今後ハンドメイドスーツを安定したクオリティーで継続してご提供できるよう会社をあげて努力してまいりますので、暖かく見守り頂ければ幸いです。 |
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■ 価格変更日 ■ | |
2013年 5月1日(水)以降のご注文より
※仮縫い日では無く、ご注文日です。 |
■ 価格 ■ | |||
オプション料金
シングルスーツ上下 +55,000円 → +60,000円 当社にはイージーオーダーとフルオーダー、2種類のオーダーを承っております。 よくお客様からの質問でどこが違うの?という質問を頂きますので、簡単にご紹介させていただきます。 なかなか言葉での説明が難しい所なのですが、オーダーには大まかに【型紙・裁断】と【縫製】の二工程に分けられます。 【型紙・裁断】 当社のイージーオーダーでは、工場にある数百という型からそのお客様にあった型を選び、よりそのお客様に合わせた寸法の微調整を行っております。 さらに、身体の補正(反身・屈身、怒り肩・撫で肩、前肩、O脚等等...)を加えることにより、そのお客様に合わせたスーツをお仕立てすることから、身体に合わせた上で、お好みのシルエットを実現できるようにしています。 一方のフルオーダーではどうかと言いますと、専門のフィッターが0から型紙を作成し、一度「仮縫い」を行うことにより、お客様その人だけの補正を加えた型紙を作成することができます。 さらにイージーオーダーでは指示できない寸法まで、仮縫い時に「ここをこうしたい」という言葉だけで、寸法を変更できる自由性を持っています。 もちろん、特に拘りのない方にも経験豊富なフィッターがおりますので、フィッターに丸投げでもご満足頂けるスーツをお仕立てできます。 このように、その人の身体に合わせる「補正」と、サイズ感の「自由性」、ここがイージーオーダーとフルオーダーの型紙・裁断の大きな違いになります。 簡単に、「補正」と申しあげても、その人に合った補正を仮縫いで行う技術者(フィッター)は現代では非常に少なくなっており、現在、中嶋氏のもとで平日を利用し、2人若手が必死になって勉強しております。 【縫製】 イージーオーダーでは、約200工程の作業ラインに分け、各工程でミシンにて縫製しており、マシンメイドと言いつつも、一つ一つ人が縫っております。 では、フルオーダーと何が違うのか、と申しあげますとあまり「イセこみ」を行わず、最終的なプレスによって、形を整えている点がフルオーダーとの違いです。 (この方がムラのない均等な製品を作成できます。) この「いせ込み」ですが、人間の身体は曲線と曲線とつながりで出来ているのですが、実際にスーツにする生地は平面です。 では、この曲線と、平面をどのようにつなげるか、ここがイージーオーダーとフルオーダーの違いとも言える大きなポイントです。 イージーオーダーの場合、最終段階(ほぼ完成した状態)で、人体に近いプレス機を使用することにより、曲線に近づけて完成します。 |
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フルオーダーの場合は、イージーオーダーとは全く異なった縫製を行っているのですが、生地を立体的にアイロンで曲げながら、身体に合わせた曲線を描いていきます。 この作業は非常に手間と経験値が必要になり、仕上がったときの着心地の軽さと身体に吸い付くかのような感覚を味わえる原因の一つになります。 (イージーオーダーでも十分補正や、型選びで着心地を改善できます) よくスーツは肩で着るといいますが、この身体に合わせた曲線がイージーオーダーと「似て非なる物」と言われる所以です。 他にも色々あり、言葉ではどうしても難しいところですが、イージーオーダーとフルオーダーの違いについてご案内させていただきました。 技術継承が難しくなった現代で、どうにかフルオーダーの良さを継続して提供できるように、私どもも努力してまいりますので、今後ともどうぞ宜しくお願い申しあげます。 |