2019年8月23日更新
立秋も過ぎれば暦の上では『秋』と言いますが、そうは言っても厳しい残暑が続き、心地の良い秋を感じるにはまだまだという感じですね。 もう暑い季節にはもうほどほどに去ってもらい、過ごしやすく楽しみの多い『秋』に少しフライング気味でも良いので登場してもらいたいものです。 さて、季節が変わるという事はこれからが『衣替えの季節』です。 色々な秋の楽しみがありますが、やはり主役は『ファッションの秋』ですよね?! そう、まさにこれからがファッションを楽しむには最適な季節ではないでしょうか。 何を着ても暑く、薄く軽くするしかない夏に比べ、贅沢に素材感を楽しめ、洋服を着る喜びを感じることができるこれからの季節ですから、今年は何を着ようか考えるとワクワクしてきませんか?! そんな『ファッションの秋』を皆さんに存分に楽しんでいただけるようYOSHIMURA&SONSの2019年秋冬のコレクションをご紹介する、『SPECIAL SELECTION』 をお届けいたします。 今年の新作生地をご紹介するだけではなく、《2019年秋冬シーズンスタイルブック》としてご活用を頂けるよう、年代別のスタイリングにトレンド情報、生地の豆知識まで幅広く経験豊富なスタッフが読者の皆さんに楽しくご紹介しておりますので、 これを読めば今シーズンのコーディネイトはバッチリ?!ですから、どうぞ楽しくご覧ください☆ 生地サンプル帳としてご用意しております、『DIPLOMAT』と併用して頂けますと新しいスーツの創造をより一層に楽しめますので、是非サンプル帳と共にご活用ください。 完成が待ち遠しい2019年秋冬サンプル帳『DIPLOMAT』は8月下旬を予定しております。 生地サンプル帳は無料でお貸出ししておりますので、ご希望の方は、サンプル帳貸出しフォームよりお申し込み下さい。
あなたのワードローブに爽やかな秋の風を入れて、新しいシーズンを《BRAND NEW》なスーツで迎えましょう☆ それでは、今季オススメの秋冬新作生地のご紹介です。今シーズンもどうぞよろしくお願いします。
東京店SHOPMASTER:佐野オススメ商品 ◇Wool 80%、Cashmere 20% ◇目付:350g シングルスーツ:本体価格98,000円 2019年秋冬の目玉商品。今シーズンは、もうこれを超える生地は無い!!!と断言できる、 YOSHIMURA&SONSオリジナル生地 《~Super140’s&CASHMERE~》を自信を持ってオススメします☆ 『時代を超えて愛される王道を行くものを作る』をコンセプトに、私たちの想いとこだわりを沢山詰め込み、最高の素材で最高の生地を作り上げた自信作です。 どれだけの《こだわり》と《想い》をもってこの生地が作り上げられたのか、たくさんお伝えしたいことがあるのですが、ココだけは!!!というポイントを3つに絞り皆さんにご覧いただこうかと思います。
この生地の為にウールSuper140’sの原毛に贅沢にカシミヤ原毛(Super160’s相当)20%を撚り合わせた贅沢な糸を使い織り上げられています。 共に細くデリケートな原毛ですから、糸を作る際に極力テンションをかけず、原料が痛まない自然な力を掛けた程よい太さの糸で生地を織りあげていますので、膨らみのある生地が誕生し、《究極の風合い》を作り上げています。
原料の持っている自然な光沢感をより活かすために、生地を傷めることなくゆっくりと織り上げる《ションヘル織機》を使用し、歴史ある国内メーカーNO.1の技術力を持つ『葛利毛織』さんにこの生地を織ってもらいました。 『古き良き時代の原点に返って作られた生地』そんな生地を作り上げました。 以上3点をご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。 ヨシムラのモットー『お客様に寄り添ったスーツを作り上げる。』その想いを生地で表現しようと考え、長い年月を共に寄り添うスーツに相応しいものとして、《ヨシムラらしい》『もの作り』を大切にした生地を作り上げましたので、是非ともこの機会に、見て触れて纏ってこの生地を五感で体感して頂きたいと心から思います。 『王道』の《黒》《紺》《グレー》3色をご用意しましたが、どれを選んでも最高の生地ですから、是非じっくりとご検討ください。
大阪店ShopMaster:南浦オススメ商品 ◇Wool 100% シングルスーツ上下:本体価格95,000円 2019AWで、私南浦がお薦め致しますのが、Ermenegildo Zegnaのフラッグシップラインである『TROFEO』(トロフェオ)です。 このトロフェオ、オーストラリアで開催される原毛の品評会で毎年最高品質と認められた物に送られる『トロフィー』が名前の由来となっており、そのクオリティは他のブランドのファブリックと比べると、同じ羊毛で織り上げられた物とは思えない程の光沢や肌触り、正に別格。 百聞は一見に如かず、という言葉があるように、このトロフェオにはどのような形容詞を付けたところで、一度でも触れるとその魅力が直ぐに、感動と共にお分かり頂けるかと思います。 今シーズンは無地3マーク、織柄3マーク、ストライプ3マークの計9マークをご用意致しました。 これまでLoroPianaのSuper130'sや同じZEGNAのELECTAあたりをお召しになられていた方へ、1ランクステップアップされてみてはいかがでしょうか。 自信を持ってお薦め出来る逸品です。
MD玉岡オススメ商品 【シリーズ】 ・ELECTA ◇Wool 100% ◇目付:295g シングルスーツ:本体価格80,000円 エルメネジルド ゼニアがイタリア・トリヴェロに工場を設立したのは1910年。この頃の毛織物服地は英国が圧倒的強さを誇っていました。それに対し、ゼニアは企業理念とも言うべき4つの明確な戦略を打ち立てて臨んだのです。それは、1.最高品質の追求、2.原料の直接調達、3.たゆまぬ革新努力、4.新旧技術の融合、です。 その後この戦略は実を結んで行くのですが、ムラの無さ、良好な手触り、しなやかな質感、優れた耐久性など数々の特徴を持った毛織物生地を世界各地へ供給して、今日の発展に至っています。 今回私が紹介するエレクタは、そのゼニアを象徴する秋冬物のロングセラーシリーズで、今シーズンも安定した質感、美しい陰影を映し出す艶感は健在です。 デザイン傾向は、ネイビー、グレー系を中心に、定番無地の他、光沢感が際立つシャドーストライプやシャドーチェック、それに加えて今シーズンは少し毛色の変わった、ヘアライン地にウィンドーペインを施した英国調チェック柄が新鮮です。 今シーズンの全13柄、特にしっかりしたスーツを求める方にオススメなシリーズですよ。
MD玉岡オススメ商品 【シリーズ】 ・GOLDEN MAF(ゴールデンマフ) ◇Wool 100% ◇目付:300g シングルスーツ:本体価格80,000円 ニッケ(日本毛織株式会社)が作りだした『GOLDEN MAF(ゴールデンマフ)』は、イタリアや英国が誇る生地ブランドの品質に優るとも劣らない生地と言えます。 ゴールデンマフは、広大な自然の放牧地が有り、比較的気候が温暖なニュージランドの南東部で育てられた羊の原毛から厳選した15.5ミクロン(スーパー160's)を使用しています。1ミクロンは1000分の1ミリを表し、原毛1本当たりの直径を計る単位です。平均的ウールが22~25ミクロンに対しより繊細で、中国カシミア13~15ミクロンと比べても繊度が高いのが明らかです。参考までに人間の髪の毛は、個人差はあるものの50~60ミクロン程度です。 ウールの細さは羊の生活環境と深い関わりが有って、気候が厳しければ厳しいほど、エサが少なければ少ないほど、細かいウールが生まれます。しかし、ニュージーランドの育羊家は、羊を大切にし、種の交配や、品種選択、埃や汚れから守る為特別なケアなどを通して高品質な原毛を得ています。その原毛から作りだされたゴールデンマフは、しなやかで、ヌメリ感や艶感の際立った生地に仕上がりました。
東京店スタッフ:播磨オススメ商品 【シリーズ】 ・Napoli Super 130‘S Wool 100% 9柄 シングルスーツ:本体価格70,000円 私がタリア(略称)を知ったのは、2000年頃でタリアのエージェントをなさっている人とお会いした時と記憶しています。風合いはイタリア生地特有の柔らかさとドレープ感があり艶感も良く、色柄も綺麗でトレンド感のある楽しい物がありました。 もちろんこれらは、今も変わらずに生産されています。 100年以上の歴史に裏付けられた経験は、《一貫生産できるミルの強み》が活かされた素材になっています。 世界三大ミルの一つとして、世界の高級ブランドや、名だたる老舗テーラーを顧客に持ち、国内外より信頼を得ているのも頷けます。 同じ三大ミルのロロ・ピアーナと比較される事がありますが、ロロ・ピアーナよりハリ感があり、しっかりとした風合いです。 ナポリ風スーツを仕立てるのも良し、ブリティッシュ風スーツにも対応可能です。 上品な雰囲気を醸し出すスーツが出来上がりますから、この機会に貴方のワードローブに加えてみては如何でしょうか。
大阪店ShopMaster:南浦オススメ商品 【シリーズ】 ・FOUR SEASONS Super130's ・SOFT TOUCH ・Super130's ◇Wool 100% シングルスーツ上下:本体価格70,000円 先にご紹介したZEGNAのTOROFEOは別格として、同様の風合い、光沢を兼ね備え、且つデイリーユース出来るファブリックと言えば、この『Loro Piana』(ロロピアーナ) 入念なフィニッシングを行いトロフェオ以上ともいえる光沢感を表現した『FOUR SEASONS Super130's』と英国生地のように重厚ではなく、あくまでイタリアらしい柔らかさに拘ったフランネルファブリックの『SOFT TOUCH』と『Super130's』、3つのシリーズをご用意致しました。 今シーズンは新たに『SOFT TOUCH』が加わった為、例年は30マーク程であったラインナップから計47マーク!と当社仕入れ担当の渾身のバイイングとなっております。 8割近くが新柄となっておりますので見応え十分、秋口から直ぐに着られるのは『FOUR SEASONS Super130's』ですから、今シーズンまずはこの『Loro Piana』目がけてご来店ください。
東京店スタッフ:富田オススメ商品 【シリーズ】 ・SUPER110's ・SUPER120's ・SAXONY SUPER120's ・FLANELLLA SUPER120's ◇Wool 100% シングルスーツ:本体価格60,000円 私がお勧めする生地メーカーは、CANONICOです。 CANONICOは、1963年にイタリア・ミラノの北部ビエラ地方を拠点に設立された大規模なテキスタイルメーカーです。 高品質でコストパフォーマンスに優れた商品は世界各国で高い評価を得ています。 当店でもメンズ、レディース問わず支持の高い服地ブランドで、生地に艶もありソフトなしなやかさもありと、お値段以上の満足感が得られるので、初めてのオーダーの方にも大変お勧めの素材です。 今回の秋冬生地は、ベーシックカラーのシャドーストライプに、トレンドのブラウン系の杢、そして軽くて温かみのあるフランネルをご用意しました。 ベーシックカラーを中心でありながら素材感も多様なので、とても魅力あるラインナップとなっておりますよ。 また今季の富田の一押しは、『軽くて温かいフランネルです!!』 実は当店取扱いのインポート素材で、フランネルを取り入れているのはCANONICOだけです。 フランネルの魅力と言えば、何と言っても暖かいに尽きますね。 表面の起毛感が見た目だけでも暖かさが伝わってきます。 素材的にも中肉薄な素材ですので、ビジネススーツとしても勿論活躍できます! 何と言っても秋冬限定で楽しめる素材は贅沢で魅力的ですし、洒落感高めに見えますね。 また、フランネルを推すポイントとしては、ジャケットとボトムを分けて着用しやすい素材というところです。 そしてインナーを変えれば色々組み合わせが楽しめ、着こなしの幅が広いのも嬉しいところです。 例えば、この秋冬トレンドカラーの、深みのあるテラコッタやブラウン系を取り入れて、カットソーやハイゲージのニットでキレイ目にコーディネートしたり、 流行のチェック柄のカジュアルシャツで合わせれば、カジュアルダウンして楽しめますね。 正にオンとオフに大活躍してくれること間違いなしです!! 今期オススメの生地の紹介はここまでにして、おすすめのお仕立てをご紹介していきたいと思います。
大阪店スタッフ:大崎オススメ商品 ◇Wool 100% シングルスーツ上下:本体価格58,000円 国産高級素材の顔といえば「葛利毛織」。 「ションヘル」も葛利と同じ愛知県一宮市にある機屋に別注を掛け、全てオリジナルで製作しております。 どちらもの生地も“ションヘル織機”による昔ながらの製法による高い品質が特徴。 生地を織る際に空気を多く含むことで、ふっくらとした風合いに仕上がります。 なによりも独特のハリコシ感は仕立て映えし、ハードユースせざるを得ない方も安心できる丈夫さも兼ね備えています。 ベーシックで飽きのこない無地やピンドット、シャドーストライプから、無地の中で表情が際立つグレンチェックまで、今シーズンは全18マークご用意いたしました。 女性の方でも試しやすく、お好きなデザインにもっぴったりくる色柄がきっと見つかります! ジャケットの出番が増えるこれからの季節、皺になりにくい「葛利・ションヘル」はどの世代の方にもオススメの生地ですので、是非皆さん店頭にてその肌触りをご体感ください。
東京店スタッフ:播磨オススメ商品 【シリーズ】 ・Vightex Wool 100% 5色柄 ・Vintage Wool 100% 2色柄 ・Super 100‘S Wool 100% 2色柄 シングルスーツ:本体価格43,000円、48,000円 今から40年前、私は生地デザイン会社に勤務して生地のデザインをしていました。 デザインしたモノを具現化する為に一年の半分以上、愛知県一宮市の織物メーカー(機屋さん)に行っていました。 生地のサンプルを毎シーズン作り、アパレルメーカーに販売をしていました。 その頃は、紡績メーカー・織物メーカー・整理屋さんなどが、一宮に沢山ありオリジナルの糸も作れ、最終加工の整理工程でも細かい依頼ができ、作り手にとって満足できる物が作れる時代でした。 現在は、紡績・織物メーカーや整理屋さんも当時の1/10位となっています。 そんな現状のなかご紹介する《VIGHTEX ORIGINAL》は最大限の努力をしてデザイン面そしてクオリティーを高め作られている生地です。 既にご着用なさっている方は体験されてお分かりかと思いますが、しっかりと織られた生地は耐久性に優れ、数年ご着用なさっても生地がくたびれた感じにならず安定感があります。 ハードにご使用になる方には最適な素材です。コストパフォーマンスも良く、数着まとめ買いをご検討なさっても良いかと思います。 お色柄は、クラッシックなストライプ系の紺・グレーをご用意しております。
大阪店ShopMaster:南浦オススメ商品 ◇Wool 100% シングルスーツ上下:本体価格43,000円 せっかくスーツを仕立てるなら良い生地を選びたいが、仕事柄どうしてもハードユースしてしまうしな,,,,とお悩みの方も多いはず。 実用性と着心地そしてお値打ち感、どれもバランス良く兼ね備えた生地はないですか?と問われれば自信を持ってお薦めするのがこのC-LINEです。 Super100'sのしなやかさ、肌触りの良さに加え、打ち込みがしっかりしているのでシワになりにくい、と良い事づくしです。 このラインは、例えば若年層であれば就活用であったり、シニア層ですと正に移動や作業用に、とお選び頂きやすくなっているので、色柄のラインナップも無地、シャドウストライプ、ウィンドウペーンに織り柄、杢調まで、計26マークと非常に充実しております。初めてオーダーにトライアルされる方や生地選びに迷った時にはとても便りになるシリーズとなっております。
MD玉岡オススメ商品 【シリーズ】 ウール&ポリエステル ◇W60% P40% ◇目付:285g シングルスーツ:本体価格37,000円 全31柄をそろえたヨシムラオリジナル・ウール&ポリエステルは、ウールとポリエステルをバランスよくブレンドして、それぞれのメリットを活かしたコレクションになりました。 ウールは様々な気候や条件下で、動物の命を守る為に何百年もかけて進化を遂げてきた複合的な「タンパク質」でいろいろな機能性を有しています。ウールはバネのような構造を持つので弾力性や収縮性に優れ、その為非常に耐久性があり、シワに成り難い繊維です。またウールは寒さのみならず熱さからも身体を保護してくれます。それは空気が繊維と繊維の間に溜まるからなのです。繊維の間に溜まった空気は熱を伝えにくいので、身体を外気から護り、体温を一定に保ってくれます。また、吸湿性があるので、湿気を吸収することで生じる熱によって保温性を産み、静電気もためにくいので空気中のホコリも寄せ付けず、清潔な状態を保つ事に効果的です。 一方、ポリエステルは世界で最も生産量の多い繊維なので、大量生産によって低価格で提供する事が出来ます。機能性では、ポリエステルは丈夫でシワに成り難く普段使いのスーツ等にぴったりの素材です。また、軽くて速乾性が高いのも利点で、雨で濡れたスラックスの折り目を気にする事も無く、家庭での洗濯にも適しています。機能性ばかりでは無く、シルキーで美しい光沢感も有ります。 そんなウールとポリエステルのメリットをブレンドした素材、普段使いの方だけでは無く、スーツビギナーやオーダービギナーの方々にもお薦めの素材です。