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英国風コートが完成しました!

2019年3月8日更新


ついこの間、新年の挨拶を済ませたばかりなのに、あれよあれよという間にもう3月
出会いと別れの季節になりました,,,,,
この時期はご転勤で関西を離れる方多数、もちろんこちらへ御戻りになられる方もいらっしゃるかと思いますが、最近は圧倒的に前者の方が多いので寂しい限りです,,,,
国内or海外、どちらに行かれてもスーツのオーダーは決して東京店では無く、大阪店で(笑)

さて、今回は長らくキャメルカラーのコートをお探しでいらっしゃったKさんの仕上がりをご紹介したいと思います。
こちらのKさん、ご自身の衣装は決してオーダーonlyという訳では無く、既製品、特にヨーロッパブランドがお好きであり、当初はそちらで探していらっしゃったのですが、デザインはもとより予算的にも合うものが無く、それで行きついたのが当店でのオーダー、というのが今回の経緯でございます。
またご希望のデザインはいわゆる一般的に巷に溢れているチェスターフィールドコートでは無く、本来の英国風のコートをお求めでした。
かいつまんでご説明すると、素材はウールorカシミア、シングルでフロントは比翼仕立て、上襟には黒のヴェルヴェットを使用する、といった内容です。
今回のコートをご紹介するお題目に〝風″と致しましたのは、キャメルカラーに黒のヴェルヴェット素材では色のコントラスト的にきついとのことでこちらをネイビーに変更したからであります。
本式デザインのチェスターコート自体を既製品で探すのはなかなか大変な上に、ディテールの色の組み合わせまで自身の好みの物となると、これはもうオーダー以外にはあり得ません。
尚且つ今回の生地はロロピアーナのピュアカシミア、本家よりも遥かにリーズナブルなプライスでお求め頂けるとなるとメリットしかありませんね。

また前回の〝いらっしゃい″ がupされた直後、北陸にお住まいのお客様からもお問い合わせを頂戴したので、今回のような本式のデザインのアイテムのニーズが広がっていることを実感致しました。
前回もご案内致しましたが、コーデュロイラグランコートなど、一昔前に流行った素材やアイテムが今後復活してくることは間違い無いかと思います。
私個人的には新元号になって初めて迎えるAWはヴェルヴェットが来そうな予感がします。
ヴィンテージで良いのがあるんですよ、あんな凝った柄のヴェルヴェットは見たことがありません。
当然ヴィンテージなんで大量に在庫が有る筈もないので、ご興味のある方は早めにツバを付けておかれることをお薦め致します。

それではそろそろ今回の英国風コートの仕上がりをご紹介したいと思います。

英国風コートの仕上がり

いかがでしょう?
ベースのキャメルカラーと上襟部分のネイビーとの対比が非常に上品に仕上がっていますね。
これは黒よりもネイビーが大正解!でしたね。
Kさん、BestChoice!

続いてKさんにご着用頂いた画像はと申しますと,,,,,

今回のコートをお仕立てするにあたり、Kさんが拘ってらっしゃったのが、ゴージラインの角度と着丈の長さです。
まず前者のゴージラインは若干ショルダーラインと並行に近い角度がご希望でした。
ただこちらはマシンメイドの場合、ポイントの高さの上下は指示することが出来ても、角度はそれぞれの型紙によって規定となっているので、こればかりはどうしようもありませんでした。
悔しいながらもこの点はマシンメイドの限界となります。

続いて後者の着丈ですが、採寸当日は膝頭の直ぐ上(身長175cm・着丈100cm)の長さでのご要望でしたが、画像の様にデニムにも合わせる(プライベートユース)ことも鑑みて、膝上5cm、着丈95cmに変更致しました。
コートをお仕立てする場合、着丈の長さは悩ましいところで、まず確実に言えることが長い方が暖かいということです。
反面着丈を短くすることにより膝下が長く見えるので、シルエット重視、スタイル良く見せるのであれば、若干短い着丈をお薦め致します。
そのシーズン毎の流行はロングであったり、ショートであったりと様々ですが、今回のようなクラシカルなデザインの場合はやはり長く着れることを重要視して、膝上直ぐか今回のKさんのように膝上5cm程度の長さがよろしいでしょう。

ファッション誌は消費者のクローゼットに無い物を流行のアイテムとして推してくる側面があるのは皆さんお分かりであろうと思いますが、ダブルスーツと合わせてロングコートも何年も前から打ち出しはされていても未だ復活とまでは至っておりません。
春夏のシーズンに限って申しますと、かなりビジネスカジュアル化が進んでおりますので、秋冬はその反動でクラシカルなスタイルのニーズが高まってくる可能性が考えられますので、ようやくダブルスーツ&ロングコートがビジネスアイテムとして広く浸透するかもしれませんね。
事実、昭和から平成に替わる頃、この2つのアイテムはビジネスでも普通に受け入れられておりましたから。
今後、東京オリンピックや大阪万博等、大イベントが目白押しの日本ですが、ファッションシーンもどのように変化していくのか、非常に興味深いですね。

それでは今回はこの辺りで失礼させて頂きます。
次回は皆さんお待ちかねの新しいアレをご紹介出来ると思いますので、どうぞお楽しみに。