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OFF TIME Style完成しました!

2019年12月23日更新


おそらく本稿がUPされるのが23日、クリスマスイブの前日です。
それがどうした、と言われればそれまでですが、皆さんご予定等立てていらっしゃるのでしょうか?
私はと申しますと、24日は火曜ですので定休日、外食しようにも街はクリスマス一色でしょうからおそらく自宅で済ますような気がします。(毎年そうですが笑)
そもそも今の若い人達のクリスマスの過ごし方ってどうなんでしょうね。
私が20代の頃、既にバブルは弾けておりましたが、まだ余韻が続くというか、クリスマスには気合を入れて準備する風習が残っていたような気がします。
街中のレストランはクリスマス特別メニューのみというところも多いようで、ということはそれなりに非日常的な雰囲気を求める方も多いのでしょうかね。
プレゼントは豪華にして食事にあまりお金を使わない、か、はたまたその逆か、こんなところにも二極化が進んでいるような気がします。
そのどちらにも属さない私は世の中に取り残された感がありますが(笑)

さて、今回は先日、プライベートでお召しになる個性的なスリーピースをご注文頂きましたAさんのスーツが仕上がってまいりましたので、そちらをご紹介したいと思います。

  • ご注文に至った詳しい経緯はコチラをご覧ください。

『機能性スーツはいかが?』

仕上りを御覧頂く前に、ここ最近はビジネスカジュアル化が進み、街行く人々を見てもかなりジャケパンスタイルやノータイの方が多く見受けられるようになってきました。
となるとスーツ離れが進んでヨシムラさん売上厳しいんじゃないの?と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、確かにスーツ離れは深刻な問題かもしれません。
ただビジネス時に於いての服装が多様化するということは、そこに新たな需要が生まれるということであり、商材と提案力次第では売上UP及び新たな顧客を獲得するチャンスでもあります。
特に今回もAさんにお選び頂いたヴィンテージクロスは他店には無い当店のみの強みですし、またこれまで多くのお客様から頂いたご要望は経験値としてアーカイブされておりますので、ビジネスユース以外の目的であっても様々なご提案をさせて頂けるかと思います。
今でもお客様から、ジャケットやコートだけのオーダーも出来るんですね、と驚かれることが多々あります。
まだまだスーツ以外のアイテムのオーダーが出来ることが広く認知されていないので、このHPのお客様いらっしゃい&ありがとう、で色々とオーダーの幅広さをご紹介していけたらと思います。
実際にオーダーされるかどうかは置いといて、まずはお気軽に〝こんなの、作れます?″みたいなノリでお問い合わせください!

それではお待たせしました!
Aさんのご試着姿を御覧頂きたいと思います。

いかがでしょうか?
1枚目の画像を見ると衿先がショルダーラインを越えているように見えますが、これは若干下から撮影したからであり、2枚目を御覧頂ければギリギリ越えないラインで収まっているのがお分かり頂けるかと思います。
これは工場が絶妙なバランスで仕上げてくれた賜物ですね。
下衿のR具合もきつめで、胸廻りのボリュームをアップするのに一役買っており、加えてフロントのロール感はヴィンテージクロス特有のハリ感に因るものであり、立体感溢れる仕上がりとなっております。

3枚目の画像はAさんよりスーツにカジュアル感を持たせたいというリクエストがありましたので、ベーシックな本水牛ボタンでは無く、イタリア製のポリエステルボタンを提案させて頂きました。
通常、ポリエステルボタンは本水牛ボタンに比べると、若干チープさが目立ってしまうのですが、そこは流石にイタリア製ボタン、色使いが絶妙なのでヴィンテージの個性的な柄と非常に良くマッチしてますね。

4枚目の画像を御覧ください。
サイドから撮影した画像ですが、袖の振り、袖山の仕上がり、袖の振り、細さ、どれをとってもシワ無く完璧と言って良いでしょう。
背中のラインも綺麗にS字を描いておりますが、生地のゆとり量が心持ち多く取り過ぎたかもしれません。
この点は後日でも修正可能ですので、まずは何度かご着用頂いてからAさんのご感想をお聞きし、対応したいと思います。

最後、5枚目の画像をご覧ください。
ゆとり量は確保しつつも、バスト廻りにボリュームを持たせ、ウエストに掛けてしっかりとドロップしております。
ベストはお直しが効かない(詰めはOKですが、出しの場合は背中の張り替えになります)ので、攻めたサイジングは非常にリスキーなんですが、今回のAさんのベストに関しては、ほぼ満点を頂いても良いのではないでしょうか。

以上、今回Aさんより頂いたOFF TIME用スーツはこのような仕上がりとなりました。
ご試着はお仕事帰りのネクタイ姿でお越し頂いた為、ビジネススーツのような仕上がりに見えてしまいましたが、生地の色柄を始め、シルエットや細部のデザイン、ボタン等、ちょっとした工夫の積み重ねでカジュアル感(OFF TIME感)を上手く出せたかと思います。

それでは皆様、今年1年色々とお世話になり、誠にありがとうございました。
来年も更に良い仕事が出来るよう頑張りたいと思います。
良いお年をお迎えください。


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