2020年5月8日更新
例年とは違ったゴールデンウィークも一区切りというところでしょうか。 読者の皆さんはGWをどのようにお過ごしになられましたか?! 東京都を中心にSTAY HOME週間とのことで、ご自宅でゆっくりとされていた方も多いのかなと思いますが、私はというと、東京店の片付けと引っ越し準備でSTAY SHOP週間(上手い?!そんなことはないですね。。。)と新店舗開店の準備をしておりました。 しかし、時間ってなんでこんなに早く過ぎてしまうのでしょうか。 新店舗開店まで2年かぁ〜と思っていたら、いつの間にか2年も経ってる。。。 もう2020年も約半分過ぎて、また一つ歳をとって3*歳にあっと言う間になって、、、驚きと言うか、何というかちょっとだけタメ息が出てしまいます。 時間が早く過ぎてしまうのは、トキメキが足りないからと何度か書かせて頂いておりますが(覚えてらっしゃいますか?!)こんなに早く感じでしまうのは、きっと自分が思っている程ときめいてないのかなと、、、もっとフレッシュな気持ちを持って何事も取り組まないとダメ!!!と反省?!して、YOSHIMURA&SONSの新しいスタートに臨みます。 さて、今回の《お客様ありがとう》は少しだけ熟してきた?!(まだまだ!!!)私とは違い、2020年に大人の仲間入りをしたキラッキラのフレッシュマンHさんの成人式スーツをご紹介させて頂き、勝手に自分であの頃の気持ちを取り戻そうと、エネルギー充電じゃないですが、GW一区切りでこれからまた頑張ろうという気持ちになるスーツをご紹介させて頂きます。 《PART1〜PART2》までご紹介して中々《PART3》こないなと感じていた皆さん、大変お待たせしました。 遅くなってしまいあれから随分と時間が経ちましたが、この《PART3》のストーリーを再開させて頂きます。 長編となったHさんとのストーリーですが、本編の《PART3》をご覧いただく前に《PART1〜PART2》をご覧いただくとより楽しめますので、是非読み返して頂ければと思います。
3部構成のストーリーの総集編ですが、ここで今回のオーダーについて大切な3つのキーワードがありますのでもう一度振り返ってみましょう。
この3つが今回のHさんのスーツの大切なキーワードとなりますが、果たしてちゃんとスーツに落とし込むことができたのでしょうか。 それは、きっとHさんの表情を見て《笑顔》だったならば成功ということにさせて頂きましょう! さあ、では待ちに待った《Industrial revolution スーツ》を着用したHさんに登場して頂きます☆
今回Hさんがお選びになった生地と今回のジャケットの主な仕様をまずはご案内。 先に完成の全体像を見ていただいたのでお分かりかも知れませんが、シンプルな仕様そうに見えてそう見ませんよね?! そうなんです。ボタン位置や腰ポケットの位置にフロントカット、そして長い着丈などなど仕様をパッと見ただけでは分からない拘り満載のジャケットとなっています。 それでは、Hさんの拘りを感じるジャケットデザインの細部をご紹介していきます。
►
今回のジャケットの『肝』と言っていいボタン位置。 写真をご覧頂くとお分かりいただけるかと思いますが、第1ボタンの位置をかなり高く上げてあります。 これは、Hさんの1番上だけボタンをして着流すようなスタイルでジャケットを着ると言う拘りポイント。 もちろん、ただボタン位置を上げるだけではバランスがおかしくなってしまいますから、第2、第3ボタンのバランスも調整して、更に《腰ポケットの位置》のバランスも重要ですね。 完成前の写真にあるクリップとピンが今回のボタン位置とポケット位置ですが、 完成後の写真でHさんをご覧いただくと、バランス良く付けることができたのではと思います。
そして、もう1つ衿型にも遊び心を加えた《クローバー衿》にも注目して下さい。通常のラペルデザインじゃつまらないとのことでお選びになられましたがジャケットの雰囲気にマッチして、このジャケットのデザインに深みが増しましたね。
POINT1でご紹介したボタン位置でボタンを留めて着流すようなスタイルを目指すために、一番上のボタンをすると自然と裾がAラインのようにきれいに流れるよう、フロントデザインをカッタウェイにしてフレアのラインを作りました。 着丈の長さも相まって非常にエレガントな仕上がりに☆ カッタウェイフロントは着丈が長い方がフレアのラインが綺麗になりますので、狙い通りですねHさん!!! ジャケットのデザインも大切ですが、この拘りジャケットにベストマッチなスラックスも大切ですよね。 それでは、続きましてスラックスのデザインをご紹介していこうかと思います。 では、先ずは今回のスラックスの仕様を見ていきましょう。
拘り抜いたジャケットには、拘りのスラックスを。 スラックスのポイントは、股上は深くゆとりをたっぷりと入れたエレガントなシルエット。 ですが、ただゆったりさせれば良い訳ではなく、絞るところは緩やかに絞って綺麗なテーパードラインを付けることも忘れてはいけません。
たっぷり目なゆとり感ですが、シルエットが野暮ったくならないように程よいテーパードをつけて少しスッキリ目に。 太ももはゆとりを多めに取ることにより、ヒップ周りと腰回りにボリュームを出し、膝から裾口にかけては絶妙な絞りをかけてエレガントなラインを作り上げています。 クラシカルな雰囲気のあるエレガントなスラックスの完成です☆ いかがですか?!内容の濃い《Industrial revolution スーツ》ですが、 ここでクラシックな仕立てに忘れてはならないアイテム<ベスト>を最後にお披露目して頂きましょう!
ベストのデザインについては意外とシンプルな内容ですが、皆さん、ジャケットのデザインを振り返っていただくと気付くかも知れませんが、、、、、分かりますか?! そう、《ボタン位置》がベストもポイントになってきます。
さて、《PART1》から始まり今回の《PART3》まで長編でHさんとのお仕立てのストーリーご紹介させて頂きましたがいかがでしたでしょうか。 快くご協力を頂きましたHさん本当にありがとうございます。心からお礼申し上げます。 Hさんとのストーリーは《HAPPY END》を迎えることができたのかなと思います。 というか、勝手にEND と言ってしまっていますが、良くない表現ですね。(汗) 失礼しました。 まだまだ始まったばかりで《NEVER END》とさせて頂かなければなりませんね。 今回ご紹介させて頂きました、《Industrial revolution スーツ》のように自分の拘りを表現したいチャレンジしたいと思った方や、自分もオーダースーツに興味が湧いてきた方、色々分からないけど相談に乗ってほしいなど、少しでも感じたら、是非お気軽にご相談くださいね! 『オーダーって楽しいな』と思って頂けるようなそんなお店を目指しています。どうぞお気軽にご相談ください!!! ファッションって本当に楽しいですよ☆是非一緒に楽しみましょう。