2021年7月9日更新
東京オリンピックの開催まで後2週間と少し ほんの1ヶ月前迄だと、"本当にするの?"といった感じでしたが、ここに来て各国選手団が続々と来日し始め、徐々に実感が湧いてきましたね。 スポーツは観戦onlyの私ですが、今回はコロナの影響で不参加の国も幾つか出てきているので、最高レベルの大会になるかというとちょっと物足りないかもしれませんね。 ただきっと感動するドラマも起きるでしょうから、今からテレビ観戦が楽しみで仕方ありません。 見たい競技はというと,,,,,学生時代にしていたこともありまずは水泳、柔道、男子体操、バトミントンetc、ミーハーですけど笑、日本人のメダル獲得が大きく期待出来る種目は外せないでしょう。 それに自国開催は日中にリアルタイムで見れるのが良いですね。 前回のリオデジャネイロ、前々回のロンドンは決勝が深夜や早朝だったので、次の日が仕事だと寝不足になる為、朝ニュースで見ればいいか、と思い就寝するも気になって眠れず、結局見てしまい、翌日きっちりと寝不足になるという笑 今また感染者が増加傾向にあり、無観客か、上限1万人迄、とか色々と決まっていないことも多いですが、どうかアスリートの方々は感染することなく、思う存分十力を発揮して貰えたらと思います。
さて、今回は初めてワードローブにブラウンスーツを加えることになったFさんの仕上りをご紹介したいと思いますが、その前にスーツ生地でブラウンと言う色目は長らく"オジさんくさい"とか"野暮ったい"といったレッテルを貼られ、日の目を見ない時期が続いておりました。 それがここ数シーズン、ブルーの流行が続いていたこともあるのか、真逆のイメージを持つブラウンが若い年代層の方々から支持されるようになってまいりました。 確かにブラウンのスーツを着ているビジネスマンを街中で見かけることはまぁ少ないので、ファッション感度の高い若年層の方々には新鮮に映ったのでしょう。 今回のFさんは商談の中でブラウンに決まりましたが、この春夏だけでもお若い方で数名、ブラウンを決め打ちで来られた方がいらっしゃいました。 次の秋冬、来年の春夏に向けて、ファッション誌の露出や街中で見かけることも徐々に増えて来るのは間違いありませんから、着こなしの幅を広げたい、スーツスタイルのイメージチェンジをしたい、と考えていらっしゃる方は是非チャレンジしてみてください!
それではFさんの着用画像を御覧頂きたいと思います。
いかがでしょうか? 若干逆光気味であり黒み掛かっておりますが、直接太陽光が当たると画像のように程よく赤みの掛かった見え方になります。
仕上がり後、直ぐにご試着にお越し頂きましたが、ジャケットのサイジングが若干オーバーサイズであった為、一度お預かりしまして、調整後のご試着姿が画像の物となります。 極端なタイトシルエットでは無い、程良いサイジングがブラウンの持つ重たさや野暮ったさを相殺しており、非常にスタイリッシュなシルエットに仕上がっているかと思います。 Fさんからも合格のお言葉を頂戴し、晴れてお納めすることが出来ました。 オーダー業界に身を置くようになって早18年 何度経験しても初めての方のフィッティングは未だに緊張しますし、無事にお納めが出来て、お客様よりお褒めの言葉を頂くと何物にも代えがたい喜びがあります。 東京ShopMasterがよく申しておりますが、お客様からの"ありがとう"というお言葉と笑顔が我々の仕事のモチベーションです。 つくづくこの仕事を選んで良かったと思える瞬間ですね。 これからも多くの方を笑顔に出来るようもっと努力重ねていきたいと思います。
さて最後に、ここにきて若年層を中心にこれまで余り人気の無かったブラウンがスーツスタイルの中で急に注目されるようになったのには、やはりコロナ禍でビジネスシーンに於いての消費者の嗜好が変化したからだと思われます。 これまではスーツを来て出勤、商談、出張が当たり前でしたが、リモートワークが普及し、人とリアルに会う機会が激減したことにより、当社のストレスフリーシリーズのような機能性素材を使用した在宅向けのアイテムが一気に広まりました。 その反面、仕事でスーツの必須の方はこれまでよりもスーツに個性というか、新しい何かをお求めになる傾向を感じております。 私が社会人デビューした1993年頃はブラウンを始め、グリーンやベージュ系のスーツを着ていたビジネスマンも居た記憶があります。(まだバブルの余韻がありました) 今は景気も厳しい状況ではありますが、ことスーツの嗜好に関してはこれから新たな方向に進むかもしれませんね。 スーツ業界の未来は明るくない、と言われておりますが、ピンチをチャンスと捉えてますます皆さんにオーダースーツを楽しんで頂けるように頑張りますね。 ではまた次回お会いしましょう♪