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GOLF用JKの完成!


オーダースーツのヨシムラ大阪店は堂島2丁目というアドレスにあり、堂島2丁目自治会に入っているのですが、この自治会に入れば自動的に氏神様である大阪天満宮の氏子になる仕組みとなっております。
毎年氏子中には手張りの団扇が支給され、夏場にご来店されたお客様であれば、一度は目にされたことがあるかと思います。

天神祭りと言えば、京都祇園祭、東京神田祭と並ぶ日本三大祭りの一つ
曜日に関わらず毎年24日、25日に神事が開かれるのですが、その直前に筆頭氏子のところを悪霊や疫病を振り払う為の演舞【奉納の舞】が回ることになっております。
(大阪店の入るビルのオーナーさんと自治会の会長さんが筆頭氏子なんです)

この日(22日)この原稿を作成していると、店の外から太鼓の鳴る音が,,,,,
スマホ片手にダッシュで階段を駆け下り、ギリ撮影した画像がコチラです。
動画でお見せ出来ないのが残念ですが、歴史ある物や店、伝統が徐々に失われていく中で、こういったことが残っているのは良い事ですね。
疫病(コロナ)もこの演舞で完全に振り払われることを祈るばかりです。

また猛烈な勢いで増えてますね,,,,ちょっと心配です。

さて、今回は《お客さまいらっしゃい》が無く、いきなりの《お客さまありがとう》でのご紹介となります。
というのは、本当は《大阪店ShopMaster 2022春夏のオーダーは?》の仕上りをご紹介する予定でしたが、なんと生地不良で縫製不可となり、なんとお蔵入りとなってしまいました,,,,,,,楽しみにしてくれていた方、申し訳ありません

という訳で、今回は私の家の直ぐ近く(自転車で5分くらい)のところにお住まいのTさんのゴルフ用JKの仕上りをご紹介することになった次第です。

今回ご紹介するTさんは以前ご注文頂いた《with ビッグシルエット》を筆頭に、いつも個性的なオーダーで楽しませて(悩まされて?笑)くれています。
今回はお題目の通りゴルフ用のジャケットを、とのリクエストで、色々とご要望をお聞きすると,,,,,

  1. 普段でも着ることが出来る
  2. ゴルフウェアには合わせない(ゴルフ場に入る時のみ着用)
  3. なにか個性的なアクセントが欲しい
  4. 涼しく着れる
  5. ブルー系で(Tさん、無類のブルー好き)

etc、おおよそこのような内容をお伝え頂き、まずは生地からご提案することに

1と4の条件を満たすのであれば、《Wool&Linen》《canonico 21Micron》あたりをお薦めするのですが、ゴルフ向けにしてはややフォーマル感が強すぎるのでNG
やはりWool系ファブリックはちょっとコンセプトから外れるので、リネンやコットンの植物系繊維の方がカジュアル感が前に出るだろうとのことで、こちらから選ぶことに

あいにくLinenではブルー系のご用意が無く、コットンと機能性素材の中から幾つかご提案したところ、Tさんの目にとまった生地がコチラ

イタリア製コットンストレッチ素材のラルスミアーニのロイヤルブルーに決定致しました。


それでは今回のご注文内容を簡単にご紹介致しますと,,,,,

基本デザイン シングル3B段返り マニカカミーチャ仕様
ベント センターベント
胸ポケット アウトパッチ
腰ポケット アウトパッチ
袖仕様 レギュラー 3B
裏仕様 背抜
裏地 秘密
ボタン 秘密
秘密

それでは今回のTさんのゴルフ用ジャケットの仕上りを御覧頂きましょう♪

もうお分かりですね~
秘密のボタンとはゴールドメタルクレスト入りで、秘密の+αとは胸のエンブレムなんですね~
これが3の個性的なアクセントになります。

実はこのエンブレムはTさんからのリクエストで、付き合いのある付属屋さんに頼んで、幾つかある中から最もデザインがゴージャスな物をお選び頂きました。
エンブレムも昔は付けられる方が多く、種類も作っているメーカーも多かったらしいのですが、最近はめっきり付ける方が減ってしまい、廃業されたところもかなりあるとのことでした。
でも改めてみるとクラシカルな感じに仕上がっているので、手軽にジャケットに個性を持たせるには良いアイテムかもしれませんね。

続いてゴールドメタルボタンもクレスト(紋章)が入ることにより、グッとクラシカルさが出るのでGoodですね
実はこちらも標準でご用意しているメタルボタンの中にTさんのお気に召す物が無く、というのも標準でご用意しているメタルボタンはアルミダイキャスト製で非常に軽いボタンなんですね。
メタルボタンは通常の本水牛ボタンとは違い、タヌキ穴(ボタンを留める穴)では無く、脚付きなのでどうしても重みでボタンが前に傾きがちになります。
リアルメタルは質感こそ高級感がありますが、その重みでボタンが前に傾きやすくなるので(お辞儀する)、現在の主流は軽くてお辞儀しないアルミダイキャスト製となる訳なんです。
どちらを優先させるか、悩ましいところではありますが、Tさんは質感、高級感をお求めになられたので、エンブレムをお願いした付属屋さんからお借りしたサンプルの中からお選び頂いた次第です。

最後にコンセプト4の涼しく着れる、ですが、これは背抜は当然として何かご提案出来ないか?と思い、お薦めした裏地がコチラ

画像ではちょっと分かりづらいかもしれませんが、かなり粗めのメッシュ裏地なんです。
これも同じ付属屋さんにお願いした物となります。
厳密に言えば、裏地は付けない方が涼しいに決まっておりますが、付けなければすべりが悪くなり、まとわりつき感が出るので体感的には暑く感じるかもしれません。
であれば、出来る限り通気性に富んだ裏地が良いだろうとお薦めした訳であります。

顔を出すのはご遠慮頂きたいとのことでしたので、お伝え出来ないのが心苦しいのですが、今回の仕上がり具合にはかなりご満足頂けたようで、満面の笑みでお応え頂けました。

以上、今回Tさんよりご注文頂きましたゴルフ用ジャケットの仕上りをご紹介させて頂きました。
若干イレギュラーな《お客さまありがとう》となりましたが、次回からはきちんと《お客さまいらっしゃい》とセットでご紹介したいと思います。

次回の更新ではコダワリ満載の30's STYLEスーツをご紹介したいと思います。
どうぞお楽しみに~


ロングカシミアコート

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