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コダワリ満載の30's Styleスーツが完成しました!


今に始まったことでは無く、昨年から徐々に顕著になってきておりましたが、様々な物の値上がりが凄いですよね。
飲食店の価格や食材などは少し前に比べると一瞬戸惑うほど高くなっていると痛感してます。
(YOSHIMURAは値段据え置きで頑張ってます!)

私は車を所有していないので普段はあまり意識をしておりませんが、ガソリン価格があれだけ上がれば輸送コストも跳ねあがりますから、食料だけでなく全ての物が値上がりして当然ですね。
その昔、ランドクルーザーのディーゼル車を所有していたことがありますが、その当時、最も安いガソリンスタンドで1Lあたり69円でした!
レギュラーが100円前後、ハイオクで確か130円位だったと記憶しておりますが、現在の軽油価格はその当時のハイオクより高い,,,,,
ランドクルーザーは95L入りましたから、満タンとなると余裕で1万円超え,,,,,
とてもじゃないですが今なら維持出来る気がしません。

あまり政治的なこともこの場で伝えるのは好まないのですが、安部氏の国葬の是非と統一教会問題よりもこの物価高対策を克服した方が国民の支持は高くなると思うのは私だけでは無いような気がしますが皆さんはいかがでしょうか。
もう少し自国民の利益を第一に考える政策を実行して欲しいものですね。

さて、今回は前回ご自身のコダワリが詰まりに詰まったMさんの30's Styleのスリーピースの仕上りをご紹介したいと思います。

本来であれば8月はお盆休み明けの仕上がり予定で、前回のHP更新でご紹介する予定でしたが、ちょっとした工場さんの手違いで修正が入ってしまい、このタイミングでのご紹介となってしまいました。(簡単なお直しで助かりました)

今回のMさんのコダワリ満載のスリーピース、皆さん、早く見たくてうずうずしているかと思いますが、その前にご注文に至った経緯についてはまずは下記を御覧頂くとして

コダワリ満載の30's Style

それでは早速、完成画像を御覧頂きましょう♪
ただMさんはご多忙で、直接ご試着にお越し頂くことが難しい為、BODYに着せての撮影となりました。

う~~~ん、残念,,,,,

30's Styleの最大の特徴の1つであるジャケットのバストからウエストに掛けてのシェイプ、ノーベントが醸し出すヒップ周りのエレガントさ、は着用してこそなんですが、Mさんにもご事情がお有りですしね、あまりワガママを申す訳にはまいりません。

ハンギング画像でもしっかりと30's Styleらしさはお感じ頂けるかと思いますので、まずはご安心を。

それではお待たせ致しました!
まずはBODYに着せた状態での仕上りを御覧ください!

いかがでしょうか?
いわゆる構築的なショルダーライン、バストからウエストに掛けてのタイト目のシェイプ、本バス芯による立体的な襟のロール感、そしてワイドシルエットのボトムetc

BODYに着せた状態であっても30's Styleらしさは出ているかと思います。


それでは続いて各コダワリポイントをご紹介してまいりたいと思います。

Point1・・・ラペルデザイン

最近のビジネススーツにおけるゴージラインは肩の縫い線に平行なハイゴージが主流ではありますが、30's Styleでは画像のようにかなり下がったゴージラインが特徴的です。
ローゴージのスーツなど、今買おうにも扱っているショップはほぼ皆無と言って良いでしょうから、オーダーならではのデザインですね。

また襟巾の太さも忘れてはいけません。
Mさんのバストサイズ(93cm)でしたら標準的な襟幅は8cmですが、今回はかなりワイドな9.5cm!
この襟幅の太さもバスト周りのボリュームを出すのに一役買っております。

Point2・・・ショルダーデザイン

見比べて頂くとフルオーダーの方が肩先に掛けて弓なりに反りあがっているのがお分かりかと思いますが、フルオーダーの場合はコンケープ専用の肩パッドを使用していた為、このようなショルダーラインの具現化が可能でしたが、イージーオーダーの場合は画像のようなやや緩い反りあがり具合が限界となります。

Point3・・・ベント

30'sと言えばノーベント
当時のスーツを忠実に再現した物を数多く紹介している30'sマニア必見のサイト、その名も"The '30s Style"
この中で紹介されているスーツは全てノーベント
これはディナージャケット(室内着)であるという考えが基本にあり、室内着の場合、ベントを入れて運動量を確保する必要もなければ、ボトムのポケットに物を出し入れすることも無い、との理由からのノーベントという訳であります。
確かにビジネススーツの場合、1日の中で様々な動きが伴いますから機能性と言う点からベントは必要不可欠でありますが、室内のみで着るディナージャケットの場合はそれほど大きな動きも無いですし、見た目のエレガントさを優先させたということなのでしょう。

Point4・・・帯仕様&前立デザイン

こちらは今回、Mさんの最大のコダワリPointと言っても良いでしょう。
なんせ前カン留部分のホックをわざわざ御持ち込になられたんですから
前回もお伝えしましたが、この世界に入って初めてでした、この付属品を御持ち込みになられたのは
どちらでお買い求めになられたのか、お聞きするのを忘れてしまいましたが、ちょっとヴィンテージ感のあるデザインが30'sのイメージ合って良い感じですよね。

また冒頭でお伝えした工場での手違いとは、前立ボタンフライでお願いしていたのが、ジップアップで仕上がっていた、ということなんです。
こちらは内側部分のパーツを取り替えるだけなんでお直し自体は全く問題無いのですが、取り替えに際して生地が必要となる為、工場へ差し戻さなくてはならないので、Mさんにはご迷惑をお掛けしてしまいました。
Mさん、申し訳ありませんでした。
工場の担当者はキツく叱っておきましたので(冗談です笑)

Point5・・・Vカット

腰中央部分にこのVカットを入れることにより着席した際にゆとりが生まれ、ベルト部分の食い込みを防ぐ効果があります。(見た目だけではありません)
当店では無料オプションですし、合った方が良いオプションでもありますので、私はお客様からご指示を頂かなくてもほぼお付けしております。
通常の深さは帯幅3.5cmに対して1cm程の深さでありますが、Mさんからのリクエストは可能な限り深めで、とのことでしたので、帯の縫い目に掛かる手前までの3cmにてお仕立てさせて頂きました。

Mさんからはご注文時に色々とリクエストを頂いた上で、これは出来る、これは無理、とご案内させて頂き、今回はこのような仕上りとなりました。

様々な制約があるイージーオーダーという特性上、自由度の高いハンドメイドで仕立てられた当時の30's Styleのスーツと比べると、30's Styleライクな仕上りですが、出来る範囲内で最大限Mさんのリクエストを具現化出来たかと思います。

デイリーユースのビジネススーツでは無く、今回のような特殊?オリジナリティあるスーツが欲しいな、とお考えの皆さん、まずはお気軽にご相談ください!

無理難題、WELCOME!!です!


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