2022年10月28日更新
気付けば10月もあと数日で終わり。どおりで『Trick or Treat』と街中から聞こえてくるわけですね。(そんなに聞こえてはきませんかね。。。) コロナもまだ油断はできませんが少し落ち着いて?慣れてきた?ので今年のハロウィンはどうなるのでしょうか。スクランブル交差点でハロウィンを楽しむことを《渋谷ハロウィン》と呼ばれているそうですが、、、そもそも、こういうハロウィンの楽しみかた自体が本当のハロウィンではないんですけどね。 日本ではコスプレパーティーみたいになっているんですが、仮装(コスプレ)は本来悪霊除けのためだったり、、、お祭りみたいになっていますが、本来は宗教的な意味合いが強い行事だったりと、独自の解釈をして何にでも乗っかるのが上手いのが日本人(ディスっているわけじゃないですが。。。)の本領発揮といいますか、ビジネスチャンスに変えたり(経済効果はクリスマスに次ぐ第2位だそうで。)新しい楽しみ方を見出すことは、ある意味凄いなと思います。 ちなみに、なんだかんだハロウィンについて否定的なことを言っている私ですが、仮装をした経験がありまして、、でも今の年齢じゃないですよ!(そんなパリピじゃないです。)子供の頃に、某有名TVゲームキャラとなぜか忍者の仮装をして『Trick or Treat』と言いながらアメリカの住宅街を練り歩いたこともありましたね~。懐かしい。 なんだか色々中身のないようなハロウィンのことを書いてしまいましたが、今回の《お客様ありがとう》は、衣装繋がりで??っていうのも少々強引な感じもしますが、東京店SHOPMASTER佐野の今年の1着をご紹介しようかと思います。 お客様の想いを形に。お客様のお出来上がりを紹介する人気コーナーではありますが、 たまぁ~にスタッフが拘りの1着を自慢?!したりと、お客様以外の出来上がりも紹介していたりします。(大阪店SHOPMASTER 南浦氏はよく出ていますよね。) ちなみに私がこのコーナーに登場するのは初めてのことでして、、、ちょっとこっ恥ずかしいというか、自分の1着について書くことって意外と難しかったりして。 紹介するならスタッフに書いてもらえばよかったかも。。。なんて思ったりしていますが、 読者の皆さんに『やるじゃない。』と言ってもらえるように頑張ってお披露目したいと思います。
さて、皆さんここで質問です。 2022年秋冬YOSHIMURA&SONSのコレクションテーマは何でしたっけ?? もう皆さんお分かりですよね。せーの、、、『クラシック&ベーシック』です☆ 原点回帰ともいえる《ベーシック》なスーチングスタイルがメインのコレクションで皆さんにオススメしていることもあり、カジュアルスタイルがメインの私も今年は、ベーシックなスーツを作ろう!!と久しぶりにスーツを仕立ててみました。 ただ、あまりにベーシックだと『つまらんなぁ~。』と思う自分もいたりして、、、ってことで、凄いベーシックから少しだけスパイスを加えた1着になってしまいました。(なんか悪いみたいですね。) そんな私の2022年の相棒は、この生地に決めました!!!
22年秋冬のコレクションを組む際に、『これ絶対に入れたろ!』と生地を見て、触れて、一目惚れしたのがこの、《CANONICO Super110’s》のツイルシリーズ。 レギュラーでいつも入れているSuper110’sとは似ても似つかないような生地感とヘヴィーな生地感と無骨さのある表情から、これカノニコ??と一目では分からないほど。 キャバリーツイルを彷彿させる英国的な生地感に『クラシック』な香りをプンプン感じます。 艶やかで色気がある、あのカノニコはどこ行った?と思わず探してしまいそうなほどカッチリした生地感は仕立て映えすること間違いなし。 そして何よりもこの色《ベージュ》に惚れました。大人っぽく上品な色見と生地の男らしく無骨な生地感に、もう見た瞬間この生地で作ると決めてしまいました。 ちなみに、この生地は生地サンプル帳Diplomat ~GOLD LINE~に掲載中ですので、なになに?どんな生地なの?と興味のある方もない方も是非サンプル帳をご請求いただき生地に実際に触れてみてください。
という事で今年は《カノニコSuper110‘s ツイル ベージュ》でスーツを作ることに。 一目惚れした生地をどう料理しようか、レシピを考えること数か月(長っ!!!) 東京店SHOPMASTER風ベーシックスーツ~アメリカの香りを添えて~が完成しました。 (タイトル長いですね。。。)
さて、ここからは各ディテールに迫っていきます。 もう全体像からは《ベーシック》の欠片もあまり感じないかもしれませんが、もうここまできたら、各拘りポイントにフォーカスして、『東京店SHOPMASTER風ベーシックスーツ』を楽しんでいただければと思います。そして~アメリカの香り~は一体どんなところなのか?見ていただきましょう。(付いてきてくださいね。。。)
ベーシックな2つボタンのジャケットですが、なんと言うのが正解なのか、スーツらしくカチッとしたベーシックではなくて、ちょっとリラックス感のある今の時代のベーシックを表現してみました。 パッチポケットでカジュアル感を肩のデザインを《マニカカミーチャ》で肩回りを固く作らず、柔らかくリラックス感のある雰囲気に。 そして、アメトラ定番デザインのフックベント、ブレザーっぽく袖口ボタンは2個に総ステッチで立体感を演出。 スーツの立ち位置が変わってきた今の時代は、こんな少し遊びの効いた柔らかな雰囲気のジャケットがベーシックなんじやないかなと感じています。
さて、ここからは各ディテールに迫っていきます。 もう全体像からは《ベーシック》の欠片もあまり感じないかもしれませんが、もうここまできたら、各拘りポイントにフォーカスして、『東京店SHOPMASTER風ベーシックスーツ』を楽しんでいただければと思います。そして~アメリカの香り~は一体どんなところなのか?見ていただきましょう。(付いてきてくださいね。。。)1番のポイントと言っても過言ではない感じです。 もうこの裏地は、大げさに言いますと自分のためにあるんじゃないか?(笑) と思ってしまうほど。今年仕立てるものには全部この裏地を使うことに決めています。 インパクト抜群なのと表地とのバランスもベストマッチかと思います。 皆さんも一緒にいかがですか????
パンツはなんといっても、この無骨な太さが一番のポイント。 ジャケット同様でリラックス感を演出。 腰回りにボリューム感を出すため、タックは《2本》にするのに加え、クラシック感満載のインタックで少しだけフォーマルMIXしました。 タックも深く大きく開くようにしたかったので、帯の下からタックを開いたことで、美しく開いてくれています。ただの太いだけの2タックパンツじゃないぞ!とサイジングだけじゃなく細かいディテールに凝りました。 極め付けのデザインは、ベルトレスデザインと《持ち出し16cm》という長さ、そしてループ1本だけ付ける、グルカパンツのデザインを少し取り入れたところです。 ベルトをしないベルトレスパンツは《THE ORDER》という感じがいいです。 そして何よりも腰回りが楽になりますし(特に座っている時)ベルトがないので、好きな色の革靴も履ける!!!(ベルトと靴の色を揃えるの難しい時ありますよね。) まだチャレンジしたことがない方は是非お仕立てにチャレンジを。
さて、ここまで全体像にジャケット&パンツの細かいディテールを説明してきましたが、最後はシャツのコーディネートで仕上げましょう。
少し抜け感のあるコーディネートを目指すならば、是非プルオーバーのシャツでコーディネートしてください。 衿型はバンドカラー(スタンドカラー)を選ぶとなお、リラックス感も演出できてオススメ。 ジャケットの中はカットソーやニットもいいですが、アメリカの香りを添えるならば、ここはやはりオックスフォードシャツ一択でしょう。 綺麗にアイロンがけしないで、ラフに洗いざらしの感じで着ていただくのが一番のオススメです。
皆さんビックリですよね??私を知っている方なら驚愕するか、似合ってないと笑われるかもしれません。実際スタッフには変だと言われました。。。ネクタイを普段していない私もむずかゆいところありますが、いや、、、そもそもしていないのが異常なのか。。。 まあそれは置いておいて、ベーシックなタイドアップスタイルも捨てがたいところ。 ネクタイをしなくなったという声も聞きますが、やっぱりネクタイってコーディネートを引き締める効果がありますね。あと華やかです。 ベージュに合わせるならオススメは《グリーン》系のネクタイです。 両方ともアースカラーで相性は抜群ですし、お持ちでない方も多いのがこのグリーン系のネクタイですよね。だからオススメしたいというのもありますが、ベージュ以外もネイビーのスーツにも絶対に合いますので1本チャレンジしていただければと思います。
以上色々と長々とご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか??? 楽しんでいただけたなら、自分で自分を褒める的な?ちょっと恥ずかしいページを作成したかいがあります。 今回は、東京店SHOPMASTER風ベーシックスーツ~アメリカの香りを添えて~にお付き合いいただきありがとうございました。 またそのうち登場するかもですので期待して??待っていてください。 また、こんなスーツ作ってみたいというリクエストあれば色々とご提案したいといつも考えておりますので、お気軽にお問い合わせくださいね。