2022年10月14日更新
2022年も10月を迎え、待ちに待った秋の季節がやってきましたね。 先週は天気がなかなか安定せず、ここ東京では13℃くらいまで気温が低下した日もあり、久しぶりの寒い!という感覚に少しビックリはしましたが、今年の夏が暑すぎたせいか?この寒い感覚を味わうと「やっと夏が終わったんだなぁ」と私河本、なんだか感動してしまいました。(根っからの夏嫌いなもので。。。) 今週は、暑くなったり寒くなったりと寒暖差が非常に激しい日が続いており、このような気候の時はどうしても風邪を引きやすいですので、皆さんどうぞご体調にはお気を付けください。
さて、それでは早速本題に進ませて頂きますね。 様々な思いが形になって出来上がってきた、お客様のお出来上がりをご紹介するコーナー『お客様ありがとう』。今回はYOSHIMURA&SONSにて初めてご注文頂きましたご新規H様のお出来上がりを皆さんにご紹介させて頂きます。 昨今、スーツトレンドとして注目を集めている『クラシックスタイル』。 我々YOSHIMURA&SONSも、今季は《クラシックスタイル&ベーシック》をテーマに掲げ、年代・性別問わず幅広い方々にお楽しみ頂ける比較的シンプルな生地を多く取り揃えておりますので、今年の秋冬シーズンは原点回帰としてこのクラシックなスーツスタイルを存分楽しんでみませんか!? ということで、少しでもクラシックスタイルにご興味のある方、これから挑戦したいとお考えの方に是非参考にして頂きたいH様の《The Classic Style!!!》であり、男の永遠の憧れでもある『ボンドスーツ』が完成しましたので、ご紹介させて頂きます! このH様との完成するまでのストーリーは下記のページよりご覧頂けます! 今回のお仕立てをより深く楽しんで頂けますよ☆
それでは、H様のご登場です!!!
いかがですか⁉ 英国スーツらしいシンプルかつ洗礼されたデザインに、凛としたシルエット、また光沢のある生地感と、これはピアース・ブロスナンのボンドスーツの雰囲気、醸し出しているのはないでしょうか。 今回、ボンドスーツを再現するために『英国紳士スタイルを美しい光沢感のある生地で仕立てる』という点を重要なポイントとしてお仕立て致しましたが、しっかりとしたハリコシとインポート生地のような光沢感を兼ね備えている葛利毛織の生地を採用したことで、よりイメージに近いものを作ることが出来ました。 H様、まるで心が通じ合っていたかのような奇跡で決まった生地は間違いなかったですね!
本バス毛芯を入れたことでさらに逞しさがでた構築的な胸回りとビルドアップショルダー、3つのボタン中掛け、これぞまさに英国紳士スタイルですよね。また、やや絞りを入れたウエストラインでスタイリッシュさも演出されており、生地も綺麗な光沢感がしっかり出ていますので、テーマである『ピアース・ブロスナンのボンドスーツ』、なかなか近いところまで表現できたのではないでしょうか。
弱テーパードのシルエットにすることで、全体をより上品な雰囲気に仕上げることができていますね。細すぎず太すぎないベーシックなゆとり感、これが非常に重要なポイントです。 また、デザインは特に変わったものはありませんが、今回タックはインタック1本を採用しております。昨今のビジネスシーンでは圧倒的にアウトタックが主流になっており、既製品売り場でもインタックは非常に少ないのですが、英国紳士スタイルを体現するのであれば、タックはインタックの方が良いです。(インタックは、タックが内側に折り込まれているため、アウトタックに比べ視覚的にスッキリしたシルエットに見せることができます) ジャケットを着ればあまり見えない部分ではありますが、このように細かい点まで拘るのも大切ですね。
さて、今回はクラシックスーツの代名詞『ボンドスーツ』のお仕立てをご紹介させて頂きました。 H様、この度はご注文、また本コーナーの出演にご協力頂き誠にありがとうございました。 これからのシーズン、ジャケットを羽織る機会も多くなってくると思いますので、このボンドスーツで色々なコーディネートをお楽しみ頂けますと幸いです。 また気になっているスーツスタイル等がございましたら、いつでもご相談くださいね! 読者の皆さんもいかがでしたか? 形のないものから創り上げるこのワクワク、ドキドキがオーダーの醍醐味ですので、何か挑戦したいデザイン、シルエット、スタイルがございましたらお気軽にお問い合わせください!