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オーダースーツのヨシムラ
お客様!ありがとう!

 2月のお客さまありがとう!:ご家族仲良く共同購入! 
 先月ご紹介いたしました楽天市場支店の共同購入でお一人でご家族の方を代表して3着お買い求めになられた埼玉県のHさんのご注文のスーツが先日出来上がりました。
 お父さん(50代後半)とご本人(30代前半)と彼女(20代後半?)皆さん揃って伊ロロピアーナのスーツです。
『なんて贅沢な!』『皆揃ってなんて格好いい〜
『でも同じ生地じゃメリハリないんじゃない?』
などなど色んなご意見があるかと思いますが、まずは出来上がりをご覧下さい。
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詳細をちょっとご紹介しますと・・・
ご注文者
各人の事情は?
デザイン どんな生地を・・・
お父さん
(左)
そこそこのお年、どこかの会社のお偉いさん。 2つボタンハイゴージ、本切羽 オーソドックスながらも上品に高級感のあるものを・・・
チャコールグレーの織柄無地
ご本人
(右)
30歳過ぎ、コンサルティング等の知的な仕事 3つボタン(ボタン位置標準)お台場仕立て+ブルーのキュプラ裏地
今風の若者デザインではなく、若いながらも上品で高級感ある仕様
インポートらしいちょっと青みがかった濃紺ストライプ
彼女
(中)
キャリアOL プリンセスラインでウエストを絞った3つボタン
フォーマルな場でも着用できるようジャケット+タイトスカートの組み合わせ
お父さんと同じ知的なイメージのあるチャコールグレー無地
写真左がお父さんのスーツ、真ん中が彼女、右側がHさんのスーツです。
ちなみに生地はお父さんと彼女は実は全く同じ物でした。
失礼な言い方かも知れませんが、50代後半の男性と20代後半の女性が同じ生地でご注文をと、考えるとちょっと抵抗のある方もいらっしゃるかと思いますが、実はご年輩向けの柄をレディースに使用したり、メンズでも今風のデザインにするとかえって無茶苦茶格好良かったりします。

写真では結構オーソドックスに見えますが皆さんどうお感じになられますか〜?

真ん中の彼女のはレディースでプリンセスライン(ウエストの絞りを強めにしたデザイン)付きですので結構ウエストラインが女性らしくなってますね。
また、お父さん()は上品な2つボタンハイゴージで恰幅の良さがうまく表現できていますし、Hさんご本人のスーツ()はちょっと陰になっていて分かりにくいかも知れませんが、若々しく3つボタン、それでいてシャープな雰囲気がうまく出ているのではないでしょうか?

ところで今回は、ご家族で同じメーカーの生地を使うと言うことで色んな点で気を遣いました。
例えば裏地・・・
皆さんの出来上ったスーツの裏地はこんな感じになりました。
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お父さん(左) 重厚感を出すためを使用しました。
Hさんご本人(中) 知的さ・若さを出したかったのでをオススメしました。
彼女(右) 女性らしさをアピールするためにボルドーを使用してみました。
どうですか、裏地1つでもそれぞれの個性を引き出すことが出来ますね。
左(お父さん)と右(彼女)のスーツが同じ生地だなんて、もうどうでも良いことですね。

 そんなこんなでスーツが出来上がり、つい先日Hさんが彼女とご一緒にお引き取りになられました。
ちょうどその日はSHOPMASTERはお休みを頂いていたのでHさんご本人からのご感想を伺うことは出来なかったのですが、後日彼女さんからメールを頂きましたので今回はこちらをご紹介します。

02.02.26
件名:感想
吉村さん
こんにちは。先日はお世話様でした。
初オーダースーツ、大変気に入りました。
ロロピアーナの生地は、本当に良いですね。
手触り、着心地ともにこれまで購入してきたスーツとは比べ物になりません。
今後も機会がありましたら、是非利用させていただきたいと思います。

そこで少々質問がございます。
今回のオーダー時にレディースでは「台場仕上げ」は行っていない旨、ご説明受けました。

しかし先日彼のスーツを見た際、台場仕上げの綺麗さを改めて感じました。
もし可能であれば、今後の仕立て時には「台場仕上げ」でお願いしたいと思います。
レディースのオーダーに対応している工場は大変少ないと思います。
その中でのこのようなお願いは難しい事かと思いますが、お調べ頂けませんでしょうか?(急ぎではございませんので、お手すきの時で結構です。)

また、もし、一度でも「オーダー」を行ない「型」を作れば可能・・・等の裏技(?)がございましたらご一緒にお知らせ下さい。
ご多忙中恐れ入りますが、よろしくお願い致します。

☆★☆ SHOPMASTERより一言・・・
 SHOPMASTERはレディースの採寸は直接はやらないのですが、それでもデザインのご相談等をお伺いしてこのようなご感想を頂くと本当に嬉しいものです。
ところで最近当社メンズサイトをご覧になってからレディースをご注文される方からよく
どうしてレディースではお台場仕上げができないの?』といったご質問を頂きます。
出来ない理由は、使用する工場の違いによるものなのです。
勝手な私の個人的評価ですが、メンズの工場とレディースの工場をそれぞれ5段階評価すると次のようになります。
メンズの工場とレディースの
工場をそれぞれ5段階評価
A工場
B工場
 メンズ  レディース  メンズ  レディース
シルエットの美しさ
ディテールの小技の美しさ
直し等の融通
最終的な当社の判断 × ×
 レディースでは、総じてお客さまはシルエットの美しさを優先しますのでどうしても小技では劣ってしまうB工場に優先的に出さないとならないのです。
でも、例えば
「私は仕事柄『女性らしさ』や『セクシーさ』を優先しないのでそれよりも『真面目な雰囲気』メンズに近い『かちっとした雰囲気』が好き」というのがご希望でしたら、A工場の方でももちろんご対応はいたしますので是非お試し下さい。

「私は仕事柄『女性らしさ』や『セクシーさ』を優先しないのでそれよりも『真面目な雰囲気』メンズに近い『かちっとした雰囲気』が好き」というのがご希望でしたら、A工場の方でももちろんご対応はいたしますので是非お試し下さい。
こちらでしたらB工場ではできない『お台場仕立て』『D管留め』『本切羽額縁仕上げ』『ボタンホール糸色変更』『重ねボタン』等々ができますのでご興味の方はお問い合せ下さい。

ちなみに東京店のレディース担当三谷女史が着用しているスーツの殆どはA工場で仕立てた物です。
三谷さんのスーツを見ればA工場も綺麗なラインのスーツが出来ることはすぐお分かりになると思います。

今回は、同じ生地でもデザインや裏地を変えるとこんなに雰囲気が変わるという良い手本になりました。
ご家族で『個性を出しつつお揃いのスーツ』なんてのも粋で良いんではないでしょうか?
皆さん是非一度お試し下さい。


<<おまけ>>
 アングルを変えてもう一度3人の写真を撮ってみました。
写真のアングルを決めるってのは、難しいものですね〜。どなたか写真のうまい撮り方教えてください。
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