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(大阪編):オズワルドスーツ(ByYOSHIMURA仕様)の完成 |
先月のお客様、SMAPのあるメンバー....と全く同姓同名のKさんのスーツがついに完成いたしました。 Kさんの今回のテーマは、オズワルドボーティング風のスーツ。 オズワルド特有のデザインやKさんこだわりのご指定項目は、そう頭を悩ませることなくご要望に応じることができましたが、なんといっても最大の難関は『オズワルドの雰囲気に極力近づけること』と、『オズワルドのテイストをどうKさんのサイズで表現するか』でした。 もちろん、それはプロなんだから『出来て当たり前のこっちゃ!』と言われればそれまでなのですが... それでは、いったい具体的にどこで苦労したかというと... ◆ 実寸と見本服の差(ゆとり量)が異常に小さい。 >>実寸とはヌード寸とも言いますが、胸囲なら胸回りの本来の寸法。 スーツのお仕立ではこれプラスゆとり量が加算され出来上がりの寸法(上がり寸)となりますが、この差が小さいということは、良く言えば「タイト目」になり、悪く言うと「ピチピチ」になります。 このゆとり量は通常のスーツでしたら12.0〜18.0cm位は必要なのですが、Kさんのオズワルドの場合はこれがナント!たったの8.0cm!でした。 シルエットだけで言えば、よりピッタリしているのが綺麗ですが、着心地も大事です。 ピッタリしすぎて、これじゃ〜着られない、ということに万が一でもなってしまうといけないですし、 本当にこの点は苦労しました。 ◆ ウエストの絞り >>これも見本服はかなりシェイプされてました。 あのジャケットの丈にあれほどのウエストの絞り具合は確かに綺麗ですが、果たしてそれでジャケットの前ボタンが止まるかどうか...? ◆ ヒップのフレアー具合 >>これまた見本服は、流れるようなウエスト〜ヒップにかけての見事な程のラインだったのですが、仕立ては基本的には全て数字で表さなければならんし、コレをいったい数字でどう表現すればいいねん!! ◆ パンツの腿巾の細さ >>Kさんのご希望をそのまま取り入れると、Kさんのヒップ寸に対して細すぎる為、これだと まるで「スパッツ」のようになってしまうのでは? ・・・という訳で、寸法表⇔電卓の睨めっこしながらの大変な作業を終え、なんとか無事ヨシムラテイストがブレンドされたオズワルドボーティング風スーツが仕上がってきました。 ぱっと見た自分としての感想は・・・ 『かっこええなあ〜』と我ながら思わずウットリ。 しかし、問題はラインはオーケイでもKさんにジャストフィットするかどうかです。 出来上がりのメールを出した後すぐにKさんがお見えになり 「この日を本当楽しみにしていました!」と早速試着室へ。 私と言えばどうやろか?とドキドキものです。 Kさん一呼吸置いて、『おぉ〜、良いですね』。 正直私も胸をホッと撫で下ろしました。 残念ながらKさんのご希望で試着時の写真は撮れなかったので、私の実況でご案内です。 おぉー、なるほど胸のラインがピタリと綺麗、窮屈寸前のギリギリのフィットです。 それにウエストからヒップのラインも流れるように出ていて納得です。 パンツもスリムにポケットはお約束のLポケでシルエットもオズワルド風かな? |
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Kさん曰く、 『これだけ雰囲気を出してもらえれば満足です。 実は、最初の1着はとても不安だったので安い43,000円ので試しに作ってもらいました』 とのこと... 私としても最初から高い商品や一度に何着もご注文頂くよりは まず1つ試して頂いてからの方がお互いにリスクが少ない分、かえって有り難いです。 『早速次は,...これと同じデザインで〜』 更にこれよりももう少し高いのをと言うことで、伊LESSONA社の光沢たっぷりのブラックスーツを2着目として注文頂きました。(カシミヤ混で53,000円!) そしてKさんからも 『このスーツを見せれば友達が押し寄せますよ!』と嬉しいお言葉も頂き、 『すぐに着ないで新年用のスーツとして取っておきます!』とは、ホント、服になり替わって厚くお礼申し上げます。 いずれにしろ、オズワルドのテーストを知り尽くすKさんからご満足の評価をいただけたのは何よりです。 『Kさん、2着目も期待しておいて下さいね〜』(おいおい、すごい自信やがな〜。(*^_^*)) 新年用のスーツということで、最後に読者の皆さんに一言・・・ 今年も1年お世話になりました。 来るべき2003年が、皆さんにとって幸多からんことをお祈りいたします。 来年はもっとたくさん原稿書きまっせ〜! |