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こんなクールビズはいかがでっか〜(大阪編)
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梅雨本番の鬱陶しい毎日が続くこちら大阪ですが、近頃の話題は相変わらずクールビズ!この夏はこれで決まりでしょうか。 ご来店されるお客さまから必ずと言っていいほど話題に上がりますし、かなりの速度でこのクールビズが浸透してるのは紛れもない事実のようです。 |
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『うちの会社でもクールビズで良いと言われたが、果たしてどんな格好をして良いものやら悩みます』 『ネクタイはずしただけでもいいんですか?』 『上からクールビズと言われたら右へならえで、慌てています』 |
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・・・などなど、本当にサラリーマンの皆さんの悩みはつきませんね... 巷ではサラリーマンの別の呼び名としてネクタイ族というのがありますが、それぐらいネクタイ姿はサラリーマンを表す代表的なスタイルと位置づけされているだけに、それをなくして軽やかにと言われても...戸惑う方の多いのは当たり前ですね。 ましてや我が国は上からのお達しには弱い、入社以来きちんとした格好を義務づけられた多くのサラリーマンにいきなりルーズにしろ!と言われても戸惑うばかりですね。 そこで、今回ご紹介するお客さまはかねてより当サイトの愛読者のEさん。 先回ご紹介のCOOL BIZ って難しい?をご覧になりご自身の境遇と重なり、コレだ!とばかりすぐにご来店されました。 ご希望は色々と着廻しのきくジャケットということで、まさに今旬のクールビズがらみの話題でしたので、早速皆さんにご案内したいと思います。 クールビズでお悩みの皆さんへひとつのヒントになればと思いますので、ぜひご覧下さい。
まずEさんのプロフィールを簡単にご紹介してみたいと思います。 |
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Eさんのプロフィールはざっとこんなところですが、そんなEさんの今現在のもっぱらの悩みというのがクールビズです。 そもそも事の始まりは、「これからはクールビズだ!」とばかりの会社の社長さんの号令だったようですが、その社長さんから直々に「皆の手本にとなるように」と白羽の矢が立ったそうなんです。 そして先頭切って部下への手本を示すべく必要に迫られ、かねてからご贔屓いただいている当社に駆け込んで来られた次第です。 社員の皆さんの手本になるようにとは、これまたEさんも大変な役割を任されてしまいましたね。 ついでにお仕立する私も相当なプレッシャーが...というのは冗談で、頑張って見本として十分通用するようなスタイルをEさんにご提案したいと思います。 ご来店の際にEさんにジャケットの具体的なご希望を伺いたしましたことろ、このような答えが返ってきました。 ◆ オシャレにして欲しい!! >>> 今まではゆったり目重視でその他はあまり気にされないEさんですが、今回ばかりは皆さんのお手本だけに頭が痛いご様子です ◆ 軽く涼しく快適に! >>> 汗かき体質のEさんにはとても重要な要素です。 ◆ ゴルフにも使えるように! >>> やっぱりカジュアル風がいいのかな? ◆ 値段はほどほどで... >>> 何かと物入りの多い世代です、ただ麻や綿の天然素材ですと予算内で収まりそうです。 そしてご相談の結果、このように決まりました。 ● 生地は? ・・・ BL9601 アイリッシュリネンの新色で光沢感たっぷりのブラック >>> とても光沢感のあるブラックですが、これはリネンの素朴なイメージを吹き飛ばして、洗練されたアーバンライクな雰囲気ですね。 ブラックはカジュアルになりすぎず、ビジネスを意識したナイスチョイスです。 ● デザインは? ・・・ 基本的には私にお任せということでこのようなスタイルに ・衿 ・・・ トレンドでもあるシングルのピークラペル ・腰ポケット ・・・ アウトポケット(パッチポケット)でよりカジュアルっぽく ・裏仕立て ・・・ アンコン大見返しの夏仕立てで着心地も見た目も軽やかに
・ベント ・・・ サイドベンツ ・ステッチ ・・・ 5ミリのミシンステッチはカジュアルの定番 ・ボタン ・・・ 水牛ボタンの鼈甲艶なし >>> これは私のお得意のパターンですが金ボタンよりシックな印象が持ち味です。 |
★☆★大阪SHOPMASTERより一言・・・ ★☆★ | |
こうして出来上がったリネンのジャケットですが、皆さんいかがでしたか? Eさんのような環境におかれている方は結構多いのではと思います。 Eさんとご相談の際、ひとまず只今大流行の紺ブレなども無難におすすめしましたが、 『今やアレばっかりですね、、、』と言われてしまい、プロらしいオススメにならずこちらも反省です。 それならばと、カジュアル上級者コースのリネンをおすすめ、シワになるデメリットもご説明の上ご決定頂いたという訳です。 また、Eさんのお話を伺ううち「クールビズと一口に言っても営業職の場合は内と外で同じパターンとは行かないのでは?」というお話になりました。 そこで、内つまり社内バージョンのクールビズのひとつのパターンをご紹介します。 今を去ること数年前、ビジネスカジュアル、略してビジカジというちょっとしたブームがありました。 その当時の典型的なスタイルがこの画像です。 ● シャツはコットン100%オックスフォード地のボタンダウンルック、特に画像のようなライトブルーが人気でした。 ● パンツはコットンのチノパンツのライトベージュ ただちょっとポイントはパンツのプレスラインです、このようにピシッとプレスを当ててこそビジネスユースにOKです。 ● ブラウンベルトと靴の色を合わせては定番のお約束です。 当時はこの上に紺ブレを羽織るのがトレンドのスタイルだったのも懐かしいです。 いかがですか〜、 ちょうどクールビズの先駆けを思わせるスタイルで社内ビズにはピッタリだと思います。 クールビズも掛け声の割には、なんだかネクタイをはずしただけの「逮捕された社長さんルック」が横行していますので、せめてこれくらいの組み合わせまで行って欲しいですね。 なにはともあれ、政府が乗りだし日頃からファッションにはほとんど興味を抱かない方々まで巻き込んでのクールビズです。 業界としてはこれに乗らない手はありません。 『よっしゃ〜仕入担当 一野クン、意気込んで来年の夏物もガバガバ仕入れてくれよ!』 来年も続きますよね、クールビズ? |
★☆★オマケのはなし・・・ ★☆★ | |
Eさんはリピーターの方でためご自宅へお届けにすることになりました。 ですのでご本人の着用画像はご用意できなかったのですが、早速お届けした次の日に手始めにゴルフでお召しになったとか。 その代わりと言っちゃなんですが、こちらの画像をどうぞ!! 「なぜ故にツーショト?」 実は同じ生地の色違いでレディース担当の藤本が偶然にも仕立てていましたので、嫌や嫌やとゴネる藤本を引っ張り出した次第です。 この白と黒のコントラストはいかがですか? えっ、このショットどこかで見たような??...と、お気づきのアナタは立派なヨシムラ通です。 そうです、約1年前の梅雨に着るスーツは?で、同素材のスーツでお仕立したケースと同じパターンです。 まぁこの時は二人して本当のお揃いでしたが、二人ともあのスーツは今年も大活躍です。 近々レディースでも藤本がこのリネンのジャケットをご紹介するとのことですので、乞うご期待です。 ただし、その際は私の画像は別にいらんわ!ということなんだだそうですが、トホホ... |